「よ~し、お前ら席に着け~。ホームルーム始めるぞ~~」
市立T中学の二年四組。八時半のチャイムの音と同時に、その教室の扉を開いて、男性教諭が姿を現した。いかにも体育教師と云った感じの、紺色のポロシャツにライトグレーのジャージのズボン姿。ぴったりと貼り付いたようにして身に着けられた衣服は、豊富な筋肉によって悲鳴を上げている。
二年四組の担任であり、体育教師の進藤亮介(しんどうりょうすけ)、三十八歳、既婚で子持ち。190センチ近い背丈の彼は、学生時代にアメリカンフットボールに明け暮れていたせいもあって、体重は優に百キロを超える。
そんな彼の両肩はメロンのように盛り上がり、みっちりと詰まった分厚い筋肉は背中を大きく広げ、腕や太ももは常時パンプアップしていて丸太のようだ。後ろに撫でつけた黒髪に、四角い顎、その周りに生えた無精髭。ゲジゲジとした太い眉や目つきの悪く見える三白眼、ごつい鼻を持った彼は、男子生徒にはゴリラなどと揶揄され、女子生徒たちからもすこぶる評判が悪い。
生徒たちが席に着くと、亮介は手にしていた出席簿を教壇の上に広げ、出欠の確認をしようとした。だが、不意に顔を上げて怪訝な表情になると、クンクンと穴の大きい鼻を鳴らした。そしてほんの少し顔を赤らめると、教壇の前の席に座る一人の女子生徒に目を向けた。
「ん? おい、見上。お前、香水かなんか使ってないか? なんか……、お前の方から良い匂いが漂ってくるような気がするんだが……」
「えっ……。あたし、香水なんて使ってません。校則でも禁止になってますし……」
尋ねられた女子は、驚いた様子で首を傾げながら答えた。
見上真莉愛(みかみまりあ)、二年四組の学級委員長。肩の辺りまで伸ばした黒髪に、前髪を眉の上で切り揃えている。その顔立ちは整っている方だが、おしゃれには疎いのか、どこか田舎臭い印象を受ける。
「そうか。そうだよな……、すまん。委員長のお前が、校則違反なんてしないよな。う~ん、おっかしいな~」
再び鼻をヒクつかせたものの、男子生徒の煽る声や女子生徒の非難の目に耐えられなくなったのか、大きく咳払いをすると、亮介は出席を取り始めた。
***
(あ~、ビックリしたぁ……)
ホームルームを終えて、教室をあとにする亮介の背中を見送った真莉愛は、ホッとして筋肉で盛り上がった分厚い胸を撫で下ろした。時間が経ってもなお、バクバクと心臓が鼓動を刻んでいる。学校指定の制服ではなく、ポロシャツとジャージのズボンに身を包んだ彼女の首から下は、女子中学生とは思えないほど筋肉隆々で、ごつごつとした男らしい手で押さえた彼女のジャージの内部では、ガチガチに硬くなった男性器が透明の液体を漏らしつつ、小刻みに痙攣を繰り返している。
今の彼女には、女性には当然あるべきはずの女性器が無く、その代わりに非凡とも言えるイチモツが股間に生えていた。
だがそれは、もともとは彼女のモノではない。ほんの少し前までは、彼女にも通常の女性と変わりなくヴァギナやクリトリスが備わっていたのだ。なのに、ある日突然、その女性器は巨大な男根へと姿を変えてしまった。
──一週間前。
図書委員としての仕事を終え、教室に忘れ物を取りに帰った真莉愛の視界に、教師用のデスクが入り込んだ。見た目は厳つく、生徒たちに対する指導こそ完璧だが、どこか間の抜けた一面を持つ亮介。そんな彼のデスクの上は、本やらプリントやらで散らかっていて、雑然としている。
「まったくもう、進藤先生のデスクっていつもこうなんだから。でも、そこが可愛いんだよね……」
溜息を吐きながらそう呟いた真莉愛は、デスクの上に転がったホイッスルに目を奪われた。亮介がいつも首に掛け、ことあるごとに口を付けては吹き鳴らしている笛。亮介の唾液の沁み込んだそれを、真莉愛は無意識のうちに手に取っていた。
「これ、進藤先生がいつも口に付けてる……」
生徒たちにはゴリラだなんだと容姿をからかわれているが、彼のその見た目は、彼女にとってドストライクだった。
キョロキョロと周囲を見回し、ゆっくりとホイッスルを口元へと持っていくと、亮介とキスをしているような気分になる。決して良い匂いとは言えない男の唾の香りが、真莉愛の鼻腔を刺激する。そして彼女はそのまま、その笛をパクリと口に咥えた。
(あ……っ、あたし、なにやってるんだろ?)
