『煉獄』。
それは裏格闘技の世界ではかの有名な『拳願会』に次ぐ、大手裏格闘技団体だ。
煉獄は、『日本一の資産家』と名高い豊田出光によって今から15年前に設立され、豊田の性質もあってかエンターテイメントとしての格闘技に特化した裏格闘技団体である。
現在は合併をかけた対抗戦を行った後の会談を経て、拳願会の下部組織として活動をしている。
高いカリスマ性と同時に享楽的なところも強い豊田のワンマンオーナーということもあり、彼の提示する凄まじいファイトマネーを目当てに多種多様な闘士たちが集まる団体でも有名だった。
いや、集まるというのは可愛らしい言い方だろう。
なにせ、格闘技を好んでいる豊田は世界各国で、表の格闘技も裏の格闘技も目を通していることから、少しでも気に入った選手がいれば直々にヘッドハンティングを行って、他団体から引き抜きを頻繁に行うことで格闘技界隈を『荒らしていた』という一面を持っているのである。
「どうした、色男ー! 男が相手じゃ気分が上がらねえのかー!?」
「それとも昨日の夜に飛ばしすぎたのか!? 沢原、そんなへっぴり腰じゃ誰も口説けねえぞ!」
「あ~ん、獅郎ー! 負けないでー!」
今、リングの上で熱戦を繰り広げる闘士もまた豊田から直接スカウトした人物だった。
高いレベルで行われる異種格闘技は、格闘技ファンにはたまらない魅力を持っている。
煉獄のB級闘士であるその闘士、沢原獅郎。
鍛え上げられた見事な体躯は多くの闘士と同様だが、引き締まった顎周りのラインに鋭い目つきを持つ端正な顔立ちは、それこそ映画俳優のような『華』があった。
185センチ近い長身と体脂肪率一桁の見事なマッチョボディには似合わない甘いマスクは、多くの女性を虜にしており、男性たちのからかいが含まれた歓声の中に交じる女性たちの甲高い歓声からもわかる通りだ。
また、獅郎に華があるというのは外見だけの話ではなく、ファイトスタイルも同様であった。
獅郎のベースとなる格闘技は、かつてソビエト連邦で軍隊格闘術として使用されていた、投げ技にパンチやキックなどの打撃を取り入れた『コマンド・サンボ』である。
ちょうど、拳願会闘技者で『二徳』の異名で知られる徳尾徳道と同じ武術だ。
強いて違いを挙げるならば、二徳のそれが道場で鍛えた『重く速いサンボ』だとするのならば、獅郎のそれは実際に軍人から教わった『鋭く細かいコマンド・サンボ』と言ったところだろうか。
相手の関節を極めるのではなく破壊することを重視したその関節技を扱う獅郎は、その獅子を冠する名前の通り、相手が隙を見せた瞬間に飛びかかって一気に寝技へと移行し、相手が一息終えるよりも早く骨を折る――――まさしく、サバンナを支配するライオンのパブリック・イメージを連想させるファイトスタイルだ。
先程まで劣勢に陥っていたはずなのに、相手が一瞬だけ見せた隙をついて逆転することも多い獅郎は、煉獄に通うほどの格闘技ファンたちからは愛されている。
(くそっ……懐が遠すぎんだろ、こいつっ……!)
