「ねえ、父さん! 今日はどんなふうにして、ヴィランを倒したのっ?!」
風呂から上がりたてのまま上半身裸でどっかりとソファーにもたれかかり、大画面に映ったニュースを見ていた父さんに、僕は声をかけました。汗まみれの父さんの肩回りや腕なんかには、見える範囲だけでも生々しい傷跡が残っています。
「そうだなぁ……。今日もこうやって──」
振り向きざまに子供のような笑みを浮かべた父さんは、「こうだッ!」と言ってソファーから腰を浮かせて僕の身体を軽々と持ち上げると、高い高いをするようにして僕を肩車しました。
「わ、わわわっ! と、父さんっ」
「わははっ!」
僕は思わず足をばたつかせたけど、父さんはそんなことおかまいなしに、そのまま僕を持ち上げつづけて振りまわします。まるでジェットコースターに乗ってるかのような浮遊感に、僕は慌てて父さんの頭にしがみつきました。
「父さん、や、やめてよ〜っ! 怖いって!」
「まだまだ軽いな〜。でも、お前は俺の息子だからな。将来は俺ぐらいでっかくなるぞ~~!」
「もうっ……。いいから下ろして~~っ!」
上下左右にぐるぐると揺さぶられたせいで気持ち悪くなってしまった僕は、目をつぶって必死に頼み込みました。僕が怖がる姿がよっぽどおかしかったのか、父さんは楽しそうに笑いながら僕をソファーの上にゆっくりと下ろしました。
「冗談だよ、冗談! 悪かったよ、機嫌直せ」
全然悪気のなさそうに僕に謝った父さんは、テーブルに置いてあった箱からタバコを一本取り出すと、ライターで火を点けました。部屋の中でタバコを吸うなんて悪い大人の見本のような行為だけど、母さんはそういうのを注意しない人だし、僕はそんな父さんが口から吐き出す煙の匂いが好きでした。
***
僕の名前は、牛越瑛太(うしごええいた)。ごく普通の小学五年生の10歳です。父さんは、牛越力哉(うしごえりきや)といいます。別名、国民的ヒーローの【マッシブ・パワード】です! 僕が生まれる前からその名前で、皆から愛される正義のヒーローをやっています。ボディビルダーもびっくりするくらいのマッチョマンで、身長も190cmとかなり大きいです。参観日の時なんかに同級生の父さんたちと並ぶと、体がでかいうえに怖い顔でヒゲを生やしているせいで、僕の父さんの方が10歳以上は年上に見えます。
僕の知っている陽気な父さん。そしてヒーローとしてかっこよく活躍する父さん。みんなに尊敬されている父さんに、僕は物心がついたころからずっと憧れています。
「ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユー。ハッピーバースデー……、ディア瑛太~~。ハッピーバースデートゥーユー!! 瑛太ぁ、11歳の誕生日おめでとう~~!」
父さんは少し涙声になりながら、いつもみたいに僕を抱っこしてくれます。母さんが、ロウソクの火を吹き消すようにと言ってくれたので、僕は勢いよく息を吹いてその火を消しました。
「ありがとう父さん、母さん!」
「瑛太ぁ……。誕生日、おめでとうな……。おま……、ぐすん、大きくなって……。父さん、嬉しいぞ!!」
ふだんは仏頂面でみんなにも怖がられている父さんだけど、実は涙もろくて泣き虫なところがあります。
「もう、あなたったら……。そんなに泣いてたら、瑛太が不安になっちゃうじゃない!」
母さんが呆れながら肘で小突くと、父さんは慌ててゴシゴシと涙をぬぐいました。
「……そうだな! こんなんじゃ、ヒーロー失格だ!」
ティッシュを鼻に当ててブビッと鼻をかんだ父さんは、僕に優しくこう言いました。
「まさか、お前が『自分もヒーローになりたい』なんて言うとはなあ……」
父さんが嬉しそうな顔をしたり、心配したような顔をしたりと、コロコロと表情を変えています。でも僕が『ヒーローになりたい』と言ったのにも、理由がありました。なぜなら、ヒーローの子孫は11歳の誕生日を迎えると、ヒーローの能力に覚醒するという言い伝えがあるからです。
「でも……、本当にいいの、瑛太?」
母さんは心配そうな目で僕に尋ねました。僕がヒーローになることに反対しているのではなく、僕のことを思ってくれているのが伝わってきました。だから僕は、はっきりとこう言いました。
