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サンリオメンバーに聞く!/メリーゴーサーキット【アトラクション制作秘話⑤】

このFANBOXでは、『まいまいまいごえん』(以下、まいごえん)に登場したアトラクションについて、サンリオ「まいまいまいごえん」プロジェクトチームのメンバーたちが制作時の思い出を語っていくよ♪


第三回目に取り上げるのは、オオカミさんチームの物語が展開される、ゲーム第3話の「メリーゴーサーキット」。レースとサーキットとメリーゴーランドを組み合わせた、このユニークなアトラクションの裏側について聞いていきました。

Q:「メリーゴーサーキット」は、どのような経緯で生まれたアトラクションなのでしょうか?

K.P:

メリーゴーサーキットでの大きな変化は、「ゲーム・ファースト」で物語や設定を本格的に考え始めたことだと思います。

それまでは、トータルのシナリオや構成をもとに、最初はコミックに合わせて進行していましたが、ブロックアンサー以降のストーリーからゲームが先行するようにしました。

エン:

まず、制作の初期段階から「追われる系アトラクション」「レースっぽいものが欲しい」という発想はありました。

というのも、その時点では、実はこの時期に登場してくる「ヤギさんチーム」と「オオカミさんチーム」の対立を描くことを重視していたんです。

K.P:

当時の構想ではGO GOサーキットという名前で、ヤギさんチームがゴーカートでメダルを集めているところに、ユズリハが乱入して妨害する……というシナリオがありました。


そこで「みんなで協力した方がいいんじゃないか」と岡田がユズリハに話をするのだけど、「他の子に合わせて自分がゲームオーバーになったら先生は責任取れるの?」と言われて反論できない……なんていう展開もあったんです。

Q:メリーゴーランドとサーキットを組み合わせたのはなぜですか?


ブン:

1話、2話までの段階で、いわゆる遊園地と聞いて想像するような定番的なアトラクションが一つもなかったんです。そこで「3話ではTHE遊園地らしいアトラクションを入れよう」という話を社内でしました。

実在する遊園地のマップを持ってきて、コーヒーカップにするかメリーゴーランドにするか……なんて議論をしたのを覚えています。


エン:

そのときに、みんなの意見が合致してメリーゴーランドに決まりましたよね。


レースものが欲しいという気持ちと、遊園地らしさを出したいという想いを叶えてくれるのが、このモチーフでした。「メリーゴーサーキット」というアイデアは、その二つの融合です。

Q:馬のデザインにも個性がありますね。それぞれのキャラクターに合わせた意図があるのでしょうか?


エン:

はい、各キャラクターの個性に合わせて馬もデザインしています。


ハヤテの馬はサイバーパンク調の都会的なイメージにしました。ユズリハの馬には「大事なことを言えなくて溶けちゃう」という要素があるので、人魚姫のような雰囲気を持たせています。

そういえば……ご本人にも伝えたのですが、個人的になきそさんの曲にずっと「腐った人魚姫」のようなイメージを持っていて、ユズリハの叶わない思いのイメージにぴったりだなと思っています。


シンタの馬はコミカルで少し間抜けな感じにしたかったんです。ワタルの馬はハムスターのイメージで、自分で回さずロボットに回させている設定。自分で動かないワタルのイメージを表現しています。


K.P:

岡田ユウの馬はオカピでしたよね。


「オカダ」から連想したわけですが、オカピはシマウマと何かの合いの子のような中途半端な特徴を持っていることから、グレー的な印象で、決められない優柔不断な岡田の性格にぴったりだな、と。

Q:「メリーゴーサーキット」はハヤテとユズリハの物語を描く重要な場所ですね。


K.P:

実は初期のシナリオでは、今とはかなり違う展開も考えていました。ユズリハが「ズル」をしたことで体がカエルタマゴのようにドロドロになり始め、友達に助けを求めるもみんなに気味悪がられるという設定でした。


「ズルをするにつれて、その体がカエルタマゴのようにドロドロになり始めた」「友達に助けを求めるが、みんな気味悪がって逃げてしまう」という展開から、ユズリハが不思議な温泉にたどり着くというものです。


そこには「ズルして汚れた心をきれいにしましょう」という看板があって、温泉シャワーを浴びるとカエルタマゴの状態から元に戻るという設定でした。でも、せっかく集めたメダルを使っても「右腕だけが戻らなかった」というドラマチックな展開も考えていました。


最終的には「本音が言えない」「強がってしまう」というユズリハの性格を活かした今の形になりましたが、当初からユズリハが自分の気持ちを打ち明けられず、破滅への道を辿ってしまう話にしたいという思いはありました。

エン:

ハヤテの方もユズリハとある意味では似ていて、キャラクター構想の段階で、現代的で都会的なイメージがありました。鍵っ子で、手作り料理より冷凍ピラフの方が好きという設定です。


彼もユズリハも、親から自立したがるおしゃまな子どものイメージがあるんです。

誰かと馴れ合うより、1人行動する方が性に合っている。でもどこかで自分の居場所や理解者を探してもいる。

それを、このアトラクションのサイバーパンク的な、ネオンが輝いている日本の風景の雰囲気などに反映させているつもりです。この二人は、「社会から押し付けられる協調性への理不尽さ」を感じている子どもという側面もあるんです。


今回の、サンリオ「まいまいまいごえん」プロジェクトチームのメンバーたちによるアトラクション振り返りはどうだったかな?

次回は「シンゾウ観覧車」について語っていくよ♪

ここでしか見られない制作秘話となっていますので、次回もどうぞお楽しみに!


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