そんな獅郎だが、今日は非常に苦戦していた。
相手は煉獄のリングに上がって日も浅い、アフリカ系アメリカ人のボクサーだ。
表の戦績も大したことがないが豊田から目をかけられるほどなのだから弱いわけがないが、彼のルーツとなるアフリカ部族特有の長い手足を使ったアウトボクシングに、極め技を主力とする獅郎は相性が悪いと言えるだろう。
とは言え、この程度の相手ならば獅郎は何度も制してきた。
だから、苦戦している理由は対戦相手ではない。
「審判に発情してんじゃねえのか、猫ちゃんよ! 腰を振るよりも足を動かせよ!」
苦戦の理由。
それは、この下衆な罵声が飛び交ったことにも通じるが、今日のリングの審判にあるのだ。
闘士以外に唯一リングに上がれる存在であるレフェリー、椎名ありさ。
美しい黒髪をポニーテールに結い、生半可な男ならば睨まれただけで腰を抜かしてしまいそうな鋭い眼力を持つ、女性らしい小柄な体躯に豊満な肉体を持ちながらも『強い女』という印象を与える、クールな美女であった。
そんな冷徹でお硬いように思えるありさだが、オーナーである豊田出光の趣向からなのか、レフェリーとは思えないなんとも華美なドレスに身を包んでいた。
レオタード、いや、V字フロントの水着に、腰布としてのパレオとつけ襟をつけているだけという、そんなグラビアアイドルも同然のとんでもない露出量の美女がレフェリーをできるのかと、何も知らないものならば思うだろう。
しかし、ありさはただ美しいだけではなくレフェリーとしての実力も確かで、他のレフェリーに対してならばともかく、煉獄の関係者でありさの判定に物申しをする人物はまず居ないと言ってもいいほどに信頼が厚い人物だった。
今日もまた、普通の女性ならば苛立ちを覚えそうな観客の声もまるで聞こえていないかのように振る舞い、冷たい目でリングでの闘いを判定していた。
「女に気を取られてると死ぬぜ! そいつは、リングで人を殺しちまったから裏に流れ着いたボクサーなんだからな!」
紙一重でパンチを避けると、ぐわっと、ものすごい暴風が顔の横を通る。
その激しいパンチからも、観客の言葉は事実なのだとわかるのだが、獅郎の心は苛立ちだけで恐怖は覚えない。
また、対戦相手を見つつもその意識はありさに向いてしまう。
大きく開かれた胸元の膨らみも豊満で、それを強調するようにピッタリと張り付いた水着のような服が、ありさが動くことでしわむたびに、女好きの獅郎は気を取られてしまう。
なんとも馬鹿らしい話だが、レフェリーのせいで戦闘の精度を落としていたのだ。
さすがにそんな闘士は獅郎ぐらいだが、しかし、少しでも女性との性行為を重要視する人物ならばそれに理解を示してしまうほどに、ありさが淫靡で美しい女性であることもまた事実だった。
「Eat it!(これでも喰らえっ)」
そして、そんな風にありさに気を取られていることを対戦相手のボクサーもそれを感じたのだろう。
苛立ちを感じながら、その澄ましたイケメン顔へと思い切りパンチを放つ。
「――――やっと来た」
だが、それは悪手だった。
苛立ち混じりの攻撃は冷静さを欠いており、そして、そんなパンチを極め技を得意とするグラップラーに放つということは、すなわちその右腕を『どうぞ』と差し出しているのと同義である。
「ッ!?」
飛びつき腕十字である。
獅郎はパンチをしてきた右腕の手首をガシリと掴むと、その両腕を絡みつかせるように自身の体を跳ねさせて飛びかかり、そのままその長くガッチリとした脚を首にまで巻き付けていくことで、相手を地面へと押し倒していく。
相手のボクサーの背中にドンッという衝撃が走ると同時に、ポキリと右腕から折れる音が響く。