「うん! だって、僕も父さんみたいにかっこいいヒーローになりたいんだっ!!」
僕はケーキを口に頬張りながら、父さんと母さんに向かって力こぶを作ります。
「おう、その意気だ! 俺の教えを乞うからには覚悟しろッ……、徹底的に鍛えてやるからな!!」
父さんが右手に作った握り拳を左の掌にパンッと叩きつけると、その風圧で周辺にあった食器類が宙を舞いました。僕は、「わわっ」と言って思わず身体をのけ反らせます。呆れ顔で掃除を始める母さん。父さんはそんな僕たちの様子を見て、「ガハハ!」と豪快に笑いました。
*
それからの僕は、父さんからヒーローとして必要なことをたくさん教わりました。その一つが、『体づくり』です。ヒーローは体が強くないと、お話にならないそうです。毎日、学校が終わるとまっすぐ家に帰り、家の庭で筋トレをするのが僕の日課になりました。腕立て伏せ200回。次にスクワット100回。そして腹筋を300回……。最初は30回もできなかった僕ですが、父さんの血を受け継いでいるせいか、しばらく続けると1セット難なくこなせるようになりました。
でも11歳の誕生日を迎えたはずの僕には、父さんみたいに目に見えたヒーロー能力の覚醒は起きませんでした。
「そう焦るな、瑛太……」
父さんが僕に向かって、優しく言葉をかけてくれました。その声は少し寂しそうです。
「……うん!」
僕は元気よく頷きました。でも、ガッカリしたことは内緒です。父さんみたいなヒーローに、僕もなれるはずだって思ってたのに……。
「瑛太、お前は俺と同じで身体を動かすことに関しては天性の才能を持ってるみたいだからな! あとは、きっと『心』の問題だ!」
父さんはそう言うと、僕の頭に向かって大きな手をポンと乗せてこう続けました。
「ヒーローってのはな、ただ力が強いだけじゃダメなんだぞ。誰かを助けたいっていう気持ちに、その強さが伴わなければ意味がないんだ。お前は絶対に、いいヒーローになれる……。なぜかって? ……お前は、俺の息子なんだからな!!」
その日の夜、僕はベッドの上で、父さんの言葉を思い出していました。強くてかっこいいけど、それでいて優しさにあふれていて、おっちょこちょいで涙もろくて……。そんな父さんの姿は、僕のイメージする正義の味方像にピッタリです。
「……僕、絶対に父さんみたいなヒーローになってみせる!!」
くるまった布団の中でそう叫んだ瞬間、僕の胸の奥がジンと熱くなって、体が軽くなりました。そしてふわりと空中に浮いたかのような感覚に目を開いた僕の視界に映ったのは、ベッドに横たわった僕の身体でした。
「わわっ、なにこれっ? もしかして、幽体離脱ってやつ?」
寝ている自分自身の姿に驚いてわたわたと腕を動かすと、僕の身体はあっという間に家から飛び出して、ヒンヤリとした空気に包まれました。
「わぁっ! すごいっ、僕飛んでる!!」
まるで、鳥になったみたいです。感動した僕はそのまま空中を飛び回りながら、夜空に浮かぶ星を眺めました。
「きれいだなぁ……。あっ、流れ星だ! お願い事しなきゃ!」
両手を合わせて、僕は星にお願いしました。父さんみたいな立派なヒーローになれますように──。
*
「ふわぁぁぁ~。むにゃむにゃ」
なんだか体が軽い。目を覚ました僕は、フカフカの白いベッドからむっくりと起き上がると、「んん~~っ!」と思いっきり伸びをしました。少し頭がボーっとするけど、そんなに眠たくはない感じです。無意識に手を伸ばすと、僕はスマホを握り締めて、その画面を見ました。午前二時。まだ真夜中です。
「……あれ?」
もう少し寝よう。ふと、そう思った僕はさっきまで着ていたパジャマを着ていないことに気付きました。暗闇の中で体をまさぐると、自分がいま着ているのはタンクトップとブリーフのような気がします。それに僕のスマホは、起きているとき以外は母さんに預かってもらっているはずです。怪談話でも聞いたときのようにゾッとした僕は、慌ててベッドから飛び降りて、スマホを持ったまま洗面所へと駆け込みました。
──パチリ!
