初夢の話
Added 2024-01-28 08:09:36 +0000 UTC「ちんぽ太いね」 サウナで隣に座った男から、突然声をかけられた。 「それに顔も体もすっげえ俺好み」 男はギラついた目で舐めるように俺の全身を見てくる。 中学高校と柔道部なんてのに入ってて、無駄に堅太りした俺の見かけが人から褒められる日が来るなんて思ってもいなかった。 あいつ芋っぽいよな。とネタみたいに言われて、俺自身もだははとそれを笑い話にしたりして、なんとなく友だちはいるまま、気づけば大学も卒業して、いまじゃしがないリーマンなんかやってるわけだけど。 じつは俺は童貞で、いままで一度もちんぽを使ったことがない。 そこまでの関係になれるやつと出会ったことがない。 俺に声をかけてきた男は、まあそこそこの顔をしていた。そこそこというか、ちょっとカッコいい方だと思う。女からモテそうな感じ。そんな男が、目をギラギラさせて「俺好み」なんて言ってくるもんだから、なんだかマンザラでもない気分になってくる。俺、ホモとかじゃないはずなんだけどな。 「俺、ホモとかじゃないんですけど」 俺がそう言っても男は捕食者みたいな顔で俺の目をじっと見ていた。 「で、しかも童貞なんっすよね」 男の顔に喜びが広がっていくのがわかった。 なんかクール系な顔立ちしてるのに、すげえギラつきよう。セックスのときって、こんな顔になるもんなのかな。 だとしたら、いま俺も結構すげえ顔してんだろうな。 「でもお兄さんかっこいいし、なんか抵抗ないから。童貞卒業させてくれるなら、いいっすよ」 男が俺の肩と胸に手を回して愛撫をはじめる。爪先が乳首を掠めていくが、くすぐったいんだか気持ちいいんだかわかんない感覚が一瞬よぎる。 「ホテル行こっか」 男の言葉に俺は頷いた。 ホテルの部屋に入るやいなや、男は待ちきれないとでも言わんばかりに俺のズボンの股間部分に飛びついてきて、チャックをおろしてちんぽを取り出し、頬擦りしてから舐めはじめた。 「やっべ…」 情けないことに、俺はその一舐めでイきそうになる。仕方がないだろう。これまで自分の手とTENG◯しか使ったことないんだから。 「イくとき口に出して」 男は俺の金玉まで舌を這わせながら、上目遣いでそう言う。そこそこのイケメンがこんなに従順におれに奉仕してる姿は、なかなかに来るものがあるな、なんて思いながら、俺は必死で平静をよそおって頷いた。 ちゅぱ、ちゅぱ……エロい音が響いている。 俺の金玉がせりあがり、精液を発射する準備をしている。 「やべえ、出る」 俺がそう言ったと同時に、男が俺の亀頭を口で咥え込んだ。 生暖かい男の口内に、三日間溜め込んだ濃厚精子を俺は放出する。 「美味いの?」 俺は興味本位で尋ねる。 「試してみる?」 男が笑う。すげえエロい顔をしている。 その顔に魅入るみたいに立ち尽くしていると、顔を近づけてキスされる。舌が俺の唇をこじ開ける。俺の精子が、俺の口の中に流れ込んでくる。熱い。それしかわからない。頭が沸騰してるみたいだ。 男が口を離した。手のひらに残りの精液を吐き出し、それを使って自分の尻穴をほぐしはじめた。 「俺、ホモじゃねえのに」 俺は茫然とそれを見ながら呟く。 「素質あると思うよ」 男が笑う。またエロい顔してる。くちゅくちゅくちゅくちゅ……俺の精液が男の尻穴をほぐしている音が聞こえる。俺のちんぽは射精したばかりのはずなのに、またふたたび興奮状態でムクムクと起き上がっていく。 ベッドに四つん這いになった男の尻に、俺はちんぽを突き立てて腰を振っていた。 「あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!」 