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カルチューン・C・ラブ
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かるちゃあノベルpt4 銀河探偵リーィン・パープ第11話

博士が逃げてゆく側から通路の隔壁が次々と降り、リーィンの行く手を阻む。しかし彼女はアーマーに仕込まれたミサイルを次々に発射し、その妨害をなんとか突破した。

やがて通路は行き止まり、その一番奥に大きな扉が鎮座していた。

『博士はこの奥にいる!…』

重苦しい扉から放たれるただならぬ妖気にそう確信を持ったリーィンは、弾を打ち尽くした装甲を一部パージし、レイガンを手に構えるとゆっくりと歩を進めた。

扉はあっけなく開き彼女を迎え入れた。その一歩を踏み入れた途端、瞬時に扉は閉まったが、それは想定内の事でリーィンは慌てもしなかった。

そしてどこで果てるかも分からぬ深い深い闇の部屋で彼女は目を細め辺りを警戒した。

『生臭い…』

その暗闇の中、鋭敏になった嗅覚がこの部屋の異様さを真っ先に察知した。さっきからリーィンが進む床の感触も、硬質な物ではなく、滑りと柔らかさがある。段々と冴えてきた彼女の目に映ったのは、まるで生物の胎内のように赤く脈打つ有機的で不気味な生ける壁で出来た部屋であった。

「ハハハハハハ!ようこそ『永劫の玉座』へ‼︎」

突然響きわたった高笑いのする方向へリーィンは素早く銃を向けた。

すでに悪鬼のように変貌した博士の顔がボンヤリと闇の中に浮かびあがった。続いて明らかになったその全体像にリーィンは戦慄した。博士の背中から生えた何十本もの触手は部屋中の肉壁へと四方に伸び、そして同化していた。



「もう終わりよ、博士!観念することね‼︎」

リーィンが睨みをきかし叫ぶ。

「フッフッフ…これが『終わり』だって?リーィンくん。いいや、違うな。これはむしろ『始まり』だ。私の永遠の命のな。」

博士は余裕たっぷりにニヤリと笑った。

「強がりはよしなさい‼︎」

「クック…強がっているのは君の方だろ?君やウスハ君のお陰で私は理想の体に後一歩まで近づいた!最後に再び君の強力なセックスパワーをいただいて私は不死の生命体となるのだ‼︎」

「強引な男はキライなのよっ‼︎」

リーィンはすばやく博士に向けてレイガンを2発、3発と発射した。しかしその光線は天井、地上あらゆる壁から瞬時に博士の前へと伸びてきた触手によって阻まれた。彼等は博士の盾となって四散したのだ。

「なに⁈」

「フフフ…無駄だよ。この部屋は私自身、君はすでに私の体内にいるのだ‼︎」

「クッ…どうりで加齢臭がすると思ったわ‼︎」

強がるリーィンに向け何十本もの触手が襲いかかる。リーィンは器用にもそれ等を次々にかわし、銃で焼き切っては博士へと迫ったが、後一歩の所で足を掴まれ転倒してしまった。

「しまった⁈…キャアアアアッ‼︎」

死体に群がる禿げたかのように幾多の触手が彼女に襲いかかり、瞬く間にリーィンはその動きを封じられた。悔しそうにもがくリーィンを触手達はまるで神輿のように持ち上げクジャ博士の前へ差し出した。絡まった触手が彼女の両脚を彼の前で強引に左右に開かせていく。

「あ…アアッ⁉︎い、イヤーーッ‼︎」

必死の抵抗虚しくリーィンは博士の目の前で無様な大股開きの格好を取らされ、またその乙女の可憐な蕾を性の悪魔の前に晒した。

「ククク…やはり何度見ても素晴らしい名器だな。我が真の力を得るのにこれほど相応しいモノはない。」

博士はそう言っていやらしく笑うとリーィンの股間に顔を埋め、その宝隠を嬉しそうに舐り啜った。

「い、イヤっ!ダメぇ‼︎アアッ⁈イヤーッ⁈」

なんの抵抗も出来ないリーィンは首を振って泣き叫んだ。その仕草も虚しく触手達は彼女を掴んだまま肉の床へと沈んでゆき、リーィンの身体はその地面に半ば埋もれるかのように固定された。容赦なく博士は彼女にのしかかり、鼻息も荒く乳房を鷲掴んでは、美少女の汗ばんだ身体を舐めまわした。



「イヤッ!ぁアンっ‼︎イヤッ!やめてっ!イヤァ‼︎」

リーィンの虚しい叫びが博士の情欲にますます火をつける。

「フフフ…こうなれば銀河探偵と言えどもカワイイものだな。さぁ、再び貴様をじっくりと味わうとしよう。」

博士の反り勃った巨大な男根がリーィンの溝にあてがわれた。もはや丸裸の彼女にはなんの成す術はなかった。

「…い、イヤ……イヤァ…いやあああーーっ‼︎」

絶叫とともに涙が美少女の両頬からはじけ飛んだそのときだった。

肉壁のいち側面が四角に焼けた。その扉を蹴破って駆け込んで来たのは相棒のジョー・ブロだった。

ジョーは目の前の有様を見ると、怒りにまかせて突進した。

「…⁈ヤロォオオオ‼︎俺の『女』に手を出すなーーーっ‼︎」

『…えっ?『おんな?』…』

その言葉にリーィンのハートがトクンと脈打った。

相棒はそんな彼女を飛び越えて博士の頭上へと大ジャンプすると肩にランチャーを担いだ。

「ああっ⁈ジョー!ダメよっ!」

先程までのジョーの勇敢な行動に惚れかかったリーィンもこれには落胆した。とにかく彼に銃火器はダメなのだ。

ジョーは構わず博士の頭上からランチャーをぶっ放した。10数発のミサイルがクジャ博士に蛇行しながら襲いかかる!…がしかし当たらない。ロックオンだってちゃんとしているだろうに全部の弾は博士から外れ四方の壁に着弾した。その内の一発はもう少しでリーィンの股間へと命中する所だった。しかもそれらは爆発すらせずに全弾肉の壁にめり込んだのだ。

