保健体育指導要綱改定
Added 2024-02-26 02:43:36 +0000 UTC保健体育の指導要綱が改訂される。 長谷川はそのための研修に来ていた。体育教師が100人以上集まった研修会場は、どこか熱気に包まれている。 坊主頭が少し伸びた髪をガシガシと掻きながら、長谷川はすでにすこし疲れ気味のため息をついた。 「ただでさえ仕事が多いのに、こんな研修まで。しかも指導要綱の改訂だなんて勘弁してほしいですよね」 隣に座る後輩の体育教師の渡辺がぼやいている。 たしかに、勘弁してほしい。 長谷川は顎髭を撫でながら会場内を見わたす。保健の授業の内容改訂は性別で分かれるので、ここにいるのは男の体育教師ばかりだ。誰も彼も一応参加している体はとっているが、どこか気だるさのようなものをただよわせている。 「まあそう言うなよ」 長谷川はぐちる後輩をなだめた。 「研修が終わったらいつもの奢ってやるからさ」 「マジっすか!」 渡辺が食いついてくる。 いつもの。それは長谷川が後輩を労うときに使う手段だった。ようするに、風俗だ。男は溜まったら発散するに限る。イライラもちんぽから精子と一緒にぶち撒けてしまえば、なんとなくスッキリする。 長谷川はそういう環境で育ってきた。男だらけの男子校を卒業し、体育大学に進んだ。男について、自分はそれなりに熟知しているつもりだった。現に渡辺もこうして乗り気で食いついてきているし、それは間違いでもないだろうと思えた。 渡辺はまだ24歳で、性的な話題にもノリがいい。以前、親睦を深めるつもりで職場の数学教師を風俗に誘ったら、苦笑いして断られてしまった。 それ以来、長谷川はその男が苦手だ。 男同士のノリみたいなものに気軽に乗ってきてくれるやつとじゃないと、話が合わない。 そういう意味で、今回の面倒くさい研修も渡辺が一緒なのは運がよかった。 やがて、講師らしき男が入ってきた。会場内のざわめきも静かになった。 「これより、全国高等学校保健体育科、指導要綱改訂研修をはじめます」 講師は高岡と名乗った。若い男だ。35歳の自分より、5つくらい下だろうか。渡辺みたいな若さも残しつつ、若干くたびれはじめた感もある。 そのわりに目つきだけはやけにギラついているな。と長谷川は感じた。 しかしそれも一瞬のことで、話しはじめた高岡を見るとそんなこともなかったような気がしてきた。 手元にあるパワーポイントの資料をめくり、ときどきなにかを書き込みながら、1時間ほどの研修は過ぎていった。 「ではこれで前半部分は終わりです。お疲れさまでした」 高岡の言葉とともに、会場のあちこちからうだるようなため息が聞こえた。退屈な研修にみんな疲弊しているのだ。ましてや自分たちは体育教師。座学よりも体を動かすことのほうが性根にあっている。 「15分の休憩のあと、後半パートに入ります。必ずお手洗いを済ませておいてください。いいですね? 必ずですよ?」 妙なところに力を入れて高岡はそう言い退室していった。 「小便行けってあんなに力入れて言わなくたってねえ。おれらガキじゃねえんっすから」 渡辺が笑う。 いや、おれからすればおまえもまだ結構ガキだぞ。 長谷川はそんなことを思いながら、「そうだな」なんて同調してみる。 しかしなんとなく高岡の熱を入れた口調を思い出し、とくに尿意を催していたわけでもなかったがトイレに行くことにした。 「おまえも行くか?」 「おれはいいっす」 渡辺にも声をかけたが、彼は来なかった。 「お待たせしました。ただいまより後半パートの研修をはじめます」 高岡が戻ってきた。 「後半は主に保健部門です。今年度から性教育に関して、大幅な改訂があります。具体的には性行為の実技が追加されます」 会場がざわめいた。長谷川も講師がなにを言っているのか理解できなかった。隣に座る渡辺もぽかんとした顔をしている。 「しかし、実技と言っても女性と性行為をさせるわけにはいきません。そこで男子生徒たちの性行為の相手は体育教師であるみなさんに務めていただくことになります」 会場は混乱におちいっていた。なんの話をしているんだ。男同士でセックスするってことか? 信じられない。それも生徒相手に。 「え…、あの人なに言ってるんですかね」 渡辺が茫然とつぶやいた。 「わからん…」 長谷川もそう答えるしかなかった。 「みなさーん。お静かにしてください」 ぱんぱんと高岡が手のひらを叩いた。 すると同時に、会場内がぴたりと静かになった。 どうなってんだ? 長谷川は会場も見回そうとしたが、首が動かなかった。高岡の顔から目が離せなかった。