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性杯戦争~セイバー陣営『マスター:秋山凜子&セイバー:宮本武蔵』~(導入)

性杯戦争とは

性杯戦争とは

性杯戦争シリーズのさすらいのヒモ、オリジナル設定です。聖杯と名付けられているが、聖杯ではないものが様々な世界へアクセスして美少女・美女を強制召喚し、さらにその美少女や美女と相性の良いサーヴァントをパートナーとして聖杯戦争を行う────はずでしたが、バグが発生してエラーが起こり、聖杯が性杯となったとい...

アーチャー陣営

【全文】性杯戦争~アーチャー陣営『マスター:セフィリア=アークス&アーチャー:巴御前』~

聖杯戦争とは ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ここは現実ではない。  天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。  ここは、そういう特殊な空間なのだ。  ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる万能...

ランサー陣営

性杯戦争~ランサー陣営『マスター:ベルファスト&ライダー:アルトリア・ペンドラゴン[ランサー]』~導入

性杯戦争とは ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ここは現実ではない。  天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。  ここは、そういう特殊な空間なのだ。  ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる万能...

ライダー陣営

性杯戦争~ライダー陣営『マスター:西住しほ&ライダー:源頼光』~(導入のみ)(エロシーンなし)

性杯戦争について ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ここは現実ではない。  天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。  ここは、そういう特殊な空間なのだ。  ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる...

キャスター陣営

性杯戦争~キャスター陣営『マスター:四条貴音&キャスター:アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ』~【家系二郎ラーメン:表裏】

聖杯戦争とは https://rope-less.fanbox.cc/posts/3665482 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ここは現実ではない。  天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。  ここは、そういう特殊な空間なのだ。  ただ...

アサシン陣営

性杯戦争~アサシン陣営『マスター:古見硝子&アサシン:静謐のハサン』~導入

 ここは現実ではない。  天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。  ここは、そういう特殊な空間なのだ。  ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる万能の願望器が存在している。  時間も次元も、常識...

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 ここは現実ではない。

 天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。

 ここは、そういう特殊な空間なのだ。

 ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる万能の願望器が存在している。

 時間も次元も、常識も法則も異なる世界から、『聖杯』に選ばれた『マスター』が強制的に呼び出され、そのマスターたちは自分たちの『力』である『サーヴァント』を召喚する。

 7人のマスターと、7騎のサーヴァント。

 彼女たちをPC(プレイヤーキャラクター)とし、聖杯をGM(ゲームマスター)とするならば、この東京の街に溢れかえっているそれ以外の、まるで生きている命のように見える存在は、実際は命を持たずにそれぞれの世界に実在した人物たちの行動パターンをインプットされただけのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)だ。

