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幽谷先生と僕の夏休み

幽谷先生は不思議な人だった

幽谷先生は夏の間だけ僕たちの小学校にやってきた教育実習生だった

幽谷先生はどこにでもいるようでどこにもいない

休み時間、幽谷先生を追いかけようとしてもいつも必ず見失う

かと思えば、転んで怪我をした生徒がいれば、いつの間にか現れて介抱してやる

ふわりと風にゆれる銀色の髪だけが幽谷先生とすぐにわかる目印だった

ここにおいで、とたなびく狼煙のように、幽谷先生の周りには人が集まった


夏休み終盤、僕は学校のプールに泳ぎに来ていた

自分に課した夏休みの宿題、クロールで25m泳ぎきる

ばしゃばしゃと水を掻く音だけがプールにこだましていた

そこにいるのは、僕と、幽谷先生だけだった

夏休み、生徒に開放されるプールは本来先生が持ち回りで監視しなければならないのだが、今年は幽谷先生がすべての日程を受け持ってくれた

この宿題、正直、幽谷先生に会いたかったからではない、と言えば嘘になる

休みが始まった頃には連日たくさんの生徒であふれた学校のプールも、八月が終わる頃にはもう誰も来なくなった

蝉の鳴き声もまばらになった今では、ここには僕と幽谷先生しかいない

泳ぎきりたいのは間違いなかったが、泳ぎきってしまえばもう幽谷先生に会えないのではないか

そう思ったらいられなくなって、いつも20m付近で足をついた


「ふふっ…もう少し…もう少し…」


そうとは知らない幽谷先生は、ずっと僕を励まし続けてくれた


「ばしゃばしゃ…ばしゃばしゃ…」


幽谷先生に手を引かれて息つぎとバタ足の練習をする

夏の太陽に照らされてプールが網目状にきらきらと耀く

ふふっ、と笑う幽谷先生の美しい銀色の髪から細い水糸が引いた

糸は水面に落ちて水飛沫となり

僕たちの周りを王冠のように包んでいる


世界に、僕たち二人きりみたいだった


「ちょっと休憩しようか…」


おいで、と幽谷先生が手招きしてプールから出るように言う

ざばり、と先に先生がプールサイドに上がった

幽谷先生は抵抗を限りなく少なくするためにぴっちりと肌に張りついた競泳水着を着ていた

白地に、ピンクとグレーのライン

しなやかな身体がまるでイルカのように飛び跳ねた

それとはやや不釣り合いな、大きめの、おしりが、ぷるりと揺れて

僕は思わず目を背けた


「どうしたの?」


幽谷先生はもうとっくにプールサイドの屋根の下まで戻っていた

ひとり残されたプールは居心地が悪く、慌てて僕も後を追った

びたびたと身体から水が垂れてコンクリートにあたっていく

あたったそばから水は乾き、黒い染みがついては消えた

くすくすと幽谷先生は笑っていた

そういつだって、幽谷先生は笑っていた


「水分と塩分補給…大事だよ…」


プールサイドのベンチに腰掛けると、幽谷先生は未開封のポカリスウェットをくれた

この夏休みの間、幽谷先生との休憩はいつもポカリスウェットだった

ごくごくと飲み干すと胃の奥が満たされ、唇の周りが甘じょっぱくなった

