肉マイレージカード(挨拶 いきなりステーキの店員さんの誘導が見事で勢い肉マイレージカードを所有してしまいました、食べるぞ、ニリツです。 皆さんにいただいた支援金にて恒例のプロテイン、そしてイラスト資料本を購入させていただきました。身体を作って絵の勉強をします、ありがとうございます。 さて、今回購入した一冊『モノクロイラストテクニック』こちらはクリエイター向けのホイール式入力デバイス、Rev-O-mateの制作でも知られるイラストレーターのjaco先生が執筆された本になります。こちら本の内容といたしましては、漫画家のみならずイラストにおいてのモノクロ表現の基本が抑えてあり大変勉強になる一品でございます。 (アマゾンリンク / https://amzn.to/2QlBB7w ) モノクロ表現という技法は近年ではこと漫画のための技法として磨かれてきました。しかしながらイラストレーターにとって不要かというとそうではなく、ライトノベルにおいて枚数的には一冊に描き下ろすうちの半分以上がモノクロ原稿となり、尚且つ本体である文章を読む中で現れて来るその存在はとても大切な物です。その表現のスタイルに正解はもちろん無く多種多用ですが、私見ながら自分なりに目指し気を付けている事はあり、その最たるものが黒ベタの使い方です。 黒ベタとはつまりは真っ黒、100%のブラック(例外はあり)の事です。漫画の線画や黒い所ですね、いっぱい使われています。しかしながらイラストレーターが絵を描く際に、仕上がった原稿に通常黒ベタがある事は珍しいと思います。試しに萌えイラストをモノクロ変換してみると、黒く見えるとこでもいくらか薄い黒、グレーであることがほとんどです。理由としては、100%のブラック、黒ベタというのはあまりに存在感が強く、カラーで見せるイラストの場合ある意味悪目立ちしてしまうため、薄くしたり近くの色に近い場所に落ち着けたりするのが通常の対応になります。 そんなイラストの感覚でライトノベルの挿絵に向かうと、モノクロ原稿ではなかなか苦労します。普段全く使わない黒ベタを、いかに効率的に使うかで見栄えがとても変わるからです。ここから先はほぼ私見、私なりの考え方というか感想というか、むしろ趣味の話になりますのでご注意ください。 まずモノクロ原稿でのグレートーンですが、これがとにかく出しにくい&見辛いです。黒の濃さを10段階で区切った場合、印刷所や紙質にも左右されますが感触として中間色の3~7くらいの濃さは判別がつき辛いです。自分のPCモニターで見分けがついても、いざ印刷されると極端に言えば一色に見えてしまって、酷い時には色が混ざって何が描いてあるのか分からなくなってしまったりします。加えて8とか9の濃いグレー、これは印刷されるとほぼ10のブラックになってしまいます。ですので細かいグレートーンで原稿を仕上げた場合、自分の想定と違った仕上がりになってしまう経験をかなりしました。これは良い悪いではなく、単純に現象としてそういう事態が起きるという事で、もちろんグレートーンを綺麗に使用しているイラストもあります。 上記の現象を体験した結果、私は漫画家さんの描き方を参考にして『黒ベタを基準に見栄えよく映る原稿』というのを目指しています。イラストでの代表としては黒星紅白先生のモノクロ原稿なんか最たるものですよね、グレーを全く使ってなかったりしますが、大変迫力があり、尚且つ繊細な表現をしてらっしゃいます。 さて、その技法についてですが、以前知り合いの漫画家さんと話した時には、グレー7以上、ざっくり3分の1以上はベタ、と仰いまして、以降それを目指し練習しています。ですがこれが難しい、普段のカラーイラストと表現の方法論が全くの別物なので、一から勉強している感じです。今現在極力、という範囲ですが私はモノクロ原稿では『白(0~2)』『グレー(3~6)』『黒(7~10)』の三色で構成できるようやっています。これはキャラクターデザインからそれを前提に作業します。キャラクターの色の配置、色相が違うけど明度が同じ色などが隣り合っていると、モノクロに落とした時に判別がつきません、ですので線であったり面であったり、間に別の明度を差したりと工夫をします。さらにヒロインが複数居る場合に白髪、金髪、銀髪などで構成すると、モノクロでは全員髪の色が白での表現になりやすく、これも区別がつきにくくなります。ですので黒を入れたり髪の長さを変えたりを編集さんに相談して調整したりします。前述の通り、ライトノベルに掲載されるイラストの半分以上はモノクロですので、そこでの見栄えもデザインの時点で考慮するようになりました。 加えてライトノベルの本文とは、当然ですが文章になります、そしてこの文章は基本100%の黒で書かれています。ここは完全に感覚になりますが、個人的にはベタをきちんと使った原稿の方が100%黒の文章との相性が良く、読んでいて違和感がないというか、自然に馴染むように思います。や、逆もあるんですけどね、ですので個人の趣味かもしれませんけど。 とは言え、グレーやグラデーションを使いたい絵もあります、そこで漫画の技法であるカケアミであったり線による影の表現を取り入れたりします。漫画というのは技法の宝庫です、少しずつ習得していきたいと思っています。 そんな感じで、ライトノベルの仕事というのはカラーの技法だけでなく複数の要素が含まれる、というのを初のラノベ仕事から約10年、痛感しながら今も模索しつつやっております。もしお手元にライトノベルがありましたら、そこらへんも気にして見てみると、作家ごとに個性があって楽しめるかもしれません。 今回はこんな感じでしょうか。また次回も何の話をするのかわかりませんが楽しみにしていただけると嬉しいです。なんかリクエストとか質問あったら気軽にコメント書いておいてくださいね。 それではまた。ニリツでした。