 聖杯という名のGMは、この世界で唯一の命であるマスターに戦えと命じた。

 勝ち抜いた一人に奇跡を与えると、勝手に呼び出しておいて、勝手に決めてしまった。

 通常の聖杯戦争と異なり、脱落なんて許さないと。

 残酷に、冷酷に。

 戦え、戦え、と。

 聖杯は、戦いを命じたのだ。



 夜の東京、歌舞伎町の裏路地。

 ネオンの光が昼中に降りしきった雨によって濡れたアスファルトに反射し、人工的な輝きが闇を切り裂いていた。

 都会特有の雑多な喧騒の最奥、裏路地からは、この都会的な街の中では存在するはずのない、ケダモノの遠吠えが木霊した。

 夜の闇に溶け込むような黒い毛皮をした巨大な狼が現れたのだ。

 そんな狼へと、剣光が閃いた。


「まーた、化け物! 本当に無限に湧いてくるんだから、困ったものよ……ねっ!」


 剣光の正体――――二刀を構えた女剣士が、暗闇を切り裂くように躍り出る。

 女剣士の姿は、まるで屍山血河の戦場に咲き乱れる満開の華とでも呼べるような、血生臭さと可憐さが同時に存在するという、ある意味では矛盾した姿だった。

 高い位置で結った灰がかった桃色の髪が夜風に揺れて、前髪が汗ばんだ額に張り付く。

 鮮やかな青の着流しは女剣士の流麗な動きに合わせて翻り、腰元を強く引き締めた帯の影響で浮かび上がった豊満な胸元をあざといほどに強調している。

 女剣士の瞳は、戦いを楽しむ剣呑とした輝きに満ち、口元には薄っすらと楽しげな剣鬼としての笑みが浮かんでいた。

 腰元に差した大刀と小刀は当たり前のように引き抜かれており、うっとりとするほどの美しい銀の刃が月光を浴びて冷たく輝いている。


「さあ、参りましょうか! 害獣駆除のために振るうのは業腹だけど、二天一流が妙技、たっぷりとその目に焼き付けなさい!」


 女剣士の剣技は、歴史に名を刻むに相応しいものだった。

 本差である打刀を勢いよく振り下ろす一撃は、風を裂く轟音を伴って狼型のモンスターの黒く硬い毛皮を簡単に引き裂き、その肉を切り裂いていく。

 一方で小刀である脇差を操る動きはまるで流水のように滑らかで、打刀の一撃で怯んでいたモンスターの急所を寸分違わず捉えるのだった。

 その豪快さと精密さが共存する二刀流は、ある種の芸術にも近しい合理的であるがこその美しさを持っていた。

 刀の一振りごとに空気が震え、戦場に彼女の存在感が刻み込まれる。


「此度の性杯戦争においてセイバーとして召喚されたこの新免武蔵、決してケダモノ風情には遅れを取らないっての!」


 彼女こそが、この性杯戦争において『セイバー』のクラスとして召喚されたサーヴァント。

 宮本武蔵である。

 江戸時代に実在した伝説の剣豪――――その、別の世界における姿であり、様々な世界を強制的に転移していく運命に囚われたストレンジャーだ。

 数多の世界の数多の戦いにおいて無敗を誇り、二刀を操る剣技、二天一流を極めた武蔵は、その悪辣さにも近しい奔放な性格と天元の花と称されるほどに手の届かぬ高みに駆け上る圧倒的な剣技で、どんな戦場も己の舞台に変える。

 そんな武蔵は性杯戦争においてもマスターの剣となりつつ、同時に戦いを楽しむ姿勢を崩していなかった。

 戦いとは、彼女にとって喜びそのものなのだから。

 その喜びを味わうようにして武蔵が狼型のモンスターを斬り伏せたその瞬間だった。


「セイバー、もう一体いるぞっ!」


 『路地の壁を駆け下りる』という現実の人間の性能を無視したような動きを取る、新たな女剣士が現れた。

 ぴっちりと肉体に張り付く蒼い装束に身を包んだその剣士は、お尻の位置まで伸びる蒼黒の髪を戦いのリズムに合わせて揺らし、日本刀さながらに鋭い眼光でモンスターを捉える。