かろうじて目だけを動かして隣の渡辺を見ると、後輩体育教師も講師から目が離せなくなっているようだった。 「えー、混乱が生じることは予想されておりましたので、本日は私が講師として起用されたものでございます。皆様にはちょっとした催眠術をかけさせていただきました。いまから研修用のビデオを観ていただきます。ビデオが終わるころには、皆さんこの研修のすべてが脳に入ってると思いますので」 スクリーンが降りてくる。おれたちはそこから目が離せない。 やがて、なにやら映像がはじまった。カラフルな幾何学模様がいくつもいくつも絡み合った、意味不明な映像だ。 それがやがて薄くなっていき、男が二人出てくる。 ジャージ姿の坊主髭の男が教壇に立っている。あれはおれだ。長谷川はそう気づく。自分がいつの間にこんなビデオに出演したのか、思い出せない。 一人の生徒がいる。生徒は渡辺だ。制服を着るとまだギリギリ高校生に見えなくもない。 「じゃあ、射精については以上だ。なにか質問はあるか?」 映像のなかのおれが喋っている。 「せんせー。おれまだ射精のやり方がよくわかりません」 渡辺が手を挙げて質問する。 仕方ねえなあ。長谷川はそう言ってジャージのズボンをもぞもぞとおろす。ぼろんとちんぽが飛び出してくる。黒々とした陰毛が濃く繁り、若干短いが太くて重たげなちんぽだ。あれは間違いなくおれのちんぽだ。毎日見ているからわかる。長谷川は混乱してくる。しだいに、本当にこの映像のようなことがあったような気がしてくる。 映像の長谷川がちんぽを扱きはじめる。 それはすぐにムクムクと大きくなる。 映像にシンクロするように、研修会場で座っている長谷川のちんぽもスーツのなかでむくむくと膨らんでいく。 鼻息が荒くなる。自分の鼻息かと思ったが、どうやら隣の渡辺のものらしい。 映像の渡辺も鼻息を荒くし、目をぎらつかせて長谷川のちんぽに魅入っている。 「皮オナニーは包茎を助長するからやめるんだぞ」 ビデオのなかで長谷川がそう解説し、亀頭を手のひらで捏ねるように刺激している。いつもの自分のオナニーと一緒だ。長谷川はだんだん、この映像の自分に見える男は自分だと感じてくる。 「亀頭がぱんぱんに腫れているのがわかるな?」 長谷川の暴発しそうに膨らんだちんぽがアップになる。見慣れた自分のちんぽなのに、長谷川はエロい気分になってくる。 「ここまできたらフィニッシュに向けて一気にたたみかける」 亀頭をしごく手が速くなる。指を輪っかにして、猛スピードで亀頭を擦って磨きあげている。 画面のなかの亀頭がぐっと膨らむ。次の瞬間、真っ白なザーメンが噴出する。長谷川のちんぽの目の前にいた渡辺の顔が、ゼリー状のザーメンで覆われていく。 長谷川は自分の股間の湿り気に気づいた。スーツを着たまま射精していた。 やがて映像がうっすらと消えていく。頭の中がぐちゃぐちゃなようで、妙にスッキリした気分になっている。 「映像は以上となります」 高岡の声が響く。 体育教師たちは夢から醒めたように、研修会場でぼんやりとしたまま動きはじめる。 真っ先にスーツを脱ぎはじめたのは渡辺だった。 長谷川もそれにつづいた。 他の男たちも、つぎつぎと着衣を脱ぎ捨てた。 筋肉質な男たちの裸体がずらりと並んでいる。 全員のちんぽはフル勃起している。精液の臭いが部屋中にむわりとたちこめる。 「では、ビデオで習った通りに、実技の演習をしてみましょう」 高岡の指示に従い、男たちは隣り合った男と向かい合い、キスをはじめる。舌を入れるキスだ。犯し合うという言葉がぴったりな、肉肉しい口付けを交わしながら、男たちは互いの亀頭を重ね合わせて手を使って扱きあう。さきほど発射したザーメンがローションのようにグチュグチュと卑猥な音を立てている。 「うぉぉぉっ…」 どこかで男のうめき声があがる。早漏の男が、一人射精したのだ。 それを皮切りに、男たちは順々に雄叫びをあげながら射精していく。 長谷川と渡辺も同様だった。渡辺が先に射精した。「あっ、あっ、あっ、やばいっす」そう言った渡辺のちんぽの先端から、ミルクのような精液が勢いよく飛び出して二人の筋肉質な体を汚していく。 長谷川は渡辺が撒き散らした精液を指で拭い取り、渡辺の尻穴をまさぐる。「んはぁっ…」と渡辺が鼻から甘えたような声を出す。 「こちらの方が一番最初に準備が整ったようですね」 高岡が渡辺の肩を叩く。渡辺は家畜のように、四つん這いになって精液でぐじょぐじょになった自らの尻穴を高く掲げて長谷川の方へと向ける。 「では、長谷川先生。セックスの実技を見せてください。