「奇妙な背景講座」を文章だけで、できる限り分かりやすく解説をします!
●その1の内容は、カケ線のコツと練習方法です。
●荒木飛呂彦先生の職場に入り、ど緊張の中、初日に教わったことが、カケ線が描けなくてはならないという事でした。
「カケはバットの素振りと一緒だからね」
と言われ、実際にペンの素振りを見せてくださいました。
その手さばきを見つめる中で思いました。
「これがジョジョを生み出してきた手なんだ!」
そして、その中指には、絆創膏が貼られていました。
それはペンだこにダメージがないための処置。(たぶん)。
それは毎週、貼られていた。
それから数日間は原稿を受け持つ前に、基礎の練習をし、荒木先生に見てもらったりしました。
若き僕は衝撃を受けました。露伴先生に記録を書き換えられたかのごとく、短期間でGペンの使い方が格段に上達したからです。
荒木先生の使うペン先はGペンだけ。
丸ペンも日本字ペンも使いません。
まさに「匠の技」の一端を伝授されたような瞬間でした。
●・・・僕のことはさておき、なめらかで精緻なカケ線の習得は、漫画家にとって重要なものだと思います。
また、Gペン等のつけペンを体の一部のように扱えるためには、毎日ペンを握る習慣が大切です。
連載作家であれば、嫌でも毎日ペン入れをしますが、そうでない場合は、ネームを描くためのシャープペンは持っても、ペン入れ作業をすることは疎遠になってしまいがちです。
ですので、その練習方法を公開します。
まずは下の図解をご覧ください。
きれいなカケ線が引けるようになるためには、まず、ペン(ここではGペン)に慣れなくてはなりません。
そのための練習として、教わったやり方です。
お分かりいただけたでしょうか。
●ポイント
①毎日の持続
これは自分のペースで、例えば1日10分とか、何行とか決めて、毎日少しでもいいから、やる。
ただし、無理はしない。オーバーワークにならないように。
それと、やれない日があっても落ちこまないように。前向きに行きましょう。
②目標を意識する
「あの漫画家のような線が引きたい」とか、「新人賞に入賞するために」とか、目標を決め、一念を込めながら練習すること。
機械作業のようにやるよりそのほうが上達します。
●習得すべき「線」はどんなものか。
それは、いかに細くキレイに描けるか、という風にも言えます。
そのための練習法として、1000本ノックの他の方法もあります。
・力を入れないで描く練習。
ペンに圧力を加えず、ペンの重さだけで線を引いてみる。(かすれないように)
そしてだんだん筆圧を加えてみる。
筆圧を加えては抜く。
こうすることによって、ペンの描き味を体感します。
料理人が包丁をさばくように
ギタリストがギターを弾くように
剣豪が剣を振るうように
ペンが手と一体化し、自在に操れるようになる参考になれば嬉しいです。
To Be Continued...