そんな自分の行動に驚きつつも、彼女の舌は無意識に亮介の体液の味を求めて動き始める。
──美味しい……♥
当然、味なんて無い。しかし、亮介の唾液が付着しているというだけで、真莉愛には甘露に感じられる。気が付けば彼女は、拙い舌遣いで、ホイッスルを愛撫し始めていた。
「ん……、んん……♥」
チュパチュパという音が、西日の差し込む静かな教室内に響き渡る。放課後の無人の教室。図書委員が帰るころには、生徒は校舎内にはほぼ残っていないが、誰かに今の自分の光景を見られる可能性は大いにあり得る。そんな中で繰り広げる行為に興奮を覚えた真莉愛は、無意識のうちに股間へ手を伸ばしていた。しかし、そこで彼女の動きが止まった。
(えっ……?!)
ジクジクと疼くマンコが徐々に熱を帯び、その穴が閉じていく感触。その奇妙な感覚に、真莉愛は我に返った。そして恐る恐る股間へと目を向ける。
「う、うそ……っ」
慌てる彼女の目に飛び込んできたのは、ショーツを突き上げる男性器だった。しかもそれは、ただの男根ではない。巨根だ。豆粒ほどのサイズだった彼女のクリトリスがグングンと成長し、その表面に太い血管があちこちに浮かび上がると、黒ずんだ肉竿の表面からは、鼻を突くような雄臭い匂いが放たれ始めた。それはあまりにも男性的で、いかにも臭そうな見た目の雄チンポだった。
「い……っ、いやあああっ!!」
その光景を目にした瞬間、真莉愛の口から絶叫が漏れ出した。
──怖いッ!!
中学生である彼女はこれまで、見辛い自分の性器さえ注視したことなどなかった。なのに、突如として股間から生えたグロテスクなモノは、否応なく視界に入ってくるうえに、彼女の知っている性器とは明らかに異なっている。
彼女はパニックに陥り、そのまま取るものも取りあえず教室を飛び出した。そして家まで逃げ帰ると、自室のベッドの中に潜り込み、布団を被ってガタガタと震えた。
*
結局、その晩はずっと一睡も出来ず、夜更けになってようやく少し落ち着いてきた真莉愛は、ネットで今の自分と同じような状況に陥っている人はいないかと調べ始めた。
すると、自分と同じ症状に陥ったという人が、海外のサイトで見つかった。その人も彼女と同じく女性で、ある日、突然自分の股間に男性器が生えたと訴えていた。しかも、それは真莉愛のそれとは比べ物にならないほど巨大だったらしい。
その記事には他にも、同じような症状になった人々からのコメントも載っていた。コメントの主は女性だけでなく男性も多く、中には性器だけでなく、肉体そのものが自分のモノではない別人に変わってしまったという人もいた。
──【肉体コピー症候群】
おそらくそれが、真莉愛がネットで得た情報から推察した病名だった。サイトの管理者いわく、この病を患った人間は、ある日突然身体に異常を来す。そのきっかけは、愛した人間のDNAを摂取すること。真莉愛のように女性を男性にしてしまう場合もあれば、男性の肉体を女性のモノに変化させてしまう場合もあるという。そして、一度でも他人のDNAを取り込んだ人間は、以降自分の意思とは関係なく、徐々にその人物の肉体そっくりになっていくのだそうだ。
「そんな……っ」
サイトの記事を読んで、真莉愛は愕然とした。今は股間だけが亮介そっくりですんでいるが、もしこのまま症状が進行してしまえば、真莉愛の肉体は彼そのものになる……。そう考えただけで彼女は怖くなった。だがその反面、大好きな亮介のたくましい肉体そっくりに、自分の体が作り変えられるのかもしれないという未知への期待も膨らんでくる。
「だ、だめ……っ」
妄想に囚われそうになった自分の思考に、彼女は慌てて首を横に振り、否定の言葉を呟いた。しかし、一度湧いて出た欲望は、そう簡単には消え去らない。それどころか、彼女の頭の中ではどんどんとその妄想が膨れ上がっていく。そして──
「ん……♥」
いつの間にか真莉愛はショーツの中へと手を滑り込ませ、勃起した男根を掌で掴んで擦り始めていた。これまでに自慰行為などしたことがないはずなのに、そのやり方は【亮介のチンポ】が教えてくれる。
「やだぁ……♥」
そう思いながらも、手の動きを止めることが出来ない。非凡な大きさの肉棒は彼女の意に反してますます硬くなり始め、脳内がチンポのことでいっぱいになる。赤黒い亀頭の先端からは、透明な液体がドロリと流れ出し、竿を伝い落ちていく。
気持ち悪い……。粘り気のある汁が指先に絡んで、なんともいえない気持ちになる。なのに手の動きは止まらずに、彼女は無意識に右手の指を舐め始めた。
「はむっ、ん……っ♥」
(ああ……、美味しい)
亮介の体液と自分の唾液が混ざり合い、彼女の舌の上で溶け合う。その味は真莉愛にとって、まるで甘い蜜のようだ。
──もっと……飲みたい、先生の精子!
