【A列車で行こう9】Limited Express “Hakuryu" ~North East Express 685
みなさんこちらの動画は視聴されましたでしょうか。
見てませんか。
ぼくの作品はどうでもいいんで見てください。
5回見てください。今日のノルマです。
見ましたか。良かったですよね。
ぼくは冒頭1分で引き込まれてそのまま帰らぬ人になりました。
知らんうちに動画が終了していました。乗客の許可なく終点に着かないでほしい。
ちょっともっかい見てきます。
見てきました。冒頭1分以降の記憶があまりありません。
さて、こちらの動画に登場する主役車両として、"どんな景色にも似合って、かっこいい" を目指し685系のテクスチャを提供いたしました。自分としてもこだわった作品でございますので語りたいと思います。
あ、この動画はぼくのテクスチャを上回る本当に最高の出来です。宣伝関係なしにぼくは彼の大ファンなので拡散します。
見てください。
ぼくは記憶がないので動画の内容は深く語れません。
1.話が出てくる
光瀬の紹介動画が投稿され、次のマップ剣浦に取り掛かる前後から長距離特急の動画制作構想について話し合っていました。動画を見ていただければわかるかと思いますが、剣浦←富山、桜森←青森のモチーフであること、過去に制作した計30分級の特急動画を意識していたことから、日本海縦貫線特急「白鳥」のイメージを持っていました。
とはいえあくまでイメージ段階で具体的な計画は長いことなく、実際以前の動画シリーズには仮置きしていた別車両が登場したりします。
(玄部峡谷鉄道の車両たちもサハ209が制作しました。)
玄部峡谷鉄道の動画投稿直後くらいから長距離特急列車の車窓動画についての検討が本格的に始まりました。次回の動画はツールなどをフル活用できる2022年だからこそ作れる最高の車窓を作ることなどを話し合ったと思います。私は10年近く彼のA列車動画の大ファンですが、玄部の動画を見て現在の彼なら本当に素晴らしい動画が作ることが可能だと確信していましたし、生半可な車両を走っている動画を見たくないなと強く感じました。
特急「白鳥」という共通テーマ認識があったため485系ボンネット車という案があったのですが動画視聴直後に即却下しました。
・過去に489系を主役にした長編動画を制作している
・A列車で行こう9のボンネット車の造形では存在感のある車両を演出できない
・令和に投稿する最高の動画の主題で、最新の特急を走らせたい
といった要望から断りまして、逆に私の方から車両を制作したいという流れになりました。現代に描く特急「白鳥」の姿と言うことで485系京都車から北陸方面特急の連想で683系4000番台モチーフに制作するという発想に至るまでは時間はかかりませんでした。
2.つくる
ヨンダーバード(この時点でまだ仮名)制作にあたって個人的にいくつか課題を設けていました。
★★★何度も見て飽きないかっこよさ
今までの動画シリーズを見るに20-30分近い作品になることが予想していたので、当然乗っている車両を映しだすカットも数分単位でガンガン量産されます。そのたびに「カットも風景も良いけど車両がなあ……」とモニョることを避けるのはマストでした。
★★★絶対的な存在感
動画を作ると本決定しだしたあたりから「フラグシップ」という名前を使って話し合いしていたと思います。ぽよさんが素晴らしい景色、特に山岳を制作してくることは理解していました。またその風景を最大限に引き出すカメラワークや音はめをすることも分かっていました。しかしA9の動画、特に今回製作を予定している車窓動画において車両や鉄道こそが主役であり、車両の走行をベースにした動画構成になることは必至です。山や街並みばかりさいつよで車両が空気になっては(私の)満足のいく動画にはならないだろうと考え、あまりにも強大なオーラを放つ山や町に負けない、いやそれを超える主人公の存在は必要でした。
他にも細々と考えていたことはあったのですが特にこの2つの条件をクリアできなければ、素材が物足りなく動画は成功できないという展望があり、これは挑戦でした。
まずは683系4000番台そのものの制作を目指します。A列車で行こう9には681系や287系が実装されていますが、動画内で出てくるかは別にしていずれはそれらと共演したい、そもそも造形が物足りないなどの理由から西日本車を種にすることは最初から考えておりませんでした。とはいえあまり外したデザインにもしたくはなかったので、ちょうどその前後で車両パック2が発売され話題だったこともあり、なんとなく似ているキハ261系各種をベースにすることにしました。
この時点ではまだマップの全体像が何一つ見えてはいませんでしたが、複数系統の特急を走らせたくなったときカラーバリエーションができるようにという願いも込めています。
