「兄ちゃん、兄ちゃん。ちょっと、うちの商品見てってくれよ」
部活の帰り道。炎天下の中、筋肉が悲鳴を上げるまでグラウンドを走り回させられ、ようやく駅にたどり着こうかとしていた高校球児。山本大介(やまもとだいすけ)にそう声をかけてきた中年の男は、返事も聞かずに彼の腕をむんずとつかむと、露店へと引っ張っていった。
「えっ……? ちょ、ちょっと!」
抗議の声を上げたが、大介のその声は尻すぼみになって夕闇の中に消えていった。なにせその相手の身体は、大介好みのガチムチのマッチョだったのだ。短髪で、うっすらと無精髭を生やした厳つい顔。腕も首も大木の切り株を思わせる太さで、大きな岩のような手につかまれた大介は、その感触にちょっとドキドキしてしまったのだ。監督に似てるかも……、と。
大介の所属する野球部の監督──、菅原剛毅(すがわらごうき)は、昔はプロ野球選手を目指していた元高校球児である。
しかし、肩を痛めたためにその道は断念し、高校教師として野球部の監督に就任したという過去を持っている。性格は豪放磊落で感動屋、体つきは筋骨隆々。まるで全身の筋肉を見せつけているのでは、と錯覚させるほどにピッタリと肌に貼りついたコンプレッションウェアに身を包んだ彼の姿は、ゲイである大介にとって最良のオカズだった。
「……兄ちゃんさあ、『入れ替わり』フェチなんだろ?」
いくら好みの相手が目の前にいるといっても、変な物を売りつけられたらたまったもんじゃない。どうやってこの場から去ろうかと、小さな脳味噌の中をフル回転させていた大介は、男が口にした言葉に反応して顔を上げた。
彼が言ったとおり、大介は二人の人間の肉体が入れ替わるという行為に、たまらないエロスを感じる人間だった。常日頃から、監督である剛毅と自分が肉体を入れ替えたところを妄想し、その筋肉の鎧をまとった身体を自由に操るシーンを脳裏に描いてはオナニーに耽っていたのだ。そんな彼にとって、男の放った『入れ替わり』という言葉は、この上なく甘美な誘惑に満ちた言葉だった。
「な、なんでそれを知ってるんスか?」
怪訝な表情を浮かべる大介に、男は口元をほころばせながら、声を潜めた。
「企業秘密なんだが、俺には他人のフェチが分かる能力があってな……。それに俺もな、『入れ替わり』フェチなんだ。今のこの身体も、とあるアイテムを使って手に入れたボディーなのさ……。どうだ、俺のこの身体? 顔もガタイもいい感じだろ? 兄ちゃんもうちの商品を使えば、俺みたいに好きな相手と身体を交換できるんだぞ」
男はシャツとジャージのズボンをめくって、六つに割れた腹筋とイチモツの一部を見せつけてきた。褐色に日焼けした肌には濃い体毛がびっしりと生えそろい、へそから股間に向かっては陰毛のジャングルが生い茂っている。そして、うっすらと見える太い男根の根元──。野性味あふれる彼の肉体からは、大介にとってたまらないほどの魅力が放たれていた。
「あのっ! そのアイテムってそのぉ……、高校生の俺にも買えるんスか……?!」
思わず身を乗り出して聞いてしまった大介に、男はニンマリと笑いかけた。
「ああ、同じフェチの持ち主のよしみだ。前金なしの、出世払いで構わねえよ。ちょっと待ってな……っと、おぉ、コレコレ」
うず高く積みあがった商品の山を掻き分けて、彼はメモ帳のような物を取り出した。パッと見ではなんのへんてつもない、ただの小さめの紙の束だ。
「こいつはな、好きなヤツの名前と交換したい部位を書いたら、その箇所をそいつと交換できるってアイテムなんだ。人を好きになるポイントっていろいろあるだろ? 顔だちやら性格やら背の高さ、それに体臭だとか……。そういった肉体の一部、あるいは性感帯なんかだったりを、好みの相手と入れ替えられるってわけだ。ま、口で説明するより実際に使ってみたほうが早いな」
「お、押忍!」
大介はそのメモ帳──、『肉体コピペチケット』を彼から渡されて、ペンを手に取った。使用する対象の相手はすでに決まっている。肝心なのは、どこを、または何を『入れ替える』かだ。男の話によると、全身を一気に交換するのは無理。上半身や下半身であれば、交換は可能とのこと。とはいうものの、こんな怪しいアイテムを使用して、最初のお試しで体の大部分を交換してしまったら、何が起きるのか不安で仕方がない。
大介は慎重に考えた結果、『声』を交換することにした。
「よしっ! 相手の名前と『入れ替える』モノは書いたな? それじゃあ、『交換』だ!」
男の言葉とともに、メモ用紙が白い炎に包まれ、大介は目を開けていられなくなった。ゴホゴホッとむせていると、その声質が徐々に低くなっていくのが感じられる。そして目を開いたとき、自分の声がまるで別人のように変わっているのに気がついた。
