※今回は文中にソフトなスカトロジー表現があります。苦手な方は読書をお控えください。
「んあうんっ!…アンっ!…ぁあん…」
さっきまで私の口内で暴れまわっていた彼の舌は、今は私の逆立った乳首に噛みついている。彼の手慣れた前戯に私の身体はどんどんと雌の本性を露わにする。ただいつものようにその欲望に耽溺出来ないのは、いよいよと下腹部に鈍い痛みが迫ってきているからだった。
グリュリュルルル…裸の体同士を密着させた彼にこの情けない音は聞こえていないのだろうか?
「あ、あの…私…も、もう…んあうんッ⁈」
「ん?なに?」
そう言いながら彼の右手が私の陰部を弄びだす。
「んんうっ!…」
私が漏らしたのは歓喜と苦痛の喘ぎだった。たしかに私の溝深く潜る彼の指に私は欲情していたが、同時に下腹部を圧迫するそれはいよいよ私に強烈な便意を催させた。
「ダメ…本当に…もう私…」
彼の体を押し退けようとする私の両腕を彼は簡単に押さえつけ私にのしかかってきた。
「どこ行くの?俺もうこんなになっちゃってるんだよー」
彼は勃起したペニスを挿入せずに、私の溝に沿って当てると、上下に滑らせた。私の濡れた性器はグチュグチュと卑猥な音を立てたが、私はもうそれどころではなかった。全体重をかけられた私のお腹は今にも爆発しそうだった。
「だ、ダメっ…もう本当に…も、漏れちゃう……」
「だーかーらーなーにーがー?」
そう言って彼は私に被さったまま腰を上下にグラインドする。
グリュグリュグリュ
『プッ、プピーッ』
いよいよ私のお尻は我慢出来ずに情けない音を漏らした。恥ずかしさと苦痛と、排便を我慢するため、さらに頭に血が登るのがわかる。
「い…いやーっ!お願いです!…させてください!…で、出ちゃう!出ちゃうのぉ!」
「だからもっとちゃんと言ってみーっ!」彼はより激しく体重をかけながら腰を振る。『ブッ、ブピッ!』その度に私は湿り気を帯びたおならを情けなく漏らした。いよいよ私は涙ながらに訴えた。
「…う、ウンチを…ウンチをさせてくださいっ!お願いです!ウンチさせてください!」
「どーこーにー?」
「あ、あそこにっ!あの洗面器にです!…うあっ⁈」
ギュルルルルーゥッ『ブリリッ!!』
漏れてしまったのではないかと思うほどの温かい放屁が私のお尻の溝に溜まった。彼はまだその手を離してくれない。私は恥も外聞もなく泣き叫んだ。
「お願いします!私のウンチをその洗面器に出させてください!もうダメっ!ウンコを洗面器に出させてぇえ!!!」
「なーんだ。最初からそう言ってくれればいいのに。」
彼はあっけらかんと私を解放した。
私はベッドから転がり落ちるように抜け出し、そのまま洗面器に向かって這いずるように進んだ。もうトイレに行く余裕などなかった。
『プピッ、プリッ、ブプーッ』四つん這いで進むたび私のお尻の穴は恥ずかしい音色を奏でたがとにかく漏らしさえしてくれなければもう私はそれで良かった。
ようやく洗面器に辿りつきそれを跨いだ。身体は彼の方に向けせめて出すところを覗けないようにして、涙を溜めてキッと彼を睨んだ。
『プッ、プーーーーーーーーブリュリュリュリュ…』
最後にすっとんきょうな長い屁が放たれて途中からそれが、汚物を排出する濁流音に変わった。
『ブリリリ、ブピッ』
洗面器では汲み取れないのではと思う程それは長く続いた。やがて溜まったその排出物から発せられた異臭が私の鼻につき、続いて部屋に充満していった。
「フーッ…フーッ…ううっ…グスン…」
ベッドの上で漏らさずにすんだ安堵感、取り除かれた腹痛と排便を済ませたあとの虚脱感が私を襲う。しかしそれ以上に人前で脱糞をしたことの恥辱と、彼の無慈悲な行動に、私は悲しくて、悔しくて涙をこぼした。
「いやぁ間に合ってよかったねぇ」
いつの間にか彼はいくらか巻き取ったトイレットペーパーを手にして私の側にいた。
「うっわ、溢れる寸前じゃん。汚ねぇ。」洗面器を覗きこんだ彼を私は仰ぎ睨んだ。
「ほら、おしりこっちに出しなよ。拭いてあげるからさ。」
彼がそう言い終わらないうちに私は彼の手からトイレットペーパーを奪った。
「…自分で…拭けます…」
「…あっそ。いやでもいいモン見せてもらったわー。俺女の子が人前で糞するとこなんて初めて見たからさぁー。特に優香ちゃんみたいな可愛い子…」
「美香はっ⁈…さっきアナタ美香ならって!…」
また私は彼の言葉を遮り怒鳴った。
「…アイツがそんな恥ずかしい事してくれる訳ねーじゃん。優香ちゃんだけだよー、こんな我儘きいてくれんの。」
「…………」
今度ばかりは優越感のカケラも湧かなかった。俯く私の目の前に広がるフローリングに涙の雫がポタポタと落ちた。忌まわしい恥辱の証拠を消したいと私は自分の糞便で満たされた洗面器を持って立ち上がった。
「…片付けてきます…」
「あ、いいよいいよ。優香ちゃん頑張ったんだし。俺やってやるよ。」
そう言って彼の右手が私の汚れた洗面器を掴んだ。
「自分でやるってば!!」
私は俯いたまま叫び、彼からそれを取り返そうとしたが、両手で強く引っ張っても彼の片腕はビクともしない。
「おーとと、待てよ。自分の糞をこんな所にぶち撒けたいか?せっかくの夜が台無しだぜ?」
悔しかったがその通りだった。歯痒くも私は手を離した。
「シャワーでも浴びてきなよ。お楽しみはこれからじゃん。」
一体どうしたらさっきのようなひどい仕打ちをする男の人からこんな甘い言葉が出るのだろう?私はタケルさんが、いや世の中の男性全てがわからなくなってきていた。
トイレに向かう彼が何かを思い出したかのように振り向いた。
「あ、言っとくけど俺コレ食うとかそんな趣味はさすがにないから。ほら今も臭くて吐きそう。オエエー。」
そう言って鼻を摘んで彼は戯けた。
私はシャワーの水流を最大に捻り、ヤケドしそうな程に温度も上げた。使い捨てのボディシャンプーを残さず捻り出し自分の身体の隅々までを何度も何度も強く擦った。だけどもちっとも綺麗にならない。私は臭くて惨めで汚れた女なんだ!水粒に包まれて私は声を上げて泣き叫んだ。水音に遮られてその慟哭は外には聞こえないだろう。がそれは、私の身体の中にいつまでも木霊した。
続く