SamSuka
ハセトム(旧:HI)
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精子奉納

 俺の住む村には独特の祭りがある。  成人したばかりの男が二人、無作為にくじで選ばれて、神社の裏手にある洞窟で一夜を過ごすというものだ。  この祭りで一夜を共にした男たちは、なんというか、仲が良い。  もういい歳をしてじーさんになっていたとしても、かつて祭りで一夜を共にしたんだろうなと一目でわかる。  男同士なのにやけに近い距離、互いを見る目の熱気。そういったものを祭り経験者の男たちに俺は感じていた。  それは俺がゲイであることも関係があるのかもしれない。  祭りで一夜を共にした男たちに、俺は密かに憧れを抱いていた。  俺もいつか祭りに選ばれたい…できれば、順平と一緒に…  同級生の思い人の名前を浮かべて、よく夢想していた。順平は中学高校と野球部だったので、筋肉がすごい。今はもう大人になって実家の農家を継いでいるが、農作業のおかげか今でも黒く日焼けして、隆々とした肉体をしている。そして、坊主頭が少し伸びた髪から汗を滴らせながら笑うのだ。 「結局、この髪型が一番楽なんだよなー」  俺は順平に恋をしている。12歳の時から、もう8年のあいだ。ずっと。  そんな俺の願いが通じたのか、今年の祭りのくじに俺は選ばれた。相手も順平だった。俺は舞い上がった。これで俺も祭りを経験した他の男たちみたいに順平と何か特別な関係になれるかもしれない!と。 「まさか選ばれると思ってなかったけど、太一でよかったよ。よろしくな」  そう言って順平はまた快活に笑った。  祭りの日、俺は神社に呼び出された。社務所に来るように言われていたので本殿の隣のプレハブの扉を開けると、今までの祭り経験者の男たちが5、6人と、順平が立っていた。  褌一丁の姿で。 「うおっ、びっくりした」 「俺もびっくりしたよ。でもこれが正装だってさ。太一も褌になるんだぜ?」  順平が全身の筋肉を惜しげもなくさらしながら言う。  俺は勃起しそうになる。顔が赤らんでくるのがわかる。 「太一ぃ、こんなことで赤くなってる場合じゃねえぞ。祭りはもっとすげえんだからよぉ」  リュウキさんがニヤリとどこかいやらしさのある笑を浮かべて俺を肘で小突いた。  リュウキさんはたしか10年くらい前に祭りを経験した人で、普段は林業で働いている。  仕事柄か、リュウキさんも褌姿に筋肉が映えていた。  リュウキさんと同じ年に祭りを過ごした――つまり、リュウキさんとただならぬ仲の気配を漂わせているツヨシさんが俺に笑いかける。 「ほら、早く太一も脱げよ。褌しめてやるからさ」  その手には真っ白な布。  俺は少し勃起がおさまるのを待ちたかったが、急かされるようにして裸になった。  勃起が順平にバレないように、順平に背を向けて服を脱いだ。  パンツもおろすと、ぶるんと少し勢いをつけてちんぽが水平に立ち上がる。  それを見て先輩の祭り男たちはニヤニヤと笑った。俺は赤面して手で隠そうとした。 「おっと、そこに手やったら褌しめられねえよ」  リュウキさんが俺の手を無理やり股間からはがして腕を押さえつけた。  ツヨシさんがフフと笑いながら俺の股のあいだに褌の布を通す。 「これなら大丈夫そうだね」  ツヨシさんがわらう。 「だな」  リュウキさんも笑う。  二人とも結婚していて子どももいるはずなのに、まるでこの二人こそが本当の夫婦みたいに目と目で会話している気がする。  それにしても「大丈夫そう」とはどういうことだろうか。  俺が考えていると、ツヨシさんの手で褌が締め上げられ、その前袋を手で揉まれる。 「うわっ」 「形を整えないと格好悪いからさ」  ツヨシさんが悪びれもせずに俺のちんぽの位置を弄りまわす。 「…まっ、どうせすぐに脱いじゃうけどね」  そう言ってツヨシさんがニヤリと笑う。リュウキさんも笑う。いやらしい笑いだ。そして、ゲイの俺にはドキドキする笑いだ。  褌を整えてもらい、俺は順平の方へと向き直った。 「おっ、太一も似合ってるよ」  順平が褒めてくれる。結構嬉しい。 「順平もカッコいいよ」  順平が頭をかいて照れる。 「この二人ならやっぱり大丈夫だったな」  リュウキさんが言うと、祭り男たちは全員うんうんと頷く。 「大丈夫って、何がっすか?」  順平が尋ねるが、それには答えずに 「よっしゃ。全員で洞窟に行くぞ」  そう言ってリュウキさんは社務所のプレハブから出て行ってしまった。  男たちもそれに続く。  俺と順平は顔を見合わせてから、彼らの後に続いた。  洞窟の中を、リュウキさんが手に持つロウソクの明かりだけで進んでいく。 「ついたぞ」  一番奥についたらしかった。  そこには木で作られた像のようなものが岩肌を削った台の上に置かれていた。 