「トレセン学園がいつの間にかウマ娘とトレーナーの婚活会場と化してから数年が経ったわけですが。その原因の一端を作ったのがネイチャさんとトレーナーさんの結婚、だったわけなんですよね~」
4月16日某県の温泉郷の温泉ホテルの一室。人妻現役ウマ娘であるナイスネイチャは夫であるトレーナーと旅行に来ていた。今日はネイチャの誕生日であり、結婚一周年記念日だった。
「いや~まさか、ネイチャさんが現役のまま自分のトレーナーさんと学生結婚する第一号になるとは思いませんでしたよ」
彼女の言葉通りに、ナイスネイチャは現役レース出走学生ウマ娘でありながら自身のトレーナーと結婚した第一号となった。
恋愛に特別熱心というわけではなかったナイスネイチャの学生結婚。それは、他のウマ娘たちにレースだけでなく、恋愛、そして結婚を人生を賭ける目標へと据えさせたのだった。
「それで旦那さまはネイチャさんにこれをプレゼントして着て欲しかったというわけ?」
ネイチャは魔法少女のコスプレをしていた。
「年齢的にはギリ魔法少女もいけると思うけど……ネイチャさんは人妻だからねえ。このマジアマゼンタのコスプレ……か~な~り~恥ずかしいんだけど」
ネイチャの顔は真っ赤になっていた。
ネイチャはとても恥ずかしがっている。けれど、夫であるトレーナーがプレゼントしてくれた衣装を律儀に着ていた。
「トレーナーさんへの愛がなければできない芸当ですよ。その辺、分かってる?」
トレーナーを喜ばせたい。その一心でネイチャは恥ずかしいコスプレ姿を夫に披露していた。
「…………コスプレはそろそろ終わり。せっかく、温泉に来てるんだし。お湯を堪能しないと」
ネイチャは入浴を提案した。
「えっ? この部屋にはアタシたち専用の露天家族風呂が付いている? 一緒に入ろうって……」
ネイチャの頬が赤く染まった。
「まあ、ネイチャさんは人妻ですから夫との入浴にも慣れてはいますけど。露天風呂は初めてだから……」
ネイチャは瞳を細めた。しばらく葛藤を続けたが、温泉を堪能する為にここまでやって来たという目的を思い出した。
「まあ、こんな素敵な温泉宿に連れて来てくれた旦那さまにサービスするのはネイチャさんとしても望むところで……うん。一緒に、入ろっか♪」
ネイチャは照れ顔を浮かべながら頷いてみせた。
2人は外へと繋がっている扉を開けて専用露天風呂を確かめた。
大浴場に比べれば狭いが、2人の家の家庭用風呂よりは大きな露天風呂が備え付けてあった。
部屋と直接繋がっているのでネイチャはその場でコスプレ衣装を脱いで裸になってみせた。身体を洗う為の場は普通の水道水が流れる内風呂にのみ設けられている。ネイチャは少し迷ったが、掛け湯だけしてお湯の中へと身を沈めたのだった。
「いや~♪ こんな良いお風呂を私らだけで使うって……本当に、私ってば果報者ですね~♪」
ネイチャは夫と並んでほっこりした表情で温泉を堪能していた。
「旦那さまはネイチャさんと一緒の入浴に興奮しちゃってますか~?」
胸を強調する前屈みの姿勢で夫を覗き込む。
「実はネイチャさんも胸がどきどきしっ放しなんですよね~? 今夜は2人で、目いっぱい掛かっちゃいましょうね♡」
ネイチャはクスッと妖艶に微笑むとトレーナーに寄り掛かってみせたのだった。