SamSuka
ハセトム(旧:HI)
ハセトム(旧:HI)

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スライムの侵食

 残業が終わって最終電車で家に帰った。静かな住宅街に革靴の靴音がコツコツと響く。あたりは静かだ。妻はもう寝ているだろう。中学二年生になる息子だけはこっそりと起きているかもしれない。14歳の男子という生き物がそういう年ごろであることを父親でもある男はよく理解していた。 「はぁ〜」  誰もいない道を歩きながら、武藤はわざとらしいほどのため息をつく。  疲れていた。ため息をつけば幸せが逃げるというが、いまさら失う幸せなどないのではないかとやけくそになるほどに疲れていた。  40歳をむかえて以来、慢性的な疲れが体からつねに抜けない。べつになにかとくべつ負担になるようなことが増えたわけではない。それでも、だ。  歩きながら武藤は股間に目を落とした。  ――そういえばもうずっと抜いてもいないな。  それどころか勃起すらしなくなった気がする。  自分が息子と同じくらいの歳には、エロいものを見る前から、エロそうという予感だけでビンビンに勃起したものだった。  ちんぽは天を突くように真上に向いてそそり立ち、それを握りしめて上下にしごけばあっという間に絶頂に達して、まだ若くて青臭い精液を撒き散らすようにぶちまけた。  それが今では、よくて地面と並行になるくらいにしか勃起しない。硬さもずっと失われた。精液の量は増えたけれども、もう子作りをする予定もない自分にとっては意味のないことだ。 「はぁ〜」  武藤はふたたびため息をついた。  あと少しで家につくというところに、木で囲まれた公園があった。住宅街のなかに突如出現するその公園は昼間は子供や主婦たちの憩いの場となっていたが、夜中になると木陰が多くてなんとなくだけど不穏な雰囲気がした。  といっても、40歳の男に襲いかかる変質者などいるわけがない。むしろ親父狩りに気をつけなければいけない。自分はもうそういう歳なのだ。  すこしだけ警戒しながら、公園の横を通り過ぎた。公園のなかには人の気配がした。やんちゃな若者たちでもたむろしているのかもしれない。  厄介ごとには巻き込まれないに限る。  武藤は足早にそこを通り過ぎようとした。 「なあ、なんだよおもしれーことって」  そのとき、聞き覚えのある声がした。思わず公園のなかへと顔を向けると、数人の男子中学生らしき少年たちがたむろしていた。そのなかに、武藤の息子の亮一がいた。いま声を出したのは亮一だったのだ。  武藤は思わず声をあげそうになったが、ぐっとそれをこらえて入口近くに植えられた木の影に身を隠した。こんな時間に、まだ中学生の息子が出歩いていることが驚きだった。声変わりが完了したばかりの、まだ慣れていない低い声で毎朝一応「おはよう」とだけ言葉を交わす自分の息子が、真夜中の公園で友人たちとたむろしていることが信じられなかった。 「亮一で最後なんだよ」  少年たちのなかの一人がそう言った。 「なんだよ。最後って」  亮一の声がした。 「おれたち全員もう目覚めさせてもらったからさあ」  別の少年の声がする。 「なんだよ。全然意味わかんねえ。おれ眠いし、なんもないなら帰るぞ。今日だって親父が帰ってたら面倒なんだから」  亮一の口から出た親父という言葉が自分を指すのだということに武藤は気づき、自分の息子がもうそんな言葉遣いをするような年齢になったのかということに驚いた。 「悪い、悪い。じゃあ、さっさと終わらせるか」  少年たちが動き出した。一人が亮一の背後にまわり、もう一人が前からズボンを下ろそうと手をかけた。 「はっ?なんだよおまえら?ふざけてんの?」  亮一は苦笑いを浮かべながら手で彼らを払いのけようとする。  だが少年たちは手を止めなかった。公園の電灯に照らされた顔は、にやにやと卑猥に笑っているのが見えた。 「なあ、なんだよ。冗談ならやめろって」  亮一が身をよじって抵抗する。それを少年たちは押さえつけている。ただ事ではない雰囲気を感じ取り、武藤は木陰から飛び出して少年たちの方へと歩いていく。 「おい。なにやってるんだ」  少年たちは武藤を見ても驚かなかった。