「見ろよ」  リュウキさんがロウソクをそれに向ける。 「「えっ」」  俺と順平は同時に声をあげた。  それはちんぽの形をしていた。  木を彫って作られたらしいちんぽの形をした像で、皮が剥けてカリがはった立派な男根の形をしていた。  色がところどころ濃くなっている。何かのシミのように。  俺はいやらしい想像をしてしまった。  こういう展開をピクシブの小説なんかで読んだことがある。御神体に精液をぶっかけるとか、そういう種類のエロいやつだ。  俺はその手の話で何度抜いたかわからない。その時、俺の妄想の中で奉納するための精液を射精するために乳繰り合う相手は、必ず順平だった。俺は心臓の鼓動が大きくなっていく気がする。 「これ…ちんぽっすか?」  順平が尋ねる。 「おう。マラ神様だ。豊穣の神だ」  リュウキさんが答える。 「祭りってのはさ、この御神体に精液をかけて奉納することなんだよね」  ツヨシさんが続きを引き取って解説を始めた。 「でも、注意点があって。奉納する精液は俺たち人間の手が触れたらだめなんだ」 「えっ? えっ?」  順平は混乱している様子だった。  俺はあくまで落ち着いて祭りの説明を聞くふりをしながら、内心では「キタキタ、コレコレ!」と高揚していた。 「じゃあ、どうやって奉納すればいいんですか?」 「ところてんだよ。肛門にちんぽを突っ込みあって、前立腺を刺激して、その絶頂で手を使わずに射精して御神体に精液をかけるんだ」  俺は興奮のあまり再び褌の中で勃起していた。 「えっ、ところてん? えっ、ちんぽを突っ込むって、えっちっすか? えっ?」  順平はオロオロと情けない声をあげる。  その肩をリュウキさんががっしりと掴んで、「おうよっ。大丈夫、大丈夫。俺も最初はそう思ったさ。でも秘薬があんだよ」 「秘薬?」  俺が尋ねると、祭り男の一人が二つの盃をいつのまにか用意していて突き出してきた。 「ほれ、太一も順平も飲め。明日までちんぽこが萎えることないし、ケツの穴も緩む酒だ。祭り男以外には話すなよ。貴重な酒なんだからな」  俺は盃を受け取り、しばしそれを見つめた後にグイと飲み干した。なんかエロい味がする気がした。 「おいっ、太一!」  順平が俺の肩を掴む。  俺は秘薬の酒を飲み干してから順平の顔を見た。 「くじでえらばれたんだから、仕方ないだろう。これが伝統で、みんなやってきたんだろ? 俺たちの代で途切れさせるわけにいかねえよ」  半分本当で半分嘘だった。  俺の頭の中は順平とのsexでいっぱいになっている。  酒の効果は即効性なのか、早速ちんぽと金玉のあたりがムズムズしてきた。 「…」  順平は黙ったまま俺を見ている。 「順平も飲めよ。別に毒じゃねえって」 「…いいんだな?」 「…? おう」  順平も盃を受け取り一気に飲み干した。  ふーっと息を吐きながら手の甲で唇をぬぐう。  その仕草がエロくてたまらなくて、俺は順平の唇に手を伸ばして触れた。 「わりい。酒のせいかな。ヤりてえ」  俺はそれだけ言うと順平に口づけた。  舌を差し込むと、順平も絡めてきた。俺は少し驚く。 「へへっ、おもしれえことが始まるな」  リュウキさんが股間を握りながら俺たちを見ている。  ツヨシさんがその手の上に手を重ねている。 「俺たちもしよっか?」 「おう」  リュウキさんとツヨシさんがキスを始める。ジュポジュポと音を立てる卑猥なキスだ。  いつしか、周りの男たちも全員絡み合い始めている。  俺は順平の乳首や(酒のせいか尖って上を向いていた)、筋肉を撫でまわしながら股間に手を伸ばす。 「でかっ…」  順平のはでかかった。  俺は驚きのあまり一瞬怯んでしまう。 「これがお前の中にはいんだぞ」  順平が雄の顔をして俺に言った。俺はケツの穴がきゅんきゅんするのを感じた。  順平の手が俺の褌をほどく。  俺も順平の褌をほどく。  ぶるんっと音を立てる勢いで、2本の硬く立ち上がったちんぽが兜合わせの形になる。  俺たちはもう一度その姿勢のまま抱き合ってキスをした。可能な限りいやらしく。 「ああっ」  順平の指が俺のケツ穴をこじ開けるように差し込まれてくる。 「しまってんな…」  そりゃそうだ。俺は童貞処女なのだから。  なのに酒のおかげか、痛みはほとんど感じなかった。  ただただ気持ちいい。早く順平のちんぽが欲しい。 「順平…」  俺は吐息のように名前を呼んだ。 「大丈夫だから…早く入れて…」  俺がケツ穴を向けて腰を振ると、順平は一瞬固まったあと、即座にちんぽをケツ穴に押し当ててきた。 「本当にいいんだな?」 「ああ」  ズブズブズブと順平のちんぽが俺の肛門にねじ込まれてくる。 「ああああああっ」  俺は叫ぶような喘ぎをあげることしかできない。 「太一っ! 太一っ!」  順平は俺の名前を呼びながら腰を動かし始める。  