SS 西連寺春菜 初めて
「結城くん……リトくん。私の初めて、もらってください」
「さっ、西連寺……春菜ちゃん。本当に、良いんだよな?」
「冗談でこんなこと言えないよ」
制服姿の西連寺春菜は目を瞑り、結城リトを受け入れる態勢を取った。
リトは覚悟を決めた少女に恐る恐る近付いて抱き締めた。最初は弱く、けれど、すぐに力を込めて。
そして、少年は目を瞑りながら自分の唇を少女の唇へと押し当てた。
クチュクチュと音が鳴った。唇同士を軽くくっ付けただけの軽いキス。けれど、唇を付けたまま2人は動かなかった。
2人にとっては永遠とも取れる長い時間。けれど、終わりの刻はやってくる。そして終わりとは少年少女が大人の階段を一気に登っていくことを意味していた。
リトは春菜の身体を抱き締めたままベッドへと寝転がっていった。春菜の身体を自分のベッドに寝かせ、マウントを取る。少女の身体は緊張で固くなっていた。けれど、一切の抵抗は見せない。
リトは拒絶の意図がないことを確認すると春菜の服を脱がしていった。
結城リトに性交渉の経験はない。けれど、ラッキースケベを数えきれないほどに繰り返し、女体を弄ることには長け過ぎていた。脳が考えるよりも早く手が動いていた。
春菜の制服はあっという間に脱がされていく。気付けばブラのホックも外され、生の乳房が晒されていた。
「春菜ちゃん……綺麗だっ」
褒められても春菜は返答のしょうがなかった。リトに胸を見られてしまったことはこれまで何度もある。十回は優に超えている。けれど、今までのそれはラッキースケベ。偶然裸体を晒してしまったに過ぎない。けれど、今は違う。リトに抱かれる為に肌を晒していた。処女の彼女にはそれをどう受け止めれば良いのか分からなかった。
春菜が目を瞑って考え事をしている間にもリトの手は止まらない。ショーツもまた慣れた手つきで脱がされてしまい、生まれたままの姿を少年に晒していた。
普段ならこれで終わり。悲鳴を上げて有耶無耶に過ぎていく。けれど、今日は違った。
「春菜ちゃん……触るよ」
リトは宣言し、春菜の胸を控えめに揉んでみせた。その瞬間、閉じている筈の春菜の視界は眩い白い光でいっぱいになった。
「あぁあああああああああああああああああぁっ♡」
胸に触られただけで春菜は達してしまった。自慰の時にもほとんど出たことがない愛液が股から溢れ出した。
「はっ、春菜ちゃんっ!?」
僅かに触れただけで絶頂に導いてしまったことにリトの方が驚いていた。
そして少女は、全身が熱くなり、媚薬でも仕込まれたかのように淫らな欲求を発する自分の身体に気付いて悟るしかなかった。
「これがリトくんのテクニック……ハーレムの未来……」
「はっ、春菜ちゃん?」
「続けて。リトくんの指で……もっと私を導いて」
「わっ、分かった」
リトは焦った声を出しながらも春菜の言葉に従った。
今度は胸ではなく脇腹に触ってみせた。
「ひぅううううぅっ!?」
春菜の視界が再び真っ白に染まった。胸に触られたほどではなかったが、性的興奮に達した回数が少ない彼女にとっては強すぎる刺激であることには変わりがなかった。
「つっ、続けて」
「あっ、うん」
春菜は継続を訴えた。リトは戸惑いながらも彼女の言葉に従い続けた。リトの指が体のあちこちに触る度に春菜は絶頂へと導かれた。刺激に、快楽に抗うことは到底できないと身をもって思い知らされた。
「…………リトくんのお嫁さんはみんなこの指使いに夢中になる。リトくんのハーレムは盤石なものになる……」
春菜は近未来の結城家。デビルークの新支配者になるリトの後宮がどんなものになるのか予測が付いた。
「お嫁さん候補の中でも、リトくんがハーレムを築くことに反対の子はいる。私とか、古手川さんとか、ナナちゃんとか」
「春菜ちゃん?」
「でも、リトくんのこのテクニックを前にしたら反対の意思なんて無意味なの」
「えっと……」
「みんな、リトくんを体で欲するようになる。抗うなんてできない……ハーレムに反対して、自分だけお嫁さんになれないなんて絶対に認められるわけがない」
春菜は激しく首を揺さぶってみせた。
少女はハーレム反対派だった。けれど、リトがララと結婚し、次世代のデビルーク王になることはもう決定していた。
春菜に残された選択肢は、宇宙の覇者となるリトのハーレムの一員となるか、リトのことをすっぱり諦めるか。独り占めという選択肢は存在しなかった。
春菜はハーレムには賛同できない。けれど、リトと別れるなんてこともできない。ハーレム運営が上手くいかなければ良いと密かに考えていた。けれど、リトのテクの前に何度でも絶頂に導かれてしまう自分に考えを改めるしかなかった。自分も唯もナナも、内心ではハーレムに含むところを持っている他の少女たちもリトの寵愛を受けたくて仕方なくなると。リトに愛されてしまえば、彼なしでは生きて行けないほどに骨抜きにされてしまう。シーツを愛液でベトベトに濡らしてしまった春菜は妃というよりもメスと化すであろう自分の未来を悟ってしまっていた。
「…………リトくんの……おち……ちん。そろそろ挿れて欲しいの」
春菜は半分朦朧としたままの意識でリトに挿入をねだった。
「大丈夫、なのか? その、随分消耗している様に見えるけど……」
