SS アークザラッド リーザ 2024
闇の四将軍やクライブさんたちとの戦いが終わり、とりあえず仮初でも平和になった世界でエルクと結婚して1年が経っていた。私は15歳、エルクは16歳になっていた。
結婚してそれなりの時間が経過したわけだけど、私たちの生活は結婚したばかりのころと大差ない。すなわち、ハンターとしての仕事をこなしながら闇の勢力の残党を潰し、その企みを阻止する日々を送っている。闇の勢力は力を失っているとはいえ、その支部は世界中に存在する。だから私たちも世界中飛び回りながらひとところに落ち着けない生活。だからこそ、依頼を達成した後の現地での数日間の休暇は何よりも尊い時間だった。
「エルクぅ~♪ こっちに来てみなよ~♪ 山の景色がとっても綺麗だよ~♪」
私は大きく手を振りながら夫を呼んでみせた。
エルクはやれやれと言った感じでのったりのったり歩いてきた。
「綺麗って言ったって、どうせ山だろ? 山ならここに来てから幾らでも見てるだろ? 敵のアジトを発見するためにつぶさにさ」
エルクは大きなため息を吐いてみせた。
夫は観光にあまり興味がない。食べ物にはわりと敏感に反応するけれど、景色とか草花は全然。自然との共存を尊ぶ集落の出身の筈だけど、エルクはあまり自然を尊んでいない。ハンターとしては都会を拠点に生活し、文明の利器に染まっていたのも関係ありそう。
「ハンターの依頼を離れた今だからこそ、この自然をたっぷり楽しめるでしょ」
「俺には依頼達成前と後で同じ様にしか見えないんだけどなあ」
またため息を吐き出した夫は情緒を理解してくれない。ハンターとしての物の見方に慣れ切っているとも言える。
かくいう私も最初から山々が連なっている目の前の景色を楽しめていた訳じゃなかった。山の中深くに密かに建設されたという闇の勢力の秘密基地を見つけるまでは神経が張り詰めていた。樹木の色彩を楽しむ余裕もなく息を止めて風景を凝視していた。結局、魔物と心を通わせるという私の能力を生かして、山の魔物たちに入口を見つけてもらった。入口さえ発見すれば潰れかけた組織が戦闘力過剰なエルクに叶う筈もない。基地を壊滅させてしまうまで時間は掛からなかった。闇の組織の秘密基地を潰して任務達成。私は安心して風景を堪能し始めたのに対してエルクはお仕事モードのままだった。
私はしばらくの間大自然を満喫していたけれど、夫はとても退屈そうだった。このまま見続けても夫が自然を好きになってくれるとは思わない。
「宿に戻って温泉に浸かりましょう♪」
宿に戻って疲れを癒すことを提案した。
「そうだな♪ 風呂に入って美味い飯を食おうぜ♪」
今度はあっさり乗ってきた。夫は本当に花より団子の人なのだ。
私たちは闇の勢力の秘密基地を見つける為の拠点としていた丘を離れた。
***
**
*
「宿の人が親切に温泉を貸し切りにしてくれて良かったねえ~♪」
「短時間で制圧したとはいえ、闇の勢力と派手に渡り合ったんだ。宿泊客なんかはみんな逃げちゃったんだと思うけどな」
私とエルクは並んで露天温泉を堪能していた。
お風呂は貸し切りにしてもらえたので、誰に見られる心配もせずに寛ぐことができている。
1年中旅を続ける生活を送る私たちの大きな楽しみの一つがお風呂、温泉だ。依頼が解決するとすぐにでも次の仕事に掛かりたがるエルクの首根っこを抑えるためにも湯治によるコンディションの調整というのは都合が良かった。
「さて、次の依頼はどこの国のを引き受けるかねえ」
「今日から3日間は依頼の話は禁止。筋肉の回復だって3日間は掛かるっていうし。次の仕事をちゃんと果たすためにもしばらくは休養です」
「…………分かったよ」
エルクは項垂れながらも私の言葉を受け入れてみせた。
何だかんだ言いながら私の言葉を受け入れてくれる。この辺の違いが結婚前と結婚後の私たちの関係の差を表している。以前のエルクだったら私の言葉なんて耳を傾けないで自分の好きな様に突き進んでいた。でも今は私の言葉を、私との約束を大事にしてくれる。
「だったらしばらくの間は……リーザの柔肌を堪能させてもらうか」
エルクは私のおっぱいを鷲掴みにして揉んできた。
