SamSuka
ハセトム(旧:HI)
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駐在さんのお年玉

 正月はこの村では旧暦でも祝うらしい。  そんな話を駐在所に入り浸るようになった同い年の漁師である龍司から聞かされた。 「駐在さんも今年がはじめての正月だろ? ちゃんと新年の宴には参加しないとダメだぜ?」  先輩警官である太田さんも、赴任最初の年に参加したらしい。村に溶け込むのに一番手っ取り早い方法なのだそうだ。 「それによお、お年玉もあるんだ」  龍司は日に焼けた精悍な顔をにやりとさせながら言った。 「駐在さんもお年玉をもらったらもっとこの村が好きになるぜ?」  公務員であるおれは、一般市民から物も金品も貰うことはできない。 「ものとかお金はもらっちゃいけないんですよぉ」  弱りきったおれがそう言って太田さんの方を見ると、太田さんもやさしげな顔をほほえませていた。 「もらっときなよ。山越」 「でも…」 「大丈夫。おれも最初の年にもらったんだよ。金でも物でもないから、問題ないよ」  男らしいにもかかわらず、天使のようにも思える太田さんのほほえみのまえでは、反論することなどできなかった。  おれの制服の肩に手を置いてにやにやする龍司を見上げつつ、おれも苦笑いするのだった。  旧正月は明日に迫っていた。その日は休みをとるようにと大谷さんから勧められた。 「結構いろいろあるんだよ。やっぱり神事らしいからね。宴会のまえに、みそぎとか」 「みそぎってなんですか?」 「ふんどし一丁で山の泉で身を清めるんだ」 「この真冬に?」 「そう。この真冬に」  太田さんはあいかわらずにこにこしている。 「いや、寒いですよね」 「すごーく寒いよ」 「やっぱおれ普通に仕事しますよ」 「それはダメ」  糸目のように細い太田さんの目が、わずかに見開かれた。なんだか別人になったみたいで、おれはどきりとした。 「この村に来た男ならみんな参加しなくちゃ」  神社の集会所でおれは素っ裸にひん剥かれていた。 「ほら、駐在さんもはやくしろよ」  荒々しい龍司の声がする。その手には真っ白な長い布。 「ふんどしなんて締め方がわからないんですけど…」 「最初はおれが締めてやるから」  龍司は無遠慮におれのむき出しになったちんこの下に腕を通して、おれの股間をふんどしでおおっていった。 「最初はってことは、次があるの?」  ちょうどふんどしを締めおえたところで、おれはふと浮かんだ疑問をたずねた。 「あるよ」龍司はおれの裸の尻を平手で叩いた。パンッと甲高い音が鳴り、「いてっ」とおれは思わずこぼした。 「これからしょっちゅうあるさ。だからはやく自分で覚えろよ」  おれはその言葉の意味がわからなかった。  いつのまにか龍司やほかの村人たちも、全員ふんどし姿になっていた。  下は中高生くらいの子供もいた。そのなかに、一人だけ俯き気味で恥ずかしそうにたたずむ少年を見つけた。中学1、2年くらいだろうか。  おれは彼のもとまで歩いて声をかけた。 「こんにちは」  少年は肩をびくりとさせてこちらを見た。 「ひょっとして、君も今日がはじめて?」 「あっ、はい…」  少年は消え入りそうな声で答えた。 「よかったよ。おれのことわかるかな?去年の春に赴任してきた交番のおまわりさんなんだけど」 「知ってます…」 「そっか。じつはおれも今日はじめてここに参加するように言われてね。でもなんだかほかのみんなは勝手知ってるっていうか、堂々としてて、ちょっと恥ずかしかったんだ。きみもはじめてなら仲間がいてよかった」 「…」  少年は黒目の大きな目でおれをじっと見ていた。 「じゃあ、とりあえずよろしくね」  おれはなんだか気まずくなって少年に背を向けて元いた場所へと戻ろうとした。 「あの…!」  少年がおれのふんどしを掴んだ。  歩き出していたおれは股間にふんどしが食い込むのを感じて、久しぶりの刺激に「うぉっ」と声が出た。 「あ、すみません…」  少年はおどおどとした様子で謝る。 「大丈夫。ただちょっとびっくりしてさ。こんな格好はじめてだから」  おれは少年を怖がらせないようにつとめて笑顔を浮かべて彼の頭を撫でた。 「おまわりさんは知らないんですか…?」  少年はおれの耳元に顔を近づけてささやいた。 「ん?なにを?」 「このお祭りは…精通した次の年から参加しなきゃいけないんです…」 「え?」 「このお祭りに参加した同級生とか兄ちゃんたちは、なんだか変わって帰ってくるんです…。うまく言えないけど…。だから、おれもなんか自分じゃなくなっちゃうんじゃないかって怖くて…。」  おれは真剣な顔をして少年を見つめた。 「精通したっていうのは、どうやって知られるのかな?」 「お父さんとか、兄ちゃんとか友達がずっと聞いてくるんです。