黒アスナさまは桐ヶ谷和人やその周囲の人物から冷酷無比な破壊者として恐れられている。事実、和人やその妹妻である直葉は黒アスナに襲撃を受けるのが日課と化している。
直葉に至っては外出時には竹刀か木刀が手放せない。戦いこそが彼女の日常となっている。
だが、黒アスナさまは最初から好戦的で無慈悲な訳ではなかった。むしろ心優しい少女だった。だが、仮想空間と現実空間の違いが彼女を大きく狂わせたのだった。
『キリトくん……気持ち良いっ♡ キリトくんのおちんちん、気持ち良いよぉ~~♡』
SAO空間の中でアスナと和人、プレイヤーネームキリトは恋人同士だった。
フルダイブRPGであるSAOは現実空間にいるのと変わりがない五感体験を味わえる。そして裏技を少し使えば本来ならば抵触するR-18規定を解除することも可能だった。言い換えればバーチャル空間で生身と変わらないセックス体験が可能だった。
キリトもアスナも初めてできた恋人。そして恋人とのセックスを堪能していた。
『キリトくん……私の膣内に、全部出して♡』
『でも……』
『ここはヴァーチャル空間なんだから。幾ら精巧に射精ができても妊娠はしないわよ♡』
自分たちがいる場所が現実でないことを忘れてしまう程に。
『そうだったな……なら、遠慮なく……うっ!!』
『キリトくんの熱いのがお腹の中に……キタぁああああああああああああぁっ♡♡』
アスナは恋人との熱い情事を楽しみ幸せを満喫していた。
けれど、どんなに精巧にできていても、2人の本体はこの仮想空間には存在していなかった。
キリトとアスナがSAOを攻略しながらセックスライフを楽しんでいたころ。和人の肉体が収容されている病室では、本人が全く予期せぬ淫らな事態が起きていた。
『お兄ちゃんのおちんちん……今日も私の膣内にすっぽり入っちゃったよ♡』
義妹の直葉が、眠っている和人の下半身を刺激して勃起させ、馬乗りになって自らの膣内に導いていた。
直葉は自ら処女を捧げ、意識が全くない義兄と肉体的に結ばれていた。
『お兄ちゃんはこのまま目覚めないかもしれない。攻略に失敗して死んじゃうかもしれない。女の子とえっちなこともできない内に死んじゃうのは嫌だよね。私が、叶えてあげる。赤ちゃんだって産んで、お兄ちゃんが生きた証を残してあげる』
義妹から義兄への歪んだ感情・愛情の発露だった。和人がSAOに囚われる前、兄妹の仲はさほど良くはなかった。和人は自分が義理の息子であることを察しており、育ての家族とは精神的に距離を置く生活を送っていた。直葉とも距離があった。けれど、そのことが逆に直葉が和人を見る目が、普通の兄妹とはまるで違ったものになったのだった。
『お兄ちゃんの赤ちゃんの素……いっぱい、お腹の中に出たね♡』
無意識な和人に膣内射精されて妖艶な表情を浮かべる直葉。義兄に対する逆レイプは数えきれない回数に及んでいた。そして、直葉は和人との背徳セックスにすっかり嵌っていた。義兄の肉棒なしに生きられない体になっていた。
そして運命の日を迎えることになった。
紆余曲折を経た末にキリトはSAOをクリアして囚われていた人々を解放することに成功した。それは和人がヴァーチャル空間からリアルへと意識が帰還することも意味していた。
和人が目を覚まして最初に目にしたもの。それは──
『…………直葉、だよな? お前、一体、何をして?』
『お兄ちゃんがもう目覚めないかもしれないと思って。生きた証に赤ちゃんを作ってあげているところだよ♡』
『お前、一体、何を言って……?』
全裸で和人の腰に跨って自ら腰を振る義妹の姿だった。
直葉が騎乗位でセックスしている。自分と。和人には訳が分からなかった。だが、和人が目覚めたことは、バイタル数値の変化によってすぐに病院側の知るところとなった。そして──
『先生、早く来てください。SAOに囚われた人たちが目覚めて……えっ?』
『私たちがえっちしているの、見つかっちゃったね♪ お兄ちゃん♡』
直葉は兄とセックスしている様を医師とナースたちに見せ付けたのだった。
そこから先は超スピードだった。
経緯はどうあれ、和人と直葉はセックスしていたことが桐ヶ谷の両親にバレた。両親は2人を引き離す、ではなく、結婚させることで一生結びつけてしまうことにした。
自ら進んで和人とセックスしていた直葉に異論がある筈がなかった。そして、リアルワールドでは2年以上眠り続けて自分では立ち上がることもできない和人に拒否権はなかった。自力で歩けるようになった頃には妻帯者となっていた。
そして、不本意ながらも妻帯者となった和人はそれなりに忙しく過ごしていた。夜は性欲旺盛な直葉と毎晩セックスしていた。その為にALOに入り込める時間がほとんど確保できない日々だった。
その間にアスナは妖精王子安を独力で撃破。ゲームマスターを犬としてALOで絶大なる力を持った。そして、その力を現実世界でも使えるように奇跡を起こしていよいよ現実の埼玉県へと戻って来た。そして彼女が桐ケ谷家で見たもの。それは──
『お兄ちゃんのおちんちん、いつまでも私のこと、離してくれないんだから♡』
『しっ、搾り尽くされるぅ……』
義理の妹とセックスする恋人の姿だった。しかも、和人は直葉を妻に娶っていた。
その事実をハッキリと認識して。強大な力を得ていたアスナは……黒化した。
『キリトくんも直葉ちゃんも許さない……』
黒アスナさま誕生の瞬間だった。
それから和人と直葉、2人を応援する者たちが黒アスナさまに襲われるようになったのだった。
「…………俺が黒アスナに狙われるようになったのって。全部、直葉のせいじゃないか?」
「夫婦と言えば一蓮托生♪ 細かいことはいいっこなしだよ、お兄ちゃん♡」
「だったらせめて。もう子作りするのを止めてくれ……搾り尽くされるぅ……」
「細かいことはいいっこなしだよ♪」
「キリトくん、直葉ちゃん……殺スっ!!」
黒アスナさまの怒りは毎日補充され続けるのだった。