「んもう!言わんこっちゃない〜!」

「クックック…どこを狙って撃っているのだ…」

相方にも敵にも馬鹿にされたジョーだったがその目は未だマジだった。彼はランチャーを投げ捨てそのまま博士めがけてまるで体当たりでもするかのように一直線に急降下した。そのときジョーが放ったミサイルから一斉に煙幕が噴き出た。

「ムムッ⁈」

急に視界を奪われた博士が怯んだその矢先、上空の煙の中から鉄パイプを持ったジョー・ブロが飛び出してくる。彼はそのまま渾身の力を込めて、博士の反り返ったイチモツを鉄パイプでぶん殴った。

「いい加減その汚ねぇモンをしまいなああああっ‼︎」

「⁈ひ、ヒグッぅ⁈」

博士は素っ頓狂な呻き声をあげてよろめき倒れた。

「へっへーんだ。ざまぁ見ろい‼︎」

ジョーは自分の作戦が大成功したことを喜びながらもひん曲がったパイプを投げ捨てるとすぐさまリーィンの救出に向かった。

「だ、大丈夫かっ⁈リーィン⁈」

案の定触手の力は弱まっており、ジョーはそれ等をリーィンから引き剥がすと優しく彼女を抱き起こした。リーィンも彼の肩に手をまわすと、顔を赤らめジョーに熱い口づけをした。

「うん…ジョー。ありがとう❤️」

思わぬご褒美にジョーも顔を真っ赤にして狼狽する。

「あっ、あったぼーよ!な、なんでぃ、急にしおらしくなりやがって!」

「ん?だってさァ…アンタさっき…俺の女に手を出すなー!って…」

「ん、んん?言ったか俺そんなこと⁈そ、そうだ!きっと俺の相棒に手を出すなを聞き間違えたんじゃねえかっ⁈」

ジョーはしどろもどろになって言い訳を繰り返していたが、その口を再びリーィンの唇が塞いだ。

「リ、リーィン…」

「ジョー……いいよ…」

ジョーがこの絶好のムードに生唾を飲み込み、瞳を閉じたリーィンを抱きしめようとしたそのときだった。

「グガァアアッ⁈」

幾条もの触手がジョー・ブロに襲いかかり、彼を中空で締め上げた。

その根元には怒りに震えるクジャ博士の姿があった。

「貴様のような醜いケモノが…よくも美しいこの私を‼︎許さあん‼︎」

「ウギャアアアア‼︎」

ジョーの手足があらぬ方に曲がった。

「ジョー‼︎」

「お、俺にかまうなッ!いまだ‼︎奴にとどめを刺せぇ‼︎」

真っ先に彼を助けようとしたリーィンを、ジョーが叫んで止めた。リーィンの身体が一瞬選択を躊躇する。

「は、早くしろォ‼︎‼︎オマエは超一流の銀河探偵だろうがあああ‼︎」

「う、うん‼︎」

そう大きく頷くと、リーィンは腰のビームソードを引き抜いて博士に猛突進した。

「うぉおおりゃあああああ‼︎」

壁という壁から触手が湧き出て、最後の抵抗とばかりリーィンに襲いかかったが、彼女はすでにその動きを見切っていた。

そのウネウネと動く幾多の怪物をわけなく切り刻みながら博士に迫る銀河探偵リーィン・パープ!

「グオおおおっ‼︎ま、待てっ‼︎銀河の頭脳であるこの私を殺す気かっ‼︎」

博士の顔がいよいよ恐怖に引きつる。そこへ部屋に辿り着いたウスハ・カヌマーンも、その大立ち回りの様を見て叫んだ。

「ダメよ!リーィン‼︎博士は生捕りにして‼︎」

そのウスハの忠告など、リーィンにはすでに届いていないかに見えた。

「エレクションレーザー!オペレーション‼︎」

そう怒号のように叫んで光の剣を手にした彼女は博士の命乞いなど聞く耳もたずに彼を一刀両断‼︎

…したかに見えた。しかしリーィンは見事な腕で博士の下半身の巨根だけを切り落としたのだ。

「うわあああ!うわああああああっ!力が‼︎私の精力がああっ‼︎」

博士はのたうち回りながらみるみる縮んでいき、やがてはミイラのような惨めな老人へと姿を変えた。

「…犠牲になった女性への罪は償ってもらうわ。」

「…ああ。やり逃げは許さねぇぜ…」

ジョーが足を引きずりながらリーィンの元へとやってきた。リーィンもよろめきながら、もはやわずらわしいだけとなった強化装甲を全て脱ぎ捨てた。緊張の解けた二人はその場にへたり込みお互いの背と背を合わせ寄りかかった。

「や、やった…やったわよね?私達」

「…そ、そうさぁ…大手柄だぜ、相棒…ハハ…ハハハハハ…」

「フフ…ハハハ…ハハハハハッ…」

二人は共にボロボロのズタズタだったが満足そうにお互いを見て微笑んだ。


「フフッ…お手柄ね、駆け出しさん。」

新米銀河探偵の勇敢なる振る舞いに、ウスハもまた安堵の笑みを作りながら賞賛を送った。


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