友だちは小6のときに無精しちゃって、それがお父さんにばれて、祭りに参加させられることになったって言ってました…。でも、その子も祭りのあとから、なんだか別人みたいになっちゃって…」  少年はその目にうっすらと涙を浮かべているようだった。 「この集会所で毎晩村の大人の男だけでなにか集まってるみたいなんですけど、そこに出入りするのを許されるようになるんだそうです。友だち同士でも遊ばなくなって…『悪い、そんなガキっぽいことしてる時間ねえんだ』って。『おまえもすぐにわかるよ』って言うんです。この村でおれは精通が一番遅かったみたいで、この年齢で初参加のやつなんておれしかいないんですけど…。でも、なんか変じゃないですか?」  おれは少年の話を聞きながら唾をごくりと音を立ててのんだ。いつしか緊張していたらしい。たしかに、その話は変だ。なにより、精通したら参加させられる祭り? それはいったい…。 「よお。どうした」  考えごとに沈んでいると、背中から龍司に肩を叩かれた。 「あっ、いや。なんでもないよ」  龍司にこの祭りについて聞いてみようかと思ったが、おれは口をつぐんだ。とりあえず、いまはまだ様子を見てもいいかもしれない。集会所には百人近い男たちがいるし、そのなかで新参者はぼくとこの少年の2人だけのようだから。  みそぎに向かうためについてくるようにと、青年団の声が聞こえた。 「大丈夫だから。おれと一緒に行こう」  そう言っておれは少年の肩を抱き、この進まなさそうな彼と共に集会所を出た。そのとき、龍司がこちらをじっと見ているのに気づいた。普段見せたことのない、なんだか野生味のあるギラギラした目つきをしていた。 「どうかしたの?」  おれは思わずたずねた。 「どうもしねえ。早く行くぞ。駐在さん」  龍司に抱き寄せるみたいに肩を抱かれて、おれと少年は集会所から出た。  祭りにおかしなことなどなかった。(みそぎが死ぬほど冷たかったこと以外)  おれたちはまた集会所に戻り、青年団の手で用意したという酒や料理をふるまわれていた。 「とくになにもなかったね」 「はい…」  少年はおれの隣にずっといた。2人ともふんどしが濡れて、ちんこのシルエットが透けているのがすこし恥ずかしい。 「飲んでるか?」  龍司が一升瓶を手にしておれたちのところへやってきた。龍司のふんどしも水に濡れて股間にはりついていた。黒々として、ずんぐりと太いちんこと逞しく繁った陰毛があらわになっていて、おれは恥ずかしさから思わずそこから目をそらした。 「これはお神酒だからな。ガキでも一口は飲まねえとダメだぜ。おまわりさんもそれくらいは見逃してくれるだろ?」  おれたちの目の前に酒を注いだ盃が置かれる。 「まあ、ちょっとなら」  おれは仕方なくそう答える。いつのまにか、集会所中の男たちの視線がこちらに集中している。どうやら新参者を受け入れるかどうか、ここでのふるまいがかかっているらしい。 「ほら。おまわりさんもそう言ってるぞ。男らしくぐっといけよ」  龍司が少年の手に盃を押し付ける。少年は戸惑ったようにそれを受け取り、おれのことをチラリと不安げに見る。  おれは彼を安心させるために自分の盃を手にして一息で飲み干す。おぉー、っと集会所のあちこちから感嘆の声があがる。 「ほら。大丈夫。すこしだけなら君でも大丈夫だよ」  少年は潤んだ目でこくんと小さく頷くと、一気に盃の中身をあおった。 「これでおまえも仲間だな」  龍司はそう言って少年の頭をぽんぽんと撫でる。少年をいたわるみたいに、おれも彼の頭を撫でる。少年はとろんと蕩けたような目つきになって、甘えるようにおれたちにしなだれかかった。それが無性にかわいくて、おれは少年の頭だけではなく肩や胸、お腹やふとももも撫でてあげた。ふんどし越しにちんこを撫でてあげると、精通したばかりだというそこは勢いよくぴょこりと立ち上がり、少年の雄を主張しはじめた。 「あっ」  おれは股間からたちのぼる痺れるような刺激に吐息を漏らした。見ると少年がおれのちんこをふんどし越しにいじっていた。 「おまわりさんのちんこ。黒くておっきい」  少年の言葉におれはなんだか気が大きくなって「そうだろ?学生時代に結構使いこんだんだ。自慢のちんぽなんだよ」と答えた。  なにかが変な気がした。けれどなにが変なのか、おれにはわからなかった。でも、このままだとまずいぞという警告が、頭の中で鳴り響いている気がして、少年のちんこを覆うふんどしをほどこうとする手を動かせずにいた。 「おまわりさん…。おれ、なんか変かも…」  少年が息苦しそうにハアハアと呼吸していた。おれはそれを見て急に目が覚めた気がした。 「大変だ…。診療所に連れて行った方がいいんじゃないか?」  おれは少年を抱きかかえて立ち上がった。酒が思ったより強かったのか、立ちくらみがしたが、足を踏ん張ってなんとか耐えた。 「そんな必要ねえよ」  龍司がにやけた顔でおれを見上げていた。 