 『対魔スーツ』と呼ばれる独特の装束は女剣士のしなやかでありながら豊満な肢体に張り付いており、引き締まった腹筋によって強調される爆乳とデカ尻を際立たせていた。

 そんなスケベボディでありながらも、その剣の腕前は超一流であり、腰に差した日本刀は、石切兼光なる名刀である。

 単純ながらも殺気を帯び、彼女の手の中で生き物のように脈打つ彼女の剣技は、魔に対抗できる忍――――『対魔忍』の訓練に裏打ちされた精密さの極致だった。


「わかってるわよ、凜子ちゃん。あなたがいるから任せただけなんだからね」


 その女剣士の名は、秋山凜子。

 魑魅魍魎跋扈する苛烈な世界の日本から拉致されるように召喚された、性杯戦争におけるセイバーのマスターである。

 魔を滅する忍、すなわち対魔忍の血を引く彼女は、過酷な訓練を乗り越え、若くして逸刀流の免許皆伝となる、一流の戦士となった。

 剣術と忍法を操る彼女の戦い方は、冷徹な効率性と情熱的な剣心が共存する。

 性杯戦争に強制的に引き込まれた凜子は、武蔵を相棒にして、この歪んだ戦場を生き抜く覚悟を固めていた。


「逸刀流、胡蝶獄門!」


 石切兼光での一閃は、モンスターの装甲のような毛皮を紙のように切り裂き、血飛沫すら最小限に抑える。

 それは剣技自身の凄まじい練度の高さだけで成した一閃ではなく、時空間を自由自在に操れる凜子の忍法、『空遁の術』を使用した『空間そのものを切り裂く一閃』だった。

 剣術と忍術を組み合わせた凜子の攻撃には無駄がなく、まるで計算された舞踏のようだ。

 技量においては武蔵に及ばぬ凜子ではあるが、この異能の力によってマスターという身でありながらもサーヴァントと比肩するほどの戦闘力を所有しているのである。


「敵となるマスターやサーヴァントだけではなく、こんな化け物まで出ているなんて……」


 切り捨てたモンスターの血を振り払い、凜子は忌々しげに呟く。

 対魔忍は正義の使徒、特に凜子は使命感と正義感の強いために、このように架空の東京に現れる、人を襲うモンスターを放置することは出来ないために、毎夜のように武蔵とともにパトロールを行って、モンスター狩りを続けていた。


「聖杯戦争を終わらせなければ、このモンスターたちも消えることはないということか」

「そーいうことでしょうね。私もいい加減ケダモノ相手は飽きてきたから、そろそろ英雄様を相手に切った張ったを楽しみたいどころですね」

「…………セイバー、不謹慎じゃないか?」


 そんな凜子に対して、武蔵はどこか楽しげな笑みを崩さない。

 牙なき無力な人々を守るという使命感を強く抱いている凜子は、そんな聖杯戦争を楽しもうとしている武蔵に対して、少しだけ厳しい視線を向けるが、武蔵はどこ吹く風と言わんばかりに嬉しそうに笑って答える。


「こればかりはしょうがありません。凜子ちゃんだって、そうでしょう? どれだけ取り繕っても……いえ、違うわね。どれだけ善良な性根を持っていようとも、剣の輝きを前にしてその本能を抑えることなんてできないのは、あなたもわかっているんじゃないの? 本当は……わたしとだって、切り合いたいのが見え見えじゃない」

「っ……!」


 図星だった。

 秋山凜子はこれ以上ないほどに善性に満ちた、ある意味では聖人にも近い性質を持っている。

 だが、それでもその根っこの部分には確かに『剣鬼』としての悪癖も染み付いているのも事実だった。

 剣と剣を競い合うという野蛮な魔性に魅入られる性質だ。

 今まで大事に思っていたはずのいろんなものを、ただ一瞬の剣閃の煌めきのためだけに『もうどうなってもいいや』と放置できる、人でなしの本性を持っているからこそ、秋山凜子という女は宮本武蔵という剣鬼を召喚することができてしてしまったのだから。


「まあ、それは最後の最後に取っておきましょう。あなたがわたしと切り合いたいなら一生懸命頑張って聖杯戦争に勝利し、わたしもまたあなたと切り合いたいなら聖杯戦争に勝利する――――そういうモチベーションを維持していこうじゃないの」

「べ、別に、そういうつもりは……!」


 そんな剣鬼の在り方をあけすけに指摘されたことに落ち着かないのか、凜子はどこか困ったような顔で武蔵の言葉を否定する。

 ともすれば自分よりも大人びて見える美少女の、そんな幼さに満ちた姿がどこか愛らしくて、このマスターのために剣を振るってあげても良いと武蔵は思うのだった。





 だが、凜子の使命感は。/だが、武蔵の奔放さは。

 全て、滑稽なものへと堕ちていく。


 これは、聖杯戦争などではない。

 これは、性杯戦争。

 薄汚れて爛れた欲望が、男にとってだけ都合の良い欲望が、世界を歪めて作り上げたモノ。


 悲劇ではない。

 英雄譚ではない。

 喜劇ですらない。


 これは、単なるポルノショー。

 美しい女たちが、男たちの毒牙にかかるために集められただけの、どうしようもない醜悪なショーなのだ。


 秋山凜子と宮本武蔵が、男の欲望によってその心すらも都合よく捻じ曲げられるまで。

 あと――――。



 架空の東京。

 その中で日々の生活を送っている凜子とその従者である武蔵は、同様に性杯から与えられたロールプレイに従って生活をしている。

 表向きの凜子の『役割』は女学生であり、さらには外部の剣道道場に通う美少女と言ったところだろう。

 生真面目な凜子とは異なり、奔放な性格である武蔵は霊体化することを嫌い、凜子とともにその道場で汗を流したり、凜子が持つ私的な資産を使って食べ歩きをしたりと、その空を流れる雲のような自由の生き方を謳歌していた。

