ときどき、商業案件やイラストのご依頼をいただくことがあります。
「あなたの作品が好きです」「ぜひ一緒にやってみたい」といった優しい言葉と共に、大きな企画への参加や、とても魅力的な報酬のお話をいただくこともあります。
でも私は、これまでの経験から――
いつも先に「自分の現状や実力」をきちんと説明させていただくようにしています。
私はプロではありません。
専門的なスキルも、美術の教育も受けておらず、使用しているのも最低限の設備だけ。
描いているのは趣味の延長であって、経験も自信もないのが正直なところです。
だから、そういったお話をいただいたときには、
「もし気に入ってくださった既存の作品があれば、無償で使っていただいて大丈夫です。ですが、新規のご依頼をお受けするだけの力は、私にはないかもしれません」と、丁寧にお返事しています。
――そして、その後アカウントごと削除されてしまう方が多いんです。
もう8件目になります。
正直、少し傷つくし、悲しい気持ちにもなります。
でも同時に、「また誰かに迷惑をかけてしまう前に止まれてよかった」と、ホッとしている自分もいるんです。
本当は、ファンアートのような軽めのご相談であれば、練習がてら挑戦してみたい気持ちもあります。
でも、過去にご迷惑をかけてしまった後悔がどうしても残っていて、怖くなってしまうのも本音です。
……もしかしたら、あの手の依頼は何らかの詐欺だったのかもしれない、なんて思ったりもします。
でも、それでも信じたい気持ちも、やっぱり少しだけあって。
そんな曖昧な自分がいます。