「声が……。お、俺の声が、監督の声に……!?」
喉を押さえて声を出すと、彼の耳に届いたのは低く渋い、いつも耳にしてはうっとりとしていた監督の声そのものだった。
「マジで、監督と俺の一部を入れ替えることができたんだ……」
感動のあまり、思わず呟かずにはいられなかった大介の股間が膨らむ。その様を見た露天商は、気づかないふりをしつつ笑いをかみ殺した。
「あの……、それで代金は……」
大介が恐る恐る訊ねると、男は笑みを消さずに首を振った。
「いや、いらねえよ。さっきも言っただろ、出世払いでいいって。兄ちゃんは、野球部の監督さんになりたいんだろ? その夢が叶ったとき、俺との取引を思い出してくれることを祈ってるぜ」
***
不思議なアイテムを購入──、いや無料で受け取ったから、譲ってもらったというほうが正しいか……。
なんだか夢の中での出来事だったかのような気もするが、声を出せば監督の野太くエロい声が喉から響いてきて、現実だったのだということを否応なしに思い知らされる。
勉強机の上では『肉体コピペチケット』が、早く使えとでも言いたげに輝きを放っている。
オレは震える手で、チケットに監督の名前を記入し、最も交換してみたかった部位を書き記した。『チンポ』……と。
「んおっ! う、うあ゛ぁあぁあ……」
途端に、誰かにチンポを激しくしごかれているかのような快感が、オレを襲った。床に膝を付いて背中を反らし、快感の波を受け止める。グンッグンッと、オレのチンポが自然の摂理を無視してデカく固くなっていく。金玉が重くなって垂れ下がり、尿道が広がっていくのを感じる。
──オレのチンポが変わっていく。
セックスなんて当然したことなかったせいでピンク色だった竿が、太い血管をうねらせながら黒ずんで皮の厚い大人のモノへ──、そして亀頭は包皮から顔を出し、カリ高のデカマラへと変貌する。
「う゛っ! あ゛っ、あ゛っ、お゛ぉ……っ」
開けた口から漏れ出すのは、野太い監督の声そのものだった。そのことを思い出して、ますます興奮が最高潮に達しそうになる。
「すげっ、オレのチンポ……。本当に、監督のチンポに……!?」
視線の先では、セックスによって真っ黒に淫水焼けした人並み外れた肉棒が、オレの掌の中でビクビクと痙攣している。血管だらけで膨れ上がったその先端は、今にも射精しようとパクパクとその口を開け閉めしていた。
「ヤベェっ! もう我慢できない……っ」
オレは監督のデカマラを握りしめると、目を血走らせながらシコシコとしごいた。キモチイイ……。
チンポが、監督のデカマラが気持ちいいっ!!
「オ゛ッ! お゛お゛っ! サイコーだ……っ!! 大介、イクぞ! イグイグイグッ!!」
オレは監督の声でみっともなく絶叫しながら、勢いよくぶっ放した。信じられない量と濃さの精液が吹き上がり、ボタボタと音を立てて床や壁、オレの全身に飛び散っていく。
──こっ……、これが監督のザーメン……っ!
オレはその匂いを嗅ぐだけで、またチンポが硬くなり始めるのを感じていた。
「はあっ、はあっ……。ヤベェなこのアイテム……。マジで、監督と俺の身体を入れ替えることができるんだ」
オレは荒い息を吐きながら、床に広がった監督の分身とも呼べる液体に舌を伸ばし、舐め取りながら小鼻を膨らませた。この味を忘れることは、一生できないだろう。
「ふっ、ぐふふっ……。これが監督のザーメンの味。監督は俺のモノだ……」
笑いが止まらない。オレの口の中を、生臭い監督の遺伝子が満たしていく。苦くて喉につまりそうな、ねっとりとした生温い液体が、オレの舌に纏わりついて糸を引いた。
オレはひとしきり監督の精液をピチャピチャと舐め取ると、満足感の中で眠りについた。
*
翌朝。目が覚めるとさっそく、オレはチケットを使って、監督とオレの下半身を入れ替えた。
グッと後ろに引っ張られるような感覚のあとに、ケツが肥大するのを感じる。同時にメキメキと音を立てながら、足の骨と筋肉が太くたくましくなっていった。どっしりと重量感のある大きな足に、迫り出したデカい尻。パンツの中に手を突っ込んでケツ穴の周りを撫でると、鬱蒼と生えた尻毛の感触が指先に伝わる。ぶっとくなった足にも、同じように毛がびっしりと生えていて……。
「すごっ! これが監督の下半身なんだ!」
オレは思わず、鏡に映った【監督】の下半身を見つめていた。筋肉でパンパンに膨れ上がった太腿のせいで、ピチピチになるまでボクサーパンツが広がっていてはち切れそうだ。グレーのそれの股間部分はテントを張り、その先端には大きな黒いシミができていた。朝勃ちが収まらない。おまけに下半身がデカくなったせいで、精力が有り余って仕方がないようで、チンポが痛くなるほどに勃起している。
