SamSuka
ハセトム(旧:HI)
ハセトム(旧:HI)

fanbox


生物準備室

 中高一貫の名門男子校。その校舎の生物準備室に二人の男がいた。  生物教師の桜井と、体育教師の瀬川である。 「だから何度もお願いしてるじゃないですか」 「嫌ですよ。なんで俺が」  必死な様子の桜井の頼みを、瀬川はかたくなに断る。 「そこをなんとか」  銀縁メガネを中指で持ち上げながら、桜井が粘る。  瀬川が右手で顎髭を撫で、左手で坊主頭をぼりぼりと掻きむしりながら「嫌です」と続ける。 「もう時間がないんですよ! 次の生物の時間に顕微鏡で観察する精子の準備を急がないといけないんです! 生徒たちに新鮮な精子を見せてやりたいんですよ!」    桜井の急な呼び出しに応じて生物準備室まで来た瀬川は呆れ返っていた。いきなりこの男は何を言い出すのか。 「知らないですよ」  そもそも、精子を観察する授業なんて本当に必要なのか。疑いが脳内で溢れる。しかし、桜井は必死な顔だ。 「お願いしますよ。この学校で間違いなく一番雄くさくて、濃厚な精子を発射できそうなのは瀬川先生くらいしかいないんです」  褒められているのか瀬川にはよくわからなかった。精力の強さをセックスした相手に褒められるのならまんざらでもないが、ただの同僚にこんな言葉を言われているのか。瀬川には理解ができなかった。 「嫌です。他を当たってください」  瀬川が立ち去ろうとすると、桜井は俯いたまま「わかりました」と答えた。 「じゃあ、あのことみんなに話してしまいますね」  桜井の含みのある言葉に瀬川の足が止まった。 「あのこと?」  桜井が無言で白衣のポケットからスマホを取り出す。  その画面には色黒で筋肉質な男が全裸でよがり狂っている動画が映し出されていた。 『アアッ……アアッ……いくっ! いっちゃうううぅうっ!』  画面の男が甲高い声で叫んだかと思うと、男の半分ほどに勃起した陰茎の先から白い液体が勢いよく連射されていく。  瀬川は即座にスマホを奪おうとした。  桜井は素早く手を引っ込めて、瀬川の手の届かない場所にスマホを持っていった。 「先週の乱交パーティー、楽しかったですね。でもまさか瀬川先生がバリネコだとは驚きでした。この時あなたを掘ってたの、僕のセフレなんですよ。僕のお気に入りちんぽでアンアン喘いでる男がいるなと思って覗いてみたら瀬川先生でしたから、驚きました。みんなあなたがウケだなんて想像もつかないでしょうね。それ以前にゲイだってことも。ここは男子校ですからねえ。問題になっちゃうんじゃないでしょうか? 万が一生徒に手を出されたら……なんて風にね」  桜井がニヤニヤしながら語る。 「……何が望みだ」  瀬川が観念したように低い声で返す。画面の中では高い声で相変わらず自分が喘いでいるのが彼には見えた。 「言ったでしょ? 精子が必要なんだって」  桜井が白衣を脱いで椅子にかけた。ワイシャツの上に着た黒のセーターの腕をまくり、瀬川に近づいてくる。  その指先が瀬川の胸筋で盛り上がった胸の突端にある乳首に触れた。  瀬川は声を漏らしそうになる。 「瀬川先生の精子、提供してください。採取には僕が協力しますから。先生はただ気持ちよくなって、ここにある濃厚な精液をいっぱい出してくれたらいいんです」  桜井が瀬川のジャージ越しに睾丸を揉みしだく。 「おや」  桜井が楽しそうに言った。 「もう勃起してるじゃないですか、瀬川先生」  瀬川は勃起していた。学校という職場であり得ないこのシチュエーションに興奮を覚えていた。 「……早く済ませてください」  桜井の顔を見ずに言う。 「っくはっ……はあっ……はあっ……」 「もっと声出していいのに。生物準備室の鍵はかかってますよ」  Tシャツは乳首が見える位置までたくしあげられ、乳首には桜井の下が這い回っている。  桜井の右手が瀬川の玉袋を巧妙に揉みほぐし、左手は陰茎を扱いていた。  