それは獅子の顎が獲物の首に噛みつき一瞬で生命を奪い取るような、見事なまでの早業だった。
「ッ~~~~!?!?」
「そらっ、トドメだ!」
強烈な痛みにバタンバタンとのたうち回るボクサーを無視して、獅郎は立ち上がるとそのまま左足で思い切りボクサーの腹部へと踏みつけを行う。
体重を乗せた踏みつけという攻撃は、それこそ箇所によれば子供や老人でも成熟した大人を殺せるほどに破壊力のある『お手軽な殺人方法』である。
それを闘士である獅郎が行うのだから、その威力は絶大だろう。
「勝負ありッッ!」
これ以上は無意味だ。
ありさは勢いよく右手を高く挙げ、その白い喉を震わせて大きく勝敗の宣言を行った。
そして、勝者を示すようにその挙げた右手を勝者の方角へと振るっていく。
「勝者ッ、沢原獅郎!」
歓声が湧き上がる。
均衡していた勝負が瞬きの間に決まる、それが獅郎の人気の一因だった。
「流石だぜ、『ナンパな猛獣』! ヒィヒィ言わせる相手は女だけじゃないってわけだ!」
「キメに入ったら即決着ってか! 『性獣』のいつもの見事な早漏っぷり、最高だぜ!」
「素敵よ、獅郎! 今度はベッドで私に技をかけてー!」
獅郎の人徳なのだろうか、普段の煉獄とはまた異なるどこか下品な歓声が混じるのが常だった。
『ナンパな猛獣』も『性獣』も彼のファイトスタイルとその性格を現した二つ名であるが、それだけでも実に下品である。
観客が浴びせていく品性のない歓声にありさは眉を潜めて不快感を示すが、仕事としてそれ以上の不快感を示さない。
そして、勝者のはずの獅郎は苛立ち混じりにリングを歩いて、控室へと戻っていく。
そのリングを降りる際、ありさの前を通り過ぎた瞬間のことである。
「控室だ」
ポツリと漏らしたその言葉に、ありさの表情が変わった。
だが、それも一瞬。ありさはレフェリーであると同時にMCも兼任しており、今回の勝負の終わりを告げていく。
その声を背中に受けながら、士郎は光の当たるリングから離れていくのだった――――。
◆
獅郎のようにB級上位にもなれば、その控室は当然のように個室となる。
また、オーナーである豊田は獅郎のファイトスタイルにもその性格にも好感を抱いており、ある程度の優遇を許していた。
これは獅郎に限らず、例えば、拳願会との対抗戦に選出されるようなクセのある闘士ならば当然の優遇処置だった。
何がいいたいかと言うとつまり、この控室には獅郎の許可なく獅郎以外の人間が入ることは、まずないということだ。
そんな控室に、一人の美女が足を踏み入れていた。
椎名ありさである。
「んぐぅぅっ❤ じゅるるっぅ、ちゅぅぅっ❤ ぷはぁぅ……❤ や、やめなさいっ! あなた、汗で臭いがきついのよっ! それと、先に帰ってきたんだから、なんでシャワーぐらい浴びて待てないの……!?」
獅郎はありさが控室に入った瞬間に強く抱きしめて逃げられないように拘束すると、そのまま唇を貪るようにハードなキスを行ったのだ。
それこそ、唇を使用した『レイプ』だと言っても良いほどのハードさである。
そんなレイプも終わると、ありさは真っ赤な顔のまま獅郎を強く睨みつけながら、獅郎を批難するような言葉を口にしていく。
「全く……! こんなことが豊田さんならともかく他の人にバレたら、本当にどうなると思ってるの……!?」
先程まで試合をしていたレフェリーが闘士の控室に踏み入れるなど、それこそ不正を疑われかねない危険な行為だ。
そしてそれは、闘士である獅郎に不利が働くのはもちろんのこと、堅実に実績を積み上げて信頼を勝ち取っているありさにも望ましいことではない。
