えー、現在連載中の小説「仁義なき目合い」がかなりの長丁場になることと、第3話も月末の掲載になりそうな予定のため、急遽短編作品をお送りいたします。
ピクシブで以前名乗っていたHNの際に投稿した物の再掲ですが、文章部分はすっかり消去してしまっていたため、何となくの筋を思い出しながら新たに作成しました。
輝「悪いなマックス、お呼ばれしてもらったうえに迎えにまで来てもらってさ。」
マックス「とんでもない。ミリアも先輩達が来るのを待ちきれないみたいでしたよ。」
未沙「にしてもスゴいわねぇ、ミリアさん。今夜の食事はみんな彼女の手料理なんでしょう?」
マックス「最初は危なっかしいものでしたけどね。今じゃすっかり厨房を占拠されちゃいました。」
輝「ホントたいしたモンだよ。異星からただ一人お嫁さんに来て、今じゃ料理まで作っちまうんだから。」
未沙「ホントねぇ。」
マックス「さあ、着きましたよ。僕は車を車庫に停めてきますんで、よかったら先に上がっていてください。」
未沙「ありがとう。」
輝「わぁ、キレイな家じゃないか!」
未沙「素敵ねぇ。いいなぁー、私『達』もこんな家に住みたいなぁー。」チラッ、チラッ
輝「?どうしたんです?少佐?ジロジロこっちみて?」
未沙「⁈…ハァー…なんでもありません!プィッ!」
輝「??」
ミリア「やぁ、2人ともよく来たな。」
輝「お邪魔してます。ミリアさ…うわあああっ!」
未沙「一条君どうしたの?急に大きな声を出して。ごめんなさい、ミリアさん…?キャアアアッ⁈」
ミリア「どうしたんだ2人とも?料理はもう少しで完成だ。それまでゆっくりしててくれ。」
マックス「ただいま〜、さぁもう準備は出来たかな?ミリアアアアアアアアアアアアアアア◯△×?⁈」
ミリア「あぁ、あと少しだ。ん?どうしたマックス?」
マックス「な、なんて格好をしてるんだぁ〜〜っ!」
ミリア「??おかしい奴だな。料理をするときにはこの服装だって教えてくれたのはお前じゃないか?」
マックス「うわっ!し〜っ!し〜〜っ‼︎と、とにかく何か着なさぁあいっ!」
ミリア「???脱げと言ったり、着ろといったり一体なんなんだ?言わせてもらうがな!いくら私の体がお前たちより丈夫に出来てるからといって、あの油という奴が体にかかると結構熱いんだぞ!それをオマエが喜ぶからと我慢していつもこの姿で…」
マックス「うわっ!うわ〜っ!!と、とにかくこっちへ来なさい、ミリアっ!」
ミリア「なんだ?客人を放っておいて今日は先に『文化』するのか??私は腹が減ってるんだ。いつものように食後でいいじゃないか。どうせ3〜4回戦はするのだろ?」
マックス「いいから!いいからこっちへ来なさいっ!!」
未沙 「(ポカーン)…はっ⁈」
輝「ぐふふ、着痩せするタイプだったんだなぁ、ミリアさん…ニヤニヤ」
未沙「ちょっと一条くんっ!いつまで見てるのよ!…貴方そういうところどんどんフォッカーさんに似てきたわね!」
輝「先輩にぃ?そうかぁ??」
未沙「まったくもう!(…でも、マックス君もまんざらではなさそうだったし、やっぱり男の人って…みんなああいうのが好きなのかしら……)」
数日後
輝「〜♬。ありゃ?灯がついてら。部屋の電気消し忘れてたかな?あ!そっか!今日は少佐がメシを作りに来てくれる日だっけ?」
未沙「(ドキドキドキドキ)」
輝「ただいま。今日は定刻で帰れたのかい?こっちも最近争いごとも無くてさ、まるで平和そのもの…うわああああっ⁈」
未沙「おっ、お…おかっ、おかえりっ!…な、なさいっ…」
輝「ちょ、ちょっと少佐?一体どうしたんだよ?その格好…?」
未沙「こっ、こんなときまで階級で呼ばなくたっていいじゃないっ!」
輝「と、とにかく何か服を着て…あとそれから体温計と薬はどこにあったっけ…」
未沙「⁈…もう!なによおっ!ミリアさんのときにはあんなにジロジロ見てたくせにっ!」
輝「…へっ?」
未沙「だっ…だから…そ、その…男の人って…こ、こういうのが…よ、よ、喜んでくれるのかなー…って…」
輝「…………プッ、あーっはははは!」
未沙「わ、笑わなくたっていいじゃない!もういいわよ!失礼しました!着替えてきますっ!」
輝「ハハハ…いや!違う、違うんだよ。すごいんだなぁ、ミリアさんって思ってさ。」
未沙「⁈(カーッ!怒)ええ!ええ!そうですとも!こんなオバサンより、あの娘のほうがずっと若くて美人でスタイルだっていいわよね!なによっ!馬鹿にして!」
輝「だから違うって。それは君の誤解…」
未沙「同情なんてされたほうが惨めよっ!しかもこんな格好でぇ!」
輝「同情なんかじゃない!僕はミリアさんがスゴイって言ったんだ。だってさ…」
未沙「…だって?」
輝「だって地球人の女の子にこんなにヤキモチ焼かせてる。」
未沙「⁈…そういえば私…考えもしなかったわ!彼女が異星人なんてこと…」
輝「考えもせずに裸エプロン?」
未沙「や、ヤダっ!冷静になったらとても恥ずかしくなってきちゃった。ちょ、ちょっと待って!いま着替えてくるから…キャッ⁈」
輝「…この匂いだと…今夜はカレーかな?」
未沙「そ、そうだけど?」
輝「だったらカレーは少し煮込んだ方が美味いよ。それまで二人でゆっくりしよう…未沙…」
未沙「…輝…」
輝「一緒に暮らしていけるんだよ、俺達。どんな国の、どんな星の人とだって…平和にさ。」
未沙「そうね…。」
輝「ところでオタク、ちょっと重くなったんじゃない?平和太りとか?」
未沙「そんなことないわよ!だったら…そ、その目で確かめてみたらいいじゃない⁈」
輝「言われなくてもそうするさ!夜は始まったばかりだからね!」
未沙「まぁ、一人前のことを言うようになったわねぇ。あのときの…」
輝「オバサン?」
未沙「民間人?」
二人「はははは…」
…おおっ?オタクも案外着痩せするタイプだねぇ…
ちょ、ちょっと、いやっ、あんまり見ないでよーっ……
F.O.
Cairn07
2022-02-16 07:30:52 +0000 UTC