 凜子と武蔵は近所でも評判の美女コンビで、それこそ多くの男たちが鼻の下を伸ばし、多くの女たちが憧れの視線を向けるような高嶺の花なのである。

 もちろん、それらは言うならば『表の顔』にすぎない。

 彼女たちにはこの性杯戦争を勝ち抜くために剣を振るう、剣豪としての『裏の顔』が存在しているのだ。


 ――――しかし、そんな『表の顔』と『裏の顔』の他にもう一つ、二人には『第三の顔』というものがある。


 それが今、この歌舞伎町のラブホテルの一室を予約されている企画名からわかることだった。

 その予約された名前はなにか。

 ラブホテルの管理用PCに保存されている予約台帳のファイルの中には、大ホールである404号室を抑えている名前にはこのように記されていた。



『憧れの対魔忍と性交! 童貞くんの筆下ろしをしちゃうゾ❤』



 ――――そう、第三の顔とはすなわち、『AV女優』としての顔である。


 何を言っているのかと言われるだろうが、これがなかなかに説明は難しい。


 ものすごく簡略化して言うならば、『剣道道場の地主が借金を背負ってしまい、その借金の肩代わりとして凜子と武蔵がAVに出演することとなった』というものだ。

 そうするとどれだけチョロいのだと思われるかもしれないが、それは借金を回収するために訪れたヤクザたちの口が上手かったということで納得してもらいたい。

 元々、単純なところの強い凜子と武蔵で、しかも凜子はその正義感の強さから自己犠牲の精神も強くなる。

 自分が犠牲になって解決するのならば、ということで凜子はその体を売り物にすることを決めて、人斬りとして『人でなし』の一面を持つものの、気に入った人物には世話焼きな一面もある武蔵もまたそれに付き合う事にしたのだ。

 二人がかりで働けば借金もすぐに返せるだろうという目論見もあり、屈辱はありつつもその決断に後悔などあるわけもなかった。

 しかし、ただ一つだけ、凜子と武蔵の間に誤算が生じた。


 ――――仕方無しに挑んだはずのAVデビュー作は、『本番なしの疑似セックス』のはずだったのに、そのまま流れで本当にセックスをしてしまい、あまつさえ中出しを望んでしまうほどに乱れてしまったということだ。


 その結果として何が起こったかと言えば、本当にAV女優となってしまったということだ。

 また、先程に今回の企画として『憧れの対魔忍』というフレーズが使われていたが、『対魔忍』とは、この性杯戦争の舞台となる架空の世界において日曜日の朝に放送している特撮ヒーローのような扱いを受けている非常にメジャーな存在なのである。

 つまりは、その剣術の腕前を活かして、そういう『設定』のAV女優として活躍をしているということだ。

 アイドルが別の惑星から来た宇宙人だと名乗るようなものなのだ。


 さて、そんなこともあって、この眠らない街である歌舞伎町のネオンの光が二人の姿を照らすのだが、戦場では血飛沫を華のように咲かせていた剣豪の威厳は、今やAV女優としての妖艶な魅力に塗り替えられてしまっていた。