瀬川の陰茎から溢れ出したカウパーがローション代わりになって、グチュグチュと音をたてながら瀬川の快感を高めていく。 「瀬川先生、体育教師だけあって立派な筋肉ですよね。いいなあ。惚れ惚れしちゃうなあ」  桜井は瀬川の羞恥を煽るような言葉を口にしながら、乳首のみならず脇の下まで舐め回す。 「くぅうっ……」  瀬川は男らしい顔をゆがめて、快感の喘ぎを我慢する。 「声出していいのに。どうせ誰も来ませんよ」  桜井は睾丸を揉んでいた手で溢れるカウパーを絡めとり、瀬川の後肛に指を伸ばした。 「っけ、っけつは…」  息も絶え絶えになりながら瀬川が抵抗を示す。 「けつは、なんですか?」  瀬川のアナルの周囲を、ローションのように粘ついたカウパーのついた指で撫で回しながら桜井が尋ねる。その顔は愉快そうであり、かつ彼も快感に歪んだ顔色をしていた。 「けつは、こんな場所では……」 「こんな場所じゃなかったらいいんですか?」  その言葉と同時に、指の先端を肛門に滑り込ませる。 「あはあっ♡」  精悍な顔を歪めて、ハートマークがつきそうな情けない声をあげ、瀬川が全身をびくりと揺らした。  色黒筋肉質な髭坊主の同僚体育教師の痴態に、桜井の股間がスラックスの中でむくむくと鎌首をもたげる。  桜井はしゃがみこんだ体勢を立て直して、チンポジの位置をずらし容赦なく瀬川を攻め立てる。 「ああっ、ああっ、あはっ、ああんっ」  瀬川が高まっていく。半分程度に勃起したままユサユサと揺れていた陰茎が、上向きにそそり立っていく。 「瀬川先生はアナルが気持ちいいんですね。どんどん陰茎が元気になっていきますね」 「解説……しなくて、いいっ……ああっ♡」  瀬川が生意気な抵抗を見せたら、すかさず肛門内部の指をぐいと押し込んで前立腺を刺激する。それだけで瀬川は腑抜けてしまい、桜井の手腕に従順になるのだ。 「もっと長く楽しみたいんですけど、そろそろ時間なので、精子取らせてもらいますね」  足元に置いておいたシャーレを持ち上げて、瀬川の亀頭の先端をそこに乗せる。 「じゃあ、瀬川先生。思いっきり出しちゃってください」  そう言って桜井はアナルに潜り込ませた指を猛スピードで出し入れし始めた。 「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ……」  瀬川の喘ぎが遠慮のないものに変わっていく。  睾丸が玉袋の中で上にせり上がっていく。  射精にむけて瀬川の体が発射準備を整える。 「ほら、これ好きでしょう?」  瀬川の肛門の少し奥。こんもりとふくらんだ前立腺を一際強く押し込んだ。その瞬間―― 「あっ、あっ、あっ、あっ、いくっ、いくっ、でるぅっ♡」  全身を痙攣させながら、瀬川の陰茎の先端からシャーレに向けて勢いよく白濁液が噴射された。  1発、2発、3発……合計で9発の射精が、シャーレを充分な量の精液で満たしていく。  グポっ、と音を立てて桜井が瀬川の肛門から指を引き抜いた。 「あひっ♡」  瀬川がびくりと身を震わせる。力なく垂れ下がっていた陰茎と陰嚢がぶるんと揺れる。 「ふー、お疲れ様でした。瀬川先生。これだけあれば充分ですよ。あっ、生徒たちには誰から取った精子かなんて言わないので安心してくださいね」  研究用で購入したってことにしておきますんで。  そう言って桜井は爽やかに笑う。  瀬川は荒い息を吐きながら、ぐったりと床に滑り落ちて座り込んでいる。 「あの…」  瀬川が声を上げた。先程までの喘ぎとは違う、低い男の声だ。  桜井が振り返る。 「また…必要な時は言ってください…」  瀬川が顔を赤らめて言った。  桜井はそれを聞いて笑いそうになる。男らしい見かけの内側に、快楽に弱いウケの本性を潜ませた同僚の体育教師をみて、今度は個人的にどこかゆっくりできる場所で採精してやりたくなってくる。  そう、例えばラブホテルの一室だとか。  新しいセフレを作れるかもしれない予感に、桜井の陰茎がドクンと脈打ち、スラックスの中で一回り大きくなった。


More Creators