僕はこのポカリスウェットを飲んだ時の、塩っ気を帯びた唇の味が好きだった

勢いよく飲む僕の姿を見て、また幽谷先生がくすくすと笑う

ばつが悪くなって肩をすくめた

幽谷先生も同じようにポカリを口にした

上を向いて顎を突き出すと幽谷先生の髪がしなりと背中に垂れた

髪先からぽたぽたと水が流れていく


ああ

このペットボトル越しにきらめく太陽のように

幽谷先生は綺麗だった


思わず見入ってしまっていたから、幽谷先生もこちらを窺う


「なあに?」


そう言って僕の顔を覗き込む幽谷先生が可愛すぎて

僕はまた目を背けた

顔は真っ赤になっていたに違いない

願わくばこの太陽が僕の身体を真っ赤に焼き尽くして、この火照りを隠して欲しかった


「よし、また頑張ろっか」


幽谷先生が立ち上がる

座りながらふと見上げる

そうするとちょうど幽谷先生の、その、下半身が、ちょうど、僕の、顔の前にきた



幽谷先生の水着は、子供の目に見ても少し切れ込みが鋭かった

優しくて美しい幽谷先生をそんなふうに見てしまうのが嫌だった

だけど、つやつやと光る水着の素材と、それに覆われていない僅かに赤らんだ幽谷先生の肌が、二の腕が、太腿が、

鼠蹊部が、

僕を釘付けにして離さなかった


刹那

ぞくりと背筋に経験したことのない冷たい感覚が走った

その正体がわからず狼狽えて顔を上げる

視界の端で幽谷先生が笑っていた

正確に言えば、幽谷先生、だったと思う

先生は笑ってはいたけれど、今まで見たことのないような表情をしていた


紫色の水晶のような綺麗な瞳が仄暗くくすんでいた

口角は上がり、粘着質な微笑みの中でじっと僕を見下ろしていた

ばれた、と思った

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

僕はひたすらに頭を下げた

なんだかとてもいけないことをしてしまったみたいで、どうしようもない焦燥感にかられて、ぽろぽろと涙が溢れた


「どうして謝るの?」


幽谷先生が口を開いた

口調は優しかったけれど、なんだか喉元にまとわりつくような声だった


「ふふ…男の子…なんだね…」


許された、そう思いたかった

きちんと幽谷先生の顔を見て謝りたかった

僕はもう一度顔を上げた


幽谷先生は水着の切れ込みの裾を摘んで引っ張り上げた

ぴいんと張ったエナメル質の水着がテントを作り、隠されていた幽谷先生の秘部が露わになった

幽谷先生の鼠蹊から恥丘はとても美しい形をしていた

恥骨と靭帯の段差と下腹部のわずかな膨らみが丘陵をつくり、中心にはやわらかな森林が生い茂っていた

そう、幽谷先生には陰毛が生えていた

それは幽谷先生の年齢を考えれば当たり前のことなのだが、その事実こそが僕を戦慄させた

恥丘の両脇の、きわどい水着で隠れないであろう領域には剃毛の跡が見られた

幽谷先生のような浮世離れした綺麗な女性にも毛が生えているということにも少なからず動揺したが、その幽谷先生が陰毛という存在を認識し、下着あるいは水着からはみ出す部分はしっかりと処理しているという事実が僕を狂わせる

