まず「新メカ少女テストとは何ぞや?」という方は、今回の記事を読む前に前回をご参照いただけますと幸いです。
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第1回、2回の結果を踏まえ、第3回は以下の点に留意し制作しました。
・わかりやすいモチーフ
・グロテスク要素の排除
・変化球ではないストレートな可愛さの表現
・メカ少女ではなくロボ娘が好きな人にもアプローチする
+
・関連するキャラクターとの相乗効果を狙う
特に第2回での反省点を活かし、フェティッシュだったりマニアックだったりする要素は極力廃していく方向性を強く意識しています。
さてそこでモチーフですが、上記にもある通り「わかりやすい」、平たく言うとすごくベタで奇抜さよりもストレートさで訴求するものを考えました。
そこで白羽の矢が立ったのが「狐+巫女」です。
もはやありふれているレベルのモチーフですが、そういったベタなものに自分ならどうアプローチするか挑戦する意味でも意義があると思いました。
第1回と第2回ではモチーフが「吸血鬼」「赤鬼」と変化し、この二回で反応に大きく差が出たのはモチーフ自体の人気にも差があったのでは――とは分析1で書いた通りです。
上述の「狐+巫女」ならば「吸血鬼」に匹敵する人気を持つモチーフと言えるのではないでしょうか。
ついでに「狐ときたら狸か」と、私は第4回は「狸+和尚」で行こうとも考えました。
ここで友人に意見を求めた所、「狐と狸は同時にセットで出すべきだ」という意見をもらいました。
友人の意見を箇条書きにすると以下。
・狐は供給過多気味のモチーフでよほど斬新でない限り埋没する可能性がある
・狸は物珍しさはあるが狐と比べ不人気でよほど斬新でない限り(以下略
・カネコツの実力では“よほど斬新”は無理
・なので二つをセットにし相乗効果で短所を補う
狐のありふれ感を狸の物珍しさでカバーする。
狸のマイナー感を狐のメジャー感でカバーする。
そんな所でしょうか。
ついでにイラストからこの二体の関係性を想像できるようなものにできれば、より感情移入してもらえるのではと考え制作を開始しました。
結果は以下のようになりました。
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第2回はおろか、第1回を超える好反応をいただくことができました。
前回の分析と対策を結果に結びつけることができたと思っています。
意外にも(?)狸の方への反応も良かったです。
狐以上にデザインを工夫せねばと取り組んでいたこともあり、この結果は素直に嬉しいものでした。
同じポーズで左右対称、互いに視線を交えつつ表情にはそれぞれの性格が出るように差をつけ、おそろいのヘアピンをしているという、関係性を意識させる工夫もしてみました。
こちらについて具体的な言及は見られなかったのでどれほど伝わっているかはわからないのですが、総合的な反応を見る限りは、一役買っているのではないかなと感じております。
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後日改めて友人と反省会を行いました。
この時点で私は結構浮かれていたと言いますか、冷静に自己分析はできておらず、反省点としては「メカパーツがついている少女」と「少女型ロボ」の両立が上手くできていない(ロボモードが女の子ロボに見えない)くらいではないかと、だいぶあまく見ていました。
対して友人からは「もっと良くできたはず」という指摘があり、自分の詰めの甘さを色々と思い知ることになりました。
反省会で出たおおまかな改善点は以下。
1.色使いの工夫
2.前項もそうだが全体的に愚直(工夫が少ない)
3.メカ少女(ロボ娘)の“少女(娘)”要素が薄まっている
まず「1.」です。
色使いに関しては、私はこれまでのメカ物の制作経験から「基本3~4色+フレーム色」の枠に収まるよう、モチーフのイメージカラーをそのまま適用する形でデザインしました。
狐は「白、赤、金(毛)+フレーム」、狸は「黒、黄土、茶(毛)+フレーム」です。
ただこれが次項にも関係しますが「愚直」過ぎ、細部の形状や人型としての構造などを読み取り難くしてしまいました。
友人の指摘を受けて考え直した配色案が以下です。
まず狐をご覧下さい。