男が喘いでいる。その声を聞くたびに俺のちんぽはますます膨張していく。 挿れた瞬間、俺は耐えきれずに一度射精していた。 「悪い……」 俺が謝ると、男は「種ローション追加してくれて嬉しい」と恍惚とした顔でうわごとみたいに呟いた。 それで俺は火がついたみたいになって、もう何度も男の尻穴で射精しながらもずっと腰を振り続けている。だってすげえ気持ちいい。カッコいい男が俺のちんぽで泣かされているという状態にも、すげえ興奮する。 「あー! イクっ! イクっ!」 男が突如絶叫を始める。俺はわけもわからないまま、腰を打ちつけるのをやめない。 「あーーーーーん!!」 男の裏返った声の叫びと同時に、ちんぽを出し入れしていた尻穴が勢いよく締まる。それに搾られるみたいに、俺はもう何度目かもわからない中出し種付射精をしてしまう。 男のちんぽ――ずんぐりと太さのある俺のちんぽとはちがい、ほどよい太さで皮が剥けた綺麗なちんぽ――から、精液がほとばしる。ちんぽになんか手を触れていないのに。 「トコロテンしちゃった……」 男が恥ずかしそうに顔を手で隠す。手で触れてもいないのに射精する状態をトコロテンと呼ぶのだと、俺は理解する。 「またトコロテンしたいか?」 俺が意地悪くそう聞くと、男は煽情的な目をしたまま「したい…」と答えた。いま俺の顔は、獰猛な獣みたいにギラついていることだろう。セックスの快楽を知ってしまったいまでは、もう以前の俺には戻れない。俺はこれから、何人もの男たちを犯すだろう。俺のこのちんぽで。薄ピンクの亀頭が、どす黒く染まるのに、時間はそうかかるまい。 俺はふたたび腰を振りはじめた。男がまた喘ぎだす。そのまま、だんだん意識が遠くなっていく…… 目を覚ますと、家の布団のなかだった。 股間に湿り気を感じてパンツに手を突っ込むと、夢精していた。 「ちっ」 舌打ちして身を起こす。 初夢が男とのセックス。しかもそれで夢精するなんて、情けない。 現実世界の俺は相変わらず童貞のままだし、ちんぽはかわいいピンク色のままだ。太さだけは俺に似てずんぐりしてるけど。 部屋でシャワーを浴びようとして、正月からなんだか虚しくなりそうなのでやめた。スマホで近所のスーパー銭湯を検索する。正月から営業しているのを確かめる。おれはパンツだけ着替えて、股間に撒き散らされた精液を荒々しくトイレットペーパーで拭き取り、家を出る。 体を洗ってさっぱりしてから、サウナで一人座っていた。正月から銭湯なんか来るやつはあまりいないらしい。 と、横に誰かが座った。サウナの中は俺以外に客がいないのに。なんでわざわざ横に座るんだと思ってチラリと顔を盗み見ると、驚いた顔をした男がこちらを見ていた。 「おまえ!」 俺は思わずとびのいた。その拍子に股間を覆っていたタオルがはらりと落ちた。 「夢で見たのと同じだ……」 男は茫然とした様子で、俺のちんぽを見て呟いた。 「まさか……」 男の顔は、俺がさっきまで夢の中で犯していた男とまったく同じだった。 俺たちはしばし無言のまま見つめあった。 「あー……」 俺は頭をかきながら言った。 「間違ってたら悪い。それになんのことかわかんなかったらスルーしてくれていいんだけど」 男が俺の顔をじっと見ている。 「またトコロテンしたいか?」 俺がそう尋ねると、男の顔はまたたくまに雄の顔へと変貌していく。 「したい……」 男が俺の耳元に口を寄せる。俺は男のタオルの下に手を突っ込んで、男のちんぽをまさぐる。 「次は俺にも挿れてみてくれよ。俺には素質があるんだろ?」 照れ隠しみたいに俺が言うと、男はニカッと笑って。「OK」と答えた。