「エロすぎる……。監督の太もも、監督のケツ、最高だ……」
ガニ股になってケツの穴を両手で鷲掴みにして広げると、露天商のオッサンから強引に押しつけられた、極太のディルドに向かって腰を落としていく。自動でケツの穴が気持ちよく感じられる形に変形するっていう、希少アイテムらしい。底に付いた吸盤で床に固定し、前もってローションをたっぷりと塗って滑りの良くなったそれは、ためらいなくオレの中に埋まっていった。肛門を擦られ、直腸をえぐられると、肌が粟立って思わず声が出てしまう。プラスチックの硬い塊が、【監督】の奥深くへドンドンと突き刺さっていく。
「お゛っ、あ゛ぁ……っ! すげっ、ケツ気持ちいい……っ。んんぅっ、おっ、おぉおぉんっ♥」
ズブズブッと音を立てて腰を上下させているうちに、オレはその刺激にたまらなくなり、前も弄り始めた。肛門を広げるために左手の指はケツタブを覆い、右手はガチガチのチンポをしごきあげてやる。高校球児の掌にも収まりきらないほどの太いチンポが、ぶるんぶるんと震えながら我慢汁を床へと撒き散らし続ける。ノンケの監督のケツ穴が、極太ディルドによって蹂躙され、淫らに広がっていく。そのたびに、監督の肉体の一部をオレの所有物へと変えているという優越感が湧き上がってきてたまらない。
「いぐっ! も、もうチンポが限界だ……っ!」
低い声でそう叫ぶと、オレは【監督のチンポ】で大量のザーメンを吐き出した。朝練前にオナニーするなんて、疲れるから一度もしようと思わなかったのに、その背徳感がたまらなくて止められなかったのだ。
──このデカマラが、オレのモノなんだ……。
ケツにディルドを突っ込んだまま、オレは淫水焼けして黒くなった太い竿をさらに激しい速度でしごいてやる。
「お゛っ! お゛ぉ……っ!! 大介、お前の手コキ、最高に気持ちいいぞ……」
思わず監督の声で、監督本人が決して言葉にしないような変態台詞が、口から漏れ出た。下半身は汗だくになり、監督の匂いを含んだフェロモンが下腹部からムワリと立ち上ってくる。腋から溢れ出すのは、いまだオレの汗の匂い。だが、その香りも監督のモノへと変えてやろう。そして全身を、監督のモノと交換するんだ──。
「はぁっ……、はあ゛あぁっ! あ゛~~っ、イグっ!! お゛ぉおっ♥♥♥」
監督と自分のすべてを入れ替えるという野望を心に抱いた瞬間、オレは背筋を反らせながら、ビクビクッと痙攣して射精した。監督にオレの変態オナニーを見られたような錯覚に陥りながら、大量のザーメンが床にボタボタッと音を立てて落ちていく。金玉がぐりぐりと上下運動を繰り返し、管に残ったザーメンを吐き出しきったあとでも、オレのチンポはビンッと勃起したままだった。
「はあ……っ。このアイテム、すごすぎる……。もっと、もっと監督とオレの体、交換したい……♥」
オレは壁に寄りかかるようにして立ち上がると、再度チケットに監督と交換したい部位を記入して、『交換』を行った。
*
「それじゃ、出席取るぞ~」
体育教師であり、二年三組の担任である菅原剛毅は出席簿をめくると、生徒たちの名前を読み上げる。
ほんの数日前までは、通常時でもドスの利いたようだった監督の声は、今では威圧感の感じられないオレ──、【山本大介】の声へと変わり果てていた。下半身もまたオレのモノと入れ替わったため、幾分か背が縮み、さっきチケットを使用して上半身までも交換したせいで、以前の厚みのある肉体はどこへやら。
オレの以前の肉体も野球部としてはそこそこのモノだったが、監督の体のボリュームはそれとは比べ物にならないほどデカかったせいで、監督の顔にオレのかつての体が組み合わさった光景の違和感がすごい。とはいえ、体の入れ替わりに気づいているのは、アイテムを使用したことのあるオレだけ。クラスメートたちだけでなく、当事者である先生すら、異変には気づいてはいないようだ。そんな倒錯的な状況が、オレの股間で【先生】のチンポを激しく勃起させる。
「おい、大介! 聞いてんのか?」
教壇の上から、監督に名指しされてオレは慌てて立ち上がる。妄想が膨らみすぎて、名前を呼ばれたのに気づかなかった。
「す、すいません!」
「……ったく。最近たるんでるぞ!」
「はい……っ!」
オレは情けなくなるような返事をして、頭を下げた。だが、うつむいた状態のオレは、誰からも見えないように口角を上げてニヤついた。かつてのオレの声で叱られ、監督の野太い声がオレの喉から発せられるたびに、得体の知れない高揚感が脳内を駆け巡って気持ちよくなり、さらにオレのチンポを硬くする。