楽天的でありながらも観察眼に優れた豊田出光ならば、これはあくまで男と女の関係であって、リングの上には持ち込まれることはないだろうとにこやかに判断するだろうが、それ以外の人間ならば騒ぎ立てることは目に見えている。
「うるさいな……こっちはテメエでチンポがイライラしてしょうがないんだよッ! そんなスケベドレス着てリングに上がったお前が悪いッ……!」
それでも、ありさは獅郎から『控室に来い』と言われれば、他の誰かならばともかく、獅郎にだけは逆らえない。
このような獅郎の乱暴な言葉にも弱々しく睨み返すことでしか反抗が出来ない理由があった。
「何を無茶苦茶なこと……! いつもそうやって私に責任を……って、んぐぅ❤」
とは言え、完全な服従の関係にあるわけではないようで、ありさは不満に表情を染めたまま獅郎を睨みつけながら責めるような言葉を口にする。
ただし、その顔と体を赤らめており、それは、先程のレフェリーとしての活動で体が熱くなった――という言い訳が効かないほどに真っ赤である。
「お前でムラついたんだからお前で解消する、それが道理だろうが……なんでお前を気遣って他の女を呼んだりしなきゃいけねんだよ……!」
再び、獅郎はその逞しい体でありさを再び抱きしめて、やはりその唇を貪っていく。
貪るようなディープキスは先程の再演そのもので、ありさの口腔を蹂躙していった。
その際に、流し込まれる唾液の臭いと、戦闘後ということもあってフェロモンただ漏れのイケメンの体臭がありさの脳へとガツンと叩きつけられる。
それだけで、凛々しかったありさの顔が蕩けていき、お尻を『ふりっ❤ ふりっ❤』と無意識にだが媚びるように動かしてしまっているほどだ。
「はぁ、美味い……ありさのツバと舌と唇と……あと、顔も、やっぱり下手なスイーツよりずっと甘いな……!」
「ちゅるるるぅ、ぷはぁっ❤ や、やめてっ❤ そうやって、顔をがっちり掴んで、ペロペロ舐めないでぇ❤」
そして、獅郎が犯すのは口腔内だけではなかった。
ありさの腰に回していた腕を動かして、獅郎はその美貌をガシリと掴むと、そのままディープキスを終わらせて、まさにライオンが生肉を喰らうような豪快さで『れろろぉ~!』と舌でありさの美貌を汚していったのである。
頬に、額に、鼻に、顎。
さらに、その眼球まで舌を伸ばして舐め取り、自身の唾液をありさの顔へと擦り付けていく。
それは、一定の物へと自身の所有物であることを動物がアピールするための行為である『マーキング』そのものだった。
しかも、獅郎は男性ホルモンが異常なまでに分泌されており、その影響でその顔立ちとは裏腹に体臭が非常にきつい。
その体臭が極まっている唾液をベロベロとつけられたのだから、ありさは失神しそうなほどになってしまったほどだ。
そんなマーキング行為が、それこそ数分は続いた。
士郎は十分に楽しんだと言わんばかりに、その掴んでいたありさの美貌から手を離すのだった。
「ふぅ……ちょっとは落ち着いたぜ。ほら、さっさと終わらせるぞ」
「ふぎゅぅっ❤ ちょ、ちょっと……なんで、あなたのほうがそんなに偉そうなのかしら……❤」
支えを失ったありさは、そのまま控室の床へと尻もちをついてしまう。
至近距離から伝わる、戦いを終えたばかりの雄だけが垂れ流せる濃厚なフェロモンと、それの近似である唾液をたっぷりと嗅がされたのだ。
もじもじと内股を擦るように脚を動かし、その艷やかな赤い唇からは甘い吐息が漏れ出している。
なんともエロティックな光景で、それこそ性に目覚めたばかりの男子中学生ならばその姿だけでチンポを触りもせずに射精をしてしまってもおかしくないほどだ。
だが、ありさの前にいるのはそんな情けない男子中学生ではなく百戦錬磨のヤリチン男で、しかも、それだけ経験豊富だというのに性欲だけは男子中学生をも凌駕するほどの『性獣』の獅郎なのである。