「やべえ、誰か来たぞ」そう言いながらも、にやけた顔を引っ込めるでもなく、亮一を凌辱しようとする手を外そうとはしなかった。 「こんな時間になにしてるんだ。警察を呼んでもいいんだぞ」  亮一は父親の存在に気づいたようだったが、何も言わなかった。仲間たちの前で父親に助けを求めるような真似をするのはプライドが許さないのかもしれない。 「おじさん、かっこいいね」  亮一の前に立っていた少年がそう言った。 「なにを言ってるんだ」  武藤はあきれた様子で返事をした。 「とにかく、その子を離して全員家に帰りなさい。いまならまだ黙っててやるから」 「ほんとだ。おじさん結構かっこいい」  別の少年がそう言った。 「こっちのおじさんから先にしようか?」 「それもいいかも」 「おじさんが仲間になってくれたらマスターも喜ぶかな」 「きっと喜ぶよ。小山先生を仲間にしたときも褒めてくれたもん」 「じゃあそうしようぜ」  少年たちは亮一を解放した。そしてそのままわらわらと武藤の方へと押し寄せるようににじりよってきた。 「おいおい。なんの話だ?大人をからかうのはやめろ」  武藤は一歩後ずさった。少年たちは武藤の股間を見ている。そのまま数人の少年が飛びつくように武藤に飛びかかり、スーツ越しに全身をがっしりと、その年ごろの少年にしては強い力でわしづかみにした。 「おい!なにするんだ!」  武藤がすこし荒げた声が夜の静寂のなかに響く。 「父さん」  亮一が武藤を呼ぶ。仲間の前では親父と言っていたのに、父親本人にはまだそうやって呼びかけることができないらしい。 「亮一のお父さんなの?」  一人の少年がそう尋ねた。  亮一は黙っていた。その場に漂う異様な雰囲気に呑まれて、どうすればいいのかわからないようだった。 「いいな。お父さんがこんなかっこいいなんて」 「ほんとほんと」  少年たちはそう言いながら、手早く武藤のスーツを脱がせていく。上着を剥ぎ取り、ワイシャツのボタンをはずし、スラックスのチャックを下げる。 「やめろ!おまえらなんなんだ!怒るぞ!」  武藤が何を言っても、少年たちは止まらない。どこか恍惚としたニヤケ顔をしながら、武藤を裸にしていく。武藤は抵抗するが、少年たちの数が多いのと、異様に強い力のせいで抗うことができない。 「亮一のお父さん。すぐによくなるからね」  そう言って少年の一人が武藤の口を両手で塞いだ。武藤はくぐもった音しか出せなくなる。同時にズボンのチャックがおろされ、膝までスラックスが下げられた。1日仕事をして蒸れたボクサーブリーフがあらわになる。 「うっわ。すげえもっこり」  少年たちが感嘆の声をあげる。武藤は羞恥で顔を赤らめる。 「このなかに亮一の種が入ってたんですね」  少年が武藤の金玉を袋越しに揉みしだく。武藤は両足をバタバタさせて暴れようとするが、それを別の少年がたやすく制してしまう。 「じゃあ、手早く済ませちゃおっか」  玉を揉みしだいた少年が、武藤のパンツをずりおろす。剥けて黒くなった亀頭、茂みになった陰毛、やや大ぶりな玉を包んだ玉袋が姿をあらわす。 「すげえ。でっかいなあ!」  少年が武藤のちんぽに頬擦りする。武藤はおぞましさから身震いするが、少年たちの力は大人よりもはるかに強く、びくともしない。  少年がズボンとパンツをおろした。武藤のと比べても遜色のない黒く太いちんぽが勃起した状態でブルンと飛び出してきた。  ――おい、おい。中学生でこれはおかしいだろう。  武藤の内心を読み取ったかのように、少年が答える。 「こんなに立派になったのはマスターのおかげなんです。おじさんももっとエロいちんぽにすぐなれますよ」  そう言って少年は自身のちんぽをしごきはじめた。  クチュクチュと卑猥な水音が公園に響きわたる。 「なにやってんだよ」  亮一が怯えたような声をあげた。気がつくと亮一も少年たちの手で拘束されていた。 「あっ、あっ、あっ、イクっ!!」  少年が絶頂に達した。少年の腫れあがったような亀頭の先端から、勢いよく精液が飛び出して武藤のちんぽへと降り注いだ。 「!?」  武藤は驚いた。少年の精液は黒色をしていたのだ。それは人間であればあり得ない色だった。 