そんな欲求が湧き起こる。保健体育の授業で習った、【精子】という単語。亮介の遺伝子。これを自分の体内に収めると、妊娠するかもしれない存在──。気が付くと彼女はいつの間にか、【亮介】の肉棒を激しいまでにしごき上げていた。その行為が異常だという認識はあったが、それ以上に、硬くなったチンポをシコることによって得られる快感が、彼女の思考回路をショートさせる。
「あ……っ♥」
口から甘い吐息が漏れ、黄みがかった濃いザーメンが、次から次へと亀頭の先から撒き散らされた。
「ん……っ、んん……っ♥」
ドピュッ!ビュルルルッ!!と勢いよく吐き出される大量の精液が、処女である彼女の顔面に降りかかる。生臭くネバついたその粘液を、真莉愛は恍惚とした表情で受け止めると、口に運んでジュルリと飲み込んだ。
「あはぁ……、進藤先生……♥」
まるで、媚薬のように喉を潤すソレの風味に、彼女は酔いしれた。粘っこい液体が喉に貼り付いて嗚咽しそうになったが、舌に絡む苦い味は、クセになってしまいそうだ。肛門をキュッと閉め、体を震わせていると再び男根が勃起した。そしてまた擦り始める。
何度も何度も繰り返すうちに、彼女の脳味噌は亮介のチンポを弄る悦びで満たされていく。竿をシコシコするのが心地いい……。
いつしか真莉愛は、一心不乱に自分の股間に生えた生温かい男性器をしごき続けるようになっていた。頭の中は亮介のことだけでいっぱいになり、彼が他の女性と喋っているところを想像しただけでふつふつと怒りが湧いてくる。進藤先生に、あたしだけを見て欲しい。
──先生、進藤先生……、あたしだけのセンセイ──♥♥
激しい射精感とともに、真莉愛の脳内で大量のドーパミンが放出される。ドバドバと快楽物質が脳味噌を駆け巡る感覚に、小さな足の爪先がピンッと伸び、ガクガクと腰が揺れ動く。
「ああ……っ♥」
真莉愛の口から漏れた甘い喘ぎが、部屋中に響く。同時に彼女の目が大きく見開かれ、眼球が白目を剥いた。ギンギンに勃起した男根の先からは、ザーメンだけでなく大量の潮が噴き出し、床やベッドの上に飛び散る。そして、彼女は意識を失った。
すうすうと寝息を立て始めた彼女の白い柔肌が、不意に褐色へと染まっていく。
「んん……、んう……♥」
眠りに就いてから数時間後。彼女の口からは悩ましげな声が漏れ始めた。それと同時に、その体が徐々に変化していく。
──ムク、ムクッ!
全身の筋肉が急速に肥大化し始め、特に胸や尻の辺りが急激に膨れ上がり始めると、着ていたパジャマのボタンが飛び散り、布が引き裂ける音とともにボリューム感たっぷりの雄っぱいがブルンッと飛び出した。続けて、パンツのゴムの部分が伸びきると、真莉愛の下半身を覆っていた布切れは役目を終えたとばかりにただのゴミへと変わり果てた。そして、股間から生えた男性器もムクムクとさらに成長していく。
「あ……っ♥」
頬を赤らめて喘ぐ彼女の肉体の変化は、まだ終わらない。腹筋が一気にボコボコと割れると、全身の骨格が太く作り変えられ、手や足は大きくなり、腕や太ももは男性顔負けの極太の筋肉で覆われた。
「ん……、くぅ……っ」
全身がプロアスリート並みの肉体へと生まれ変わると、最後は男性の証である濃い陰毛が彼女の股間に生えていく。そしてそれはあっという間にへそ辺りまで達すると、今度は腋や太もも、胸といった全身の至る所から発毛しだした。毛が生え終わると、密林のようになった腋や股間から、男性特有のムワリと蒸れた匂いが漂い始める。
顔は女子中学生。だが、その体はスポーツで鍛え上げた中年男性。まさに奇想天外な存在へと変貌した真莉愛は、眠ったまま腰を上下に動かし始めた。
「んん……っ♥」
全長二十センチ近いチンポは淫猥なカーブを描き、トロトロと透明な滴を零している。次第に息遣いが荒くなり、それに呼応するように腰の動きも激しさを増す。やがて限界が訪れたのか、ひときわ大きな嬌声とともに、真莉愛は大量の精液を自身の肉体と、ベッドの上に撒き散らした。
*
「う、う~~~ん……」
これまでに感じたことのない気怠さとともに、真莉愛は目を覚ました。あれからどれくらいの間、気を失っていたのだろうか。窓から差し込むオレンジ色の光で、彼女はすでに朝が近づいていることを悟った。
