カニオンタ編エピローグ
「アン!アン‼︎アン‼︎アン!アンっ!や、八百蔵(やおろい)様ぁっ‼︎アン!アン‼︎」
薄暗い、がしかし、闇に光る家具全てが最高級品と分かる広いスウィートルームで、百井レオナは筋肉質の白髪の男に、その肛門をバックから突かれていた。彼の野太く立派な逸物の激しい運動は彼女のアナルを裂き血を流させていた。それはレオナにとってハッキリと激痛を伴うものであったが、彼女は健気にも喘ぎ続けた。
やがて事が終わり、暗闇の男が最初にもらした言葉はこうだった。
「…ラタイダーは?神村マリーはまだ連れ戻せないのか?」
男の口からでたその名前に苛立ち歯軋りをしながらも、レオナは振り返って笑顔を作り、妖しく髪を掻き上げると、まだ固く聳り立つ彼の陰茎をひざまずいて舐め始めた。
「あんな女よりも、私の方が、貴方をより深く愛して差し上げますわ…」
自分の血と糞の味がしても、レオナは構わずその肉の棒を奥まで咥えこみ、悩ましく彼の顔を見上げてその顔を激しく上下させた。
男は眼下で揺れる彼女の髪を優しく撫でた。
「…君はよくやってくれている。私には君が必要だ…」
しかしそう囁くと男はフェラチオの途中でベッドから降りた。
「あっ⁈…八百蔵様…」
その鍛え上げられた身体にガウンを纏いながら男は背中越しに告げた。
「だが君に神村マリーの替わりは務まらない。それは君もよく分かっているはずだ。」
そのまま彼は振り向きもせずに部屋から立ち去った。
一人残されたレオナは悔しそうにシーツを噛んで涙を流し、全身を怒りに震わせた。
「…ラタイダー……いや、神村マリー!…クク…堕としてあげるわ…貴方を…。誰も振り向きも…しないほどに…」
ミミズオンタ編
「ウッんっ!アン!アン!アァアン‼︎け、剣ちゃん!アン!アン!アン‼︎」
「ど、どうだっ!マリー⁈な、何か変わったかっ⁈」
それは一見いつもの喫茶『エルモサ』閉店後の夜に毎度交わされるマリーと剣三郎の愛の営みのように見えたが、しかし少しだけ様子が違っていた。
「ウンッ!アウンッ‼︎う、ウンッ!お、同じ感覚がっ!するうぅんッ!あひん!け、剣ちゃん!お願い‼︎も、もっと激しくぅ‼︎」
「よ、よっしゃああ‼︎」
そう発奮すると剣三郎はバックからより激しくマリーを突き上げた。
実は二人はマリーが自らの意思で変身出来ないかの特訓をしていたのである。先日の敵カニオンタとの戦闘は、完全にマリーの意識がある状態で行われており、最初の頃のように無意識の殺戮を行うような事はなくなった。ならば、まだ偶発的にしか起こらない変身も、自身で制御が出来ないかというのがマリーの考えだった。剣三郎はマリーと最初に出会った夜、彼女が喘ぎ声と共に変化したことを伝え、マリーも変身の際に毎回エクスタシーに近い感覚を感じている事から二人の見解は一致し、この傍目には全く激しく濃いセックスをしているにしか見えない二人の特訓は続いていたのだ。
「アンッ!アンっ‼︎アン‼︎アンンッ!け、剣ちゃん‼︎わ、私もう…い、イク…」
「だ、ダメだマリー‼︎そ、それを外ではなく内に解放するんだ!が、我慢しろーっ‼︎」
「あっ!うっ!…クウうっ…ああっ⁈」
マリーの体温が尋常ではなくなり始めた。剣三郎もとっくに果ててもおかしくなかったが、愛しいマリーのために耐えに耐えぬいて腰を振り続けた。
「アン!アン‼︎アン!アアアアアアッ‼︎『発情(オルガナイズ)ーーっ‼︎』」
マリーがそう叫ぶと彼女の身体は真っ白に輝いた。剣三郎はその光に目が眩んだが、視界が慣れてくるとそこには変身…いや発情を終えた白いマリーこと、ラタイダーが息を荒げて寝そべっていた。
「ま、マリー…やった!やったじゃねぇか‼︎」
「う、うん。あんまり見ないで。こんな姿…」
マリーは変貌した自分の姿を嫌がったが、剣三郎にはそれはいつもの誠実で聡明なマリーの美貌そのもののように映った。実際あの夜は返り血を浴びた悪魔のように見えた姿が、マリーの意識が宿っているというだけで、美しい天使のように見えるのである。
「何言ってるんだ、お前さんはホントに美しいよ。まるで女神様見てぇだ。」
剣三郎は優しく微笑んでマリーに偽りのない心中を告白した。
「け…剣ちゃん……じ、じゃあこんな姿でも……愛してくれるぅーっ⁈」
そう言ってマリーは剣三郎の愚息に飛びつこうとした。しかし彼は咄嗟にそのマリーを交わした。
「おおっと、そりゃダメだ‼︎きっちり普段の姿と変身を自分の意思で切り替えれるようになるまで本当のセックスはおあずけって約束じゃねぇか!」
「ええっ⁈だって熱いのよ⁈もう我慢出来ないの‼︎知ってるでしょ‼︎」
「ダメだダメだっ‼︎マリーに付き合って俺だって最後まで出すのは我慢してるんだ‼︎さぁ!心を平静に!元の姿に戻れたらまた変身の繰り返し特訓だ‼︎」
剣三郎は我が息子を反り返らせたまま叫んだ。
「ふええええん!剣ちゃんのイジワルぅ〜‼︎」
マリーはラタイダーの姿のまま、子供のように地団駄を踏んだ。夜を徹しての二人のメイクラブ…じゃなかった猛特訓はこうして続いていった。
つづく