 凜子と武蔵は、すでに複数のAVに出演しており、単独出演の作品でもコンビ出演の作品でも、多くの男性たちから強い人気を博していた。


「待たせたかな。君が抽選で当たったというファンの人……で、良いのかな?」

「今日は来てくれてありがとうね~♪ たっぷりとご奉仕しちゃうんだから♪」



 そんな二人は今、実に朗らかな笑みを浮かべながら新たなAV撮影の現場に入っていた。

 今夜の舞台は、歌舞伎町のラブホテル。

 お値段がそれなりに張る代わりに、高級感漂う大ホールの部屋で『特別な撮影』が行われようとしていた。

 それこそが先程名前を挙げた企画、『憧れの対魔忍と性交! 童貞くんの筆下ろしをしちゃうゾ❤』というものである。

 内容としては、抽選で選ばれたたった一人のAVファンであり童貞の男性が、凜子と武蔵の『奉仕』を受ける権利を勝ち取り、実際に性行為を体験できるというものなのである。


「よ、よろしくお願いします!」


 カチコチと体を固めた状態でトランクス一丁の下着姿。

 ラブホテルの室内ということもあって、今すぐにでもセックスをしますというような姿でベッドの前に立ったまま、ガバリと頭を大きく下げたこの男子こそが、幸運にもこの抽選に選ばれた童貞男子である。

 その童貞男子は、年齢こそ高校生であるものの元々がAVマニアだった。

 そして、凜子と武蔵の出演作は一作目からすべて把握している彼女たちの『ガチ勢』でもある。

 単純な性癖として理想とする巨乳系のお姉さんであり、しかも、『対魔忍』という設定に準じた高い身体能力と剣術の腕前を持つ凜子と武蔵は、この童貞のストライクゾーンのど真ん中だったのだ。

 今回もまた抽選券となるコード付きの出演作を買い漁っての本気で参戦を狙っていて見事に当選したということもあったため、それこそ脳みそが沸騰しているのではないかと思うほどに、顔が真っ赤に染まっているではないか。


「うん、よろしく頼むよ。えっと……ここでは、『オタクくん』と呼んでほしいのかな?」

「あー、そういうシチュエーションが好きなんだ? 冴えないオタクくんなのに、きれいなお姉さんに挟まれて童貞卒業したい……うんうん、そういうのも若さね〜♪」

「よろしく、お願いします!」


 本名はNGであり、さらに撮影においてもモザイクを掛けられるというプライバシー情報の守秘が行われているため、今回の現場ではこの童貞男子は『オタクくん』という呼称を希望していた。

 確かに、背が高くなければ低くもなく、太っているわけでもなければ痩せているわけでもない、そんな特徴の薄い外見と冴えない容貌は、まさしく典型的な『オタクくん』と呼べるものである。


「それではまずは挨拶だな。私は凜子、君も知っての通り対魔忍をやりつつ、AV女優としても活動させてもらっている」

「宮本伊織です、よろしくお願いしますね。私も格好からわかるかもしれないけど、対魔忍よ……まあ、凜子ちゃんとは違って『自称』になってしまいますがね。今日はたっぷりと楽しませてもらおうかな♪」


 カチコチになっているオタクくんを微笑ましく見ながら見ている凜子と武蔵だが、彼女たちの衣服は独特のぴっちりと体に張り付くスーツである。

 対魔忍スーツ――――を模した、AV女優用のコスプレ衣装だ。

 本来ならば人間の力では引き裂くこともできない独自の素材を使って作られているモノを対魔忍スーツと呼ぶが、このスーツは凌辱モノにも使用できるよう簡単に破れやすくなってしまっているのである。

 そのため、少しテカテカと安物独自の素材の悪さを感じさせるものの、それでも『本物の対魔忍』であり、『本物の剣豪』である凜子と武蔵が身につけることで、そのコスプレ衣装は『本物の対魔忍スーツ』に見えるのだから、モデルの力というものは凄まじいものだろう。


 ちなみに、凜子は首元から手首足首までを隠しているもののおっぱいの谷間の下だけを露出したパイズリ専用の濃い蒼の対魔忍スーツで、源氏名として弟子である『伊織』の名前を使うという奇行をする武蔵もまた同様で、色だけを淡い青の対魔忍スーツである。


「それでは……さあ、スタッフの人は素材も運び入れたし、退出してもらおうかな。『素人』はカメラがあると緊張してしまうだろう」

「今回はファンサービスだからね。オタクくんが童貞卒業に集中できるよう……私たちと、三人っきりよ♪」


 自然と『素人』という言葉を使ってしまうほどに、凜子たちはすでに自認識が『AV女優』になってしまっていた。

 これもまたこの世界を支配している性杯による影響か、それとも凜子と武蔵自身が淫乱の気質を元から持ちえていたのか――いずれにせよ、オタクくんにはありがたいシチュエーションが完成されていた。