「あたし……、いつの間にか寝ちゃってたんだ……」
意識を失う直前までの記憶が蘇ってきて、思わず顔を赤らめる真莉愛。しかし同時に、部屋中に漂う生臭い匂いと、全身から感じる違和感に気付いた。
「……っ!?」
慌てて飛び起きるとそこには、男の体があった。中学生にしてぺったんこだった胸は、筋肉たっぷりの盛り上がった胸板へと変貌している。手足も、ほっそりとした少女特有のソレではない。男のようなゴツゴツした骨格に、血管が浮き出た、木の幹のような太い腕と脚。それらに、白濁した粘っこい汁がこびり付いている。
「あ、あたし……っ」
真莉愛は転げるようにベッドから飛び起きると、急いで自分の姿を鏡で確認した。そこにはやはりというべきか、あの【進藤亮介】の姿が映っていた。
「うそ……」
そんな馬鹿なことがあるはずがないと否定したいところだが、何度確認してみても事実は変わらないようだ。たったの一晩で、性器だけではなく体そのものまで進藤先生になってしまった。
その事実にショックを受けつつも、真莉愛はどこか嬉しさを感じている自分に気付いた。
それからというもの、彼女は暇さえあれば自分の──、【進藤亮介】の肉体を愛撫した。
愛する亮介の肉体。鍛え抜かれた上半身に、努力して手に入れたであろうデカい下半身。そして、その股座に鎮座した類い希なる巨大な男根。そのどれもが、自分が大好きな彼のモノなのだと思うと嬉しくなってくる。
顔だけは自身のモノなことを残念に思った彼女は、おもむろにスキー用の厚手のフェイスマスクをクローゼットから取り出すと、顔に被った。女性らしい顔が隠れてしまえば、鏡に映るのはどこからどう見てもたくましい体を持った【進藤亮介】だ。
「あたし……、いや【俺】は【進藤亮介】……だ」
顔自体は真莉愛のモノのままだが、肉体が【進藤亮介】そっくりになった今、くっきりと浮き出る喉仏すら備えた彼女の口から溢れ出す声は、彼のモノと聞き分けがつかないほどになっている。他者に威圧感を与えるような濁声。その声が自身の耳に届いた瞬間、得も言われぬ快感が真莉愛の体を突き抜けた。
「は……っ、あ゛っ……♥」
亮介の声で喘ぐと、【亮介】の肉体に宿る雄の本能的な欲望が、雌である彼女の脳味噌を支配し始める。筋肉で張り詰めた赤銅色の肌にジワリと汗が滲み出し、呼吸はどんどんと荒くなっていく。頑強な体の奥底から湧き上がってくる、この熱を放出したいという肉欲。全身を苦しめるほどの熱い迸りが、真莉愛の思考をグチャグチャに塗りつぶしていく。
彼女は我を忘れ、亮介の巨根をしごいていた。腰を落とし、丸太のように太い足をガニ股に広げ、その下にあるズル剥けの肉棒を右手でガッシリと握り込む。そして、憑かれたように激しく上下に動かし始めた。
「うお゛……っ、うおぉぉっ♥」
硬い肉棒をしごくたびに、【亮介】の声で真莉愛は喘いだ。肺は酸素を吸おうと必死なのに、口元が布で覆われているせいで苦しい──。呼吸のできない息苦しさに、被っていたフェイスマスクを脱ぎ捨てた彼女は、鏡に映った自分の顔を見た。
幼さの残った可愛らしい顔。その面相が、ぐにゃりと歪んでいく。ボコッと頭蓋骨が大きくなり、顎が角張っていって、鼻梁が隆起する。ほっそりとしていたはずの眉の毛は毛量を増し、大きな目はまぶたが下へと垂れ下がってきたことで目つきが悪くなっていった。
親父臭い顔。その顔にテカテカとした皮脂が浮き上がると、無精髭が生え始める。オールバックになった髪もキューティクルを失い、徐々にその艶を失っていく──。
もはやそこにいたのは、【進藤亮介】だった。
学校では決して目にすることのない、恍惚とした表情。厳つい顔を好色そうに歪め、快楽に歪んだ表情を浮かべるガチムチの中年親父。それが今の彼女の──、いや【彼】の姿だ。
「あ、あぁ……っ♥」
体だけでなく、顔まで【進藤亮介】そっくりになったことへの悦びを感じるとともに、真莉愛は激しく自分を慰め続けた。筋肉質で性欲旺盛な身体は射精に至るのも早く、数回シコシコと擦っただけであっという間に果ててしまう。
ドビュッ!ビュルルルッ!!と勢いよくザーメンが飛び出し、鏡にネバついた白濁液が付着する。その生臭い匂いを嗅ぎながら、彼女は再び、萎えることのない男根を擦り始めた。
