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かるちゃあノベルpt2「仁義なき目合(まぐわ)い」第13話



はたして次に彼等の要求した体位は騎乗位だった。先輩は仰向けの僕に跨がってぎこちなく腰を振ってくれていた。当然それはとても気持ちがいいものだ。だがしかしもはや僕にはどうしたらいいのか、どうすれば親分に納得してもらえるのかわからなくなっていた。お互いに初体験だった2人が見物客を満足させるセックスショーを見せるなんてやはり無理な話だったのだ。なんなら1番最初の正常位が、ガムシャラだった分だけまだ1番良かったのではないか?そんな気すらしてくる。目の前で揺れる先輩の顔もどこか不安そうだ。ごめんなさい先輩。はやく貴方をこんな破廉恥な行事から解放させてあげたいのに、僕にはもうなんの妙案も浮かばないんです。情けない。すみません。ゴメンなさい。笑顔でこちらを見る彼女がひどく不憫に思えてくる。一体先輩が何をしたっていうんだ?俺はいいよ。なんなら不満の爆発したヤクザに今ここで叩き斬られたって全く後悔はない。大好きな先輩の全てを知り、ここでまさかひとつになれたんだ。初めてのキスも、初めての体験もあの一ノ瀬先輩となんだぞ!しかも彼女の初めての相手だってあろうことかこの俺だ!人生の運を全て使い果たしたと言われてもその通りと思えてしまうほどの奇跡を今日の俺は味わったんだ!!

だが彼女はどうだ?こんな…こんな部下という事だけが繋がりの、望んでもない相手と…。


僕の頭の中を今日一日の先輩が駆け巡る。


『私…新城くんとなら…み、見られてたって平気だから。』

…あれ…?

『だから…新城くん、わ、私とっ…その…もしアナタがよければ…だけど、そ、その…セッ、セックスし…よ…』

はっ、はい…えっ?

『私はアナタに全部見てほしくて脱いだのにいいい!!!』

…先輩が?僕に??

『はい。私、一ノ瀬陽奈は新城周さんになら、あなた方の前で抱かれてもかまいません。』

…ぼ、僕になら?

『新城…さん。わたしを、抱いてください。』

…え、ええ。よろこんで。でも…ええっ??

『平気だって言ったわ。貴方と一緒なら』

…僕と一緒になら?

『…新城くんも…わたしが…初めて…なの?…嬉しい!』

そうです。えっ?嬉しいんですか?僕が初めての相手で??


えっ?……これって??…??


…い、いや、そんなハズはない。僕の目の前にいるのは僕とは別世界の生き物、手を伸ばしたって届かない天使のはずだ。そう思って僕は手を伸ばしてみる。「あぅんっ!」…僕は先輩のオッパイを掴むことが出来た。いやいやまさか、そう思いもう片方の手も伸ばす。「ふぅう…んっ!」今僕の両手は彼女の両の乳房を揉みしだいている。顔を赤らめた彼女が腰を振りながら笑顔でこちらを見ている。僕を見つめてくれている。僕を僕だと分かってくれて、笑ってくれている。




「先輩!」


咄嗟に僕はまだ繋がったまま起き上がった。

「えっ?……ゴ、ゴメンね新城くん…私わからなくて…やっぱり……気持ちよくない?…」

「違うんです、先輩。…あの…その…ありえないと…ありえないとは思うんです!…でも…でも…もしかして…い、いや!やっぱり僕の勝手な思い込みで…あの…嫌な気分にならないでほしいんですけど…その…本当にもしかしてですよ?!…先輩…その…あの…僕のこと…」


「………………大好き」


「え………っ………?……」


そう告げて彼女は僕にもたれかかってきた。赤らんだ顔をさらに紅に染めながら。

「わたし…大好きな人とじゃないと…こんな恥ずかしいこと…出来ないよ…」

えっ?えっ?ええええええええっ?!?!

