絵描き話~ラノベキャラデザの話~
Added 2018-06-05 06:33:31 +0000 UTCこんにちは。なんとなく週刊、ニリツです。 前回の投稿で「カバーは発表されてたはずなので」と言ったな。 あれは嘘だ。 発表されてませんでした。もしここにカバー絵載せてたらと思うと冷や汗が止まらない。 さて、発表されたカバー、これ↓の二巻のやつですね。(別ウインドウで開きま、せん、仕様かな?) http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201802tagatameni/ ちょっと画像小さいかもしれないですが、こんな感じです。赤い。こちら「誰が為にケモノは生きたいといった」は「棺姫のチャイカ」等で有名な榊一郎先生の作品になります。 新しい作品に携わる時にまず手掛ける作業、キャラクターデザインについて、特に今回はライトノベルのキャラクターデザインにおいて、自分が気を付けている事などをお伝えさせていただこうかと思います。 身も蓋もない事を言ってしまいますが、キャラデザをする際に、主に女性キャラクターの場合は性的なアピールポイントを必ず想定するようにしています。「誰が為~~」の一巻の青い女の子であればお腹ですね。あと貧乳気味の下乳。腋は編集さんからの追加オーダーです。二巻の赤い二人は背中とお尻です、あと左の方の子はおっぱいです。こんな感じで場合によっては足、首回り、おへそ、等色々と「ここをアピールポイントとする」というのを作るようにしています。それが魅力的に見える、効果的に見えるように衣装などをデザインしていきます。また、それが目立つようにカラーリングも調整します。 では何故、性的なアピールポイントを入れるのか。これは当たり前に感じる部分だと思いますが、人の目を惹くためです。 前回のお話でも少し触れましたが、カバーイラスト等はいかに沢山の人の「こういうのが見たい」にリーチするか、という部分に注力しています。その際に、女の子キャラのセクシャルな部分を大切にする理由というのは、それがいわゆる人間の三大欲求に基づくからです。三大欲求とは「食欲」「性欲」「睡眠欲」を指し、これは人間の本能に根差す欲求とされています。多少の個人差はありますが、あまねく人類がほぼほぼ持っている共通の欲求という事ですね。この皆が求める欲求の中の「性欲」の部分に訴えかけるために、性的なアピールポイントを入れ込む事を大切にしています。なぜなら非常に沢山の人が求めて、好きな事ですからね。 ……まぁ当たり前っちゃ当たり前の話ですね。けどそこを大切にというか、意識して取り扱うようにしています。 そして次にシルエット。これは多少時代が変わってきましたが、こと成人向け美少女ゲームの業界でずっと言われていた事で「シルエットのみでキャラクターが判別できるように」というのがあります。美少女ゲーム業界では、長らく新規タイトル発表の際にティザーサイトというのが使われてきました、これは作品のメインHPが公開される前に、一ページのみでキャラクターのシルエットなんかとタイトルの画像が公開されるページです。これもあって、キャラクターデザインは「シルエットで判別できるように」という風潮が強くありました。 と、いいつつ今は個人的には、これは例えば髪型だ大きいリボンだなんだというよりも、もう少し大きい意味でそのキャラクターのイメージを大切にするようにしています。「しゅっとしたイメージの服装、髪型」や「柔らかいイメージの色合いやパーツ」とかと申しましょうか。単純にシルエットというよりは、そこらへんのキャラクター性に踏み込んで考えているイメージです。見た目のシルエットだけだと、どうしても派手なデザインになりがちですからね。 あとイラストレーターにとってはラノベ独特の条件ですが「モノクロ挿絵での見栄え」も意識しています。モノクロ挿絵は、これまた非常に奥が深いのですが、基本的には「白、黒、グレー」の三色で、可能であれば白と黒の二色で構成できるキャラですね、これを理想としています。ラノベ印刷と紙の特性として、グレーを二色以上使って、その差を読者に認識してもらうのが結構難しいのです。グレーは割とどのグレーも一緒に見えやすいんですよね、ですので極力中間色を増やし過ぎないように気を付けています。とは言え、2~30%くらいのグレーは白に振ったり、逆に6~70%のグレーは黒に振って色数を整理したりもします。しかしその際に白や黒のパーツと隣り合っていると、両方一緒になってしまい見えづらくなってしまったりするので、間に境界線が入るデザインにしたりと、カラー調整の時点でそのあたりも色々考えながら作っています。 そしてライトノベルというのは物語で、物語というのは往々に二人以上、複数の人数が登場します。その際、カラーリングが被るとキャラの判別が難しくなったりする危険性があり、尚且つ様々なグラフィック的なデザインを起こす際にも個別のイメージカラーがあった方がより読者はイメージしやすくなります。なので作家さんによっては、イメージカラーを添付してくださる方も居ますが、無い場合はメインの複数キャラを並べた状態でそれぞれがちゃんと見栄えするように自分でそれぞれが持つ色味をコントロールをします。刊が進むとまた難しくなってくるんですけどねこれが。 ちなみにカラーリングに関しては「目立つ色があった方がいい時代」と「無い方がいい時代」というのもあり、そこらへんも常に色々とチェックしつつ、自分の仕事に取り入れるようにしています。100%通用する正しさっていうのは無いのかもしれませんね。 そこらへんの細かい色味なんかについては、これはまあデザインというかラノベに限らずの話になってくるので、また別の機会にと思います。 他にも色々と考えているっちゃいるんですが、今回はこんな感じで大きい項目を並べてみました。さて、次回は何にしましょうか。そろそろ「よもやま話」とかでどうでしょう、わかんないけど、まだラノベるかもしれないけど。 定型にしますが話して欲しい内容もリクエストあったらコメントで言ってくださいね。 それではまた、ニリツでした。