丸々とした睾丸の中では次から次へと新鮮な精子が作られ、精管の中を駆け上がってくる。吐き出される大量の濃厚な精液。そのたびに、ピンク系統の色で統一された女子の室内が、汗まみれの親父臭で満たされていく。
「ア゛ッ! あ゛ぁ……、たまらん゛っっっ!!」
野太いうめき声を上げながら、【進藤亮介】は鏡にぶっかけるようにして射精した。ケツ穴はひくひくと疼き続け、チンポの震えが止まらない。この快感をずっと味わっていたいと思う反面、この事実を誰かに知られたらどうしようという不安がぐるぐると胸の内で渦巻き、次から次へと背中に冷や汗が滲み出る。
「お゛っ♥ ……んぉお゛っ♥♥」
しかし、そんな思いとは裏腹に、真莉愛は【彼】の肉体で快楽を貪り続けた。
*
(う~~ん……。こないだから、なんなんだ? 教室に入るたびに、頭ン中がクラクラしちまいそうな匂いが襲ってきやがる……)
帰りのホームルーム。いつものように教壇に立った亮介は、生徒たちに気付かれないように、ゆっくりと教室内を見回した。数日前となんら変わらない、見慣れた光景。それなのに妙な違和感が、彼の頭の片隅に居座り続けている。それがなんであるかが分からない。
泳いだ視線は毎回、真莉愛の前で止まるのだが、彼女にはなんらおかしい点は無い。そりゃあ女子にしては、【男勝りとも言える威厳のある顔つき】に、【プロレスラー並みのガタイ】で、【俺みたいな体育教師が着るようなポロシャツやジャージのズボンを身に着け】てはいるが、いつもどおりの真莉愛だ。ニヤニヤと俺をバカにしたような笑みを浮かべていようが、その顔や体が【双子のように俺そっくり】であろうが、彼女はこの場にいる全員にとって【ただの女子中学生】なのだ……。
「先生、どうしたんですか?」
「あ? ああ、いや……なんでもない」
職員室に戻ろうとしたとき、相談があると神妙な面持ちの真莉愛に言われ、体育教官室へと彼女を招き入れて扉の鍵を掛けたところまでは覚えている。どうやらその後に、意識を手放してしまっていたらしい。いつの間にか亮介の目と鼻の先に立っていた真莉愛が、心配そうな目で彼のことを下から見上げていた。その顔を直視した瞬間、またあの目眩にも似た感覚が彼を襲う。
(なんだ……?)
亮介は自分の額に手を当てて、軽く頭を振った。この妙な感覚は一体なんなんだ? それに、なぜ真莉愛のことがこんなに気になるんだ?
そんなことに思いを巡らしていた彼は、いつの間にか無意識の内に、彼女のかさついた分厚い唇に自分の唇を重ね合わせていた。二人以外は誰もいない、ヒンヤリとした体育教官室。抑えていた衝動は止まることを知らず、欲望のままに彼女の口内を舌で貪る。舌を絡ませ合ううちに、真莉愛の唾液が亮介の口の中へと流れ込んできた。その味はとても甘く、まるで媚薬のように彼の思考を鈍らせる。
ともにライトグレーのジャージのズボンに身を包んだ股間はモッコリと大きく膨らみ、互いにそれを擦り付け合う。なぜ彼女がスカートではなくジャージを履いているのだとか、女子になぜイチモツが生えているのだとか、そんな疑問は快楽の波に押し流され、やがて亮介も真莉愛もまるで計ったように同じタイミングで腰を振るようになっていた。
「ん゛むぅっ……♥ んふっ、せんせ……♥♥」
真莉愛の口から、甘い低音の吐息が漏れる。その声を聞くたびに亮介の中の欲望は高まり、より激しく腰を振り続ける。ついに限界を迎えた彼は、彼女の唇に吸い付きながら、その巨根から大量のザーメンを勢いよく吐き出した。パンパンに膨れ上がった睾丸が忙しなく収縮と膨張を繰り返し、濃い雄汁が尿道を駆け上がる。ケツワレに密着した亀頭が暴れ、その中からドプッドプッと白濁液が吐き出されていく。
「イ、イグッ……! ン゛オォ……ッ♥♥」
快楽の波が全身を貫き、獣じみた声を上げると彼は真莉愛の唇を解放した。そしてそのまま、二人は重なり合うようにして床に倒れ込んだ。激しい運動の後のような息切れを感じながらも、亮介はぼんやりと虚空を見つめたまま、荒い呼吸を繰り返すことしかできなかった。
(お、俺は一体なにやってんだ……?)