洗面所の明かりを点け、鏡に映った自分の姿を見た僕は思わず声を漏らしました。
「わっ! 父さん?!」
そこに映っていたのは、父さんでした。ヒゲを生やした怖い顔。それに見合った筋肉モリモリのマッチョな体。
「父さんじゃなくて……、僕……なの? な、なんで? なんで、僕が父さんになってるのっ?」
僕が思わずそう呟くと、鏡に映った【父さん】は、僕の声に合わせて口をパクパクと動かしました。これまでに一度も見たことのない、父さんのオロオロした表情。そんな表情を見て、僕はクスリと笑ってしまいました。いつも自信満々の顔しか見せない父さんの、こんな情けない顔を僕は初めて見たからです。気付けば僕は右の掌を股に押さえ付け、その指をくねくねと動かしながら、おチンチンをいじっていました。
「あっ……。んふっ、んん……」
僕の口から、思わずあったかな息が漏れました。低い声。父さんの気持ちよさそうな声。でも、どこか物足りなく感じて……、もっと気持ちよくなりたいと思った僕は、ブリーフの中に手を突っ込んでおチンチンをゴシゴシとこすり始めました。するとすぐに僕のおチンチンはムクムクと大きくなり、上に向かってピンと伸びました。
「……っ!」
ただでさえ大きなおチンチンが、熱くなってものすごくデカくなりました。それにおしっこじゃない何かが、おチンチンの出口から飛び出してきそうな感じがします。僕は目をつむって手を動かしつづけます。
「……っ! あっ、お゛ぉっ!」
全身が震えると、透明な液体がおチンチンの先っぽから噴き出しました。おチンチンがビクビクするたびに、そのおしっこよりも粘っこい液体は、僕の手を伝って垂れていきます。
「はぁ……、はぁっ……」
僕は肩で息をしながら洗面所の鏡に視線を戻しました。するとそこには、顔を真っ赤にして物欲しそうな顔でヨダレを垂らしている、父さんの姿があったのです。
「チンポ、気持ちいいぜ……♥」
自然と野太い父さんの声が、僕の口から溢れました。おチンチンの先からねっとりとした汁が垂れるたびに、どうすれば気持ちよくなれるのかが僕に伝わってきます。熱くなったおチンチンをギュッと握ると、ひときわ大きな液体がドプリと顔を出しました。
「お゛ぅっ……、チンポッ♥」
僕は手が汚れるのも構わずに、おチンチンをこすりつづけます。何度も何度もそうしているうちに、お腹の辺りがポカポカと温かくなってきました。なんだかお尻の穴まで緩くなったりきつく締まったりしています。次の瞬間、おチンチンの芯が硬くなった感じがして、その中を何かが通って出ていこうとするのを感じました。
「ああっ♥ イグッ!」
おチンチンの奥から湧き上がった気持ちいい感覚は、一気に全身へと広がりました。膝をガクガクと震わせた僕は、父さんの姿が映った鏡に向かって、おチンチンの先から勢いよく白いおしっこを噴き出しました。おしっこみたいに水っぽくない、ゼリーみたいにドロドロしたその液体は、鏡の表面をねっとりと伝って落ちていきます。
「気持ち……いい……♥♥」
何度も何度もおチンチンを震わせて白いおしっこを出し切った僕は、洗面台に両手を付いて鏡を見上げました。そこには、ボーっとした顔のまま立ち尽くす父さんの姿が映っています。そんな父さんの顔を見た瞬間、僕の中でずっと眠っていた何かが目を覚ました感じがしました。僕は父さんのことを尊敬する大人のひとりだと思って見ていたつもりだったけど、それは間違いだったのです。
オレは実はホモで、父さんのことを性的な目で見ていたらしい。父さんみたいに、厳つい顔で筋肉たっぷりのマッチョな男らしい人と愛し合いたいと、ずっと思っていたんだ。
「……あぁっ♥」
それを受け入れた途端、オレの体が再び熱くなった。今度はさっきよりももっとすごい快感がオレの──、 【父さん】の頭の中をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
(なんだぁ、瑛太……? 俺の体、弄って興奮してやがるのか?)
