SS ダンまち 雪ノ下雪乃 いい夫婦の日
「私もそろそろ比企谷さんと呼ばれることに慣れた方が良いと思うの」
11月22日金曜日放課後。俺は恋人である雪乃と共に彼女の自宅マンションに向かって歩いていた。明日、明後日と休みなので今日は学校から雪乃のところに直行して泊りの予定となっていた。
帰りながらの会話の最中、雪乃は妙なことを口にし始めたのだった。
「何故に慣れる必要があるんだ?」
俺は余計なトスを送り返してしまったのかもしれない。雪乃はやけに嬉しそうな表情を浮かべながら比企谷さんの理由を説明してくれた。
「貴方と結婚したら私は比企谷姓になるでしょ」
「俺が婿養子になる可能性も決して低くないと思うのだが……いや、夫婦別姓が議論されている世の中だ。結婚しても苗字が変わらない可能性も……」
「私は一刻も早く雪ノ下姓を捨て去りたいもの。比企谷雪乃以外の選択肢はないわ」
雪乃はとても良い笑顔を見せながら、よく考えるととても怖いことを口にしてみせた。
「今はFree!婚の時代で結婚に年齢制限はない。私は今すぐにでも貴方の元に嫁げるわ。いいえ、私と貴方の関係性の深さを考えれば。私は今すぐにでも比企谷家に嫁入りすべきだわ」
雪乃は笑顔で熱弁を奮っている。今日の彼女は恋人という関係性に満足することなく正式な夫婦になることを熱望していた。
さて、雪乃が今日に限って夫婦という関係性に強い執着を示している理由は何だろうか? 今日と言えば……
「今日は11月22日……いい夫婦の日。そうか、それでか」
喋りながら答えを得た。
いい夫婦の日。Pixivなどネット上で盛況となり、テレビでも時々言及される様になっている逆輸入的な記念日だ。
いい夫婦の日を意識して雪乃は結婚を強く訴えているのだろう。
「八幡くんが私を今すぐ娶ってくれるのなら。私は雪ノ下家とは完璧に縁を切るし、高校を中退しても構わないと思っているわ。家庭に入って貴方に尽くすことを誓うわ♡」
「その愛はちょっと重過ぎるかなあ……」
満面の笑みを浮かべる彼女に対して俺は冷や汗を流していた。
高校生の内に雪乃を娶ってしまうと、彼女の将来だの、家族関係だのをズタズタに引き裂いてしまいかねない。結婚の時期は慎重に見定めねば。少なくとも今じゃない。
「私の八幡くんへの愛情にリミットなんて存在しないわよ」
「それは嬉しいんだが。やっぱりちょっと重くないか?」
「重くなんてないわよ♡」
俺の指摘に雪乃はまるで耳を貸さなかった。元々頑固な性格なので一度思い立ったことは曲げたりしないだろう。愛が重くないと断言しているのだからそこは譲らないだろう。
そんなことを話し合いながら俺たちは雪乃のマンションへと向かったのだった。
***
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*
「お嫁さんらしいご奉仕には憧れる。ううん、是非とも習得したいわ」
雪乃のマンションへの帰宅後。俺たちは冷えた体を温めるべく一緒に入浴していた。ごく自然に一緒にお風呂という展開になる間柄であるのが俺たち。親が不在なのをいいことにエロの限りを尽くすエロゲーキャラみたいな生活。世間的に見ればまだ未成年なのに爛れた関係とも言える。まあ、恋愛否定派から恋愛脳万歳に鞍替えした俺たちは世間の評価から目を瞑ることにしたんだが。
「お嫁さんらしいご奉仕ってなんだ? 何故に憧れるんだ?」
疑問を覚えたので尋ねてみる。雪乃は言うまでもなく俺にとっては出来過ぎな彼女。ラノベヒロインみたいなハイスペックかつ俺に献身的でいつでもセックスさせてくれるという非現実的な存在でもある。俺にとってこれ以上望むものはなく、彼女に捨てられない様に日々気を付けないといけないのは俺の方だった。
「八幡くんはモテるもの。貴方の彼女の座を守り結婚に至る為には更なる精進が必要だわ」
「俺がモテるという前提自体が同意できないのだが……」
「貴方が気付いていないだけよ」
雪乃にため息を吐かれてしまった。
俺が学校内で喋っている女子はほぼ雪乃だけだというのに何を心配しているのだか。
「それで、精進って何をするんだ?」
「貴方を性的に喜ばせるテクニックを磨くということよ」
「随分とストレートだな」
「貴方を骨抜きにしてしまうのが、正式な妻の座に至る為に最も必要だと判断したのよ」
「今でも十分に骨抜きなんだけどなあ」
雪乃は心配性が過ぎる。そう思ってしまう。
連休だからと彼女の家にお泊りする。1年前の俺からは考えられない程に恋人と共に過ごす日常を当然視する様に変わっている。十分すぎる程に骨抜きにされている。
「とはいえ、性的なスキルを磨く方法が未成年には明かされていないことがほとんどであることが大きな問題だわ」
「未成年でセックス三昧な日々を送っているのに。アダルト情報に接することを自ら禁じるとか。難儀な性格だな」