「以後、気をつけるようにな。じゃあ、授業を始めるぞ~」
腰を下ろすと、オレは席に着いたまま勃起した股間を隠すようにして前屈みになる。そして、その先端からぬるりとした汁を溢れさせながら、オレは発情したように舌を垂らすのだった。
*
昼休み。オレは教室から少し離れた男子トイレの個室に駆け込んだ。そして、便座の前に立つとパンツをずり下ろし、ビンビンに勃起した自分のモノをしごき始めた。改めて『入れ替わり』相手である監督と顔を突き合わせたことで、肉体を交換したのだという事実を実感して、興奮が止まらない。
「ふーっ、ふーーっ! 監督……っ、オレだけの監督……」
オレはうっとりとした表情でそう呟きながら、監督の体を自分のモノとして味わおうと必死に【監督のチンポ】をしごき続けた。透明なカウパー液が糸を引き、オレの掌とチンポの間でネチャネチャという水音を響かせる。
──ああ……。監督に触られてるみたいで気持ちいい……っ。
オレは監督の太い指で、自分のイチモツをしごく感覚に酔い痴れた。精神が昂るたびに、全身から雄らしさ満点のフェロモンが立ち上って、その臭いを嗅いでしまうだけで絶頂しそうになるほどだ。まるで監督と体を重ね合わせているような、そんな錯覚さえ覚えてしまう。
──監督のチンポが、オレの手の中でビクビクと脈打っている。
そんな感覚を味わいながら、監督の顔を思い浮かべた。野球部の鬼監督として部員たちに恐れられているあの強面の男の体が、オレみたいなガキにいいように弄ばれている。オレの興奮が高まれば高まるほど、【監督】の体がオレに馴染み、オレのモノになっていく。
「イ、イグッ♥♥」
監督の顔を思い浮かべながらの絶頂は格別だ。毎度毎度、味わったことのないほどの幸福感が全身を駆け巡り、壁に両手を付いたオレのチンポの先から白濁液が迸って、便器の中の水を黄ばんだ白で汚していく。重力に負けて、どろりとしたザーメンが水の底に沈んでいくのを目にしながら、オレは熱い吐息を口から吐き出した。
「はぁ……っ、はあっ……♥」
オレはそのまましばらく放心していたが、やがて我に返るとチンポの先をトイレットペーパーで拭い、後始末をして個室から出た。そして洗面台で手を洗いながら鏡に映った全身を見つめると、思わずニヤけてしまう。
──あと少し……、もう少しでオレは【監督】のすべてを手に入れ、【監督】になる。数日先のそんな未来を想像すると、楽しみで楽しみで仕方がない。オレは「よし」と小さく呟くと、ザーメンまみれになった手を洗い流し、鼻歌まじりにトイレを後にした。
*
(俺はいったい、どうしちまったんだ……?)
カーテンの隙間から漏れる月明かりに、剛毅はまぶしそうに目を細めながら自問する。体育大学で出会い、昨年婚姻の契りを結んだばかりの妻。愛しくていとしくて、たまらなかったはずだった彼女。
だが、なぜなのか──。
昨晩、風呂からあがった彼女の姿を目にし、反り返っていたはずの彼のチンポは、突如として萎えてしまった。それどころか、彼女の肉体がなんだか生理的に受けつけなくなっていた。女性の裸体を見ていると、言葉では言い表せないような不快感が、彼の心を支配する。結局、昨日は妻とは肉体を交えることができなかった。
剛毅は布団に包まり、薄暗い部屋の天井を眺めながら物思いに耽っていた。
(俺が、俺じゃなくなったみたいだ。このまま目を閉じて、眠りから覚めたときには、俺は元に戻っているんだろうか──)
悶々とそんなことを考えているうちに、時計の針は深夜の一時を回っていた。いつまでたっても訪れぬ睡魔に彼が苛立ちを感じ始めたとき、枕元で充電していたスマホがヴーッと振動した。どうやら野球部内で繋がっているSNSアプリを通して、剛毅にメッセージが送られてきたらしい。そのディスプレイには、『山本大介』と表示されていた。なんだ? 大介のやつ、チームメイトに送るつもりが、誤送信でもしてしまったのだろうか? 剛毅は上半身を起こすと、スマホを手に取り、アプリを開いた。送られてきたメッセージをタップした瞬間、剛毅は息を吞んだ。
『監督、おやすみなさい♥』
そんなメッセージとともに送られてきたのは、硬く勃起した肉棒を握り、その表情を快楽に歪めながら白濁液を発射させる瞬間の大介の写真だった。
「なっ!?」
思わずスマホを手から落としそうになりながらも、剛毅はその画面を凝視した。どうしてか、その写真を見ていると自分のイチモツが硬くなりつつあるのを感じる。愛する妻を相手にしても勃たなかったというのに、どういうことだ?