「ありさ、お前って本当にクソエロいな……! ほら、お前のせいでこんなになってるんだから、さっさと奉仕しろっ!」
その昂りをありさにぶつけんと、獅郎はズボンを脱ぎ捨てた。
当然、その股間から熱く滾った、大きな勃起チンポが露出されていく。
「ふわっ……❤」
ぼろん、と現れたそのチンポを見たありさは、普段のクールなありさらしからぬ女性らしい可愛らしい声を上げてしまう。
初めて見たわけでもないというのに、ありさは威圧感を放つ巨根チンポから目を逸らせない。
それほどまでに存在感のある、大きく、太く、固い、人並み外れたチンポなのだ。
しかも、ただ大きいだけではなく、ありさの牝の部分を強く刺激する、獅郎特有の濃厚な体臭がさらに熟成したような強烈な香りを放っているではないか。
ごくり、と緊張と興奮にありさはみっともなく喉を鳴らしてしまうほどだった。
「おら、いつものだ……臭いを覚えろ……!」
「ふぎゅぅ、んぐぅ、ほぉぉ~~……❤」
ズリズリッ、ヘコヘコッ❤
獅郎は自身の勃起チンポを片手で握ると、そのままありさの怜悧な美貌へと擦り付けていく。
その高い鼻とパッチリした目に艷やかな唇が奇跡に配置されている美貌に、もうどんな香水を使っても獅郎の臭いが取れないようにしてやると言わんばかりに、チンポの中でも濃厚な臭いを放つ裏筋の部分を重点的に触れさせていくのだ。
「ほごぉ、ぉぉ~……❤ おほぉぉ~~……❤」
それだけでありさは、その顔を快感に蕩けさせ、そのオマンコからは粘り気の強い本気汁が流れ出ていってしまうほどに興奮をしてしまった。
もはや、これは呪いの肉槍だ。
牝の本能を刺激して、本来は人間が最も特別なものであるとされるはずの理性と知性をドロドロに蕩けさせて、一匹のケダモノに落としてしまうのだから、呪いを振りまく魔性なのである。
いや、この言い回しでもまだ知性的すぎる。
もっと滑稽な言い回しがこのチンポには似合っている。
魔法のように現実を愚弄するものとして、マジカルチンポとでも呼ぶべきだろう。
「おらっ、呆けてんじゃねえ! この馬鹿牝が!」
ペチンッ! ペチンッ! ペチィィィンッ!
「ふぎゅぅ❤ ほぎょぉ❤ おひぃぃぃぃっ❤」
そうして、たっぷりと自身のチンポの臭いを染み込ませた獅郎は、その媚薬よりも女の理性をぐじゅぐじゅに溶かしてしまうチンポを振りかぶり、勢いよくありさの頬を打った。
一度、二度、三度、と。
いくら硬く勃起しているとはいえ、所詮はチンポに過ぎないし、頬を打つ勢いもパンチとは比べ物にならないほどに弱々しい。
それでも、ありさが急所を勢いよく打たれた瞬間よりも体の芯に響く衝撃を覚えていることは明白であった。
「審判と選手がこういう関係だって知られたら問題なんだよ。本当はセックスしたいけど、誰かが来ちまったら問題になるし、それで目をかけてくれてる豊田さんに迷惑はかけらねえからな……フェラで我慢してやるから準備しろ」
「か、勝手なことばっかり、言ってぇ……❤」
そもそもとして、ここで関係がバレれば問題になるなどありさが先に言ったことだ。
それを、まるでありさがわかっていないかのように言うのは実に挑発的な言い回しだった。
それでも、マジカルチンポの臭いこそが魅力的な臭いだと刷り込まれて、さらにはチンポビンタでその力強さを感じさせられたありさの脳はまともに回ってくれる。
獅郎に対する抵抗の意思は見せつつも、それでもその指示に従って行動に移していく。
「んちゅぅ……ちゅっ❤ ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅ~~……❤」
それはマジカルチンポへのキスの雨であった。