鏡に映った父さんが、上目遣いでオレに尋ねる。オレは当然、首を縦に振った。すると鏡の中の父さんはニヤリと笑い、オレに向かってこう言ってきたんだ。
(だったら……、俺の体をもっと使ってみろ♥)
*
「あぁっ! 父さんっ♥」
オレは洗面所から風呂場へと場所を移すと、シャワーのお湯を全開にして頭から浴びた。そのお湯は、鏡に付いた父さんの精液を洗い流していく。
「んふっ……♥ はぁっ……」
オレは分厚い掌を自分の胸から尻へとまさぐりながら、【父さん】の体を堪能しまくった。おっぱいみたいにデカい胸板、ボコボコした溝を持つ腹筋、丸太みたいに太い腕に脚へと指先を這わせ……。どっしりとしたケツをぐにぐにと揉んでやると、肛門が切なそうに閉じたり開いたりを繰り返す。
「父さん゛っ♥」
鏡に片手をつくと、オレはケツを後ろに突き出すようにして、太い指を穴の中に突っ込んだ。
「……っ! ああ゛ぁっ♥♥」
ビュルッという音とともにチンポが痙攣して、白いおしっこがまた勢いよく噴き出た。金玉はさっきから忙しなく上下運動を繰り返して、その中で精子がいっぱい溜まっているのを感じさせる。
「はぁっ……♥♥」
オレはシャワーを止めると、曇った鏡に映る父さんに向かって股を広げた。指を肛門から抜くと、その穴は物欲しそうにヒクヒクと動いている。オレはそんな愛しい【父さん】のケツ穴に、自分の指よりも太いモノをねじ込んだ。風呂掃除用のブラシの柄だ。それを肛門に突き刺してグリグリと回転させると、今まで感じたことのない快感がケツの穴から脳にまで一気に走り抜けた。
「お゛っ♥ イヒッ♥♥」
あまりの気持ち良さに白目を剥いたオレは、アヘアヘとだらしなく喘いだ。肛門を犯される感触が、たまらなく気持ちいい。鏡にはもはや尊厳のかけらもない、父さんの情けない姿が映っている。
「イグッ! イッグゥ~~~♥♥」
『イク』ってなんだ? オレはそんなことを考えながら、ケツの穴をギュッと締めてブラシの柄を咥え込むと、雄叫びにも似た声を上げて射精を繰り返した。
*
翌朝───。
オレは元の身体に戻っていた。いや、そもそもあれは夢だったんじゃないか? そんなことを考えながら、オレは寝ぼけまなこを擦りつつ、ダイニングへと向かった。するとそこには、いつもと変わらない光景が広がっていた。テーブルの上にはホカホカと湯気を放つご飯に味噌汁、それに焼き鮭に卵焼きといった朝食が置かれていて、キッチンでは母さんがコーヒーを淹れている。そしてリビングには……、新聞を読む父さん。威厳に満ち溢れた、いつものかっこいい父さんだ。
「早く座れ。飯が冷めるぞ」
「あ、うん……」
オレは父さんの向かい側の椅子へと座ると、もしゃもしゃと朝食を食べ始めた。昨晩の出来事はなんだったのだろう? 夢にしてはやけにリアルだったし、それに一晩にしてオレの心は大きく変化してしまった。
「どうした瑛太、具合でも悪いのか?」
「ううん……、大丈夫……だよ」
オレは父さんにそう返すと、味噌汁をズズッとすすった。
──大丈夫。
そう声に出したものの、ガキみたいな猫撫で声を出した自分自身に、オレは嫌悪感を抱かずにはいられなかった。昨日の出来事は、きっと夢なんかじゃない。父さんの肉体に憑依したことで、オレの精神年齢は上がってしまったのだ。体と心が一致していないみたいで、違和感があってめちゃくちゃ気持ちが悪い。
そんな思いを秘めながら、小学校に通う日々。そうなれば、オレが父さんの肉体に憑依して好き勝手に振舞うようになるのは当然とも言えよう。
オレはヒーローとして覚醒した。おそらく能力は『憑依』だ。ヒーローというよりも、ヴィラン向きの能力かもしれない。だがオレは、そんな能力を与えてくれた神様に感謝した。
尊敬する──、愛する父さんの肉体に憑依して、父さんの体で気持ちいいことを好きなだけ体験できるのだから。まだオレの能力が未熟なせいか、父さんの身体を乗っ取ろうとするたびに身体からはじかれそうになるが、その感触すらオレを嬉しい気持ちにさせてくれる。
「んあぁっ! 父さんっ♥」
今日もまたオレは誰もいない部屋で、鏡に映った父さんのケツ穴を弄りながら、ドロドロの熱いザーメンを床に撒き散らした。
*
【憑依能力】を得てから、三か月──。
あれから一日とおかずに、親父の肉体に憑依しつづけていた俺の精神年齢は、もはや親父と同等レベルになっていた。肉体は小学生だというのに、心はすっかり大人。親父に似て、体の成長は著しいが、それでもまるで心の変化に追い付いていない。しかも、すでに親父の肉体に憑依して何度も射精を繰り返しているというのに、当の小学生である俺の肉体はいまだ精通を迎えておらず、オナニーをしたくてもできないという生殺しの状態が続いている。
その反動からか、俺は親父の肉体に憑依するたびに、激しいオナニーを繰り返すようになっていた。
親父の記憶を探って見つけた、大人のおもちゃ。親父とおふくろがセックスするときに使っているであろう、ローターやディルド。そんなものを使って毎日、狂ったように親父の身体でオナニーをする俺。
