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絵描き話 ~ラノベ仕事の話~

こんにちわ、ニリツです。 今丁度ラノベの仕事を連続でしていて、今月二冊作業があるのですがその中間、一冊終わった直後のブリッジ時点で書いています。 さて、ラノベの仕事の話という事ですが、お伝えしたい事としては「ハードだけど楽しい仕事」という所です。 そして文章書いてたら非常に長くなって取り留めがなくなってしまったので、今回は主にラノベ仕事の原稿料についてのお話をしたいと思います。 ライトノベルのイラスト仕事で主に描くのは「表紙」「カラー口絵」「モノクロ挿絵」ですね。業界の基準としては表紙が一枚(裏表紙が必要な事もある)、口絵片面計算で5枚(見開きは2枚計算)、モノクロが10枚といった所でしょうか。カラーモノクロ併せて合計15枚前後といった感じです。この枚数に関してはスケジュールや原稿料との兼ね合いで増減します。モノクロは10枚基準&マックスで、減る事がある、って感じかなと。(表に出ない部分で描いているものももちろんあります) 料金体系についてはこれも様々あり、一枚あたりそれぞれ値段がついて合計という形や、グロスで多少枚数が前後しても一定の原稿料。というのが多いです。中には原稿料を抑えて、出版部数に対する%印税で、という珍しい形態の出版社さんもいらっしゃいました。ちなみにラノベ業界的には、知名度や能力で原稿料が変化する事はなく、私が知っている範囲ではどんな駆け出しでもベテランでも一律です、そこは漫画と違いますね。 例外、という訳でもないのですが、イラストレーターにも印税が発生する場合があります。ここも出版社によって契約が様々ですが「〇〇部以上の発行部数には〇%」という形でついたりします。しかし〇〇部以上の〇〇は、普通に発行される作品ではなかなか発生せず、いわゆるヒット作品、ないし大ヒット作品級にならなければ届きません。私も今まで沢山ラノベを担当してきましたが、経験したのは……二回?一回?かな?というレベルです。厳しめに言うとアニメ化作品なら発生するかなーくらいです。 イラストレーターというのは通常単発仕事という形で一枚、ないしキャラデザ作業などを入れても数枚というのが多く、それと比較してライトノベルの仕事というのは、イラストレーターが普段請け負う仕事と比較すると圧倒的に枚数が多いです。今でこそ大分慣れましたが、特に絵仕事をやりはじめたばかりの頃はこの多い枚数というのが非常にしんどく、二度とやりたくねえと、よく思ったものです。漫画家の人に怒られちゃいますね。このしんどさでラノベの仕事をやらなくなっちゃう人も居るんじゃないかな。 この多い枚数のしんどさを加速させるのが原稿料の安さです。具体的な値段は機密保持的に控えますが、世の中に色々な萌えイラストの仕事がある中で、出版関係、そしてライトノベルの原稿料というのは群を抜いて安いです。バラして他の業態でうまく受けたら軽く倍以上貰えるんじゃないかな多分、多分というかざっくり計算するとそうだと思います。単純にライトノベルの仕事を月一やっているだけだと、私の場合生活できないというか、赤字になってしまいます。それ以前に月一冊というペースで依頼があるというのも稀といえば稀なんですが。 では、なんで量的に大変で、尚且つ原稿料も安い仕事を今それなりに沢山やっているかというと、一つ目はラノベがイラストレーターにとっての代名詞的な部分があるからです。時代的には大分変ってきましたが、今でも花形なんじゃないかなーと思っています、今後は解りませんけどね。 ライトノベルの仕事をする事によって、全国の書店に自分の絵が並び、作品によってはテレビCMが打たれ、各出版社による宣伝がされます。これは人気商売の側面も持つイラストレーターとしてはとても重要な要素です、イラストレーターとして活躍しているという印象を持ってもらうのは仕事を継続する上で非常に大切なので。 二つ目はヒットの可能性です。絵の力だけではどうにもなりませんが、担当した作品が売れれば、上手くいけばコミカライズ化、アニメ化の可能性が出てきます。アニメ化が成されればいわゆる「アニメ化イラストレーター」という印象がつきます。下世話な話で申し訳ないのですが、立場によって貰える仕事というのは正直言って変化します。より面白い仕事、より大きな仕事を得るためには自分の立ち位置を上げていくのが最も可能性を高める方法だと考えています。そのためにライトノベルの仕事というのは、そこに比較的近い場所にあるものだと思います。 三つ目は、描く幅の広さによる面白さと技術向上です。 ラノベというのは現在過去未来、さらには異世界に宇宙、学園都市まで、ありとあらゆる様々なシチュエーション。それに応じた服装、デザイン。登場キャラの性別や年齢、人間に妖精、動物にモンスターまでもが千差万別押し寄せてきます。通常萌えイラストレーターをしていると、基本的には可愛い女の子を描くばかりですが、ラノベは世界観を描くために本当に色々な物を描く必要があります。これが非常に勉強になりますし、楽しく刺激的です。「色々な物が描ける」というのも絵描きのスキルとしては大切な部分で、ラノベではこれを存分に振るったりできるので、自分の能力を最大限迸らせるという醍醐味があります。大体一冊ごとにひとつは描いた事が無い物にチャレンジする必要がありますしね。 上記の理由と原稿料を天秤にかけて、私はライトノベルの仕事を沢山やっています。不純に見えるかもしれませんが、物語に絵を添えて世界観を補強し、読んでくれた方に心地よく浸ってもらう。これが出来たと思えた時は天秤がぶっこわれる勢いで嬉しいです、自分の絵が確かに何かの世界を作る事ができた、と思えるのです。これがライトノベルの仕事の大切な部分だと思っています。 さて、流石にメインでやっている仕事の話は長くなってしまいます。今回はこのくらいで、次回はラノベ仕事の話第二弾でもできたらと思います。コメントも送れるみたいなので、なんかリクエストあったら書いておいてください。 それではまた。ニリツでした。

Comments

ストラップ、なるほろ。ちょっと見てみますね。

boothにストラップとか追加希望です


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