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ハセトム(旧:HI)
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レイパーズ・プリズン(2)

「「おめでとうっ!!」」 寺村刑務官の弟になった俺の出所祝いを島のみんなは盛大に開いてくれた。刑務官たちも普段は島に住んでいるから、お祝いに駆けつけてくれた。もっとも俺のためというより、同僚の寺村刑務官の結婚祝いを兼ねているのだろうけど。 そう、俺たちは結婚する。兄弟から夫婦に。この島は治外法権状態だから、結婚だってなんだって勝手にしていいらしい。なので俺は島に残ることにした。俺と一緒に務所に入った武満も、いつのまにか島の漁師と良い仲になってたらしく、出所と共に契りを交わしたのだそうだ。そして今夜は俺も…愛する兄貴こと、寺村刑務官と契りを交わす。 と言っても、既に何十回も交尾していく中で俺のケツは寺村刑務官のデカチンも問題なく飲み込んで、前立腺をゴリゴリされたらアンアン♡喘ぎながら潮を吹く体になっているので、今更緊張するようなことは何もない。ただ心構えみたいなのが、変わるような気がして、そこだけドキドキしてるけど。 「今日から対等に契れますね」 「ああ…だからもう敬語はやめろ。俺はお前の刑務官じゃねえ」 「あっ…そうです、そうだね…」 「おい!勃起してるぞ!キスしろキス!!」 「ベロチューしてそのままシッポリ契れ!」 外野がうるさい。 「そういや柏木刑務官はもう帰ったのか?」 「一次会はいましたよ。寺村刑務官と同期ですし」 「ふーん…まああいつは誰かと交尾してる所も見たことないしな。チンポついてんのか?」 「本当に。なんでこんな場所希望して赴任してきたんだろうな?」 うるさい外野たちの隙間から気になる会話が聞こえてきたので、兄貴に確認する。 「柏木刑務か…柏木さん、帰っちゃったんだね?」 「ああ。でもちゃんと祝ってくれたし、お前のことも気にかけてたぜ」 「柏木さん。あんまり服役中も会うことなかったなぁ…いつも感じ良くて、いい事務員さんみたいに思ってたけど、刑務官なんだもんね?」 「…あいつの担当するのは相当癖がある凶悪な奴ばかりだからな…」 「ん?なんか言った?」 「なんでもねえよ。それよりそろそろ切り上げて…その、どうよ?」 「ん?ふふ♡いいねぇ♡」 俺は数年の服役ですっかりホモに目覚めていた。ノンケに戻るつもりも、本土に戻るつもりも、もちろん毛頭ない。 靴音が響く硬い床。男たちの呻くような声が聞こえるが、窓もなく電気もついていない部屋では何も見えない。 「電気をつけろ」 そんな部屋よりも冷たく無機質な声が響いた。その命令に間髪いれず、明かりがつけられて蛍光灯の下の光景が目に見えるようになる。 「うぅっ…」 「あ"ぁっ…っあー♡」 「ひぎぃいっっ…ふぎっ…」 そこは肉の沼とでも言おうか、筋肉質な男たちがレザーのパンツ1枚で何人も横たえられている。あるものは手足を床に錠で繋がれて大の字に、あるものはパンツの中からブィィイイイインッとモーター音を立てながら身悶えている。全員に共通しているのはギャグボールで口枷をされていることだ。だから誰一人として人間らしい声を出すことはできず、呻き喘ぐ声だけがこの空間に響き渡っているのである。 「普通はこの部屋に来て3日も保たずに俺に永久奴隷宣言を出すんだが…」 電気をつけるように命じたのは柏木刑務官だった。部屋の壁にはレザーのビキニパンツを履いた筋肉質な男たちが敬礼しながらズラリと並んでいる。 「お前は1日程度じゃなにも変わらないようだな。G5…いや、高波光太」 四つん這いの姿勢で手足を床に縛りつけられ、全身にキツイ亀甲縛りの麻縄を食い込ませた元受刑者G579こと、高波光太は目に涙を浮かべながら柏木を睨みつけた。 「ふむ…こちらの具合はどうだ?」 そう言って柏木は四つん這いの高波の上、まるで1人掛けのソファに腰掛けるように腰を下ろす。 「うぅっ…」 ギャグボールを噛まされているので声は出せないが呻き声が広がる。高波に腰掛けたまま、柏木は高波の尻に手を伸ばし、他の肉奴隷たち同様に穿かされたレザービキニパンツをずり下ろす。するとそこから尻に埋め込まれたディルドが 顔を出した。 「お前がここに来て数年間はお前自身の構成の余地を見守る為に手は出さなかったが、なにも変わらないお前を見て上層部は見限ったんだろうな。良いところの坊ちゃんだったろうに。尻にくわえこまされたディルドの味はどうだ?これは俺のチンポ から型取りして、大きさを半分にしたものだ。少しずつ大きくしていって、やがて俺のチンポ をお前は受け入れることになる」 「ふぅううっっ…」 柏木の言葉を聞いて暴れようと試みる高波。だがしっかりと結びつけられた手足を縛る縄はびくともしなかった。 「普通は今日の1日で大人しくはなるものなのだが…俺の目に狂いはなかったな。お前は真のマゾヒストになる素質がある。