「大丈夫。だから、私の初めてをリトくんにあげるから。あなたの初めてを……私にください」
一番長い時間リトのことを思い続けてきた春菜にとっては意地の終着点だった。
春菜は自分が数多くのハーレム要員の一人になってしまうことを理解していた。だからせめて、リトの初めてを、童貞を自分が奪ってしまいたかった。リトにとっての特別をどんな形であれ欲しかった。
「うん。分かったよ」
春菜に覆いかぶさっているリトからガサゴソと音が聞こえた。春菜はリトの身体を直視できない。けれど、挿入の為の準備をしていることは分かった。
しばらくして、春菜の濡れそぼったスリット固く熱いものが押し当てられたのが分かった。それが何なのかは分かり切っていた。
「春菜ちゃん……行くよ」
「あなただけのモノに……してください」
リトから深呼吸の音が聞こえ……春菜の股間に鋭い痛みが走った。
「ヒィっ!?」
思わず悲鳴を上げてしまった。
「だっ、大丈夫か、春菜ちゃんっ!?」
初めての性交渉にリトもまた焦っていた。このままでは初体験が中止になってしまいかねない。それだけは認められなかった。
「ちょっと驚いただけで大丈夫だから……奥まで挿入して、最後までシて」
「けど……」
「私を、リトくんのオンナにしてください」
リトの初めての相手になる。春菜の強い意思は痛みよりも勝っていた。
その決意の固さは少年にも伝わっていた。
「…………春菜ちゃんが痛がっても、今度は止めないから」
「お願いします」
リトは春菜の腰を掴み直すと挿入を再開した。
春菜の閉じられた処女壁が少しずつ切り開かれていく。
「…………くっ」
春菜は必至に痛みに耐えながら少年を奥へ奥へと受け入れていった。
リトのペニスが完全に春菜の体内へと飲み込まれた。リトの挿入は継続し、未開の地を切り開いていく。やがてリトの亀頭はこれ以上進めない壁へと到達したのだった。
「春菜ちゃん……奥まで届いたよ」
緊張で汗だくになっていたリトは、少女の最奥まで到達したことを宣言してみせた。
「…………私、リトくんと結ばれたんだね」
春菜の瞳には涙が浮かんでいた。秘所からは純潔を失ったことを示す血が流れ出ていた。
「春菜ちゃんと結ばれて、俺、幸せだよ」
「私も♡」
2人は荒い呼吸をしながらキスをした。
リトの手が春菜の胸に触れた。その瞬間だった。
「はぁああああああああああああああああああぁんっ♡♡」
春菜の全身に激しい電流が走った。
そして、初挿入で感じていた痛みが一気に快楽へと変化した。
「えっ? 春菜ちゃん?」
「これがリトくんの力。全ての女の子をどんな状況からでも快楽へと誘える能力」
春菜は自分の身体の変化に気が付いていた。
破瓜の血を流し、刃物で傷付けられたような熱い痛みを伴っていた膣。それが今ではまるで痛みを感じなくなっていた。愛液を垂れ流し、リトのモノを必死に咥え込もうと脈打っていた。
処女としてははしたないと思えてしまう程のセックスへの適応力。けれど、それがリトの女性を感じさせるテクニックによるものであることもまた理解していた。
「私はもう大丈夫だから。いっぱい動いて気持ち良くなって欲しいの」
「いや、だけど……」
「リトくんは自分と私のことをもっと信じて大丈夫、だから」
春菜は微笑んでみせた。痛みに耐えている表情ではなく、リトと身も心も一つになったことを憂いなく喜ぶ顔だった。
「……………分かった」
女性を絶頂へと導く性スキルに対してまだあまり自覚がないリトは春菜の言葉に半信半疑だった。けれど、好きな少女と初めて結ばれているシチュエーションの誘惑に本能は抗えなかった。
リトはぎこちなく腰を前後に振り始めた。初めての腰振りにはスキルと呼べるものはなかった。だが──
「リトくんの指が、胸や脇に触れて……あぁあああああああああああああああぁっ♡♡」
春菜はリトの指が体に触れる度に痛みを忘れて絶頂へと導かれた。処女とは思えないほどの乱れようだった。
けれど、全身で感じている様は、初めてのセックスに戸惑うリトの心を軽くしてみせた。
「春菜ちゃんの膣内……とっても、気持ち良いよっ!」
最初はぎこちなかったリトのピストンも、時間を経るに連れて大胆に、リズミカルに、そして動きが複雑化していった。
「私も……リトくんのおちんちんが……とっても気持ち良いのぉおおおおおおおぉっ♡ はぁあああああああああぁっ♡♡」
春菜の口からは喘ぎ声が途絶えることはなかった。リトの指遣いは春菜の股の痛みを打ち消し性の快楽へと導いていた。
少女が性的な快楽に耽っている様は少年に勇気を与えた。リトもまた春菜とのセックスに夢中になっていった。そして──
「春菜ちゃん、俺……」
「来て、リトくん。私は、あなたのお嫁さんになる女の子、だよ♡」
春菜は両腕を広げてリトを迎え入れる姿勢を取った。
「春菜ちゃん……うぉおおおおおおおおおおおおおおおぉっ!!」
リトは精液を春菜の中へと一斉に解き放った。
少女は子宮を熱くする熱の放流に確かな安ど感を覚えたのだった。
「…………リトくんのハーレムは上手く回るよ。宇宙はきっと平和であり続けるよ」
ピロートークの折、初体験を済ませた感想を、春菜は下腹部を愛しそうに撫でながら答えてみせたという。