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【無料公開版】かるちゃあノベルpt5 はだかんぼの恋 第1話

四月のよく晴れた午後の県立公園は人集りに溢れていた。

家族連れ、学生同士、恋人たち。ペットの散歩、老夫婦。

あらゆる性別、世代の人が春の日差しを浴びて休日を謳歌している。


その中心から少しはずれた人気の少ない木陰で、私はスカートとパンティを脱ぎ捨てた。まだ冬の余韻を残す冷たい風が私の股の間を直に吹き抜け下の毛をそよがせる。


その解放感の及ぼす快楽はいまだ私を飽きさせることはなく、この身体を火照らせる。すでに身につけているものはパーカーとスニーカーだけであったが、いよいよ私はパーカーのジッパーにも手をかけた。まぁまぁ自慢は出来る程の白い二つの胸がこぼれた。鼓動が高鳴り、意識が中空へと舞い上がっていく。外界に裸をさらす興奮に私は支配される。真裏では少し遠くに子供たちの遊ぶ声が聞こえる。

「どう?大丈夫そう??」

私は向かいにカメラを構えて立つ青年に尋ねた。

「あー…うん…多分ね…」

いっっつもコイツはこうだ。げーじつかの考えてる事は全くわからない。と言っても実際は自称もいいとこで、私を撮ることくらいしか能のない奴なんだけどさ。

「あのね!じゃあもう脱ぐよ!準備は…キャッ⁈」


突然彼に強く腕を引っ張られた私はまだパーカーを着けたまま前のめりに木陰から飛び出し、つまずいて倒れそうになる。誰かに見られたのではないか?!羞恥と興奮で顔が赤らみ、動揺して辺りを見回す、そして彼を責める。

「ちょっと!いきなり何すん…?」

「…終わった…撮れたよ…ほら、人が来る…」

急いで私は木陰へ戻る。だがしかしまだパンティもスカートもはく気はない。もう帰ろうとする彼の腕を私は掴んだ。

「なんでいっつもここを飛ばすのよ?アンタ男でしょ?」

「…あ、ゴメン…アガりが見たくて…」

私は彼を木に押し付けると、さっさと自分のパーカーを脱ぎ捨て、しゃがんで彼のズボンのチャックを降ろした。毎度のごとく奴のソレは目の前に全裸の若い女がいるのに全く反応していない。それでも舐めてあげるとしっかりと勃起をするところで、まだなんとか私のプライドは保たれていた。

フェラも早々に私は硬くなった彼のを求めた。準備なら既に万端、私は屋外で露出するとそれだけで『かなり濡れる』。

今度は私が木に押し付けられ、私達は立ったまま結合した。

しかしそれは私がなんとなくして欲しそうなことに彼が付き合ってくれているだけで、馬鹿みたいに興奮して喘いでいるのは私だけだ。

「あッ、あァん、あぁん、あン!」


一体コイツにはこの気持ちよさがわからないのだろうか?幾多の人々が凡庸で退屈な『のどかな休日』を過ごす中で、私達は常識に、良識に反し、公共の場でセックスしているのだ!この自然の中に産まれたままの姿をさらす大きな解放感と、いつ他人に見つかるか分からないみみっちい緊張感の相反する興奮が、私の心臓を激しく揺らしていく。

「あっ!あァんっ!…ィ…ィクぅ…」

照りつける太陽に白い胸を焼かれながら、私は絶頂に達し、痙攣した。

余韻に浸る私に構いもせず、彼はさっさと帰り支度を始めている。いやいや、イッちゃわないとモヤモヤするとかないわけ?まぁ、いつものことだけどさ。


今日はバイトもないので、私もそのまま彼の家で一緒にさっきの写真を見ることにした。


殺風景な中には何台もの高そうなカメラ、パソコン、そしてよくわからない多分写真に使う色んな道具。お世辞にも片付いているとは言えない男の子の部屋。しかし私がこんな部屋を好きなのはその壁一面に貼られた彼の作品がとても気持ちいいからだ。何気ないそこいらの風景や瞬間が切り取られた、派手ではないがとても心落ち着く写真、写真、写真。その中に私の写真もある。路地裏で全裸で天を仰ぎ見る少女。何度見ても彼女は私であって、私でないような印象を受ける。この何十点と飾られた作品の中でも一番出来がいいのではないかと手前味噌ながら私は思っている。そして実はこれ、私が彼に初めて出会ったときの思い出の1枚でもある。ことのいきさつは…

「…出来たよ…千夏…」

あ、はぁい。ではいきさつはまた後で。


彼が座っているソファに私も飛び込む。「ほら…」写生大会のときに使う画用紙ほどの大きな写真を見せられる。

それは彼に急に引っ張られて、すっ転びそうになっている私……のハズなのだ。しかしそのフレームの中に収まっているのはどうだろう。暖かな春の午後を楽しむ人々が羨ましくて、天女が下界に舞い降りてきたような、羽衣のように舞うパーカーと、春の誘惑に負け頬を紅潮させた天上人がそこにいるのだ。


またしても私は写真の私を自分だと自覚できない。私がこんなに綺麗なわけがない。しかし彼の手にかかれば魔法が起きて、カボチャの馬車のカボチャのような私が、シンデレラに変わる。

さっきコイツは私を撮ることしか能のない自称げーじつかだなんて言ったが、正直それは悔しさからくる嘘だ。実際は私が、彼の作品の中だけでしか輝けない自称モデルのアルバイト店員なんだよ。

「いいんじゃない!今回のも。」

「…うん、構図はね。君も美しい…でも千夏の感情がな…俺がタイミングを優先させ過ぎた…」

まったく。げーじつかの考えていることはよくわからん!


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