夕方、ランドセルを背負って小学校から帰ってきた俺が、夜中にはこんなガチムチパパになってアヘ顔を晒しているのだ。部屋にある大きな姿見に映る男は俺……いや、親父だ。顔は厳つくて男らしいが、その顔はほんのりと赤い。はぁはぁと息を荒くした唇からは涎が垂れているし、視線はどこを見ているのかすら分からないくらいにトロンとしている。そんな顔を見ながらも手はしっかりと上下に動きつづけ、快感を貪っている光景。
それが今の自分なんだと思うと、興奮が収まるはずもなかった。もっと──、もっと気持ちよくなりたいと貪欲に快楽を求めつづけた結果──。
「燃え上がれ、俺の魂!ヒーロースーツ、オン!!」
親父がヒーロースーツを身に纏うときの掛け声。その言葉を口にした瞬間、無から現れたダークグレーと朱色のスーツが俺の裸体に貼りつくように着装されていく。気持ちが良すぎる。ムチムチとした頑丈な体を覆っていく薄いスーツは、毎度俺を悦ばせるように締め付ける。特にスーツが肛門の襞に纏わりついたときの心地よさや、勃起したチンポがスーツで締め付けられるときの圧迫感はたまらない。
「んほぉぉぉっ♥♥」
パクパクと口を開閉するアナルや精子が貯まってデカくなった金玉に、上質な生地が吸い付いてギュッと音を立てて縮む。俺はスーツのケツ部分を思いっきり引き裂くと、ローターとディルドをケツに挿入して、鏡に向かってポーズを決めた。ヒーロースーツは、ハイパーテクノロジーで作られた最先端のスーツだ。損傷しても、ヒーローパワーを注入すれば、すぐに修復するのがありがたい。
「イ……イグゥッ! イクぞっ♥」
鏡の中の親父と目を合わせた俺は、腰を突き出し、親父の肉体で盛大に射精した。今までにない、最高潮の絶頂感──。トロンとした視線の中に悦びをいっぱいにたたえながら、精液にまみれた【親父】の表情が歪み、痙攣する身体に合わせて上下する筋肉が美しく波打つ。
快感にビクつく肉体からふっと力が抜けてその場に倒れ込みそうになった俺は、目の前の姿見の鏡面に身体を預けた。あまりにも強い快感のせいで、ヒーロースーツは無意識の内に俺の手によってズタボロになっている。再び鏡の中の親父と視線を交えた俺は、鏡の向こうのザーメンまみれになった親父の唇に舌を這わせた。
そんなある日──。
「あなた……、何してるの?」
「あ゛っ……、かかか、母さんっ?! いや……。え~っと、これは……だな……」
親父の肉体に憑依してオナニーをしているところを、おふくろに見られてしまった。一瞬にして全身から、ぶわりと大量の汗が流れ落ちる。どうにか上手い具合に説明しようと、頭脳をフル回転させたが、結局なにも思い浮かばずに俺はうつむいた。そんな俺の頬に、おふくろの手が触れた。
「溜まってたなら、言ってくれればよかったのに……」
ほんの少しムッとした表情を見せたおふくろは、すぐに優しい微笑みを俺に向けた。そして、俺のズボンとブリーフを脱がすと、その小さな手でガチガチに勃起した俺のチンポをしごき始めた。
「あっ、待っ……。母さ……!」
抵抗しようとする俺を横目に、おふくろはするりと下着を脱ぐと、仰向けになった俺の上に馬乗りになった。そして──。
──ヌブッ! ズブズブズプゥ……
「おっふ♥ ぬお゛おぉぉっ♥♥」
俺のチンポが、おふくろのマンコに呑み込まれてしまった。あまりの気持ち良さに爪先がピンと伸びて、ふくらはぎがつりそうになる。頭の中は一瞬にして、おふくろとセックスをしているという倒錯感と背徳感で満たされてしまった。
「あっ、ハァ……♥」
口から甘い吐息を漏らすと、おふくろは腰から上を上下に動かしはじめた。俺のチンポでおふくろが感じている。気が狂いそうだ。そんな俺の脳をカバーするように、親父の記憶がむくりと頭をもたげた。
「君の腰づかい……、相変わらず最高だ♥」
反射的に口から出た俺の声に、おふくろが顔を赤らめて、ますます動きを激しくする。
「あ゛っ♥ おあ゛ぁっ♥」
おふくろの腰の動きに合わせて、俺は野太い声で喘いだ。親父の記憶と俺の記憶が混ざり合い、そして溶け合っていく。もう、自分が誰なのかが分からなくなってくる。ただ分かることはひとつ……。俺が今、最高に気持ちいいってことだけだった。
*
「さすがっす、力哉さん! ワンパンでヴィランをやっつけるなんて、尊敬っす。やっぱりヒーローはこうでなきゃ!」
「ワハハ、まぁな!」
俺はふんすと鼻息を鳴らすと、四角い顎に生えたヒゲを撫でながら、後輩ヒーローに答えた。
おふくろとのセックス以降、俺の能力はより強力になり、最近では憑依したい相手が睡眠中でなくとも憑依できるようになった。以前はみんなが夜眠りについたころに、こっそりと能力を使用していたが、今はもう日中であろうが、欲望のおもむくままに親父の肉体に憑依しては好き勝手している。俺が親父に憑依している間の記憶が、親父にないのかといえばそういうわけではない。どうやら俺が憑依中に行った行動は、すべて親父自身が自分の意思で行った行動として、記憶に残されるみたいだ。なんとも便利な能力じゃねえか!