驚き過ぎて声も出せない僕が何も出来ずにいると彼女は顔をあげた。

「…ハァ〜…言っちゃったァ…でも、ゴメンね…こんなオバさんのワガママに付き合ってくれて。上司だからって気を使ってくれたんでしょ?……うん…最初は貴方に貰ってもらえたんだ…もうおヤクザさん達に何されたって平気…あとは私一人でなんとか…」

そう言って離れようとする先輩の両肩を僕はしっかりと掴んだ。

「……ありえない。ありえないですよ先輩。貴方は僕の理想の上司で、尊敬する先輩で、手を伸ばしても届かない天使で、最初からあきらめるしかないマドンナで…僕は…僕はとてもじゃないけど…届かない想いだと…かなわない恋だと…だから…」

「…えっ?…嘘?…嘘でしょ??…だって…」

「だから僕…!」

「だって私…!」


二人は同時に同じ言葉を発した。


『今日を最初で最後の想い出にして生きていこうって……!!?』


二人とも目をまん丸にしたまましばらく固まっていた。


「…ぷっ、ははは」

最初に吹き出したのは僕だった。

「フフフ…ハハハハッ…」

目に涙を溜めた彼女が笑い返す。

しばらく僕達は無言で見つめ合っていた。


そしてその後二人はまるで取っ組みあいの喧嘩でもするかのように激しいキスを同時に開始した。

「はァむっつ!!ズチュっ!!んちュううう!!ブチゆゆゆゆゆううう!!!」

互いに遠慮なんてカケラもなく、ただただ自分の欲するまま大好きな相手の口内をいやらしい舌で弄り、その溢れ出る唾液を全部飲み干すかの勢いでそれは続いた。

吹き出てきた汗はお互いの身体をヌルヌルと滑らせ、品性のカケラもなく、どスケベに輝かせている。僕は乳頭が勃起したみたいに逆立っている汗まみれの彼女の乳房を引きちぎるほどの勢いで掴んだ。「うがぅううう!!」彼女も僕の背中に深々と爪を突き立て、その股をさらに広げては、より深く腕ほどに膨張した僕の肉棒を求めた。「ギャうううう!!」串刺しにでもするかのように彼女を下から何度も何度も何度も突き上げる。彼女も僕のをねじ切るかような勢いで締めつけ、全てを吸いとろうとする。


パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン!!!!!



僕らはすでに人じゃなかった。盛りのついた性欲丸出しのケモノが求愛し、交尾しているだけだった。回転ベッドの中心で愛を叫びっぱなしの二匹のケモノ。

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン


「せせせせせぇぇえんんぱぁあああいいいいい!だぁいいいいすぅきでででですうううぅぅううう!!!!」


パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン


「ししししんんんじじょううくくくんんんんんっ!…アン!…アン!、アッ!アあアアアア!!!わわたたししィもおおおお!ォん!…ゥンッ!!アン!アン!!アナタがぁあああ!…アン!アン!!アぁアンっ!!大っ!…だぁいっ…いッ!アアッ!好ぅっ!…好ぅうっ!!…キィいいいい!…ああああああ!あ?あっ?!!……ィッ!イィっ!!…イくっ!!…イクぅぅぁぅうううううううう!!!!」




「せぇぁんんぱァあああああぁいいいいいいい!!!!!」


二人が同時に迎えた絶頂は激しく絡まりながら上昇し、邸を突き破って、空を翔け、天に昇って星になる。

残されたのは二人の亡骸。まるで外れない知恵の輪のように複雑に絡まって、繋がって、ひとつになったみたいに動かない。やがて二人を連結させていた雄の陰茎が緩み始めると、雌の膣へとぶち撒けられた精液がその隙間からトロトロと流れ出て、すでに二人の愛液と汗が作ったベッドの上の水溜まりに混ざっていく。ピクリ、ピクリと震えだし、やがてビクンと激しい痙攣に襲われた二人は永遠に切れないのではないかと思うほどの糸を引きながらその噛みつきあった口を離した。


「はぁっ!!はあッ!ハアっ!!ハアッ!!!」肩と口で呼吸をしながら汗にびっしょり濡れた二人は見つめ合い、またお互いを愛おしいと思ったか呼吸の乱れも直さぬまま、再び深く熱い口づけを交わし始めた。ヤクザどもの贈った賛辞の拍手さえ、耳に入らぬまま。

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