厨二病の話(生)
Added 2018-10-26 04:31:22 +0000 UTCマイケミカルロマンス!ブラックパレード!(挨拶) 現役厨二病患者、ニリツです。 まずはお便りから、モヤモヤさまぁ~ず風に。 sipelaさん 「せっかくだし何か要望を!って思ったけど「ニリツさんの描いたイラストが見たい」しか思い浮かびませんでした。 ちなみに一番好きなイラストはモンコレのディーヴァです!」 ありがとうございますー!イラスト無くてごめんね、いっぱい仕事します。モンコレのディーヴァ!またちょっと懐かしい。 http://nilitsu.jp/files/120317a.jpg こちらですねー。2012年……、6年前かー。これは確か正月の三が日かなんかに先方からメール来て、特急で描いてくれと頼まれたんですよね。んでガーっと描いて提出したらモンコレのパックイラストだったという、嬉しいお仕事でした。 今ふと見てみましたが、この頃描いてたモンコレのイラスト http://nilitsu.jp/files/121014f.jpg http://nilitsu.jp/files/130312b.jpg http://nilitsu.jp/files/130510a.jpg http://nilitsu.jp/files/130825b.jpg モンコレ(モンスターコレクションTCG)ってのもあるけど、描写濃いですね。大体5~6年前。この頃がある意味一番一枚のコスト高いんじゃないかな。別に今手を抜いてるって訳じゃなくて、手数で絵を作ろうとしてた、いう感じがありますね。つうかそれ以外にパワーの持たせ方が見当たらなかったというとこでしょうか。でもキャラの造形も元デザインがある訳じゃなくこっち任せな所が大きかったので、結構しっかり厨二病入ってますね、よろしい。しかしあの原稿料は安かった……。 さて、厨二病です。 こちら、私は全く否定的な感情はなく、嘘偽りなく心から愛していますし、今の絵のお仕事においても性欲と並んで大切な要素として扱っています。またいずれ書きますが、厨二病の構成要素としては性と生があります。今回はこのうちの生をメインに。 音楽をまずサンプルに上げますが My Chemical Romance - Welcome To The Black Parade https://www.youtube.com/watch?v=RRKJiM9Njr8 L'Arc~en~Ciel - DIVE TO BLUE https://www.dailymotion.com/video/x2qz0id この二曲、どちらも「死」がテーマとして取り入れられています。最終的にバンド、アーティストによって救いがもたらされるといった共通項もあります。共に当時の若い世代に非常に評価されたバンドですね。日本ではその頃のビジュアル系に代表されますが、若い世代の共通のテーマ、悩み、苦痛の根源として「死」という物があります。自我が芽生える小学生の頃、近親者の死等を通じて世界に死という概念がある事に気づきます。そして恐怖し、思春期に多くの若者は死の恐怖との折り合いがつく直前の段階として葛藤を極めます。これは自然な事で、通るべき道であり、非常に多くの若者が頭を悩ませ、心をきしませます。 この死への恐怖、葛藤こそが厨二病の根源であり、その発露として「死を受け入れる」「死への反抗」などが模索として見られ、それを体現する、一つの解を見せるモノが救いとして求められます。それがヴィジュアル系アーティストや、アングラ系アート等の最大の魅力の原動力です。ゴスロリ、ゴスパンなどのファッションもその一つです。生死を越える表現という意味で、少し前で言うとSEKAI NO OWARI 等も時代を反映した良い厨二病だったと思います。 若者は死を超越したいのです。その過程、方法論を示唆する事こそが厨二病的な表現であり、誰もが通り過ぎ、そして引きずり続けるその悩みは広く世代を跨いで見る者を惹きつけます。生きる希望、死ぬ希望を人は求めます。それは世界最大の宗教、キリスト教にも垣間見えると思います。 生きて死なない人間はおらず、死とは人生においてこの上なく大きなテーマの一つである事は間違いありません。そこに一番過敏であり、時代を反映し時流を作り出すのが、思春期に居る10代の若い世代です。彼等の生死感は上の世代を見て生み出されますが、時代として表出させるのは彼等の世代です。そこを大切に観察し、己の中の厨二病を呼び覚まし自分の持っているマテリアルで死と生の希望を見える形で作る。これは表現としてはとても強い要素と私は考えています。 ですので、厨二病は馬鹿にするような物ではなく、人として真っ当な悩みであり、テーマであり、物を作る人間として決して無視できない一生大切にできる物と私は考えます。 とか言いつつ、単に今でも厨二病ってだけな気もしますけどね。 私は思春期に音楽でしっかり罹患したタチなので、今でも根付いているのかなと思います。 私は絵描きですが、自分のありたい大切な姿として「焦がれる」存在を意識しています。自分が高校生の頃にあのバンドマンに、ロックスターに憧れ、焦がれたように。彼等に様々な原動力、希望を、救いを貰ったように。物を作る人間として自分がそんな作品を作っていきたいと望んでいるのでございます。 以上、厨二病解説その1でございました。次回は「性」の方について書くかもしれませんし書かないかもしれません。 それではまた。ニリツでした。