*しまいの漢字が引っ掛かって公開停止処分になったので、該当箇所を修正して再度アップします
*2024年9月挿絵変更
着せ恋 乾姉妹の妄想劇場ジュジュ編その4.5
世の女の子たちは初めての瞬間、何を思っているのだろう?
膣の入口に五条くんのアレが押し付けられているのを感じながら考えてしまう。
アソコの様子を見るなんて怖いし恥ずかしいしできない。気を紛らわせていないといられない。初体験の覚悟を決めた筈なのに、その瞬間をいざ迎えようとすると落ち着くなんてできなかった。
「行きますよ」
目を背けている頭の上から夫となった男性、初体験の相手となる五条新菜の声が聞こえた。
「ええ」
私にできるのは彼を拒絶しないこと。彼に身を任せることに同意することだけだった。
「うっ、クッ!?」
五条くんのアレが私の身体の内側に入り込み始めたのが分かった。分かったというよりも信じられないほどの痛みをもって容赦なく知らせてきた。
どれだけ愛液を滴らせていようと、誰も侵入したことがないソコの壁を引き裂きながらの挿入。肉を抉られるのだから痛いのは当然の話かもしれない。オナニー経験者であっても、アソコの中に指を入れたことはないし尚更だった。
「痛っ、いっ……」
痛みは少しずつ体の奥へと進んでいく。ペニスと接している部分がもの凄い熱と痛みを持っている。熱や痛みは漫画で見る初体験シーンでは伝わってこない感覚だった。
痛みと熱は体の内側へと更に食い込んでくる。痛くて仕方がない。涙で視界が滲む。止まって欲しい。そう思っていたら、剛直の侵入は本当にそこで止まってしまった。
「……どうしたの?」
疑問に思ったので顔を背けたまま尋ねてみた。私の身体が小さいとはいえ、まだ一番奥まで到達していないことは何となく分かる。五条くんの挿入は中途半端なはずだった。
「紗寿叶さんはとても痛がっていますし……」
五条くんは痛がる私を見て挿入を途中で止めてしまったらしい。
男性の女性を想う気遣いとしては悪くない。だけど処女と童貞の初体験。それも、新婚初夜に当たるイベントであることを思えばその気遣いは無用。というか、この停止はセックスレス夫婦に陥りかねない危険なものだった。
「処女なんだから痛くて当たり前。童貞なんだから下手で当然。変な気遣いなんて要らないから、ちゃんと奥まで挿入して最後までシなさいよ」
つい先ほどまで願っていたことと真逆のことを口にした。膣口から血が流れ出ているのが熱を通じて伝わってきていた。破瓜は、処女喪失はもうしている。後は最後までちゃんとしてもらう。それは私の矜持。泣いて喚いて止めるように懇願なんてできない。
「ですが……」
「私だって早くセックスで感じるようになりたいの。その為には初体験を最後までちゃんとしないと経験値が上がらないでしょ」
喋るほどに自分が嘘つきだって思った。耐え難い痛みが絶え間なく襲ってきている。なのに、夫に最後まで続けるように催促している。アンビバレントってまさにこのこと。
「分かりました……今度は、途中で止めたりしません」
心動かされた五条くんは再び私の奥へ奥へと向かって進み始めた。
彼の呼吸がどんどん荒くなっていく。表情はかなり苦しそう。私を気遣って辛いとかだけじゃない。実際に痛いんじゃないかと思う。
私の膣は五条くんのペニスに無理やり広げられている。五条くんのペニスは閉じようとする私の膣圧に締め付けられ続けている。
両者にとって痛みに耐えながらの行為。だけど、初体験は私たちにとって掛け替えのない大切な瞬間で。中断なんてできるわけもなかった。
五条くんは進み続け、やがてそれ以上進まなくなった。ペニスの先端が少し違う感触の部分に当たった。
「一番奥まで、達したんじゃないかと思います」
五条くんも私と同じ見解だった。彼の勃起したペニスは私の膣の最奥まで達したのだ。
「……じゃあ、好きに動きなさいよ……遠慮しないで良いから」
夫の言葉を私は壁を見ながら聞いていた。恥ずかしくて夫の顔も結合部も見るなんてできない。でも、セックスはペニスが膣の奥まで達して終わりじゃない。むしろこれからが本番。続きを促すことは、今の私にできる唯一のサポートだった。
「じゃあ、動きます」
五条くんは奥まで突き刺さったペニスを半分ぐらいまで抜いて再び奥まで突き差した。
「くっ!?」
痛い。体の内側が焼けている。そんな気分。
だけど、一度奥まで貫通したという私の膣壁は五条くんのペニスを受け入れ始めていた。一突きで再び最奥まで彼を迎え入れたのだから。
膣内で剛直を動かすことができる。その事実を理解した五条くんはゆっくりとペニスの出し入れを反復し始めた。
「ハァハァ。これが女の子の、紗寿叶さんの膣内」