おい、奴隷、誰でも良い。こっちへ来い」 「はいっ」 敬礼して直立不動だった壁際の男の一人が駆け足で柏木の前に参じる。 「お前の過去の話をしてやれ」 「はいっ。自分は元ヤンキーで、酒に酔った勢いで地元名士の娘を抱いてしまい、ヤクザからボコボコにされて、その後警察に引き渡されて 強姦容疑で収監されておりました。二年前に刑期が明けたのですが、更生の余地がないと判断されたか、地元の名士の力によって、柏木刑務官の肉奴隷となる追加刑を受け、頭を強制的に坊主刈りにされ、食事には毎食柏木刑務官自ら目の前でザーメンを噴出してかけてくださり、その生活を3日続けた所で心が目覚め、柏木様への永久奴隷の宣誓をさせていただき今に至っております」 「まあ、ここにいる奴らはみな似たり寄ったりだ。そして、当然お前もそうなる。ただ、今までの奴らより若干骨がありそうだな、お前は。骨太な奴はいい。骨の髄まで俺に染まった時に、素晴らしい忠誠を見せてくれるからな。嫌いじゃない。楽しみにしているぞ」 そう言って高波の顎の下を撫でる柏木。高波は今知らされた話を聞いて呆然として抵抗を試みることすらできずにいた。 今日で刑期は明けると聞いていたから、高波はすっかり本土に戻るつもりでいた。同じ時期に入所した奴らは刑務官や島民とホモ関係になって島に残るらしいが、物好きな奴らだと見下していた。男だらけの環境で、性の無法地帯と化した特殊刑務所の中で、高波もホモセックス洗礼を受けなかったわけではない。しかしどんな時も優位に立ち続けようとし、なおかつそれを可能とする彼の天性の素質が、彼を快楽の海に突き落とさず、最後まで高波光太として刑期を終わらせるに至ったのである。 それが最終日になったらいきなり目隠しをされ、それまで存在も知らなかった地下の部屋へと押し込まれた。抵抗する高波を取り押さえる男たちは皆レザーのビキニパンツを着用した筋肉質な男ばかりで、頭も坊主かスポーツ刈に揃えられたクローンのような不気味な男たちだった。刑期中とはいえ、数年を島で過ごしたにもかかわらず、こんな男たちを目にしたことは一度もなかった。それゆえ不気味さが際立った。全力の抵抗も虚しく、高波は地下の懲罰房のような狭い部屋に放り込まれたのである。それも移動中にいつのまにか衣服を剥ぎ取られたのか全裸で。 その後は言葉にもしたくない。ホースの先端をケツ穴に突っ込まれて、強制的にシャワー浣腸をさせられ、おまるへの排泄をどんなに反抗的な態度で拒否しても「嫌ならその場で漏らせばいい」と言われておまるを撤去されそうになれば、その男たちに思わず縋り付いてしまったし、高波のプライドを引き剥がすことから始められた。頭は出所前から伸ばしていいことになっていたので、アレンジがしやすいようにミディアムに伸ばしていたのに、数人がかりの男に押さえ込まれてバリカンで丸刈りにされてしまった。スキンヘッドでもなく、12cm 程度のアタッチメントをつけられていたのか、伸びかけの野球部の坊主みたいな中途半端さが、整った顔立ちの高波を幼く見えさせる。全てがわけがわからないままで下準備が進められ、この肉奴隷立ち並ぶ部屋に連れてこられた後は今と同じ四つん這いの姿勢に縛られて、不本意にもきれいに洗われてしまった肛門に、たっぷりとローションを塗したディルドを打ち込まれてお揃いのレザービキニパンツを穿かされて放置された。 特殊刑務所での数年間で、釜掘りや掘られを体験していた高波には、快感点に届きそうで届かない柏木のペニスのハーフサイズのディルドはもどかしいものだった。いっそゴリゴリ当ててくれたら、それのせいにして乱れるのも悪くないと思えるのに、そういうわけでもなく自分から求めるように腰をヘコヘコ振るような無様な真似は自尊心が許さなかった。火照る肉欲を、冷静に現実を分析することでバランスを保っていた高波は、突然登場した意外な黒幕である柏木に動揺を隠せず、そのバランスを失いそうになった。大人しく、肉罰にも加わらない模範的な刑務官だと思っていた、正直に言えば度胸がない男だと見下していた男こそが、この施設のボスとも呼べる存在であり、「いいマゾヒストになりそうだから」なんて身勝手な理由一つで自分の身柄を拘束し、こんな辱めを受けさせる権力をも持っていたことは、高波のプライドに揺らぎを生じさせたのだ。 ましてや、その見下していた刑務官が、自分のことを椅子のように扱い、慣れた仕草で人間の上に座り、尻のディルドを片手間で弄りながら多くの情報を流し込まれても、高波はその大半を理解することはできなかった。 「楽しみにしているぞ」 そう言われて顎の下を撫でられたときはゾワっとした。生理的な嫌悪感というよりも、恐怖に違い感触であった。ここで覚えたのが嫌悪感ではなく、恐怖であったことで、高波は自身の隠された被虐嗜好と対面させられていたのだが、そんなことは知る由もなかった。


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