個性話
Added 2019-05-13 11:29:40 +0000 UTC昼食はステーキにしようかと思う(タンパク質)
肉、好きだよ。ニリツです。
本日はツイッター見ててなんとなく気になった「個性」についてのお話を少々。
先日、近年恒例の浜松の専門学校、ルネサンス・デザインアカデミーさんでの今年度の授業が開始となりました。今のスタイルでの授業は今年で3年目でしょうか、特別授業など含めると学校とのお付き合いも5年くらいになります。今、授業は4月から月1回で全5~6回、通して「ライトノベルの表紙を描く」という内容でやっております。
受講する学生の希望進路は様々で、もちろん萌え絵的な物を目指す方も多いのですが、アート的なものをやりたい、少年漫画を描きたい、という人も含まれています。しかし自分の授業で制作するのはライトノベルであり、尚且つ課題の要点として「売れる表紙絵を作る」というのを提示しています。
最初の授業で頑張って説得というかお伝えしている事は、あくまでライトノベルで受け入れられる絵、いわゆる萌え絵を描いてくれ、という事です。学生さんの中には萌え絵に抵抗がある人も少なくありませんし、自分の絵柄という物で描きたがる場合も多いです。しかし、私の授業は、仕事で絵を描く際に必要となる「人が求める絵を描く」という意識を持ってもらうという目的があり、二回目の授業等で上がってきたラフに対して萌え絵じゃないのでもっと萌えさせて、といった話を毎度かなりの確率でします。
萌え絵が正しい正しくないという話ではなく、書店のライトノベル売り場で販売する以上、そこで受け入れられる、そこで評価される絵を作るという意識を持たなければいけません。極端な事を言うと、自分の為ではなく、人の為に絵を描く、イラストレーターとはそういう仕事だという、絵を仕事にしてお金をもらうという気持ちに早くなってもらう授業です。そういう授業で、そういうルールなので(これも商業に準じます)、売れそうな絵を描いてね、と口をすっぱくして言います。
なお、フォローとして、この授業以外で進路に必要と思わなければ萌え絵を一切描かなくていい、むしろ無駄なので描かないでねと言っています。少年漫画家を目指すのであればそこに適した絵を、アーティストを目指すのであればそれに適した色を日常練習して、といった具合です。
それぞれが目指す業種、どこであれ物を作って、それを売ってお金を貰う以上は、間違いなくそこにそれぞれのニーズがあります。専門学校とは職業訓練校ですので、そこに到達する事を目的としており、その成功率、打率、確度を上げるためにこうった授業をしています。これによって、自分の絵柄を自分の思い通りにコントロールする事ができれば、それは漫画であれアートであれ、どんな業種でも役に立ちます。
あくまで「仕事」として絵を描く、物を作る以上購入者が居るわけで、尚且つ商業販路であれば売れる数が物を言う、というか最大要件になります。その際、様々な要求に応えられるように基礎の画力や、それこそパースの知識、人体の知識、色彩のルールなどを習得して行く事は、学生さんが仕事として絵を描く立ち位置に行く可能性を広げる物であります。
それは、学力の高い学校に進めば職業選択の自由、ないし目的の職業につける可能性が高まる、というのと似た話です。この段階で、己の個性や描きやすい物だけで勝負、というのは些か危険な賭けと言いますか、仕事を目指すというのは博打のような部分がありますがそれにしても分が悪い賭けだ、という訳です。いうて自分は学力無かったのであんま説得力無い話ですが、それこそお医者さんになるにはそれ相応の学力が必要だよね、という感じです。
この方法がベストであり、全員にあてはまるとは絶対に言えません。なぜなら画業には医者の免許のような明確な資格や基準等がなく、それこそ個性のみで勝負できるに足る人間も僅かながら存在する可能性があるからです(自分は恐らく会った事がありませんが)
ですので自分が知っている範囲では、実践している範囲では、そして出来る範囲ではこれが今は成功率が最も高い方針かなと思ってやっておる次第です。今後も微調整しながら、一人でも多く自分の目標とする仕事に就ける学生を増やしていけたらと思っています。
さて、では「個性は悪なのか」と言いますとこれまたそんな事はなくてですね、一通りの技術を身につけた後は差が出にくくなり、尚且つ技術というのは見せるための物であり、何を描くのか、というのがこれまた大事になってきます。しかしイラストの仕事なんかだと、自分の好きな物をという仕事は、ちょっと誤解があると怖いのですが、かなり先に進んでからと言いますか、上の方の人が貰える仕事という部分がありまして。正直デビューを目指す学生や、仕事始めたばかりだったりすると必要度が基礎技術と比べると極端に低いのです。
その「好きな物を」な仕事になった時に重要なのが個性であり、個性とは即ち突き詰めると「何が好きか」に他なりません。ですので肉が好き、という気持ちも、ここに来て大切になってきます。
そこらへんの話はまた長くなるので項を分けたいと思います、また次回か、近いうちか、まとまったらか。
何か分かんない部分とかありましたらコメントに書いておいてください、可能な範囲で一緒に考えられたらと思います。
それではまた。ニリツでした。
追伸:
とか思ってたら↓みたいな事書いてましたね、ご参照ください。
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