剛毅は混乱しながらも、左手でスマホを持ち上げると、右手を使って自分の股間をまさぐった。やはり勃起している。そうしてチンポを撫でているうちに、ムラムラとした感覚が彼の下半身を支配し、気づけば剛毅はトイレに駆け込んで一心不乱にチンポをしごき始めていた。
筋肉でパンパンに膨らんだ男の裸。しかも教え子の裸をオカズに、オナニーをするという変態的な行為に身を宿しているという事実が、剛毅の中で背徳感を高めていく。
「あ……っ、うぐぁっ! ん゛ぉぉ゛~~~ッ!!」
ドプンッという音を鳴らし、便器に溜まった水が、剛毅の白濁液を受け止めたことで跳ね返る。低い唸り声とともに彼の鈴口から溢れるザーメンで便器の底は白く染まり、それでも彼の肉棒は萎えることを知らない。結局この日、剛毅は明け方まで連続で自慰に耽り続けたのだった。
*
(気まずいな……)
朝のホームルーム時に出席をとったときは、生徒たちの顔を見ないよううつむいていたおかげで、平常時を装えた。しかし、部活のときはそういうわけにはいかない。今朝方、教え子である大介の全裸写真を見ながらオナニーしたことに対する疚しさと羞恥心が、火が出そうなほどに剛毅の顔を火照らせ、心臓の鼓動を早くする。
「監督! 今日もよろしくお願いします!」
そんな剛毅の心情など知るよしもなく、大介が陽気に声をかけてきた。ユニフォームの上下がパツパツになるほどに筋肉が発達した体で、深くお辞儀をすると満面の笑顔を向けてくる。そんな大介の態度に罪悪感を覚えながらも、剛毅はなんとか平静を装った。
「あ、ああ。あとで、バッティング見てやるからな」
「はい、オナシャス!!」
元気のいい返事をすると、彼はそのままグラウンドへと駆け出していった。そんな大介のデカい尻と背中を見送りながら、剛毅は思わず勃起しそうになるチンポをどうにかごまかすよう、モジモジと太股を擦り合わせた。
──なんなんだ、いったい!!
大介のことを考えると、なぜだか妙に股間がムズムズしやがる……っ! 教え子をオカズにして、チンポを弄る。これまでの人生の中でも最低最悪でありながら、最高のオナニーだった。一度火のついた情欲は、そう簡単に静まってくれそうにない。剛毅は唾を飲み込むと、キョロキョロと周囲を見渡した。そして、部員たちが校舎の外周ランニングへと向かい始めたのを確認すると、彼はこっそりと部室棟にあるトイレへと向かった。
*
「あぁ、イク……っ! 大介、だいすけっ……、イ゛グうううぅッ!!!」
薄暗い男子トイレに、剛毅の野太い叫び声が響き渡る。完全に自分ひとりきりになったその空間で、声を気にする必要もないとばかりに大きな声で叫びながら、彼は白濁液を放出させた。今朝方から数えて、十度目の自慰にもかかわらず、まだイキ足りぬとばかりにチンポからはザーメンが溢れ出す。
スマホの画面に映った大介の裸体を見ていると、勃起を抑えることができない。まるでオナニーを知ったばかりの中学生のように、剛毅は大介の肉体に興奮してチンポを震わせていた。
「なんで俺は……っ、教え子の写真を見ながらオナる変態野郎になっちまったんだ……っ」
そう呟いたときだった。トイレの扉がカチャリと音を立てたかと思うと、誰かが中へと入ってきた。まさか、野球部員の誰かがやってきたのか? 剛毅は慌てて自分のチンポをズボンの中にしまい込むと、個室の扉を開き、洗面台の前に立って手を洗い始めるふりをした。だがしかし──、彼の横に立ったのは彼をおかしくさせる原因となった、山本大介その人であった。
「……監督、オレの写真でオナニーしてくれたんですね」
「な、なんでそれをっ!? お前……っ!」
剛毅は驚きの声を上げながら、自分の痴態が見透かされていたことに、日焼けした茶色い顔を真っ赤に染めた。あの写真は、間違えて送られたものではなかったのか。戸惑う彼をニヤニヤと見つめながら、大介はゆっくりと彼の背後に回り込むと、後ろから抱きすくめるようにして両手を前に回し、その大きな掌で彼の股間を包み込むように触れた。そして、そのままグニグニと揉むように手を動かしながら、剛毅の耳元で囁く。
「嬉しいなぁ……。監督がオレのこと、そういう目で見てくれてたなんて」
大介はそう言うと、剛毅の耳たぶに軽く歯を立てながら、彼の股間を揉みしだいた。その刺激があまりにも気持ちよくて、剛毅の口からは思わず、「あ……っ」という悩ましげな声が漏れる。
「ねえ監督、オレの体ってそんなに魅力的ですか?」
「や……めろっ! 俺は、男になんか……、お前の体になんか興味はない……っ!」
「へぇ……。じゃあなんで、監督のチンポはこんなにビンビンなんですか?」
大介はそう言って、ベルトを緩めて剛毅のズボンを下ろすとそのイチモツを握り、しごき始めた。
「お゛っ、んお゛ぉおっ!」
「ほら監督、声抑えないと他の部員が来ちゃいますよ」
「んっ、ぐっ……。んむっ……!」