「さあ……ベッドに座ってくれたまえ❤」

「大きく脚を開いて、オチンポを見せつけるみたいに……ね❤」

「は、はいっ!」


 誘導されたままにベッドに腰掛けたオタクくんだが、その横に体を寄せるようにぴっちりと隙間を埋めるように凜子と武蔵もまたベッドへとお尻を沈ませていく。

 香水だけでは絶対に出せない艶めかしい匂いがオタクくんの鼻腔に入り込み、さらにはその腕にむにゅりと爆乳の柔らかな感触が伝わってくる。

 それだけで、オタクくんはその童貞チンポを勃起させて、トランクスの中心に大きなテントを張ってしまうほど性的興奮を促されてしまうのだった。


「それじゃあ、始めようか❤ まずは、手コキからだな❤」

「凜子ちゃんとむさ……じゃなくて、伊織ちゃんの剣を握るためのお手々で、オタクくんの童貞チンポをいっぱいシコシコしてあげましょうかしらね❤」

「あ、あうぅっ……!?」


 性欲で頭がいっぱいになっている男子高校生にとって、AV女優という存在はある意味ではアイドルや女優を凌ぐほどの憧れの存在と言えるだろう。

 そんな中でも彗星のように現れて、多くの男性の精液を搾り取ってきた超人気AV女優、それも一人ではなく二人が至近距離に存在しているというだけで、オタクくんのチンポからは早々に我慢汁がダラダラと流れ出していた。

 それなのに、この二人のドスケベ美女はさらなる快感をオタクくんへと与えんと、その剣を握れば数多の敵を切り捨てることができる手を、オタクくんのトランクスの中へと忍びいれて、そのビキビキに勃起しつつもヌルヌルに先走り汁で濡れたチンポを手に握ったのである。


「おぉ……こ、これはっ……❤ 想像以上、だな❤ 硬さも長さも太さも、実に私好みのオチンポだ……❤」

「添付したチンポの写真で、オチンポそのものも抽選の基準になってたけど……なるほど、君はその資格十分みたいだね❤」


 シコシコっ❤ シコシコっ❤


 オタクくんのチンポは平均よりも大きな、童貞なのに宝の持ち腐れと呼べるような巨根チンポ。

 最終的には運頼みとは言え、抽選とは言いつつもある種の『基準』というものが今回の企画には存在していた。

 オタクくんのチンポは、そんな基本の足切りラインを悠々と超えるほどの巨根であり、その巨根チンポこそがオタクくんが幸運な童貞男子に選ばれた要因の一つであった。

 また、今回の企画に参加する条件として一週間のオナ禁が義務づけられており、仮想包茎のオタクくんのチンポは、包皮の下にたっぷりのチンカスが付随していた。


「シコシコっ……❤ シコシコっ……❤ どうかな、気持ちいいかな……❤」

「剣士に剣の代わりにオチンポを握らせるの……とっても気持ちいいですよね〜❤」


 そんなオタクくんの汚くも立派な童貞チンポを、凜子と武蔵の手がゆっくりとした動きでシゴいていく。

 二人はお互いの指を絡ませるような、いわゆる『恋人繋ぎ』をしたままその手のひらの間にオタクくんのチンポを挿れるような形での手コキを行っている。

 トランクスに隠されたことでその恋人繋ぎでの手コキの姿を見ることは出来ないものの、それでもチンポを実際に握られているオタクくんにはどのような形で手コキをされているのかということは嫌でもわかってしまう。

 実際には違うとわかっていても、まるで『百合の間に挟まる男』になったような感覚を覚えて、オタクくんは単純な手コキ以上の快感を得てしまうのだった。


「ネチョネチョとした感触……ふふふ、情報通りチンカスもたっぷりと貯めているんだな❤ 私たちの手がすっかりと汚れてしまっているぞ❤ これは、匂いがもう取れないかもしれないな❤」