苦笑してしまう。
勉強熱心な彼女だが、勉強する教材を閲覧禁止にされては打つ手がないらしい。
でも、それで構わない。俺はそう思っている。
「雪乃のセックスに関することは俺が教えてきた。これからもそうしたい」
「貴方好みに調教したい。そういうわけね♡」
身も蓋もない雪乃の一言だった。でも、間違ってはいない。
俺は雪乃に俺の範疇を越えた方向にエロくなって欲しいとは思わない。
エロ漫画の壊れてしまったヒロインみたいなビッチな方向に進んで欲しくない。
勝手な願望だが、雪乃にはいつまでも俺のコントロール下にいる淫らでいて欲しい。
「分かったわ。旦那さま……ご主人さまの望むままに調教されるわ♡」
雪乃は深く頭を下げてみせた。彼女の育ちの良さが分かる一コマ。そんなお嬢さまと俺は付き合っている。
改めてそれを考えるとチンコが激しく反応した。
「よし、ここでシようぜ」
風呂から出て雪乃の背後に回る。
「浴槽の淵に手を突いて前屈みになってくれ」
「後ろから、するの?」
「ああ」
雪乃は普段、後背位はあまり好まない。俺の顔が見えないのは嫌らしい。でも、今日は素直に応じて指定したポーズを取ってくれた。
「こうして見ると、雪乃の恥ずかしい部分が丸見えだな♪」
「はっ、恥ずかしいことを言わないで、頂戴」
雪乃の全身が僅かに赤くなった。セックスしまくりの仲でも言葉責めされると羞恥心を掻き立てられるらしい。でも、それだけじゃなかった。
「濡れて来てるぞ」
雪乃のアソコはまだ触れてもいないにも関わらず濡れてきていた。
「おっ、お湯のせいよ。ここは、お風呂場だもの」
雪乃はポーズを維持したまま反論してきた。
彼女の弱点、というか、面白い点を発見した。
「この液体は明らかに水じゃないぞ♪」
「しっ、知らない、わよ……」
「羞恥心を感じると感じてしまう。雪乃の意外な一面を発見してしまったぞ」
俺の指摘を受けて雪乃のアソコから流れてくる愛液の量は格段に増えていた。
ある程度知っていたことではあったが。雪乃には俺が思った以上にM気質があるらしい。
これは貴重な情報だ。
「…………早く、挿入して頂戴」
恥ずかしさに耐えきれなくなった雪乃は挿入をせがんできた。
雪乃のM気質を弄りたい。けれど、嫌われてしまっては元も子もない。
俺と雪乃は互いに捨てられてしまうかもしれないと思っている同士だ。相手を尊重すること、リスペクトを忘れてはならない。
「分かった」
雪乃の華奢な腰を掴んで2人の姿勢を固定する。
それからトロトロに蕩けているアソコにビンビンに勃起したチンコを一気に奥まで突き入れた。
「ふぅううううううぅっ♪」
「あぁああああああああああああああああああぁっ♡♡」
雪乃の膣内にちんこを入れると俺は男としての優越感と安ど感をいっぱいに覚える。
一方で雪乃は俺のチンコをいっぱいに感じてくれている様で挿入しただけで達してくれた。
彼女の膣がヒクヒクとうごめきながら俺のモノを一生懸命に咥え込んでくれている。その事実を思うと勃起が一層激しいものになった。
「動くぞ」
雪乃の返事を待たずにピストンを開始した。
彼女の中を掻き分け、そして戻って行くと脳が痺れる心地良さに包まれる。
童貞だった時には味わえなかった極上の快楽。
「あんっ♡ あああっ♡ お風呂で、後ろから突かれるの、気持ち良いわっ♡」
雪乃もこのシチュエーションを気に入ってくれたようで、ベッドの上での正常位よりも感じているみたいだった。膣からにじみ出る愛液の量はいつもより多い。膣痙攣をおこしているのかと疑ってしまいたくなる程に激しく収縮を繰り返している。腰砕けになっている筈なのに、浴槽に必死に手を突いてセックスできる態勢を維持してくれている。
健気過ぎるっ!
「雪乃は可愛いな」
腰を熱心に突き動かしながら愛する彼女への感想を述べる。
「…………ありがとう。と言えば良いのかしら……あぁあああああぁっ♡」
雪乃は絶頂を迎えながら返事をしてくれた。
彼女は既に姿勢を維持できなくなっており、風呂の浴槽に胸を押し付けながら挿入を続けられる様にお尻だけ突き出してくれている。真面目で健気な彼女らしい対応だった。
「やっぱり、雪乃を嫁に貰う。改めて決めた」
俺にはこの子しかいない。
それを改めて心に刻み込んだ。
「どういう風の吹き回しか分からないけれど。貴方のお嫁さんにして貰えるのならこれ以上ないくらいに嬉しいわ♡」
雪乃の膣から流れ落ちる愛液の量が更に一気に増えた。身体は正直というヤツだ。
「風呂で2、3発膣内に出したらベッドに移るからな。今夜は寝かさないぞ」
「ええ。貴方が注いでくれる愛情は全て受け止めてみせるわ♡ ふわぁああああああああああぁっ♡」
俺も前屈みになって首を伸ばして絶頂中の雪乃とキスをする。
俺たちの長い長い夜はまだ始まったばかりだった。