大介の掌が剛毅の肉棒をすっぽり包み込み、上下左右にグリグリと擦りあげる。その強烈な快楽に喘ぎ声を漏らしそうになりながらも、剛毅は必死に声を押し殺した。そして大介のほうを振り返ってキッとにらみつけるが、彼は無邪気な笑みを浮かべるだけだ。
「そんなエッチな顔して……、やめてくださいよ。もっと監督のこと、犯したくなっちゃうじゃないですか」
「ん゛……っ! だま……れっ! このっ、はぁん……♥」
剛毅は、大介の掌から与えられる快感に逆らうことができなかった。だんだんと足に力が入らなくなってきて、まるで彼に体を預けるように全身を震わせながら、快楽に身を委ねた。次第に勃起した肉棒の先からは白い液体がポタポタと垂れてきて、それがトイレの床を汚していく。男同士だというのに、ピチャピチャと舌と舌を絡ませるディープキスを交わし、剛毅は大介にしごかれるがまま、そのチンポをヒクヒクと震わせていた。
「監督、オレの体……好き?」
「ん゛……っ! あ゛ぁ……っ!」
否定したかったが、まともに返事をすることすらできない。チンポを他人の手で──、大介の掌でしごかれるのが気持ちいい。好きだ、大介のことが……。倍ほどに離れた歳の男子生徒のことを、俺は好きになってしまった……。剛毅は恍惚とした表情で天を仰いだ。そして──
「あ゛ぁぁああッ♥♥♥」
ビュルルルッという音を立てて、彼の鈴口からザーメンが吐き出された。大介の掌の中でビクビクと痙攣しながら、べっとりと白い液体がトイレの壁にぶつかって、その表面を白く染めていく。
どうにか教師としての体面を保とうと、剛毅は焦点の定まらぬ瞳で荒くなった息を整えようとした。射精すればするほど頭の中が冷静になっていき、思考能力が戻ってくる。なぜ大介の体を見ていると興奮するのかはわからないが、とにかくこれ以上大介と関わるべきではない。
「もうやめてくれ……。俺は、お前なんか好きじゃ……ないっ!」
剛毅は大介の体を拒絶するように強く押しのけようとしたが、彼は微動だにしなかった。それどころか、その瞳は淫猥な悦びに満ち満ちているようにも感じられる。大介はその眼光で剛毅を射抜くと、彼の耳元でささやいた。
「本当に嫌なら、オレを突き飛ばして逃げればいいじゃないですか? でもそうしないってことは──、監督もオレに気があるんでしょう? なんてったって、この体はもともとは監督のモノなんですから」
「??? どういう……ことだ……?」
大介の言葉に、剛毅は眉を顰めた。ズクンとこめかみに痛みが走る。俺の……モノ? 確かに目の前にいる大介の肉体は、どこか見覚えがある気がする。毎日学校で会っているからだとか、そういうわけではない。そうだ、鏡の前に立つたびに目にしてきた体。三十数年来、見慣れたはずの体。そんな……、まさか?
「そうっす。この体……、監督の体と入れ替えちゃいました♥」
「う、嘘……だろ……?」
「本当っすよ。このでっかい雄っぱい、ボコボコに割れた腹筋、それにズル剥けの極太チンポ♥ どうっすか、こんなにもエロイ自分の体を客観的に見たのは初めてでしょ? 正直、もうたまりませんよね?」
大介はそう言って剛毅の前に膝まづくと、再び彼の肉棒を握り締めて上下に擦り始めた。今度は荒々しく揉みしだくのではなく、優しく射精に導こうとするような手つきだった。大介の手の中でムクムクとチンポが肥大していく感覚に、剛毅の理性が呑み込まれていく。
「ち、違う……! そんなはずは……っ! お゛ぉッ♥」
真っ赤に膨れ上がった亀頭が、温かい粘膜で包み込まれる。ジュルッという下品な音を奏でながら、大介はその口腔で剛毅のチンポをしゃぶり始めた。その強烈な快感に思わず腰砕けになると、反射的に大介の後頭部を両手で鷲掴みにし、勢いよく彼の喉奥へと己の欲望をぶつける。大介の喉がえずくような音を鳴らし、剛毅はこの上ない背徳感と征服感に酔いしれた。
「あ゛ぁ……っ! すげっ、なんだこれっ♥」
「んぶっ、ぢゅぞぞぞッ!!」
大介が頭を前後に動かしながらバキュームフェラをしてくると、その刺激で剛毅のチンポはビクビクと震えだした。射精の瞬間が近づいてくる。そう感じた瞬間、大介の顔がぐにゃりと歪み、同時に剛毅も自分の顔に違和感を抱いた。
(な、なんだ……?)
大介の短い頭髪が突如として伸び、顎周りにはヒゲが茂り、鼻が上向きに伸びていく。整えて細くなっていた眉は太くなり、分厚い唇も一瞬にして脂肪が落ちてほっそりとした輪郭へと変化していった。そして、そんな大介の顔には見覚えがある。剛毅は思わず声を上げた。
「お、俺っ!?」
そうだ、目の前にいるのは間違いなく俺自身だ! なぜ大介の顔が、俺の顔へと変わってしまったんだ? じゃあ、今の俺の顔はいったいどうなっている? 慌ててトイレの鏡に目を移した瞬間、剛毅の心臓がドクンと跳ね、その鼓動が速くなった。視線の先にあったのは、大介の顔。まさか……。そんなはずは……っ!