「良いのよ、オナ禁期間を求めたのは私たちの方ですから❤ とっても臭くて、とっても元気なオチンポが好みな変態女……❤ そんな女で童貞を卒業したいんだよね、君は❤」

「おっ、おっ……ぉぉ~~……!」


 凜子と武蔵は美しいという言葉でまとめることは出来ても、その美しさ自体に少々違いがある異なるタイプの美人が、その美貌を耳元まで近づけながら淫語をつぶやきながら手コキを行っていく。

 それだけで射精をしても何もおかしくない興奮に見舞われたオタクくんは、うめき声を漏らすことしか出来なかった。

 お尻の穴をキュッと締めて必死に射精をこらえる理由はただ一つ、『もっとこの気持ちよさを味わっていたいから』というシンプルなものである。


「必死に我慢をして……かわいいな、君は❤ そんな顔をされると、もっと虐めたくなるじゃないか❤」

「私の本当の好みからすると年齢は倍ぐらい違うんだけど……それでも、可愛らしい男の子は好みなんだよね、私❤」

「声も漏らせないぐらい気持ちいいんだな……なら、私たちが代わりに君の気持ちを代弁してあげよう❤ 『あっ、あっ、気持ちいい~♪ 凜子と伊織に手コキされるの、最高ぉ~♪ AV女優のテクニックやっば、オナニーより全然気持ちいい♪ もう戻れない、オナニー漬けの日々じゃ満足できなくなっちゃうよ~♪』……こんな具合かな❤」

「おっ、面白いねそれ❤ じゃあ、私も……『ふぅ~、ふぅ~! 勝ち、勝ち、僕の勝ちっ~! 見てるか~、抽選落ちた雑魚雄ども~! 凜子と伊織と童貞卒業できる勝ち組の僕様の姿見て、たっぷりとチンポ一人でシゴイてろよ~! チンポってのはな~、女にシゴかせるものなんだぞ~!』……どうですか、気持ちいいですか❤」


 淫語も手コキも止まることを知らない。

 二人は『オタクくんの内心の代弁』とうそぶき、気持ちよさで真っ白になっている今のオタクくんでは思い浮かぶこともできないような内容、それもわざわざ現実に何が起こっているのかを知らせるような淫語を発していく。

 凜子と武蔵によって、自分は今どれだけエロいシチュエーションを味わっているのかということを嫌でも自覚してしまい、その興奮はさらに高まってしまう。

 オタクくんは脚をピンと伸ばしたり、時折ビクビクと震わせたりと、まるで陸にあげられた魚のような反応をしながらも、懸命に射精を我慢していく。


「まだ我慢するんだな❤ それじゃ、トドメの一撃だ❤」

「これでいっぱい、ビュービューしましょうね❤」


 そんなオタクくんの姿を見て、サディスティックな、それでいてどこか優しそうな独特の笑みを浮かべた二人は、手コキをしていない方の手を使って、オタクくんがベッドを握りしめている手を取っていく。