「医者ならそこにいるからよ」  龍司が指さした先を見ると、村で唯一の診療所の医者がいた。30過ぎくらいでメガネをかけて、いつも明るく優しく笑いかけてくれる医者。その医者が、勃起によって押し上げられてもっこりしたふんどし一丁の体をくねらせて、青年団の40くらいの男のちんこを咥えて夢中になってフェラチオしていた。もう1人の青年団の30くらいの男が、医者のふんどしに手を這わせて尻の穴を指でほぐしていた。 「んはぁあああああっ…」  医者は普段からは想像もできないほどエロい声をあげて、腰をへこへこと空中で動かしながら快感に溺れていた。 「なんだ…これ」 「さーて、そろそろお年玉といきますかね」  龍司が立ち上がり、おれを少年ごと床に押し倒した。 「おっ!今年は龍司か」 「駐在さんが増えてよかったよなあ」 「太田さんは来ねえのかい?」 「後で来るって言ってたぞ」 「あの人も目覚めてからすっかり好きモンになったもんなあ」  男たちのがさつな声がする。  おれはその言葉の内容が理解できない。  目の前には龍司のふんどしに包まれた金玉が迫っていた。 「ほらよ。お年玉だぜ。駐在さん」  おれのひたいに龍司の金玉が落ちてきた。 「んはあああああああっっっっっっ!!???」  その瞬間、これまで感じたことのないほどの快感に襲われ、おれはふんどしのなかで数十発に及ぶ連続射精をした。精液の匂いが、またたくまにたちこめた。 「おまわりさぁん…」  少年が涙目で懇願してくる。 「まだだ…もっとエロい声出せよ。エロガキ…。そしたらおまえにもお年玉やるからよぉ…」  おれは自分が自分ではなくなったのを感じていた。  口から溢れる言葉はこれまで使ったこともない卑猥なものばかりで、口調も龍司をはじめとする村の男たちのものが感染したかのように荒々しくなっていた。  都会から赴任した、やさしいおまわりさんのおれなど、どこにもいなかった。 「ひゃんっ!」  少年が腰をくねらせておれの手マンから逃げようとした。  それが気に食わなくて、おれは平手で少年の尻をパアンッと叩いた。 「なに逃げようとしてんだ、エロガキ。こんだけ勃起させて我慢汁垂らしながらいまさらまともぶんじゃねえ」 「ああ…」  絶望のような声で快感の吐息を投げ出す少年をおれが執拗に責め続ける。 「おや、やってますね」  そこにおれの上司の太田さんがいつのまにかやってきていた。 「お年玉やったらそのざまっすよ。駐在さん」  龍司が腰を突き出して、ふんどしの隙間から取り出したチンコを扱きながら太田さんを迎えた。 「山越はこうなるタイプだったのか。意外だなあ」  そう言いながら、太田さんも警官の制服を脱いでいく。その下は肌着など着ておらず、ふんどし一丁だった。 「まあ、これでこれからは派出所でもなにも隠す必要はなくなるわけだ」  太田さんは龍司を制圧するかのように乱暴に引き寄せて、自分のふんどしの股間に顔を押し付ける。窒息しそうな苦しみから、反射的に龍司が顔を背けようとすると、拳でその頬を殴った。 「誰が避けていいと言った?」  太田さんの目は冷たい。笑っているのに、この人はこんなに残酷だったのかと、おれは少年を責める手を止めずに感心していた。 「申し訳ございません。ご主人様…」  龍司は泣きそうな顔で許しをこう。太田さんはもう一度股間に龍司の顔を押し付ける。今度は隆司はされるがままに顔面いっぱいに太田さんのチンコをなすりつけられている。 「言っただろ?ここのお年玉はいいもんだって」 「マジで最高っすね」  おれがそう答えたとき、少年が「ひゃっ、ひゃっ、んんっ、あぁっ!」ともじもじしながら喘ぎ出し、チンコに手に触れていないのに尻の刺激だけで絶頂して射精した。 「ほら。つぎはおまえがその子のお年玉をあげなくちゃ」  太田さんに言われるまでもなく、おれは誰に見せるともなくにやりと笑い、ふんどしに包まれたおれの金玉を少年の額へとゆっくりと落としていった。  いつからこの風習がはじまったのかはわかっていない。  けれどこの村では、精通した男にはお年玉が贈られる。  お年玉を受け取った男は精力絶倫になり、これまでお年玉を受け継いできた男たちのエロさや乱暴さを引き継ぐ。  毎晩集会所では秘密の雄交尾が行われている。  おれは仕事でそこにいけないときは、派出所の仮眠スペースで太田さんと交尾にいそしむ。  ときおり、あのときの少年がおれの体を求めて夜な夜な家を抜け出して派出所までやってくる。そのときはおれたちはあたたかく迎えてやり、尻穴が精液でいっぱいになるまで種付してやる。こいつの親父さんともとっくに交尾を済ませているから、なにも問題はない。  いつか、次の精通を迎えた男のために、受け渡すお年玉作りのために、今夜もこの村で男たちは交尾に精を出す。


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