そんな恥部を見せつけるように今、幽谷先生は僕の前に立っていた

意図がわからず、だらしなく口を開けて、ただ吸い込まれるようにその茂みに目を奪われていた


「おおきく…なってる…」


はっとした

いつの間にか僕自身の水着にもテントが張られていた

水の重みでずしりとした水着をものともせず、ぐいぐいと主張した

僕は慌ててそれを押さえつけた

最近

そう、最近

幽谷先生のことを考えるとおちんちんがむずむずするようになった

先生への気持ちを表すかのように硬く大きくなるそれを僕は持て余していた

握ったり擦ったりすると気持ちよくなることはわかっていた

ただ、最後の、これ以上気持ちよくなると“何か“が来てしまうと察するラインだけは守っていた

自分の中で何かが変わるのが怖かった

優しくて綺麗な、憧れの幽谷先生を思いながら、そんなことをするのが嫌だった


「こわがらないで」


そんな僕の心を見透かすかのように、幽谷先生は僕を甘やかした

先生はしゃがんで僕の顔を覗き込みながら

僕のテントの先端を下から かりっ と引っ掻いた

まだ声変わりしていないから、女子のような甲高い悲鳴をあげてしまった

幽谷先生は 大丈夫だよ と言わんばかりに、右手で僕の肩を抱きながら、左手でおちんちんをかりかりと爪で撫で始めた

あっあっ と情けない声が漏れる

幽谷先生の前でこんな姿は見せたくなかった

気持ちよさと怖さで涙が止まらない

幽谷先生は優しく微笑みながら背中をさする

甘やかなで心地よい右手とは裏腹に、左手の動きは妖艶さを増していた

幽谷先生の白く、細く、そして長い白魚のような指がまるで意思を持っているかのように僕のおちんちんを這い回った

傘の裏側をかりかりと掻き上げたかと思えば、親指と中指で小さな円を作り、「摘む」とまでもいかない優しい優しい力でつぽつぽと竿を扱き上げる

僕のテントはもうぱんぱんに張り詰めていた

まだ子供だから、それにしたって大した大きさではなかったけれど、今まで幽谷先生を思って勃ったどの時よりも大きく張った

幽谷先生の左手はすべての指が別々にせわしなく動いて、僕のすべてを吸い取ってしまいそうに思えた


いよいよ竿の根本の奥底が切なくなってきた頃、ぴたり、と先生が手を止めた


「切ないよね…苦しいよね…」


幽谷先生は僕の手を握り、まっすぐに目を見ながら言った


「男の子はね…年頃になるとおちんちんさんが硬く大きくなるの…。どうしてそういうことになるのかっていうと、女の子と愛しあって、子供を作るためなの。それを交尾っていうの。今、こうやっておちんちんさんは飛び出そうとしてる…。女の子にはね、このおちんちんさんを迎え入れる、ちょうどいい形の穴が開いているの…。ヒトは凸凹な生き物なんだよ。誰かが尖っていたら…誰かが凹んでいる…。ヒトとヒトはそうやって支えあって生きているの。犬さんも…猫さんも…陸のみんなも、海のみんなも、空のみんなも。そうやってみんな…いのちを繋いでいくの…。あなたが生まれてきたことも、あなたのパパとママが愛し合って、みんなが繋いできたいのちがあったから。あなたもそうやって、いのちを繋いでいくんだよ」


幽谷先生はおそらく、僕が生きてきた中で一番大切な授業をしている


「だけどね、このいのちのやりとりは、できれば、あなたが本当に好きな女の子としてほしい。あなたの大事なはじめては、あなたが本当に大切にしたい人のためにとっておいてほしいな」


そんなのいやだ!


僕が好きなのは幽谷先生だ!


僕が大切に想っているのは、幽谷先生です!


まるきり告白のような叫びがプールに響いた

幽谷先生は少し困ったような顔で笑った


「…先生で…いいの?」


頷いた


「もう同じ歳の女の子とじゃ、満足できなくなっちゃうかもしれないよ?悲しい思い出になっちゃうかもしれないよ?」


頷いた


「ふふ…」


幽谷先生は僕を抱きしめて、おでこにチュッとキスをした




「きて…」


幽谷先生はベンチに横たわって、競泳水着の裾を掴んだ

今度は引っ張り上げるのではなく、横にずらした

ずらしたまま、人差し指と中指で器用にお股の割れ目を広げた

ぷっくりとしたピンク色のお肉のカーテンが開くと、穴というよりは蟻地獄のような窄みと、その上の方に豆のような膨らみが見えた


「この膨らみが…クリトリスさん…男の子のおちんちんに相当します…」


幽谷先生の僕には少し早い、保健体育の授業が始まった


「それでね…こっちがヴァギナさん…わかりやすく、おまんこさんって呼んであげて?この奥にあなたのおちんちんさんが入っていって、その先に女の子の一番大切な部分があるんだよ」


先生の授業はほとんど頭に入ってこなかった

ただ僕の身体は、僕のおちんちんは、目の前にあるものがなんなのか本能的に理解していたようだった


「ゆっくりで…大丈夫…♡」


息遣いが荒くなって気が急く僕を見透かしたかのように幽谷先生が優しく僕を諫めた

先生に導かれるようにおちんちんをおまんこに近づける

すぐにでも貫いてしまいたかったが、硬さと大きさの足りない僕のおちんちんはきつくて狭い先生のおまんこの圧力に負けて弾かれてしまう

あれっ あれっ と気が焦る

情けなくて泣きそうになる

そんな僕を優しく諭しながら幽谷先生が応援してくれる


「がんばれ…♡がんばれ…♡」


幽谷先生が僕の背中に手を回して、耳元で囁いた


「あなたのかっこいいおちんちん…先生のおまんこに…挿れて?♡」


ずぷぅ……っ!