親父の肉体を使って、親父らしく振舞う日々が増えていく。そのたびに、俺の魂が【牛越力哉】の肉体に馴染んでいった。
「むふっ……♥」
俺の口から漏れた吐息に反応して、隣にいた後輩ヒーローが俺に尋ねた。
「力哉さん、どうしたんですか?」
「ん゛っ? いや……、なんでもない」
ほんの少しの間、不思議そうな顔をした後輩がすぐにヴィランの処理に入るのを見ながら、俺はもっこりと膨らんだ自分の股座をヒーロースーツの上からまさぐった。
*
11歳の誕生日。俺が手に入れた能力は、単なる【憑依能力】じゃあなかった。正確には肉体から魂を引きはがし、その魂をあらゆる存在に移す能力。これまでいろいろと試してきた。憑依した相手で言えば、俺の通う学校のマッチョな体育教師から警察官、消防士や自衛隊員に、果ては親父のヒーロー仲間まで。そして彼らの身体をたっぷりと堪能したあとは実験として、彼らの魂と肉体をめちゃくちゃにしてやった。
体育教師は素行の悪い不良生徒と、警察官は犯罪者と、ヒーローは弱っちいヴィランとそれぞれ肉体を入れ替えてやったのだ。自分の肉体が他人のモノと入れ替わったと気付いた瞬間、善人は顔を青くして狼狽え、それとは逆に悪人は歓喜の表情を浮かべた。
「なんだこれ?! なんで私がこんな不良なんかに……」
「この身体……、どうなってる? 私の身体じゃない?!」
その後は体育教師やヒーローの姿を得た悪人たちが、かつての自分たちを組み伏して犯すセックスの祭典だ。俺はそんな彼らの様子を眺めながら、チンポをしごいた。もはや【入れ替わり】という事象に激しく興奮するようになった俺にとって、肉体交換によって混乱を極めた彼らの姿は最高だった。
「お゛っ♥ オレが先公に? 先公のチンポ、気持ちいい……♥♥」
「うひひ、凶悪犯として手配中のワシが警察官になれるとはな♥ この身体はこれからはワシ──、いや私のモノだ!!」
「この身体はヒーローの……? 素晴らしい。あぁ、この肉体、最高だぜッ♥」
善人と悪人の脳みその中は、入れ替わったことで一瞬でグリンとひっくり返ったようだ。かつての善人たちは、罵詈雑言と喘ぎを交互に発しながら、快楽を求めて腰を振る悪人へと変貌してしまっていた。そんな彼らの前立腺目がけ、元悪人たちがチンポを突っ込んでやれば、かつての善人たちは熱い吐息とともに、嬉しそうによがり狂うのだった。
*
「……そろそろ我慢の限界だな♥」
そんなある日、ついに俺の中で永遠に【牛越力哉】として生きていきたい! という欲望のタガが外れた。その強い願いに応じるように、眠る親父の前に立っていた俺の身体が、スッと軽くなった。
同時に薄く透けた親父の魂が、【牛越力哉】の肉体から抜け出した。ごくりと唾を飲み込むと、俺はその親父の魂を【牛越瑛太】の肉体へと押し込んでやった。なんの抵抗もなく幼い肉体へと入っていく、親父の魂。
「うへへ……♥ 親父の魂が俺の身体の中にっ! これで今日からは、この身体が俺のモノだ♥♥」
空っぽになった親父の肉体を前に俺は歓喜の声を上げると、その肉体に抱き着いて自分の魂を滑り込ませた。散々、憑依を繰り返してきた親父の身体。もはや勝手知ったる我が家のようなものだ。一瞬にして馴染み切った肉体を俺が撫でまわしていると、俺の肉体に無理やり魂を押し込まれた親父が、パチパチと瞳を瞬かせた。
「もう朝か……? ん゛っ?! な、なんで俺が目の前に……?」
「親父! 俺だよ。瑛太だよ!」
「な……、おま……瑛太か? なんでお前が、俺の姿に……?」
俺はそんな親父に抱き着くと、その唇に自分の唇を押し当てた。反射的に閉じた親父の歯を舌でこじ開け、その口内へと舌をねじ込む。
「ん゛っ!? んむ……、んん……♥」
最初は抵抗していた親父だったが、俺の舌に口内を蹂躙されつづけるうちに次第にトロンとした表情になっていき、そしてついには俺の背中に手を回してきた。
──堕ちたな。
「ぷはぁ……♥」