上に覆い被さる女子生徒は、まるで柔道部かラグビー部の男子生徒並みの体重の持ち主。なのに、その顔は女子中学生としか言えない──。……女子中学生……らしい? この顔が……?
こめかみにズキリと鈍い痛みが走り、モヤがかかっていたような亮介の頭の中が、次第にクリアになっていく。目の前にいる女子生徒だと思っていた相手の顔が徐々に、いつも目にしている自分そっくりの顔のように見えてくる。顔だけじゃない。首の太さ、肩幅の広さ、胸板の分厚さや、服の隙間から覗く腹筋の割れ具合、腕や脚の太さに至るまで、何もかも自分とそっくりではないか!
「見上ッ! お前、その身体……っ!?」
ハッと我に返った亮介は、目の前で不敵な笑みを浮かべている女子生徒を睨みつけた。そして、彼女が履いているジャージのズボンをずり下ろす。勢いよくズボンを下げた反動で、引っ掛かっていた真莉愛のイチモツがぶるんと揺れ動き、ザーメンを飛び散らせながら姿を現した。どこからどう見ても、亮介のチンポそっくりな巨根が──。
「せ、先生、やめてくださいっ……!」
恥ずかしがる態度だけは、女子中学生らしさの残るしおらしいものだが、その顔も体も【進藤亮介】と見分けがつかないため滑稽でしかない。彼女が女子だというのも忘れ、彼女の着ている服をすべて剥ぎ取った亮介は、一糸まとわぬ姿の真莉愛をねめつけるように見回した。何度見てもやはり似ている。頭がどうにかなってしまいそうだ……。そっくりなんてもんじゃない。瓜二つだ!
「どうなってんだ……!? なんでお前、俺にそっくりなんだ……?!」
真っ青になった亮介の顔を見つめながら、同じように戸惑った表情を浮かべていた真莉愛だったが、不意に太く大きなため息を吐くと、ゴツい顔をほころばせた。
「驚かせてごめんなさい、先生。あたし……、実は【肉体コピー症候群】にかかってるみたいなんです」
【肉体コピー症候群】? 同僚の教師との飲み会の場で、耳にしたような……。たしか、好きになった相手そっくりに身体が作り変えられてしまう病気だと言っていた気がする。そんなフィクションみたいな病気、身近なモノだなんて思ったこともなかったってのに──。
「お前が俺そっくりの見た目になってるってことは、あ~、なんだ……。つまり、お前はそのぉ~、俺のことが……?」
「はい。大好きです」
いつも仏頂面を浮かべたような【進藤亮介】の顔が、花が咲いたようにパーッと明るくなった。見慣れない自分の弾けるような笑顔。それを目にした途端、亮介は驚きと同時に胸が高鳴るのを感じた。毎日のように鏡越しに見ている自分の顔のはずなのに、これまでに見てきたどの女性より──、妻よりも可愛いと思えてくる。ダメだ、意識をしっかりと保たないと。一瞬でも気を抜けば、脳味噌がこの官能的な笑顔に侵されてしまいそうだ……。
「あ、あのな見上、落ち着いて聞いてくれっ! 俺も教師としてお前の事を嫌いなわけじゃ──」
「ふふっ……ダメですよ、先生。あたし、もう決めちゃったんです。先生の全部を、絶対にあたしのモノにするって……♥」
真莉愛は亮介の言葉を遮ると、彼の巨根をギュッと握り締めた。そしてそのまま上下に擦り始める。
「う゛っ!? や、やめろって!」
「先生、知ってます?【肉体コピー症候群】で身体が変化した人間に違和感を感じるのは、コピー元になった相手だけって。両親でさえ、あたしの身体が変わったことに気付かないんです。それに便利なのが──」
おもむろに鞄に手を突っ込み、中身を取り出す真莉愛。
「意識すれば、あたしのことを【見上真莉愛】じゃなくって、【進藤亮介】だって周りの人たちに認識させることもできるんです。だから、中学生なのにこういう大人のおもちゃなんかも買えちゃうんですよ」
彼女は右手で亮介のチンポを巧みにしごき上げつつ、左手では学校指定のバッグから珍妙なモノを取り出してその場に置いていく。ガムテープやコンドーム、ローションやディルドに、ピンク色のローターが二つ。真莉愛は一方のローターにローションを塗りたくると、吐息を漏らしながらその先端を自分の尻にあてがった。そしてそれを、筋肉たっぷりのムチムチの巨尻に開いた穴の中へとゆっくり、ゆっくりと飲み込んでいく。
「ハァン♥ う゛お゛あぁぁ……っ♥」
