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ニリツ
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100人展の話

先日、絵師100人展08が秋葉原UDXにて開催されました。 こちらはいわゆる「萌え」業界のイラストレーターをメインとした、年に一回開催されている美術展です。名前の通りおよそ100人(会により前後します)が集い、毎年異なるテーマに基づいて制作された様々な作品が展示されます。 近年、萌え絵による合同の展覧会も、神絵祭やBONFESなど色々と開催されていますが、その先駆け的な物であり、最大規模を誇るのが絵師100人展というわけでございます。 さて、絵師100人展の話、といってもオフレコ的な裏話はそんな言うわけにもいかないと思いますので(これといってあるわけでも無いですが)、主に自分が参加するにあたって、出品者目線での話を、私がここで描く物に対して込めている事や気を付けている事、挑戦している事などについての話をちょいちょいできたらと。 第8回を迎える当展覧会、ニリツは第5回より連続で4度に渡り参加させていただいております。そして初参加よりずっと「白背景の作品」を提出し続けています。 絵師100人展での作品は基本サイズがA2サイズ、10点前後の選抜作品が倍のA1サイズで展示されます(A4ノートの倍がA3サイズで、A2がその倍、A1が更にその倍です)。よって通常スマートフォンやPCモニター、ライトノベルやA4サイズの雑誌などと比べて非常に大きいフォーマットでの掲示になり、私の主観ですが、背景やキャラクターがとても描き込まれ、情報量が多い作品が多いです。そうしないと画面を持たせるのが難しいんですよね。 そんな中で私が大量の情報を描き込んだ絵を描いても、詳細な描写に特化した絵描きさんは他にいっぱい居ますし、きっと目立たないだろうなと思い、初回より思い切って白背景といった形で制作しています。 もちろん白背景のリスクもあり「見応えが無い絵」や「手抜きの絵」に見られてしまう危険があります。そこで注力しているのが、構図とコンセプトです。 構図に関しては、元々の仕事がデザイナーという事もあり、余白を上手く使う事ができれば画面は美しくなるという確証を持っていて、そこに挑戦しつづけています。去年の作品で言えば、8人の女の子が楽器を持って飛び出していて、その周りを楽器のシールドや譜面、小物等が飛び交っている絵なのですが、ラフの時点でそれらを別々のレイヤーにして、全ての配置の微調整に結構時間をかけました。もちろん大きなシルエットも大切なのでそこらへん結構悩みましたが、そこそこ綺麗にいったかなと。ここらへんは萌え絵を描いているというより、沢山のパーツを配置するデザイン作業をしているイメージに近いです。結構好き。 次にコンセプト。これもまあデザイナー時代の賜物なのですが、物を作る際のコンセプト設定を大切にしています。100人展のテーマに対して、他の人とどう違う角度から見るか、どう解釈するか、というのに悩みます(それで締め切りギリギリになって迷惑をかけています) 今回のテーマ「雅」においては、言葉からイメージする絵面というのはパっと出てくるのですが、そこで踏みとどまって辞書を引いて言葉の意味、歴史や背景を洗い出します。その結果、雅という言葉から和風ではなく「都会的」という側面を引き出し、今回の作品にあたりました(ちなみに雅とは地方から見た公家文化を代表する都の洗練された雰囲気を指す、という意味があるそうです) 結果、この視点で作品を作ったのは私だけだったらしく、ある意味個性を出す事ができたのかなと感じています。 加えて、2回目の参加から今回まで、全て「音楽」を裏テーマにした作品を作っています。元々音楽好き、というだけでなくて、普通に仕事でミュージシャンもやってたりしたので、手に触れている分、人より楽器類を描くのに慣れているというか、ある程度リアルに描ける自信がある、というのがあります。いわゆる武器ですね。 連続で描いている結果、他の参加者が気持ち楽器を描くのを避けている雰囲気を感じています。加えて白背景も私が連続でやっているせいか、今のところ他にやっている人を見かけません。有難い事に、100人展においての私の個性をいうのが出てきているように感じますし、100作品以上の素晴らしい絵が並ぶ中で、どうにか目立ち、目を止めて見てもらって、楽しんでもらうためにやっている狙いが少しだけ上手くいってるのかなと思います。 来年も描かせてもらえるかは分からないのですが、もし参加できるなら、上記だけでなく、更に戦略的に、上手に楽しんでもらえる作品を作れたらいいなと思います。 と、割とこすっからいというか、アーティスティックなベクトルというより色々と狙いながら描いている絵描き、というイメージを持たれるかと思います。意外と思われるか想像通りと思われるかはわからないのですが、折角支援していただいてる方向けのお話なので、そこらへんツイッターとかよりは赤裸々気味にいけたらなーと。 そのうちなんかご質問とかにも答えられたらいいですね。システム的にどうすんだって話ですが。 では今回はこの辺りで。 次回は何にしましょうか? とりあえず「ライトノベルの話」 辺りにしておきましょうか、でも話すかはわがんねっす。あんまきっちりしても書くのおっくうになっちゃいますからね、ある程度ゆるくいこうと思います。 それではまた。ニリツでした。 ※文章修正しました。中吊り広告はA3じゃないや、B3だ。ごめん。

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