ちんぽがピストン運動で出し入れされる。 「あっあっあっあっ、じゅんぺっ! あっ、やばいっ、出るっ、出るっ、精子出ちゃうっ!!」 「おーっと、精液はちゃーんと奉納してくれよ?」  俺が射精しそうになった瞬間、リュウキさんが俺の腰を掴んでちんぽを御神体の方に向けさせた。  順平は獣のように「うーっ」と唸りながらピストンを繰り返している。  俺のちんぽの照準が御神体に向けられた。 「よしっ、いつでもいっていいぞっ! にしても若え交尾すんなあ」  リュウキさんがそう言ってガッハッハと笑う。リュウキさんのちんぽにはツヨシさんが舌を這わせている。 「仕方ないよ。俺たちも最初はあんなんだっただろ?」  舌舐めずりしながらツヨシさんがリュウキさんにささやいている。  いつしか洞窟内は男たちの喘ぎと交尾の肉弾音で満ちている。 「あっ、順平っ! 俺いくよっ! いくっ、いくっ、出るっ!」  俺のちんぽから精液が飛び出した。  御神体にそれがぶっかけられる。  御神体の奇妙なシミは歴代の祭り男たちの精液のシミなのかと思うと、自分の精液がそれに上塗りされたことはひどく興奮させられるような気がした。 「くそっ、太一っ、俺も出るぞっ」 「おらっ、順平。種付してやれ。祭り男は種付し合って信頼関係を築いていくんだからよぉっ」  ツヨシさんのケツを掘りながらリュウキさんが順平を煽る。順平の腰の動きが激しくなる。 「くあっ!」  パンっと尻に順平の腰が打ち当てられて、ケツの中が急に熱くなる。  順平の精液だ…  そう思うと一気に興奮した。  射精したばかりだというのに、俺はまた勃起してくる。  順平が荒い息をしているのをリュウキさんがいさめた。 「おらっ、順平。次はお前が太一に掘られてところてんして奉精するんだ。しっかりしろ」  俺はその言葉でさらに硬く勃起させる。  俺が順平のけつを掘ることができるのだ。  順平に種付された静液をケツの中に入れたまま、彼のケツを掘って、ところてんさせる。  俺は再び手を触れてもいないのに射精した。  飛び散った精液が御神体にかかった。  肉欲の宴は一晩中続いた。  何回射精したか覚えていない。  次の日の朝、俺たちはリュウキさんの案内に連れられて洞窟を後にした。 「全身に精子ついてるんですけど、この格好誰かに見られたらやばくないっすか?」  順平が聞くと 「祭りの間は神社は立ち入り禁止だ。安心しろ。誰もいねえよ」  リュウキさんが朗らかに答える。  リュウキさんの体にも精子の跡がいく筋も垂れていた。栗の花の匂いが全身からたちこめていた。 「どうだった? 祭り男は?」  ツヨシさんに尋ねられた。 「ちょっと驚きましたが、よかったです」  俺は何と言っていいかわからず無難な答えをしてしまう。  興奮や高揚はなりをひそめていた。  酒の効果が切れたのかもしれない。 「…これ、来年になって君らも祭り男の取り仕切る側になったらわかるだろうから言っちゃうけどさ」  ツヨシさんが俺の耳元で囁く。 「祭りの二人って、くじでなんて選んでないんだよね。なんとなく男同士とかに抵抗なさそうな子とか、両思いっぽい男同士を俺たち祭り男で話し合って決めるんだ」  俺は驚いた。  ツヨシさんの顔をじっと見てしまう。 「好きだったんでしょ? 順平のこと」 「…まあ、はい」 「順平もね、太一をいいと思ってるっぽいなってなってさ。で、この結果ってわけ」  俺はドキドキした。  性的なものではなく、恋愛的なときめきというか。  あれだけ酒池肉林みたいなセックスを繰り広げておいて純情なんてアホみたいだが。 「来年は君らも祭り男だよ。来年のカップルを決める会議に参加するんだから、村の男の子たちをよーく見てあげて」  そう言ってツヨシさんはリュウキさんの腕に腕を絡めて、恋人のようにして社務所のプレハブに入っていった。  俺はその後ろ姿を見送る。 「なあ」  順平だった。 「おう」  俺は今の話を聞かれていたかと少しドギマギする。 「…悪いんだけどさ」 「うん」 「帰る前に、ちょっと隣町のラブホまで行かねえ? まだ足りねえんだ…車は俺が出すからさ」  俺は順平を見た。  順平も俺を見た。ニカッと音がしそうな笑みで笑う。  僕は順平の股間を褌越しに揉んだ。  順平も俺の股間を揉み返してきた。 「おーい、とっとと着替えるぞ。社務所のシャワーは1個しかねえんだからお前ら二人で一緒に入れや」  プレハブの中からリュウキさんの声がする。  ラブホの前にも一回くらいできそうだった。  そしておそらく、祭り男たちもそれを望んでいるような気がする。 「はーい」  俺と順平は声を揃えてプレハブへと入って行った。


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