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サンリオメンバーに聞く!/バイバイスロット【アトラクション制作秘話⑦】

このFANBOXでは、『まいまいまいごえん』(以下、まいごえん)に登場したアトラクションについて、サンリオ「まいまいまいごえん」プロジェクトチームのメンバーたちが制作時の思い出を語っていくよ♪


第七回目に取り上げるのは、第4話後半で登場する「バイバイスロット」。ヒカルとマリア・ライオンとライムの対比が浮き彫りとなる、このクレーンゲームとスロットが融合したアトラクションの裏側について聞いていきました。

Q:「バイバイスロット」はどのような経緯で生まれたアトラクションなのでしょうか?

K.P:

実は「バイバイスロット」というアイデア自体は、資料を見ると企画のかなり初期段階からあるんですよ。当初は「一発逆転の賭けに出る」という意味で、メダルを一気に増やせるスロットとして構想されていたんです。

ただ、実際のゲーム制作が進む中で内容はだいぶ変わっていきました。最終的には、クレーンゲームの要素が強くなり、スロット要素はプラスαの位置付けに落ち着く形となりましたね。



ブン:

このアトラクションは、ゲーム開発の中で得た知見を元に、ゲームとしてプレイしたときの体験を意識して考えていきました。

4話目の制作を迎え物語をさらに加速させていくために、物語として描きたいことを詰め込みつつも、ここまでで蓄積されたノウハウで「ゲームという表現と相性が良い形」に調整していきました。


Q:物語上の役割としては、どんな意図がありましたか?

K.P:

ここでは、ライオンとヒカルを対立させたいという狙いが当初からありました。

最初の構想では、マリアがスロットに怖がって挑戦したがらないところを、ライオンが「みんなで頑張るのがヤギさんチームです!」と言って無理やり挑戦させて、結果ハズレを引いてカエルタマゴに食べられてしまうという、かなりセンセーショナルな展開を考えていました。

「ヤギさんグループの壊滅」という言葉も当初の企画にはあったんですよ。



エン:

最終的なゲームでは、マリアが自らの意思で自分ではなくライムを救うという形に変わりましたが、その裏にあるライオンの「同調圧力」的な側面は残していました。

バイバイスロットというネーミングには、「さよなら」の意味と「倍々ゲーム」というゲームセンターっぽさを掛け合わせています。ピューロランドにもたくさんあるクレーンゲームのイメージを取り入れ、ポップな雰囲気の中に「閉じ込める」という恐ろしさを表現しました。


Q:ライオンのキャラクターについて、制作チーム内での議論はありましたか?

K.P:

ライオンの性格や試練については特に、チームでも多くの議論を重ねたキャラクターでした。「ライオンの見せ方をどうしよう」という話は頻繁にしていましたね。

人気キャラクターになるポテンシャルはすごく感じていたけれど、具体的にどう描いていくかは難しかった。ゲーム4話のプロットや制作を進めていく中でも、ライオンの役割や描き方は、本当にそれでいいのだろうか?皆で何度も悩んだのを覚えています。

最終的には、ライオンの一連の言動や背景については、「突然リーダーのポジションになって、周りの期待や評価とは裏腹にメンタルがパツパツになってしまい、気持ちが追いつかなくなってしまった」……という描き方に落ち着いたと思います。現実の世界でも起こり得るようなシチュエーションだと思いますし、ライオンの置かれた大変な状況に共感される方もいらっしゃったのではないでしょうか。



ブン:

メダルを奪ったライオンが、仲間に糾弾されながらもライムとルミ先生を脱出させる展開は当初の構想から変わっていませんが、その後ライオンが「抜け殻状態でヤギさんチームに合流する」というアイデアもあったんです。


K.P:

実はもう一つ、このアトラクションを通じて表現したかった、私たちにとって一番キャッチーなセリフがあったんです。それが――「ヤギの中に一匹、オオカミがいた」という、ゾーヤの言葉です。

「本当の狼はヤギさんチーム・オオカミさんチームと分けた時点で、オオカミチームにいるハヤテではなくてライオンだろう」という考えが、ずっと描きたかったテーマでした。ライオンが牙を剥く瞬間を、このアトラクションを通して表現したかったんです。



Q:制作環境はどうでしたか?この時期はかなり忙しかったようですね。

K.P:

バイバイスロットを作っていた時期は、本当に「パツパツ」でした。

4話には「シンゾウ観覧車」も登場するので、単純に2つのメイン級アトラクションの世界観やアート制作をするということ、漫画の展開もこの時期はもうかなりゲームとは違う分岐をしていたので、それらが並行している状態でした。

さらに、「マザーデイズ」「つづみぐさ」2本のMV制作が同時進行していましたからね。


エン:

そうですね、この頃から制作がどんどん加速していきました。デザインをする前にポエムを書くという話があったと思いますが、このバイバイスロットだけはポエムを作れていません(笑)。

それだけ具体的な形が先にあって、後からデザインしていったアトラクションだった、ということですね。ただ結果として、2つのアトラクション、2つのMV、ライオンとライム・ヒカルとマリアの2つの関係、「ヤギさんチーム」という2つ目のチームの掘り下げ…と、全てを同時にお届けすることができたからこそ、対比や関係性を描くことができたのではないかな、と考えています。



今回の、サンリオ「まいまいまいごえん」プロジェクトチームのメンバーたちによるアトラクション振り返りはどうだったかな?

次回は「スクラップストリーミング」について語っていくよ♪

ここでしか見られない制作秘話となっていますので、次回もどうぞお楽しみに!


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