まずは順当に683系っぽく塗っていきます。683系はサンダバ旧塗装が一番好きなのでその帯を巻いていきます。
側面窓周りを黒くすることで連続感を出すことを目指し、くっきりした印象でたかなと思います。前面パーツは貫通扉を683系列らしく大きく配置した一方で前面窓形状や上部ライトはキハ261系のデザインのままにしようと考えました。
一方でライト形状はこの時点では683系の意匠に近づけていますが、このままでいいだろうか、変えるべきだろうかという意見が自分の中に出ます。ここまで制作した時点で側面形状が完全に683系の窓割を再現できない以上、683系の再現を目指すつもりは完全に無くなりました。むしろぽよさんの最高な世界観を象徴するかのような唯一無二の絶対エースを作り上げたいという欲がふつふつと芽生え、ここから独自の色を出したいと目指します。
またカラーリングについてはお互い北陸線特急が好きなことや他列車は実在車両を多用すること、サハは自身の配色センスを微塵も信用していないことから現実の683系各種をトレースすることを決めています。
側面や前面窓、貫通扉はほぼ本決めにしていたのであとはライトの形状を変えていきたいと考えます。683系に近いデザインとキハ261系に近いデザイン両方用意して昼夜の印象なども比較します。左の方が元気よく光っているのは種車の違いです(キハ261系はイベント車に比べて通常車のモデルのほうがいっぱい光ってくれる)。
結局どちらも気に入らず、2種類の中間的なデザインに落ち着きます。JR西の最近のトレンドとして227系とかの写真も漁っていたのもでかいと思う。
また同時に、683系は正面から見た時の印象が薄いということも気になりだし始めました。存在感とスピード感を出すためのデザインを採用したくいくつか制作検討をかさね、斜めにカットしたライト形状に合わせて帯色を流すものに落ち着きました。
前面デザインさえ本決まりになればあとは仕上げるのは時間がかかりません。カラーバリエーションを量産していきます。
ですがこの時点でもまだ悩んでいる要素がありました。ロゴを乗せるかどうするかです。683系の位置にロゴを乗っけるのはたぶん展開の都合上不可能、ロゴを貼るとしたら乗務員扉よりも前でした。683系を念頭に置いたデザインであったので、285系のように顔に描くのはスマートさが減ると考え前面側部に配置することが決まりました。この位置に貼るロゴで速い列車と言えば特急はくたかで使用された編成にのみに掲げられた、485系3000番台の通称はくたかマークが思い浮かびます。個人的にも大好きな車両でマークひとつで速いという強烈なイメージを与えられることからこれを採用します。
が、このマークそのまんまは流石に安直すぎないか?とデザイン変更を検討したのが左のしらさぎマーク(HMのデザインをベースに描いています)です。しかし最終的にはくたかマークの力強さには勝てず、はくたかで本決まりとなります。またこの当時は(というか動画投稿する直前まで)はくりゅうという特急名を決めていなかったので列車の名前を使ったロゴにすることは考えませんでした。
全てのデザインが揃ったのがこちらです。結果的にすべての編成にマークを入れたところ、形式全体の統一感がひきしまり好印象になったとすごく満足しました。赤色塗装だけA9のテクスチャ展開上連続窓風黒アクセントが入れられなかったのが不服だったのですが、別会社の車両なのだからそれでいいじゃないかと言われました。それはそう。
形式名は私としてはあまり決めてはいなかったのですが少なくとも683系と名乗るには強すぎることから別名にしたく、とりあえず685系と呼び続けていました。気が付いたら正式に685系という名前になっていたのですが、名前として違和感などなく呼んであげたい名前としてアリだと気に入っています。
とりあえず自作mapに置いてみたところ、どの景色/時間/季節においてもかっこいいことが判明しました。自分の娘は素晴らしい。
山岳を抜ける長距離列車であることから前照灯位置は気を使った一方でテールライトはちっこいのでキハ261の意匠を無視しても動画内でどうにでもできるなと確認しました。
これくらいくっきりと主張することができたら、どれほど強い山や町並みをぶつけられてもお互いに存在感を引き立て合える素材になりえると判断し、ぽよさんにお渡ししました。
ついでに付け合わせに使えそうな車両も色々突っ込んでおきました。作中に出てきたりこなかったりします。
テクスチャ完成から動画完成までそれなりに期間があったので、本公開作品以前にもちらほらあちこちに685系出てきますが、その時はあえてそんなにアナウンスしてませんでした。
3.動画をみる
おれはここまでかっこよく撮影しろとは言ってないぞ
ちょっとぼくの想定をはるかに上回るカットが量産されています。不本意です。公式に謝罪してほしい。