ハンターモードの時のエルクは、私に性的欲望を抱かない。集中力が削がれない様に性欲をシャットアウトしている。だからこうやって私の裸に興味を示してくれたということは、ハンターモードがオフになったことを意味していた。
「それで良いの♡」
エルクに抱き着いて唇にキスをする。自分から舌を夫の口内に潜り込ませる熱いキス。
そのまましばらく舌と舌を絡ませ合ってお互いを感じることに没頭する。
お湯の中のエルクのペニスが急速に大きく硬くなって私のお腹に当たる。
「…………続きは、お部屋で、ね♡」
「ああっ」
温泉の中で子作りするのはさすがに迷惑だし、誰に見られてしまうとも限らない。えっちの続きは宿の部屋に戻ってからにした。
***
「あああっ♡ どう、エルク? 私の膣内、気持ち良い?」
夫の腰の上に乗って自ら腰を振りながら性的奉仕を行う。
今日は、闇の勢力を潰す為に頑張ってくれた夫を労うべく、私が上になってリードしていた。
「ああっ、最高に気持ち良いよ……リーザ」
仰向けに寝ている夫は射精欲に耐えながらとても気持ち良さそうな表情を浮かべている。
私のご奉仕に満足してくれているみたいで、私も嬉しい。
私とエルク。どちらがえっちなことに積極的かと言われれば、私の方であることは間違いない。常にハンターモードのスイッチに指を掛けて、どちらかと言えば禁欲的なエルクに対して、私は子作りが好き。エルクのことが大好きだし、赤ちゃんだって欲しい。女としてエルクを求める欲求も強い。だから、今みたいに私がリードするえっちでは、ちょっと過激にエルクを求めてしまう。
「エルクのおちんちん……気持ち良いよぉおおおおおおおおおおぉっ♡」
夫のペニスを貪ろうと腰を振るリズムがどんどん早くなっていく。私のお腹の中は夫の肉棒に突かれる喜びで激しく熱く、そしてキュッと締め付けて反応している。
1年前、結婚するまで私たちは処女と童貞だった。初めての時はとてもぎこちなくて、私にとっては痛いものだった。エルクを受け入れるんだって自分に言い聞かせながら必死に耐えていた。それから時間が過ぎて経験を重ねて私たちはえっちを心から楽しんでいる。特に私の方がセックスの快楽に酔い痴れるようになっていた。
「…………リーザ、そろそろ……」
眼下に見下ろすエルクは目を閉じて歯を食い縛っていた。射精を我慢するのもそろそろ限界みたいだった。
「いつでも、好きなタイミングで出して良いからね♡」
夫婦であり、子どもを望んでいるので避妊する必要なんてない。私は夫に射精を促した。
「おっ、おうっ」
夫は必死に耐えながら同意の声を上げた。夫の精液がお腹の中を駆け巡るのはそれからすぐのことだった。
「ふわぁあああああああああああああああああああああぁっ♡♡」
夫の熱い子種が子宮に入り込んでくるのを感じながら大きく背中を反らせる。射精から一瞬遅れて全身がビクンビクンと跳ねた。
とても気持ち良かった。
仰け反った背が、今度は勢いをつけて前傾に変わる。エルクの首に腕を伸ばして抱き着きながら覆いかぶさる。
お腹の中にエルクの愛情を感じながら肉体的に絡み合う。私の好きな瞬間の一つ。身も心もエルクと結ばれているって実感できる幸福な刻。
私たちはそのまましばらくの間抱き合っていた。幸せを享受しながら私はその時が来るのを待っていた。
待つこと多分数分。その瞬間はやってきた♪
「エルクのおちんちん……また、大きくなってきたよ♡」
夫のペニスは休息期間を終えて再び硬さと大きさを取り戻し始めていた。
「裸のリーザにエロく抱き着かれているんだから当たり前の話だろ……」
答えるエルクはちょっと恥ずかしそう。16歳の少年夫はまだ照れが抜けない。そういうところ、すごく可愛いって思う。
「エルクも元気になったみたいだし……もう1回、ご奉仕するね♡」
上半身を起こし、固くなったエルクのペニスを指で支えて膣内へと潜り込ませていく。
エルクだけの特等席である子宮口まで夫を導いてとても幸せな感覚に再び包まれた。
「セックスしたいのはリーザの方だろ?」
夫かツッコミが入る。でも、広い心で気にならない。だって──
「うん♡ エルクもえっちも大好きだから♡」
大きく頷いてみせてから私は腰を上下に振り始めたのだった。