SamSuka
ハセトム(旧:HI)
ハセトム(旧:HI)

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卒業写真

 転勤のために部屋を片付けた。そこで実家に置いてきたと思っていた卒業アルバムを見つけた。  懐かしさにつられて、手に取ってページを開いた。  一番左上に、東の顔が載っていた。  東拓也。彼とおれは「禁断の関係」だったことがある。 「おれたち、禁断だね」  校舎の人気のないトイレの個室で、興奮で息を荒くさせながら、東は目をギラつかせて、そう言った。互いにスラックスと下着のパンツを膝までおろし、硬く勃起したちんぽをさらけ出しながら、おれたちは見つめあっていた。  いつの話だったか、そんなことは適当に想像してほしい。いま思い出すだけで恥ずかしくなるから。でも、このときの経験のために、おれは自分が男の体やちんぽや金玉に興奮する男なのだと自覚できた。  東は最近、結婚したらしい。SNSで見かけた。  でももしかしたら、いままた東と再会したら、おれたちは学生の時よりも、より深い男同士の世界に足を踏み入れることになるのではないか。そんな気がしてならない。  きっかけは、東の方だった。 「Iのちんぽでっけえ!」  トイレで偶然並んで小便をしているとき、あいつにちんぽを覗き込まれたのだ。 「そんなことねえよ」  おれは照れたように否定するので精一杯だった。東はまあまあ顔もよかったし、一部の女子から人気があると知っていたから、そんなやつから褒められるというのは(それがちんぽという下世話なものでも)、なんだかくすぐったいような気分になるのだった。  それ以来、東とよくトイレで一緒になった。  いま思えば、東はおれが小便に行くのを見計らっていたのかもしれない。  おれが小便器前に立って放尿を始めると、きまって東はトイレに入ってきて、他にもいくつも空いている便器はあるのに、おれの隣に陣取るのだった。 「なあ。セックスしたことある?」  ある日の放尿中、東にそう声をかけられた。 「ないよ」  おれは答えた。実際、そのときのおれはまだ童貞だった。 「おれもない」  東はそう言って笑った。いやらしい笑いだと思った。  すると、東はきょろきょろとトイレの中を見渡し、おれたち以外に誰もいないのを確かめると、ズボンのチャックから放尿の終わったちんぽを丸出しにしたまま個室へと向かうのだった。  驚いたおれが東を目で追っていると、個室に入った東はおれに手招きしてみせた。ズボンから飛び出した東のちんぽは、水平になって、少しずつ硬くなりながらぶるんぶるんと揺れていた。  おれはその揺れるちんぽに催眠術でもかけられたかのように、ふらふらとあとにつづいて東のいる個室へと入った。おれのちんぽも、なぜだか少しずつ硬さが増してきているのがわかった。  おれが個室に入ると、東はドアを閉めて鍵をかけた。  ガチャンという音を聞いた瞬間、おれはわけのわからない興奮のため、口の中に溜まった唾を音を立てて飲み込んだ。  おれたちは洋式便器を挟んで向かい合って立った。  互いのちんぽが、睨み合う蛇のように向き合っていた。 「やっぱでけえ」  東は笑いながら手を伸ばし、おれの亀頭に触れた。  ビクンとおれのちんぽが跳ねた。 「勃ったらこれとか、学校で一番でかいんじゃね?」  東はおれのちんぽを軽く扱いた。 「そんなことないよ」  おれは謎の謙遜をした。 「Mのちんぽ見たことある?」  東はバスケ部の主将を務める男の名を挙げた。 「あいつ、めっちゃデカいんだよね。部活入ったときに、先輩からちんぽ無理やり剥かれたらしいんだけど、そのせいでこんなに腫れたとか言って、おれに前見せてきたんだよ」  おれはMが嫌いだった。なんとなくいけすかなかったのだ。でもその話を聞いたとき、Mのちんぽを見たという東が羨ましくなった。 「Mも剥けてんの?」  おれは尋ねた。 「剥けてる。勃たなくても剥けてた」  東は答えた。  東のちんぽは、勃起しても先端まで皮が被っていた。  おれは東のちんぽに手を伸ばし、するするとその皮を根元に引っ張って剥いた。  真っ赤に腫れあがった亀頭が顔を出した。べつに汚れてはいなかった。 「すげえスースーする」  東は腰を引いた。おれの手から東のちんぽが抜けた。  おれは深追いするように手を伸ばし、東の亀頭に触れ、指先で捏ね回した。 「んぁっ」  東が逃れようとしても、がっしりとちんぽを握って離さなかった。 「東もムケチンにすればいいじゃん」 「なんか、できねえんだよ。剥いてみたことはあるんだけど、パンツに擦れて勃起しそうになるから」 「おれとムケチン仲間になろうぜ」  おれは東の亀頭を撫でつづけた。 「んはぁっ! ダメだって! すぐ出る!」  東がそう言うので、おれは手を引いた。  おれたちは剥けたちんぽを向かい合わせて立った。  と、東がおれを抱き寄せた。  おれも東を抱き返した。おれたちは抱き合った。  下腹部でちんぽ同士が密着して絡み合った。東のちんぽの熱が伝わり、わけがわからないほどに気持ちよかった。当時はまだ童貞だったおれは、はじめて感じる他人の熱に浮かされるように、腰を振りはじめた。 「エロいな」  東もそう言って、腰を振りはじめた。おれたちはセックスしているみたいに、互いの性器を絡み合わせたままで腰を振り快感を追った。 「やべえかも」  やがて、どちらともなくつぶやいた。おれは腰の動きを早くした。