気持ちよさそうな声を漏らしながら、腰をくねらせてローターを肛門内に収める真莉愛。そして次に歯でコンドームのパッケージを開け、弓なりに反り返った己の男根にスルスルと薄いゴムを被せていく。最後に残ったもう一方のローターを竿の裏側に固定すると、亮介のチンポをしごくのを止め、ガムテープでそれら二つのリモコンを自分の足に貼り付けてスイッチをオンにした。途端に鈍いモーター音が、室内に響き渡り、同時に野太い雄声が真莉愛の尖った唇から漏れ始める。
「ん゛っ♥ いい゛っ! 最高です、先生ッ♥♥ 先生のおチンチンもお尻の穴も、弄れば弄るほどドンドン気持ちよくなっていって……、たまらん゛っ!! お゛お゛ぉぉ♥♥♥」
真莉愛は節くれだった両手の平で己の尻を鷲掴みにすると、腰を突き上げて勃起チンポを震わせた。彼女が全身を痙攣させるたび、黒いコンドームの中はドロドロに煮詰められたようなザーメンで満たされ、肥大化した肉茎は血管を浮き上がらせ、ピンク色の亀頭はパンパンに張り詰める。膨れ上がった睾丸の内部では精子が大量生産され、我先にと尿道を駆け上っていく。
「み……、見上ッ! もうやめてくれっ!! 俺の身体でそんなことっ……!」
──ソンナことをされると、オレはもう、ガマンがデキナクなってしまう──。
脳味噌が沸騰しそうなほど昂ぶり、額に浮かんだ血管が脈打っているのを感じる。その反面、全身は血の気が引いたみたいに冷たくなって、すべての熱が肉棒へと集中していく。どうにかしてこの熱を治めないと。どうすればいい? そうだ、性欲を発散させれば……。
亮介は、目の前であられもない痴態を晒す真莉愛を熱の籠もった目で見つめながら、ローターが入ったままの彼女のアナルの中にいきり勃った自身の男根を、ズブリズブリと押し込んでいった。
「あ゛ひぃっ♥♥ せんせっ……。本物のおチンチン♥ 先生のおチンポ太すぎて、お尻こわれちゃうぅううっ♥♥」
真莉愛の口から品の無い濁声が漏れ出る。雄臭い鼻の下がググッと伸びきり、分厚い口元からは涎が滴る。腸壁を押し広げながら侵入する異物を、拒もうとする肉の蠢きに負けじと腰を前後させると、彼は彼女の尻たぶを鷲掴みにして激しくピストンを開始した。竿が腸壁で擦れる感触に加え、ローターのリズミカルな振動が、熱い体内で亮介の亀頭を責め立てる。
「ぬお゛ぉぉっ♥♥♥ ケツがァ!! あ゛ッあ゛ッあ゛ア゛ァァぁあっ♥♥」
部屋中に響き渡る野太い嬌声に刺激され、亮介のピストン運動もどんどん加速していく。限界まで突き入れたチンポを引き抜き、また一気に根元近くまで押し込み、腸壁を抉っては引き抜く。その動作を何度も何度も繰り返すうちに、真莉愛は白目を剥き、舌を突き出してアヘ顔を晒しながら絶頂に達した。同時に亮介も、彼女の腸内へと大量のザーメンを注ぎ込む。気が狂ってしまいそうだ。妻とのセックスとは比べ物にならない、全身が蕩けそうな快楽の渦。まるで、脳味噌がチンポに乗っ取られたのではないかと思えるほどの、強烈な射精感に亮介はたまらず体を震わせた。
「イクッ、イグゥッ♥♥ 見上ッ、みかみぃぃぃ!!!」
パンパンになった玉が竿の根元までせり上がり、その中身が教え子である見上真莉愛の──、【進藤亮介】の腸内を真っ白に染め上げるほど吐き出され続ける。金玉はぐりんぐりんと暴れまわり、全身から汗が噴き出、もう何も考えられなくなる。しかしそれでも、腰を前後する動きは止まらない。
「んお゛ぉ……入ってくる、【俺】のザーメン、【俺】の遺伝子……。【進藤亮介】のすべての記憶が、俺の中に……♥♥」
先ほどまでの女性らしい口調から一変、野太い声で真莉愛は独り言のように呟いた。トロンとしていた目には力が宿り、涎まみれの口元は歪に釣り上がる。女子中学生の記憶しか備わっていなかった、彼女の脳味噌の中に【進藤亮介】の記憶が、経験が追加されていく。初恋の思い出や、童貞を捨てたときの喜び。女性の膣内にイチモツを挿入し、腰を振りながら種付けする快楽。そして、一人の女性と深く愛し合った末の娘の誕生と子育ての日々──。
「おほぉぉ……♥♥ 来るッ! なんか……変なのがっ!! あ゛ぁぁ♥♥♥」
──ドプドプドプゥ!! ビュルッ、ビュルル、ビューーーーーッ!!!