「白、赤、金(毛)+フレーム」の基本配色は変えず、赤と金に「濃い赤」「鮮やかな金」を追加しています。
最も面積の大きい脚部(袴)を二種類の赤とフレーム色で塗り分けることで、埋没していた帯のパーツやエッジの立った前面装甲を際立たせ、さらに本来袴にはない「鮮やかな金」を指す事で、全体にメリハリを持たせ、特に腰周りはキュッとしまった感じを強調できているのではないかと思います。
次に狸です。
こちらも「黒、黄土、茶(毛)+フレーム」の基本配色は意識しつつ、「彩度の低い緑」をプラスし、さらに茶(毛)をもう少し彩度の高い「オレンジ色」にしています。
「彩度の低い緑」は、胴の衣服部分と脚部の腿部分に配しました。
これにより単色で人型としてのシルエットが把握し難かった修正前と比べ、はっきりと「人が入っている」感が出ているのではないでしょうか。
「3.」の「“少女(娘)”要素の希薄化」改善にも効果が出ていると思います。
また狸は狐に比べ全体的に色が沈んでいたので、髪色を明るくすることで狐とのバランスを取ろうとしています。
「2.」に関してです。
前項でもある程度触れていますが、「袴だから赤一色」「僧衣だから黒一色」といった感じで、全体的に愚直すぎて工夫のない所が目立ちます。
形状についても、どちらも末広がりのドシンとしたシルエットで重複しており、例えば狐は「スピーディなイメージを反映してミニ袴・長い脚のラインがわかるようシルエットを変える」とか、逆に狸の方を「丸くもふっとしたイメージを出すためカボチャパンツのような脚部にして膝から下は細く小さなパーツにし、小坊主要素もプラス」でも良かったかもしれません。
この辺は次項にも関係あるポイントでもあります。
何にせよ、もうちょっと考えてデザインしても良かったのではという所です。
「3.」に関してです。
「1.」「2.」で少し触れましたが、モチーフに愚直すぎたあまり全体から少女的なラインが消えてしまっているという所も問題といえば問題かもしれません。
早い話が少女要素が頭部胴部にしかないという状態で、これは第2回から改善されていません。
第1回はタキシード(?)姿をモチーフにしつつも全体的に女性的なボディラインを反映させることで、露出ゼロだけど女性的セクシーさがありロボットモードもちゃんと「女性型ロボ」に見えるという、メカ少女としての基本を押さえられているように思います。
こういった心遣いが少し足りなかったかもしれません。
改善策については前項で挙げたものの他、和装に見えるという点を崩さずに全体のパーツ形状を調整して、ピクトグラム的にステレオタイプな女性スタイルになるようアレンジする、または第2回での反省もありちょっと個人的には反則ですが、部分的にクリアパーツを使用し中にある女体を意識させる――などと色々方法もあったかもしれません。
「2.」「3.」に関しては、「わかりやすく」「エロくしない」「フェティッシュにしない」という意識が働きすぎた結果とも言えます。
バランスが大切ですね。
長々と書いてきましたが、上記の通りにやっていたとしてもより良い結果を出せていたかはわかりません。
ただ良い結果だった時でも、さらに良く出来た可能性はないか、もっと適した表現はなかったか、そういったことを考えていくのが今後の発展に重要だなと感じている次第です。
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最後になりますが、ロボットモード単体版を掲載しておきます。
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続いての第4回、ハードルが上がっている状況で次はどうしようか目下思案中です。
和モチーフが続いたので洋モチーフがいいなとか、もし夏の間に制作ができるなら前回の分析1でチラッと触れたマリンスポーツイメージの水妖もいいなとか、そういう漠然としたプランはあります。
基本的に注意するポイントは第1回と同様、そして今回第3回テストの反省も踏まえ、より良いものをデザインできるか、そんな第4回テストになりそうです。
気長にお待ちいただけますと幸いです。
カネコツ[kanesys]
2020-07-15 22:35:24 +0000 UTCn-yoshi
2020-07-15 13:43:49 +0000 UTC