東も腰の動きを早めた。 「やべえわ」 「おれも」 「一緒にイク?」 「イキたい」 「やべえっ」 「ああっ」 「あっ」 「あっ」  ドピュッと東のちんぽの先端から、白い粘液が飛び出して、おれたちの腹を熱く汚した。それと同時に、おれのちんぽからも、熱された白濁液がばら撒かれるように飛び散った。  トイレの個室の中は、精液の臭いでむせ返りそうなほどになった。  おれたちは顔を真っ赤にさせながら見つめ合った。  そして二人でキスをした。  射精したばかりで、力をなくしはじめていたちんぽが、またふたたび硬さを取り戻していった。  おれたちは舌を絡めるキスをしながら、腰を互いに前に突き出し、互いの腹や太ももに散った精液を塗ったくるように動いた。  グチュグチュといやらしい音が響いた。  つい先ほど射精したばかりだというのに、二人はまた完全に勃起していた。 「次はどうする?」  おれが聞いた。 「口に入れたい」  東が答えた。  おれたちは抱擁を放した。  東がしゃがみ込み、おれのちんぽの前に顔をもってきた。  おれのちんぽが上を向いてゆらゆらと硬く揺れていた。  その亀頭を躊躇なく東は咥えた。  その瞬間、東の口内の熱さと柔らかさに耐えられず、おれはまた射精した。  東は口でおれの射精を受け止めた。 「ごめん」  おれが謝ると、東は上目遣いにおれをちらりと見たあと、ものも言わずにちんぽを咥えたまま頭を往復させた。 「んはあっ!」  おれの口から情けない声が漏れた。  おれは膝がガクガクと笑い立っていることができなくて、個室の壁にもたれた。  東は執拗におれのちんぽを追いかけて、おれの放った精液でぬるぬるが増した舌を使っておれのちんぽを責めたてた。  個室におれの荒い呼吸音が響いた。 「東っ……やばいって。また出る」  おれが東の頭に手をかけても、東はフェラをやめようとしなかった。  おれはまた射精した。自分の精液の熱に包まれて、ちんぽが熱くなった。 「ああ…」  おれが放心していると、東はようやく口からちんぽを離して立ち上がった。 「今度はおれにもやって」  精液の臭いがする息を吐きながら、東がおれの耳元で囁いた。  おれは東のちんぽを目の前にした。  おれのより一回りほど小ぶりなそれは、先端が弾けそうなほどに赤く腫れ上がってぴくんぴくんと痙攣するように揺れていた。  おれは覚悟を決めて一気にそれを口内に収めた。 「んはあああああっ」  東の快楽の吐息が頭上から聞こえた。  おれは生まれてはじめてちんぽを咥えた。不思議と不快感はなかった。さきほど射精したために、精液の味がわずかにした。あとはなにか、しょっぱいような、そんな味が口の中に広がった。  舌で亀頭を舐め回すと、東は腰をガクガクと震わせた。  おれはそれが面白くて、執拗に繰り返した。 「やべえかも」  東がそう言うと同時に、口の中に精子の臭いが広がった。下にも水飴のように粘ついた熱いものがまとわりついた。 「早いじゃん」  揶揄うようにおれがそう言うと、 「おまえほどじゃない」と頬の赤い笑顔で返された。  おれは立ち上がり東の目を見つめた。  東はまたおれのことを抱き寄せた。  おれたちは勃起したちんぽを互いの腹部に押し当てながら、互いの精液の残る口同士を合わせてキスをした。   「セックスしてえな」  東が言った。  おれたちはトイレットペーパーで互いの精液を拭き取ったあと、誰もいない校舎の屋上に来ていた。 「してえな」  おれも東に合わせた。  どんな相手とセックスしたいか、それは互いに言わなかった。 「っつーか、おまえマジでちんぽデカすぎだろ」  東が笑った。  おれはなんだか切なくなって、あと、正直まだなんだかムラムラしていて、東の体にじゃれつくみたいに飛びついて、その股間の膨らみを揉みしだいた。 「やめろよ」  東が悲鳴をあげながら屋上に転がった。  おれは追いかけて東の股間を鷲掴みにした。  揉めば揉むほど、ムクムクと中身が硬くなっていった。 「やばいって」  東がおれを見た。おれも東を見て笑った。 「おれたち禁断だな」  東が言った。 「だな」  おれも答えた。  それから、卒業まで、東とは特筆するようなことはなにもなかった。  一度だけ、Mから電気あんまをかけられている東の姿を見かけた。 「ダメだって! やべえ! マジやめて! 出る! 出ちゃうって!」  東は笑いながら悲鳴をあげていた。 「なにが出るんだよ!? ああん!?」  Mも満面の笑みで、バスケットボールというスポーツの賜物か、その豊かに伸びた脚を使って東の股間を容赦なく責め立てていた。  おれはそれを見て、すぐにトイレに駆け込んだ。  そしてちんぽを取り出し、扱き立てた。  すぐに射精が訪れた。たてつづけに2回連続で抜いた。それでも興奮はおさまらなかった。  電気あんまするMと、それを受けて頬を染めていた東の痴態が頭から離れなかった。  壁に精液の痕が、だらだらと垂れ落ちていった。   卒業写真の東を見て、卑猥な思い出が、生々しくよみがえった。 あれ以来、おれは男以外に興奮できなくなった。 東だけが普通に結婚し子供ももうけているだなんて、不公平だと思った。  ――次の同窓会には無理してでも出席しよう。  おれはそう思った。  そして東と会い、なにか話し、そしてあいつもおれと同じように……  そんなことを考えた。


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