普段の通りに動いていただいて結構です」 高岡の指示が呪文のように長谷川の脳に注ぎ込まれる。 長谷川は一気に腰を打ちつけて渡辺の尻穴をちんぽで貫通させた。 「はぁぁぁぁんっっっ!!」 渡辺が絶叫する。それと同時に渡辺のちんぽから数滴の精液の残り汁が床に撒き散らされる。 「ダメですねえ。長谷川先生。そんな乱暴なセックスは問題がありますよ」 高岡が長谷川を渡辺から引き離す。 高岡がスーツのチャックをあけると、500mlペットボトルくらいありそうな巨根のちんぽが姿をあらわす。ばっきばきに硬くなっており、それは臨戦態勢だ。 その凶器の先端でもって、高岡は浅く渡辺の尻穴の入口を抉る。 「んほぉぉぉっ…おぉぉ…」 渡辺がせつなげに呻く。 「最初はすこしずつほぐすように穴を広げていきます」 高岡は解説しながらセックスを進めていく。 長谷川の体に、いつしか別の体育教師たちがまとわりついて、乳首を指でこねている。長谷川は自分の乳首が性感帯だなど知らなかった。未知の快楽に頭がボーッとしている。その真っ白になった頭のなかに、講師の言葉は流れ込んで、焼きつく。 「ほしい…ほしいっす…」 渡辺が尻を振っている。長谷川に犯されたときには見せなかった媚態だ。渡辺は発情していた。高岡のテクニックで完全にホモのウケとして目覚めはじめていた。彼にはホモ気など微塵もなかったはずなのに。 「ウケがここまできて初めて挿入を本格的に開始します」 高岡の巨根がズブズブと渡辺の尻に埋まっていく。 「あっ…あっ…あっ…」渡辺が目を見開いて全身を痙攣させながらそれを受け入れている。 「前立腺を見つけたら」 高岡が腰の位置をすこしずらす。 「そこを集中的に刺激してあげましょう」 そして始まる怒涛のようなピストン。渡辺はあっという間に顔を紅潮させ、AVの女優のように喘いでいる。あの男らしい、爽やかで生徒の兄貴肌を気取っている渡辺がだ。 「ああんっ! あああんっ!」 渡辺が全身をくねらせている。絶頂が近いようだ。 そのあいだも長谷川は見知らぬ体育教師たちから嬲られている。乳首やちんぽだけではなく、いつしか尻穴まで指で犯されている。尻を犯された経験など長谷川にはないのに、なぜだかうっすらと快感が脳内で咲き乱れている。 「うぉぉぉおおっっ!」 長谷川は射精した。精液が数m飛び出して、渡辺と高岡を汚した。その精液の熱さに耐えられなかったのか、連続して渡辺も絶頂した。 「いぐっ…! いっちゃうっ…! おれ男なのにっ、男に犯されてっ、イっちゃうぅぅぅぅっっっっ!!」 渡辺の体が海老反りびなり、ちんぽから精液がまたもや噴き出す。 同調して尻穴がぎゅうぎゅうと高岡のちんぽを締め付ける。 「くっ…、ここで一番奥までちんぽを押し込み、精子を着床させます」 高岡が腰を押し付けてちんぽを根元までずっぽしと渡辺の尻にうずめる。高岡の睾丸はヒクヒクと引き攣って、精子を送り出しているのがわかる。 やがて、あらゆる場所から絶頂の叫びがあがった。 精液の臭いがムッと濃厚になる。 「…以上をもちまして、本日の研修を終了とします。各々、各自の生徒指導に活かしていただけますと幸いです」 高岡の言葉で、研修が終わる。男たちは快感で茫然としたまま、やがてすこしずつ動きだし、虚ろな目のままで服を着はじめる。 男子高校生たちだけの教室は騒がしかった。 「男女で分かれて保健の授業って、絶対エロいことやるって!」 クラスの人気者のサッカー部の男子がそう言ってゲラゲラ笑っている。 「おまえら席につけ」 そこに長谷川と渡辺が入ってくる。 「あれ? なんで渡辺先生もいんの?」 さきほどのサッカー部の男子生徒がたずねる。 「渡辺先生は助手だ。今年から保健体育の授業は指導要綱が改定されたので、体育教師二人がかりで今日は授業を行う」 長谷川がそう説明しているあいだに、渡辺が窓のカーテンをすべて閉めて、教室のドアの鍵もかけてしまう。 生徒たちは渡辺の動きを不思議に思いながら見ている。 「おまえら、これを見ろ」 長谷川が教室の前面にあるモニターを指さす。そこにはカラフルな幾何学模様が映っている。 「なにこれ…」 生徒の誰かがそう呟いたのを最後に、教室は静まりかえった。 長谷川と渡辺がジャージを脱ぎ捨てて全裸になる。筋肉質な体と、ふてぶてしいちんぽがあらわになる。 「じゃあ、あとは研修の通りだな」 「そうっすね」 二人が卑猥な目をして頷きあう。 男子高校生たちは、虚ろな目をしてモニターに見入っている。 人気者の男子生徒が、びくりと体を震わせた。と、その制服の股間部分がみるみる湿って色濃くなっていくのが長谷川の目には見えた。