「すぐにおじさんも仲間ですよ」  息を荒げながら少年がそう言って、武藤のやわらかいままのちんぽを握りしめた。  と、少年の精液が突如生き物のように動きはじめた。スライムのようなそれは、武藤のちんぽの先端へと集結していく。 「もがっ!」  武藤は抵抗するが、逃げることはできない。ニヤニヤ笑った少年たちが、彼の体を取り押さえている。 「んんっ!?」  徐々にスライムが小さくなりはじめた。いや、正確には、武藤の尿道から体内へと侵入をしているのだ。 「これはマスターがお作りになられた新生命体です」  黒い精液を発射した少年が武藤のちんぽを揉みしだきながら説明した。 「これは雄の睾丸に棲みついて、男性ホルモンを活発にしてくれて、ぼくらを改造してくれるんです」  少年は夢見るような調子で喋る。武藤は怯えるが、もうそのスライムは半分以上が体内に潜り込んでしまっている。 「もう離していいぞ」  少年たちの手がいっせいに解き放たれた。武藤はその場に膝をつくように倒れ込む。 「父さん!」  亮一が叫ぶ声がする。すぐに別の少年が亮一の口を手で塞いでしまう。  武藤は混乱していた。いま起きていることを受け入れることができなかった。すべて夢なのではないかと思っていた。 「ほら。もう始まってますよ」  少年が笑った。武藤は自身の股間を見下ろした。  そこはこれまで見たこともないほどに凶悪に張り詰めて、硬く勃起していた。 「ああっ」  絶望の吐息は快楽に塗りつぶされた。武藤はさらに混乱した。気持ちいい……認めたくなかったが、これまで生きてきた中で感じたこともないほどの快感が武藤の股間からジンジンと広がっていた。  武藤は立ち上がった。生まれたての子鹿のように足がガクガクと震えた。それでも必死に自分の手でチンポを握りしめて、オナニーを覚えた手の子供のようにそれを力任せに扱いた。 「んんっ!」  亮一がそれを見ている。絶望の瞳をしている。武藤はそれにさえ興奮してしまう。自分の睾丸が、自分のものではなくなっていくのがわかる。  仲間ヲ増ヤセ。  本能がそう告げていた。どうすればいいかはわかっていた。チンポをしごきながら、武藤は息子の元へと近づいた。  亮一を取り押さえていた少年が、亮一のズボンを脱がせる。亮一は必死の抵抗をしてみせるが、どれも無駄なことだ。武藤の目の前に、息子のちんぽがさらけだされる。どこか自分のとかたちが似ている気がする、けれどまだ未熟な青い陰茎をもう片方の手で掴み、その先端を覆う皮をずりおろす。 「!?」  亮一が身をよじる。武藤は息子にこれまで抱いたことのない愛おしさを抱く。 「待ってろ、亮一。すぐにおまえも仲間にしてやるから」  武藤はちんぽをしごく手を早める。絶頂のときは近い。 「うぉっ! イクっ! イクっ!」  中年男の色気ムンムンの声が溢れた。その発達しすぎた亀頭の先端から、黒くなった精液が飛び出し、息子のちんぽへと命中する。溜め込まれていたそれは量も大量で、亮一の股間はまたたくまに黒く染まる。  武藤は絞り出すようにちんぽを握って精液をすべて出し切ると、自分のちんぽと亮一のちんぽを重ね合わせて、兜合わせのやり方でしごきたてる。 「ん、んー!」  亮一のまだ若いちんぽが、父親の手の刺激に耐えられずに膨張していく。スライム状の精液たちはその先端目掛けて動きはじめ、亮一の睾丸目指して触腕を伸ばしていく。  まもなく、それが亮一のちんぽを侵食し始める。自分の息子が作り替えられるのを見て、武藤は興奮する。武藤のちんぽがさらに硬さを増す。そしてもう一度、とどめをさすかのように勢いよく噴出した精液が亮一の下半身を覆い尽くす。  しばらく無音の時間が流れた。亮一は閉じていた目をゆっくりと開いた。目の前の父親を見て、その下腹部で揺れているちんぽを見て、地面にひざまずいてそれを口に含む。 「次はマスターに会いにいきましょう」  少年たちの誰かが言った。息子の頭を掴んでイマラチオをしながら、武藤は「ああ」と頷いた。  やがて、この辺り一体の男たちは全員改造を施され、ある男に仕えることとなるのはまた別の話だ。  


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