唇を離すと、俺たち二人の口元を結ぶように伸びた唾液の糸が、ゆっくりと床へと落ちていく。
「瑛太、お前分かってるのか……?! いまお前がしたのは、キスだぞっ?! 男と男がするもんじゃないんだ!」
両手で俺の胸板をドンと押した親父は、にじりにじりと後ずさりをする。
「瑛太、お前変だぞ……? 一体どうしたっていうんだ! お前まさか、ヒーロー能力に目覚めたのか? これがお前の能力の仕業だってんなら、早く元に戻せ……。お前は優しい俺の息子だ。なぁ、そうだろ瑛太?」
「……ダメだ。親父はもう元に戻れない。俺が……、俺こそが【牛越力哉】になったんだよ。 だから……」
俺はニヤニヤと笑いながら、自分の肉体をまさぐり始めた。少し力を入れただけで硬くなる両腕。むっちりとした雄っぱいにデカいケツ。こんなエロい肉体を手放したいと思うゲイは、いないだろう。
艶めかしい動きで全身に指を這わせ終えた俺は、硬くなって反り返ったチンポをしごき始めた。途端に俺の股間にはみるみるうちに血液が集まっていって、チンポがムクムクと大きく成長していった。
「な゛っ! 瑛太ッ! おま……お前!」
「ヌハハッ♥」
親父は顔を赤くし、目を白黒させながら俺を見ている。そんな親父に見せつけるようにして自慰を続ける俺だったが、やがて限界を迎えた俺は親父に抱き着いて、二本のチンポを兜合わせにした。にゅるっと音を立てて、竿同士が絡み合う。生温かい感触に、俺の脳がブルリと震えた。
「あ゛っ、あぁっ! 【父さん】っ♥」
気持ちよくなった親父は、一瞬にして快楽に忠実な存在となり、【牛越瑛太】らしく振舞いだし始めた。
「【父さん】♥ あ゛っ、ハァ……。ちがっ……瑛太ァ、俺のチンポで、兜合わせなんて……」
『止めろ』と訴えながらも、うっとりとした表情で俺を見つめる親父。そんな視線に、俺のチンポはさらに硬さを増していった。そうして完全に勃起してしまったそれは、ビクンビクンと脈打ちながら今にも精液を発射させようとしている。
「かわいいぞ、【瑛太】♥」
俺は親父を優しく抱きしめると、頭を撫でながら耳元でそう囁いた。かわいい【息子】。俺の愛しい【瑛太】♥
「あぁ……、【父さん】っ♥ なんか変な感じがするっ!」
【瑛太】が歓喜の表情を浮かべながら、息を荒げている。俺は愛する息子を床に押し倒すと、いきり立った彼のチンポを口に含んで舌で転がした。小学生【牛越瑛太】の肉体は、いま精通を迎えようとしている。
「な、なんだこれっ?! 頭が変になっ……、あ゛っ♥ あ゛ぁぁッ♥♥」
──ドビュルルルッッ!
俺の口の中で、【牛越瑛太】のチンポが弾けた。精通によって解き放たれたザーメンは、練乳のように濃く、俺の喉に絡みついては、胃へと流れ落ちていく。【俺】の肉体で初めての射精を経験した【瑛太】は、そのあまりの心地よさに腰を抜かし、床の上で放心した。
「あ、あぁ……♥」
俺はそんな【息子】の背後に回ると羽交い絞めにして、スマタの要領で彼の太股の間に俺のチンポをねじ込んだ。そしてそのまま激しく腰を前後させる。我慢汁でヌルヌルになった俺のチンポはイヤらしい音を立てて、【瑛太】の太股とこすれ合っては透明な液体をまき散らした。
「【父さん】……、瑛太ぁっ?! ダメだっ、オレもう、あ゛っ、あ゛ぁっ♥♥」
【瑛太】が切なげな声を上げる。俺はその声を無視して、腰を振りつづけた。
「愛してるぞ、【瑛太】♥」
耳元でそう囁けば、【瑛太】がビクンと身体を跳ねさせる。
「ぼ、僕もっ♥ 【父さん】を愛して……る゛っっ♥♥」
甲高い嬌声を上げる【瑛太】。勃起してガチガチになった俺のチンポの上に、性に目覚めたばかりの【息子】のキンタマが乗っかっている。その中では精子がこれでもかというくらい生産されていて、その熱をチンポの表面で俺は感じ取った。
「あぁ……♥ 出るっ! もうイクぞっ、【瑛太】ァ♥」
「うんっ♥ 【父さん】ッ♥♥ あ゛ぁっ!」
──ビューッ、ビュルルルッッ!!