と鈍い衝撃がおちんちんの傘に伝わった

幽谷先生が足を僕の腰に絡めて引きずりこんだのだ

おちんちんの先端を覆っていた皮は、ひだひだにからまってめりめりと捲れ上がった

はじめて露わになった先っぽがおまんこの壁に締め付けられて、割れ目からあっけなく白いおしっこをびゅうびゅうと吐き出した


それはまさに僕が越えないようにしていたラインだった

あーっ あーっ と女の子のような声を上げて幽谷先生の中におしっこをひっかける

自分でいじるのとは比較にならない気持ちの良さ

その余韻に浸る間も無く、腰が勝手に動き出す

自分の意思ではない

子孫を残すというヒトとしての本能が、やるべき動きを知っていた

幽谷先生の腰を掴み、へこへこと動き出す

これでいいのかもわからないが答えは幽谷先生の顔を見ればすぐにわかった


「とっても…上手だよ…♡」


「そうやって腰をぶつけて…おちんちんさん擦りつけて気持ちよくなって…♡」


「かっこいいよ」


幽谷先生の甘やかしを聞きながら必死に腰を振る

勝手に白いおしっこをひっかけたことを謝りたかったが、頭がおまんこのことしか考えられなかった


「これはね…おしっこじゃないから大丈夫…。これは精液…。初めて精液を出すことを…精通って言います…。これであなたも…子供を作る資格を得たんだよ…。ふふ…大人だね…」


大人

そう精液を

おちんちんから出すことができて

子供を作ることができるようになることを大人というのであれば

僕はもう大人で

幽谷先生と同じで

幽谷先生を愛して

幽谷先生と子供を作れるに違いなかった


幽谷先生


好き


すきです


ぼくとけっこんして


こどもをつくってください


幽谷先生は答えなかった

ただ「ありがとう」とだけ言って

ぬぽぬぽとおまんこで僕のおちんちんを扱いてくれた

おちんちんはまたびゅうびゅうと情けなく精液を吐き出し

僕の初めての交尾はあっけなく終わった


終わったあとはぐったりとして動けなくなり

幽谷先生の膝枕の上ですやすやと眠った

幽谷先生はずっと僕の胸をトントンしてあやしてくれていた



次の日、プールに幽谷先生は来なかった

泳げなかった25mはあっさりと泳げた



夏休みが終わった時、幽谷先生はどこにもいなかった

大学の都合で急遽実習が終わり、別れを告げる間もなく去ってしまったらしかった



季節が巡り、みんなは変わっていくけれど

僕だけがまだあの夏のプールから変わっていなかった

大人になったのに、幽谷先生はもういなくなってしまった

僕は今も、プールに行くとあの夏のことを思い出す

塩素の匂いと、ポカリの味と

青い水面に揺れてきらめく

幽谷先生の長い髪を思い出す








pixivと同時全体公開ですが、こっちにだけ陰毛ない差分をあげます

この話の流れで陰毛ないのありえないけどfanboxにはおいときます




幽谷先生とひと夏の思い出を作りたかったなあ

甘酸っぱい、心が痛い青春を送りたかったなあ


この絵とSS、火曜日から睡眠時間2時間で描き上げました

ハイレグ霧子を描き出したはずが、何故かSSを書いてたんだぜ

びっくりするよね

書いてみてわかったけど霧子のSSはむずい

三点リーダーが無いと霧子じゃないけど多様すると読みづらい

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Comments

うぅ…成仏して…😇 走馬灯に幽谷先生出てきて…

hondy/ほんでぃ

幽谷先生…うぅ… 上質なSSとイラストに無事心臓が止まりました😇

シュメール人

本当に幽谷先生が実在したのかさえわからない…あれは夢?蜃気楼…?

hondy/ほんでぃ

少年の恋心と性癖をめちゃくちゃにして消える幽谷先生…真夏の怪異かな? もう一生、儚げな少女に生えた陰毛でシコることしかできなくなってそう

似非神

そうして生まれたのがシャニPという悲しきプロデュースモンスターだったのだ

hondy/ほんでぃ

少年が成長して色んな女を抱くけど、幽谷先生は感じたり喘いだりしてなかったって事に気付いて絶望して欲しいよね。まぁ初体験が幽谷先生とか今後の人生でそれ以上の刺激が得られなくなるからくっそつまんない人生になりそうだけどな…

ただのペニスなら呼び捨てだが、僕の芽生えかけのおちんちんには物語性がありまくる

hondy/ほんでぃ

おちんちんさんに物語性がありすぎるッッ‼

のぶし

幽谷先生に性癖をズダボロにされたいだけの人生だった

hondy/ほんでぃ

青少年には劇薬過ぎる…

へる


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