剛毅がそう考えたときだった。大介が剛毅の亀頭にむしゃぶりつくように舌を這わせた。これまでに見たことのないほどうっとりとした表情で、他人のチンポを美味しそうにしゃぶっているのは……、まぎれもなく剛毅自身の顔だった。
「お゛っ♥ お゛ぉッ♥♥」
体がビクビクと痙攣し始め、剛毅の股間から白い液体がドピュドピュと発射される。体が入れ替えられてしまった──。おまけに顔まで、大介の顔へと変わってしまった。そんな現実を目の当たりにして、剛毅の思考は停止してしまう。しかし追い打ちをかけるように、大介は剛毅への奉仕を止めることなく、そのチンポをしゃぶり続けた。
「やめっ♥ だいすけッ、やめろお゛ぉぉ……っ♥」
高校生の肉体は、射精を止めることをまるで知らない。それどころかさらに勢いを増して、ザーメンが尿道を駆け抜けていく。自分の全身が他人に乗っ取られたというのに……、俺は気持ちよくなってしまっている。体の奥深くにある芯が熱を帯び、口から漏れ出る喘ぎ声がどんどん大きくなっていく。自分の体が他人の肉体になったのだと認識すればするほど、信じられないくらいに興奮が高まり、剛毅は白目を剥きながらも必死に大介の奉仕を受け続けるのだった。
*
「監督の体、監督のチンポたまんねえぇッ!!」
オレは部室に備え付けられた全身鏡に、今の自分の肉体を映しながらケツ穴にディルドを突っ込んで、一心不乱にチンポをしごいていた。監督と肉体を入れ替えるのに成功したなんて、本当に夢みたいだ。今では監督の『性的指向』までオレのモノにしたせいで、監督の好みであるおっぱいのでかい女の体に興奮してのオナニーに夢中になることさえある。そのたびに自分がもはや【山本大介】ではなく、【菅原剛毅】になったのだということを実感して、チンポがギンギンに勃起してしまう。
「あ゛っ♥ あ゛ぁぁ……ッ♥♥」
監督のボディーで、アナルオナニーをするのは最高だ! 鏡に映った自分が、監督の顔と声でよがり狂う姿を見ているとケツの奥がジンジンと疼いて、なんだか不思議な気分になってくる。あとは『記憶』を交換し、『存在』を奪えれば、完全に監督のすべてをいただくことができる。ほんの少し先の未来を描いていると、ガチャリと部室の扉が開かれた。扉の向こうはすでに闇に染まり、月明かりが部室へと射し込んでくる。そんな淡い光の中にぼんやりと浮かび上がったのは、これからオレが成り代わる予定の相手だった。
「大介、本当に体を元に戻してくれるんだろうな?」
そう訴えかけてくる監督の声は弱々しく、心なしか彼の体が一回り縮んでしまったようにも見える。まあ実際、肉体を入れ替えたことで物理的に縮んでいるのには間違いないのだが──。
「うっす、監督。ちゃんと元に戻しますよ。オレたちの身体に、相応しい形に戻るように……♥」
監督が部室の扉を閉めるのを確認すると、オレはチケットに『記憶』と記入した。ただし今回は上書きではなく、お互いの記憶を追加しあって、オレたちが二人分の記憶を持てるように──。
「それじゃ、準備はいいっすか?」
「あ、ああ……。本当に大丈夫なんだよな?」
監督が不安そうな瞳でオレを見上げてくる。完全にオレの肉体になった彼の顔には脂汗が滲んでおり、これから起こる未知の体験に恐怖しているかのようだった。そんな彼の表情にチンポをビキビキに勃起させながら、オレはチケットに願いを込めた。ボウッと音を立てて紙はすぐに消し炭へと変わり、中空へと舞い上がって消えていく。同時に、オレの脳内に監督のこれまでの人生の記憶が走馬灯のように流れ込んできた。
「すげぇ……、これが監督の記憶……♥♥」
三十年以上もの監督の人生の記憶の奔流が、オレの頭の中を埋め尽くす。監督が体験してきた、肉体の記憶。頭の中に流れ込む映像と音声はどれも生々しくて、そのすべてがオレの中に入ってくる感覚は失神しそうになるくらいに気持ちよかった。
「う……っ! なんだ、これは……ッ!」
そしてそれは同様に、監督の脳にも変化を及ぼしている。彼の脳内には今、これまでのオレの十数年間の短い人生の記憶がすべてインプットされようとしているのだ。その膨大な情報量に監督は目を回しそうになりながら、しかしユニフォームズボンの中ではチンポを勃起させていた。
「あ゛……っ! あ゛ぁぁ……ッ♥」