跪いているありさは自然とチンポを見上げるような姿勢になり、そのまま顎を軽く持ち上げた状態でキスをするのだから、当然としてそのキスをする場所は裏筋か、あるいはチンポの先端になってしまう。
それでも、フェラチオは開始しない。
これは獅郎を焦らしているわけではない。
「ふぅぅ~~❤ ふぅぅっ~~❤ んちゅぅ、ちゅぅぅ~~❤」
むしろ、焦らされているのはありさの方だろう。
肌や嗅覚だけではなく、舌を使って味覚でもマジカルチンポを味わってしまったことで、その心に燃え盛っている性的快感の炎はさらに勢いを増していく。
今にも口をはしたなく大きく開いてしゃぶりつきたいというのがありさの本音だ。
「へへへ、まだだぞ……まだ、まだだ……♪」
だが、それは獅郎の許可がなければ行ってはいけない。
これまで何度となく獅郎に抱かれ、そのたびにマジカルチンポに尊厳を破壊するほどに激しく犯されてことで躾けられた、『獅郎の牝』である限り守らなければいけない作法があるからだ。
その許可の言葉を待ち続け、ありさは何度もキスをしていくと、ついにその許可が出た。
「さあ、ありさ……♪」
牝を支配する魅力的な雄でないと口に出せないその言葉を、獅郎はゆっくりと呟いた。
「『しゃぶれ』♪」
「むじゅるるるぅぅうっっ❤ ちゅぅ、ちゅぅぅぅ~❤ れろれろれろぉぉぉ、じゅるるぅ❤」
その言葉を聞いた瞬間に、ありさは恥も外聞もなく勢いよくしゃぶりだす。
我慢の限界だと言わんばかりに、自身の小顔よりも大きいマジカルチンポを喉奥まで使って、呑み込んでいったのである。
その高い鼻がお腹にくっつき、その美貌は獅郎の陰毛の中に埋まっていく。
「うおっ……エロすぎるっ……!」
「じゅぽぉっ❤ じゅるるぅ、むちゅぅぅ❤ れろろ、れろれろぉぉ~❤ 美味し、チンポ、美味しいぃっ❤」
喉奥まで使った後に、ズブズブとチンポを引き抜いていく。
それでいて、突き出した唇からチンポの先端は決して離さずに、その唇で隠れている先端以外が露出されると、また再びありさはその美貌を獅郎のお腹に叩きつけるようにチンポを呑み込んでいくのだ。
それは一度では終わらずに、呑み込んでは引き抜き、呑み込んでは引き抜きと、何度も何度も繰り返していく。
やれと命令をされたとしても出来ないような、そんなハードなフェラチオである。
これもまた、獅郎に仕込まれたフェラチオテクニックだ。
「んじゅるるぅ、ちゅぅぅっ❤ ふほぉ、ぉぉっ❤ オチンポ、大きい……素敵……❤」
ちゅくちゅくっ❤ ぐちゅぐちゅっ❤
マジカルチンポをしゃぶることで得た快感は膨大なものだった。
その快感で完全にバカになったありさは、そのドレスの股間に指を寄せてオナニーを開始し、さらにうっとりとした口調でそのチンポを褒めるような言葉を口にしていく。
まるで、その身を使ってマジカルチンポの凄まじさを教えてくれているようにさえ見える、官能的な光景だった。
「くそっ……ムラついてたからな、もう射精ちまう……!」
「んぐぅぅ~~~~っ❤」
そんな物を見せつけられれば性豪で百戦錬磨のヤリチン男、性獣とまで呼ばれる獅郎が我慢できるわけもない。
ありさの艷やかな黒髪が生えた頭をガシリと強く掴むと、そのまま顔を前後に動かしていく。
フェラチオ奉仕をさせていたのを、イラマチオレイプへと変えたのである。
そして、獅郎はそのイラマチオの激しさを維持したまま、ありさの喉奥へと向かってたっぷりと射精をしていった。
「よし、射精すぞ! 零すなよ、汚さないように全部飲み干せ!」
「むぎゅぅぅっっ❤ ほごおぉぉお、ぉおっっ❤ んおぉぉぉぉっ❤」
びゅるるっ! びゅぅぅ! どびゅびゅぅ! びゅるるぅ!