ビクビクッと全身を痙攣させた真莉愛は、そのたくましい腕と脚を亮介の身体に絡ませると、背中を弓なりに反らせて真っ白な精を解き放った。
***
「よ~し、お前ら席に着け~。ホームルーム始めるぞ~~」
担任教師の掛け声に、生徒たちが各々の席に着席する。いつも通りの二年四組の風景。生徒たちにはそう見えているだろう。だが実際には、亮介の後ろには真莉愛が陣取り、剥き出しの彼の尻に彼女の濡れそぼったチンポを押し当てている。そして、時折その亀頭をアナルに挿入し、グリグリと弄びながら嬌声を漏らしていた。
「しゅっ、出席取るぞ……。んっ……♥♥ あ゛っ、青山ぁ~……♥」
眉間にシワを寄せ、全身に血管を浮き上がらせながらもどうにか平常心を保とうとする亮介だったが、真莉愛が腰を動かすたびにその巨根が尻穴をほじくり返し、脳味噌の中では快楽物質がドプドプと生成される。
「でへっ、亮介ぇ~……♥ どうしたのかなぁ?」
真莉愛の甘ったるい声が耳元に吹きかけられると、それだけで全身に電流が走ったような快感に襲われる。
「な……なんでもなひッ! あ゛ぁぁ♥♥ 次ッ……、い、飯島ァァァあん♥♥♥」
前立腺に真莉愛の亀頭の先端がゴリゴリと押し当てられ、そのたびに亮介はごつい筋肉を強張らせ、口から涎を垂れ流しながら情けない表情を晒した。
「進藤先生、どうしたん? なんか変だよ?」
「い……、いやっ♥ な゛んでもないッ♥♥ あ゛ぁぁ~♥♥」
最前列の席に座った女子生徒が、周りの席の生徒たちと顔を見合わせ、心配そうに亮介の顔を見上げる。彼女たちに見えぬよう彼がお尻に手を這わせると、真莉愛がそれに反応してか大きく腰をグラインドさせる。
「んや゛っべぇ♥♥♥」
教室中に響き渡るほどの大声で喘いでしまった亮介を心配して生徒たちが身を乗り出すも、誰も彼の異常には気付いていない。幸か不幸か、【肉体コピー症候群】という病にかかった真莉愛に関わるすべては、彼女を守るために周囲の人間を欺くことができる。どれだけ亮介がアヘ顔を晒そうが、チンポ丸出しでいようが、近くに真莉愛がいる限り生徒たちにとって彼は少し具合が悪そうな状態にしか見えないのだ。
「せんせ~、超顔真っ赤じゃん! 熱でもあるんじゃない?」
心配そうに彼の顔を覗き込んできた生徒のすぐ横で、真莉愛はにんまりと口元を歪めると、亮介のポロシャツに手を突っ込んで、彼の乳首を弄り始めた。そして竿の根元までをグリグリと押し込みながら、腸内を掻き混ぜる。その刺激に亮介は全身を激しく痙攣させ、鼻の下を伸ばしきったアヘ顔を浮かべて生徒たちの前で鼻水を垂らしながら教卓に抱きつき、のたうち回った。
「う゛っ……! お゛お゛ぉぉぉっ♥♥♥」
真莉愛が激しく前立腺を刺激するたびに、亮介の背筋に凄まじい快楽が走り、腰がガクガクと震える。筋肉モリモリの全身に血管を浮き上がらせ、張り裂けそうなほど隆起した胸筋から汗粒が飛び散る。教室中の視線が自分に集中しているのが分かる。分かるのだが……止められない! 教え子たちに見られて恥ずかしい、みっともないと思わないでもないが、それよりも今は快楽への欲求の方が勝っている。ぶっといイチモツでケツの穴をズボズボと犯されるのも、無垢な生徒たちに見られながらチンポ丸出しでアヘ顔を晒すのも、すべてが気持ちよくて仕方がない!
「せんせ? 本当に具合悪いんじゃない?」
「だ……大丈夫だッ♥ ンン゛ン゛あ゛あ゛ぁぁ♥♥」
もう限界だった。生徒に声を掛けられた瞬間、どうにか繋ぎ止めていた理性の糸がプツリと切れる。亮介は教卓に両手をつくと、筋肉隆々の尻を真莉愛に向けて振りながら、断末魔にも似た叫び声を上げた。
「イグッ! イグぅあ゛あ゛ぁぁあ~♥♥♥ あ゛っ……♥ あはぁぁ……ンンッ♥ みかみぃ……、もっと突いてくれぇええぇ~♥♥」
彼の声に呼応するように、真莉愛の腰の動きもますます激しくなる。そして彼女に懇願したのをきっかけに、彼の硬く勃起したチンポから大量に放たれたザーメンが、教卓の内側に何度も何度も激しく叩き付けられるのだった。
(了)