俺は【瑛太】の太股の間にチンポを思い切り突っ込むと、射精した。入れ替わったやつらを見ながらのオナニーとも、おふくろとセックスした時とも比べ物にならないほど大量のザーメンが、壁にびちゃびちゃとぶち当たっては床に落ちていく。
「ハァ……♥」
最高の気分だ──。
最後の一滴まで精液を出し尽くした俺のチンポが、ぶるんと震えた。
***
「ねえ、【父さん】! 今日はどんなふうにして、ヴィランを倒したのっ?!」
風呂から上がりたてのまま上半身裸でどっかりとソファーにもたれかかり、大画面に映ったニュースを見ていた俺に、【瑛太】が声をかけてきた。
「そうだなぁ……。今日もこうやって──」
俺は腰に巻いていたバスタオルを放り投げると、【瑛太】をソファーに押し倒して、彼の頬にチンポを擦りつけた。
「あ゛っ♥ 【父さん】のチンポっ!」
チンポの皮を剥くと、赤黒い色の亀頭が【瑛太】の瞳に映る。それを鼻先へと持っていけば、【瑛太】はフンフンと鼻をヒクつかせながら、蒸れた雄チンポの匂いを嗅いだ。そんな【息子】の痴態に興奮した俺は、小さな口の中に自慢のデカマラをぶち込むと、喉奥を犯すようにして腰を振り始めた。
「ん゛ぉぉぉっ! おぶっ……おごぉ♥♥」
涎を垂らしながら、苦しそうに悶える【瑛太】。俺は愛する【息子】のそんな姿に嬉しくなって、腰を激しく振った。柔らかい口内の感触と温かさが射精欲をどんどん高めていき、やがて俺は我慢できず、特濃ザーメンをそこにブチまけた。窒息しそうになりながらも、恍惚とした顔の【瑛太】。悦ぶ【息子】に、俺は禁断の言葉を囁いた。
「親父、どうだ? かつての自分のチンポをしゃぶる感覚は?」
【瑛太】の勃起チンポがピクンと跳ねる。彼は俺のチンポを口から吐き出すと、瞳に光を灯して涙目になりながら声を荒げた。
「あ゛あぁ! 瑛太っ、もうやめてくれ!! 俺を元の身体に戻してくれッ!!!」
「ハハ、親父ィ。それは無理だ。俺たちの魂はもう、完全に互いの肉体に馴染んじまったからな。それに俺はもう、このチンポなしじゃ生きられないんだよ♥」
俺は、嫌々と首を振る【瑛太】のチンポに、自分のチンポをくっつけた。それだけで全身から、得も言われぬ快感が沸き起こる。【牛越力哉】の身体になってから、数え切れないほどの回数ヌイてきたが、やっぱり親父と一緒にするオナニーが一番だ。
「ほら、【瑛太】……。一緒にシコろうぜ? ほらシコシコ、シコシコ♥」
「あっ、やめっ! 瑛太ぁ……俺っ、僕……。あ゛ぁっ♥」
重なった二本の肉棒を握り締めると、俺は激しくそれをしごいた。【瑛太】が悲鳴に近い嬌声を上げる。
「いやだぁっ! あ゛ぁぁっ、あひぃ……♥」
手の中でドンドンと膨らみを増していく二本の勃起チンポ。親父の中に一時的に戻っていた【牛越力哉】の記憶が、ふたたび【牛越瑛太】の記憶で塗り潰されていく。
快楽によがり狂う俺の愛する【息子】。俺の肉体と強制的に入れ替えられた親父が、嬉しそうに我慢汁を垂れ流しながら、腰を振り乱している姿は最高に無様で、そして愛おしい──。
「イクぞ、【瑛太】♥」
俺はそう呟くと、【瑛太】を抱きすくめた。胸板と腹筋を押し付け、チンポをさらに激しくしごいてやれば、【瑛太】は全身を痙攣させて俺の腕の中で果てた。
「あ゛っ♥ あ゛ぁぁ……♥」
──ドピュッ! ビュルルルッッ!!
【瑛太】が放ったザーメンが、俺の身体に降りかかる。火傷するくらい熱くて、興奮しちまう♥
親父ありがとな。安心してくれ。このエッチな肉体は、俺が後を継いで大切に使っていくからよ──♥♥
(了)
ムチユキ
2025-02-19 09:52:08 +0000 UTC黒竜Leo
2025-02-18 18:38:23 +0000 UTC