恥ずかしいことを口にする五条くんの動きは段々とリズミカルなモノになっていく。ペニスが私の膣壁を掻き分ける速度は段々と上がり、動きも大きくなってきている。五条くんはセックスを楽しみ始めていた。
一方で私にはそんな余裕はまるでなかった。
「くっ、うっ」
五条くんが動く度にお腹の中で痛みが走る。止めてとか痛いとか言わない様に口を閉じるのに必死だった。
セックスに慣れれば気持ち良いとか今の私にはとても信じられなかった。だけど、初体験で私と同じように痛がっている女の子が和らげる為にねだった行為のことを思い出した。
「…………キス、して」
漫画の中で初体験中の少女はキスをすることで痛みを和らげていた。意識を繋がっているアソコから逸らすことで痛みを忘れたのではないかと思う。それは私にも通じるかもしれない話だった。
「はい」
五条くんは上半身を倒して顔を私に近付けてきた。私は彼の首に両腕を回して受け入れ態勢を取る。私と彼の唇が重なった。
唇に感じる彼の粘膜の弾力と熱。私はこれが夫とのファーストキスであることをふと認識した。
「セックスが先でキスが後。私たち、変なカップルだわね」
「変同士が夫婦になって。丁度良いんじゃないですか?」
「それもそう、ね」
再び唇同士を重ね合わせる。漫画じゃないけれど、キスしている間は膣の痛みを紛らわすことができた。
膣以外に密着している部分があると痛みが和らぐことが何となく分かった。
「抱き合ったまま突いて」
「分かりました」
五条くんも私の表情や素振りから何が起きているのか理解したらしい。私の乳房を鷲掴みにしながらピストン運動を再開し始めた。
私の意識は首に回している両腕、揉まれている胸、そして出し入れが繰り返されているアソコの3か所に分散している。そのおかげか、先ほどよりは痛くない。五条くんに気持ち良くなってもらうのに障壁はもうない。五条くんの動きはどんどん激しくなっていった。
「紗寿叶さん、俺はもう……」
五条くんが必死に何かに耐えながら顔を火照らせていた。見たことがない表情だった。
考えてみると、五条くんは私がイクところを撮影してばかり。彼がイク様を私は見たことがなかった。
「……もう夫婦なんだから。遠慮なく膣内に全部出しなさいよ」
夫に射精を促す。五条くんの方は本当にもう限界だったみたいで。私の了解の言葉が引き金となった。
「紗寿叶ぁ~~っ!」
初めて私のことを呼び捨てにした次の瞬間、私のお腹の中で放流、というか何か熱いものが溢れた。
膣内射精されたんだって理解したのは膣からドロドロした何かが零れ落ちてからのことだった。
首に両腕を回したままの五条くんは荒い息を繰り返している。男子の絶頂も大変なんだって初めて生で実感した。
「いっぱい、出したね♡」
少しだけ顔を持ち上げて彼とキスを交わした。五条新菜と本当の夫婦になるのに一歩近づけた気がした。
「……私のこと、一生大事にしなさいよね」
「紗寿叶さんはこの世界でただ1人の俺の妻なのですから。当然ですよ」
「うん。それで良い」
お互いの想いを確かめ合って3度キスを交わす。
私と五条くんの歪な関係は、ようやく真っ当な恋愛物語に変わっていったのだった。
***
五条くんと夫婦になってから数日が経った。
「お姉ちゃん、アレから全然家に帰って来ないから心配していたけど……その服装、どうしたのっ!?」
恥ずかしくなるほどラブラブになった私たちの元に妹がやって来た。
「どうしたって……五条人形店の若女将なんだから。着物姿で接客するのは普通でしょ」
驚いていたので妹に和装の説明をする。
五条人形店は制作と販売で分業体制を取るようになっていた。
接客と販売は、人気コスプレイヤーで衣装やメイクには造詣が深い私が担当する。お義祖父さまと新菜には制作に専念してもらう。
制作への専念は新菜のスキルアップを早めるのに必要なことだった。私たち若夫婦にお店の運営を全面的に任せてもらうには、2人とも日々精進あるのみだった。
「何でお姉ちゃんが五条さんのお店の若女将なのぉ~っ!?」
心寿は目を白黒させている。
そう言えば妹には結婚のことをまだ伝えていなかった。両親には事後承諾を得たのだけど、妹には伝わっていなかったらしい。
「私が新菜と結婚してこの家に嫁いだからよ」
「お姉ちゃんが結婚? えっ、ええ~~~~っ!?」
こうなるまでの紆余曲折を知らない妹は驚きの声ばかり挙げている。
「お店の営業妨害よ。大声を出さないの」
人差し指を立ててシッとしてみせる。こうやって落ち着いて対応できるのも、私が勇気と行動力を発して新菜の鬼畜支配から脱したからに他ならない。
「頑張った甲斐はあったってことかしらね」
お雛さま人形がいつも以上に綺麗な顔で微笑んでいる気がした。
乾姉妹の妄想劇場 ジュジュ編 メインシナリオ ―完―