動画の尺なんて作り始めるまでだいたい誰も知らないですが結局20分強に落ち着いたみたい。ということは685系の姿に20分視聴者は付き合わなきゃいけないということです。課した宿題は達成できたでしょうか。車両がかっこいいとコメントしていただけたら作った甲斐があるというものです。
また存在感としては、他がほぼすべて実在車両で固められているからこそ単独に映る架空車両が"ぽよワールド"を意識付けるも浮かない絶妙な姿を演出できたと思います。良い出来です。
出来過ぎだよ
彼が意識しているかどうかは知らないのですが、Tex屋としては対向列車のバリエーションがとても良い意味で気になりました。今回の動画はほぼすべての車両のテクスチャが置き換わっているのですが、複数人の作品が混ざっています。で、各人のテクスチャの作風が大きく異なりまして、それぞれの人の作品があまり被らずに推移するように登場していきます。前半は実写加工が得意な作者さんの車両が多く、中盤は実写とイラストの作風が混ざり、後半はイラスト調に描くのが得意な作者さんの車両が現れます。これは町が変わり車両や風景が流れていくのを視覚的に見えやすくする効果を感じ、マップ繋ぎまくったでかい動画だからこそ作れる面白い演出だなあと思いました。
車両をつかったからできた動画内の表現も注目の一つです。
さんざん悩んで半分オリジナルに制作したライト形状は知らんうちに文字演出に使われていました。特に5:07の左右対称にライトが出てくるところがお気に入りです。この演出は過去にも未来にも685系をテーマにしたこの動画にしかできない表現であるために、685系がこの動画の唯一無二で絶対的存在感をくっきり鮮明にしているとすごくうれしいです。
4:08のロゴ度アップはかなりやられたというショックがありました。正直ここのデザインは"685系のもの"ではないので作者としては完全に満足していない部分ではあったのですが、ここのカットでロゴに全員の目線が集中することで音楽と相まって車両の高速さを訴えてこのあとの高速進行信号現示の布石を打つことに成功していると思います。こんなつもりじゃなかった
ぽよさんに685系制作記事書くからスクショちょうだいーとお願いして、撮ってきてもらってきました。マップ作っていたところ見ていたのでそれぞれ思い入れもあって力強いカットだと思います。ぜんぶかっこいい。
"どんな景色にも似合って、かっこいい" を目指した車両、いかがだったでしょうか。私はぽよさんの動画に彼の風景制作の腕、撮影編集の技術を惚れ込んでそれを目当てに視聴を毎回楽しみにしています。彼の作品だからこそ本当に良いと自信が持てる素材を使ってほしいというワガママな欲望もあり、私も力を入れて制作しました。
まあ私の制作談とかあまり中身ないんで、とにかくぽよさんの動画を楽しんでいただけたらと思います。A列車で行こう9の動画で何度見ても20分常に飽きない、動画が終了するのが毎回惜しい作品と言うのは10年以上様々な動画を追いかけているぼくにも新鮮な経験でした。
素晴らしいから何度でもURL貼ります。こんな露骨な誘導記事は未だかつてあったでしょうか。もし再生して良かったら一言でもいいんでコメントしていただけると、テンションが上がります。
また、ぽよさんよりマップ及び動画制作にかけた思いを綴った記事が公開されております。非常に読みごたえがございますのでぜひともご覧ください。
特急"はくりゅう" 編集後記 ~夢路より、旅路へ。 http://dreamtrip.html.xdomain.jp/page/garally/9-01.html
さんざん話をしてきましたが、せっかくなのでテクスチャ配布します。
ぽよさんのNew City Center Seriesに合わせた制作した虎の子でしたが、動画公開された以上もはやこのためだけに隠すには惜しいです。結局4色作って全部が採用はされなかった※ し、ぜひともこの特急列車が各地でかっこよく走る姿が見てみたいです。ここまであーだこーだ言っているけど他の人のマップでも使われる姿も楽しみに待っています。
種車キハ261なんでそのままではパンタグラフ乗っかりません、csv書き換えられる人は挑戦してみてください。あと同時期に作っていた681系のテクスチャも置いておきます。
※:ぽよさんよりコメントいただいています。
>685系には塗装バリエーションが4種ある、と記事に書かれていますが、残念ながら私の怠惰で車両キット2を入れていないので2種類は走っていません が、おそらく光瀬の世界のどこか(丸山近辺とか光瀬の別方向)を走っていると思います
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
マップ・動画制作/スクショ提供 ぽよ(@exp_poyo)様