「ふぐぅぅっ❤ ごほぉ、ぉおっっ❤ ふぅぅ、んぎゅぅ、ひぎい、おほぉぉっっ❤」
ただでさえチンポでいっぱいになっていたありさの口腔が精液でさらに膨れ上がっていく。
まるでげっ歯類のように頬が膨らみ、それでも溢れそうになってしまうために慌てた様子で飲み干していく姿は、なんとも滑稽で、同時にそんな滑稽な姿をありさほどの美女が晒しているという官能さを持っていた。
「あぁ~……マジでスッキリしたぁ……このまましょんべんするぞぉ……」
「ふぎゅぅっ、んぐぅう、ひぎゅぅぅ!」
だが、獅郎という性獣による口腔レイプはこれで終わりではない。
チンポを呑み込んだまま、そして、精液を飲み干しながらありさは必死に態度で拒絶の意思を示すのだが、そんなものが獅郎のような男に届くわけもなかった。
むしろ、その姿を面白がって下衆な笑みを深めていく始末である。
「零すなよ、マン汁とザーメンなら女を連れ込んだって言い訳できるけど、ションベンはさすがに怒られそうだからな」
じょぼ、じょぼぼぼ、じょろろろぉっぉ~~♪
「んぐうぅぅっっ❤ ごくっ❤ ごくごくっ❤ ふぎゅぅぅ、ごくぅぅんっ❤」
そうしてありさの口内でマジカルチンポがぶるりと震えて、勢いよく尿が飛び出した。
ツンと鼻に刺すような濃い臭いを放つその尿をありさは必死に飲み干していく。
思えば、今日この日のこの控室は獅郎に与えられたものだから、尿を零してしまってもありさは知らんぷりできたはずである。
それでも、これまでに獅郎に調教された影響か、獅郎に対して拒絶の意思や言葉を示すこと自体は出来ても獅郎の命令自体は絶対に断れないように脳と心に刷り込まれてしまっているのだ。
「んじゅるぅ、ごくぅぅ~…………ぷはぁっ❤ はぁ……はぁ……はぁぁぁ……❤」
「ほい、ご苦労さん。俺のションベンとザーメンのカクテルはどんな味だった?」
「最、低よ……❤ くぅぅ……❤」
ありさはなんとかその尿を全て飲み干すことに成功する。
そして、飲み干した後に勢いよく獅郎から距離を取って、呼吸を整えていく。
あまりにも無様な姿で、その姿は獅郎のサディスティックな心を満たしつつも、もっとこの女を虐めたいという欲望を加速させてしまうほどだった。
ありさにとって不幸なのは、その欲望を獅郎が抑える理由を一つとして持たないということだろう。
「それじゃ、お疲れ。今日はこんぐらいでいいや」
「へっ……? な、なんで……!?」
その獅郎の言葉が予想外だったのか、ありさは思わず間の抜けた言葉を漏らしてしまう。
はっきりと言って、ありさの牝はすでに火がついてしまっており、マジカルチンポでオマンコを犯されたくて仕方がないほどに発情をしているのだ。
それなのに、獅郎は今日はここで終わりだと宣言したのである。
「いつセックスするかなんて、俺が決めることだ。セックスがしたくてしょうがないみたいだけど……文句は聞かねえよ、ありさ」
「べ、別に文句なんて……❤」
言葉では強がるものの、ありさが落胆しているのは明らかだった。
本来、ありさはこのように単純で変態的な女ではないのだが、獅郎が持つマジカルチンポがありさを間抜けな変態女に変えてしまうのである。
そんなありさのことを、実のところ獅郎は好んでいた。
「明日、たっぷりとデートしてやるよ♪ 服は、この前のデートで俺がプレゼントした『アレ』を来てこいよ♪」
ただし、それは『女』としてではなく『牝』として――いや、『玩具』として、なのだが。
(続)