 射精を我慢するためにベッドを硬く握っていたはずの手だが、剣士としての技量の応用なのか、気づけば簡単にその手は宙へと浮いてしまった。

 そうして、ベッドから離れた手がいったいどこへ行ったのかというと、なんと、二人の胸元に沈み込んでいったのである。


「おぉ、うぉぉおっっ!?」


 むにゅり、もにゅもにゅっ❤


 その他の何とも比較することさえ出来ない甘美な柔らかさに、オタクくんは悲鳴のような声を挙げることしか出来なかった。

 そう、オタクくんの手は二人が着ている対魔忍スーツのあの特徴的な、パイズリを行うために開いているとしか思えない下乳の谷間の中へと導かれたのである。


「さあ、もにゅもにゅぅ~❤ 大人気AV女優のばかみたいな爆乳、もみもみ~❤」

「『あんっ❤ あんあん~❤ オタクくんの手ぇ、気持ち良いよ~』……なんちゃって❤」

「どうかな、私の111センチJカップと……❤」

「115センチKカップ❤ 童貞くんが初めて揉んだおっぱいにしては、最高でしょう❤」

「ふわ、ああぁ……!?」


 オタクくんの手をおっぱいの中に導いたところで二人の手が離れていったために、オタクくんの手はすでに自由を取り戻したはずだ。

 なのに、オタクくんはその胸の中から手を抜くことが出来ない。

 いや、男であればそんなことができるわけがないだろう。

 何かを考えるよりも早く、指がもにゅもにゅとおっぱいを貪るように勝手に動いてしまうのは仕方ないというものだ。

 その上でわざとらしく『嘘喘ぎ』が行われた上に、なんと耳元で二人のおっぱいのサイズを自己申告されるというおまけ付きである。


「で、射精るっ! 射精る、射精ますっ!」


 当然、そんなことをされて我慢ができるわけもない。

 トランクスを履いたままの状態で射精宣言を大声でするオタクくんの姿はあまりにも情けなくみっともないものだったが、恐らく、男である限りオタクくんをバカにできる人間は一人としていないだろう。

 凜子と武蔵にサンドイッチされるようにW手コキをされて、その上でそのおっぱいを揉みしだいているのだ。

 むしろ、ここまで射精を我慢できたことを勇者のように称えられるだろう。


「『あぁ、イクイクっ❤ イッてしまうぅ~❤ AV女優に手コキされて、パンツ履いてるのにお漏らし射精しちゃう~❤』」

「『オチンポ気持ちいい~❤ 天国、ここ天国ぅ~❤ おらおら、商売女ども~❤ 僕様のチンポもっと気持ちよくしろ~❤』」


 そんな状態のオタクくんに追い打ちをかけるように、無慈悲で慈悲深い『代弁手コキ』は続いていく。

 鈴の鳴る音のような美しい声で、あまりにも下品な内容を囁かれるという現実は、とんでもないほどの快感をオタクくんへと与えてくれるのだ。

 オタクくんはそのまま、命の心配をしてしまいそうになるほどにビクビクと激しく体を痙攣させて、トランクスをぶち破るのではないかと思うほどの勢いで、そのまま精液をオチンポから放っていくのだった。


「くぅぅ~~! 射精、射精るぅぅぅ!」


 どびゅっ! びゅるる、びゅびゅう! どぶびゅ、ぶっぴゅるる、びゅびゅうぅ~~!


「はい、びゅーびゅー❤ どぷにゅ、ぴゅぅぅ~❤ っびゅくびゅく、びゅっきゅぅぅ~❤」

「ぴゅる、ぴゅぅぅ~❤ 気持ちいい、気持ちいい❤ オチンポぴゅーぴゅー、気持ちいいね❤」


 激しい射精をしてトランクスを台無しにしてしまいながら、それでも二人のAV女優の手コキは止まらない。

 射精中でもなお恋人繋ぎをしたままのW手コキを味わいながら、オタクくんは遠くを見つめながらそれでも揉み揉みとおっぱいを揉むことをやめない。

 脳みそがあまりの快感の大きさでバグを起こしてしまい、この射精の瞬間が永遠にも思えるほどに時間間隔が狂ってしまうオタクくんの顔は、蕩けきった実に無様なものである。

 とは言え、あくまで狂ってしまったのはオタクくんの主観での時間に過ぎない。

 そんな射精も終わりを迎えてしまい、オタクくんのピンと張っていた肉体もガクリと脱力状態になってしまうのだった。


「ふふふ、かっこよく射精できたな❤ 立派だったぞ、オタクくん❤」

「長い射精だったね~❤ さすが、選ばれた童貞くんってところかな❤」


 オタクくんの手がヌポリと二人のJカップ爆乳とKカップ爆乳のそれぞれの谷間から引き抜かれていき、脱力したオタクくんの肉体はそのまま後ろへと倒れ込んでベッドの上に仰向けになるように寝転んでしまう。

 オタクくんが行ってきた射精において、最も濃厚な射精だった。

 それこそ、二人が内心を代弁するというプレイにおいて口にした、『オナニーじゃ満足できなくなる』という言葉が真実になってしまいそうなほどである。

 だが、これで終わりではない。

 むしろ、この童貞男子参加型企画AVは、まだ始まったばかりなのだから。


(続)

性杯戦争~セイバー陣営『マスター:秋山凜子&セイバー:宮本武蔵』~(本番)





性杯戦争~セイバー陣営『マスター:秋山凜子&セイバー:宮本武蔵』~(導入)

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koinj


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