監督の肉体がビクビクと痙攣し、ズボンにシミができていく。その快感は想像を絶するはずだ。虚ろな目つきになった彼を押し倒すと、ユニフォームを乱暴にひん剥き、オレもズボンとパンツを脱ぎ捨てて裸になった。そして最後に交換したいモノ──、『存在』という言葉をチケットに記入する。他の部位とは違い、『存在』だけは交換が難しい。性交によって肉体を繋がなければ、それは入れ替えることができないからだ。だからオレは、半ば強引に監督の尻の穴の中に、カウパーまみれの自分のチンポを押し込んだ。
「あ゛ぁぁぁああッ♥♥」
監督が【山本大介】の声色で嬌声を上げる。粘膜と粘膜の接触によって快感が生まれ、それに呼応するようにチケットがボウッと煙をあげて燃えていく。その煙は一筋の帯となり、宙に舞うとオレたち二人の鼻腔へと吸い込まれていった。うっとりとするような香り。気持ちがいい……。オレたちの記憶が、脳みその中でひとつに混ざり合う。監督のこれまでの人生の思い出が脳裏に焼き付けられ、【菅原剛毅】のチンポがますます硬くなって彼の肉壁を圧迫する。
「「お゛ぉぉ……っ♥♥」」
脳の奥に他人の生きてきた証が焼き付いていく快感に悶えながら、オレはさらに激しく腰を振り続けた。チンポが監督のケツの奥の肉壁を擦り上げるたびに、オレという存在が【菅原剛毅】という存在で上書きされていくのを感じる。監督のすべてがオレに屈服し、彼の肉体の支配者がオレであることが魂に刻まれていく。まるで、生まれたときから自分が【菅原剛毅】であったかのような、奇妙な錯覚に陥りそうになる。
「あ゛ぁぁ……ッ♥ イクぞッ、【大介】!! 大介ぇぇぇッ♥♥♥」
これまでに味わったことのないほどの快楽に理性を溶かされながら、オレはケツの筋肉を最大限に締めてチンポを前に突き出し、監督の──、高校球児である【山本大介】の腸内にザーメンをぶっ放した。
***
「お疲れっした、監督!!」
「おう! 気をつけて帰れよ~」
外はすっかり夕闇に覆われていて、練習を終えた野球部員たちが三々五々とグラウンドを去っていく。最後まで残っていた野球部主将を俺が部室の前で見送っていると、暗闇からヌッと大柄な男が現れた。あの日、【オレ】に『肉体コピペチケット』を譲ってくれた露天商の男性だ。俺は彼を部室内に招き入れると、扉の鍵を閉めた。
「本当に……、あのチケットを譲っていただいてありがとうございました」
深々と頭をさげて礼を言うと、彼はニカッと白い歯を見せて笑った。
「いいってことよ! 兄ちゃんに──、いや監督さんに喜んでもらえて何よりだぜ。それにしても……、いい身体だな♥ 兄ちゃんが入れ替わりたくなった気持ちもわかるぜ……」
そう言うと彼は俺をベンチに押し倒し、汗で湿り気を帯びた腋に鼻を押しつけてきた。汗と男臭い体臭の染み付いたそこは、決していい香りのする場所ではないだろう。しかし彼は鼻息を荒げながら何度も鼻を鳴らしては、その雄臭い刺激臭を堪能しているようだった。それに満足すると股間へと顔を移動させ、俺のユニフォームパンツと下着を一気にずり下ろし、チンポをむしゃぶり始めた。同時に彼自身も下半身を丸出しにすると、己のケツの穴をその太い指でグリグリとほじくり始める。そして俺のチンポがバキバキに勃起し、湯水のように我慢汁が溢れ出すと、彼はまるで飢えた獣のような目を俺に向けてきた。
「なぁ監督さんよ……♥ 俺が最初に言ったことを覚えてるか?」
そう口にしながら、彼は自分の指をケツの穴から引き抜くと、俺のチンポにそのぬらぬらとした腸液を塗りつけてきた。すでに準備万端といった様子の彼のアナルは、ヒクヒクと物欲しそうに痙攣している。
「『代金は出世払いで』……、でしたよね? それじゃあ、いまからお返ししますね」
そう答えると、彼のアナルへと自分のチンポを充てがった。俺のチンポの先端が彼のケツの穴を押し広げ、ゆっくり侵入していく。中は熱したバターのようにトロトロで、それでいて腸壁が俺のチンポにねっとりと絡みついてくる。腰を突き出せばさらに深くまで入り込み、彼の奥の奥まで犯すことができるだろう。脳裏には愛する妻と娘の笑顔が浮かんだ。二人とも、本当にすまない……♥
「う゛っ♥ あ゛ぁぁ……ッ、イクッ! イッグゥゥゥ♥♥♥」
俺は無我夢中で腰を振ると、露天商のデカいケツを鷲掴みにしてチンポを震わせ、彼の最奥へとザーメンを余さず注ぎ込んでやった。俺のチンポを咥え込んだまま、露天商が振り返って喘ぎ声混じりに囁く。
「最高だぜ、監督さん……♥ また、いつでもウチの店に来てくれよな♥」
重なり合った、たくましい二つの肉体。部室の窓から差し込む月の光が、そんな俺たちの影を長く長く床に映し出していた──。
(了)