SS けいおん 秋山澪 えっちなサービス
「澪ちゃんはもっとえっちなサービスをするべきだよ~」
「はぁあああああああぁっ!?」
冬のある日の放課後、放課後ティータイムの面々は集まってお茶を楽しんでいた。その席で突然出た平沢唯の一言に性に潔癖症の秋山澪は大層動揺していた。
「何で私が、えっちなサービスしないといけないんだよっ!?」
以前学校内のライブでパンチラ大サービスをしてしまったことがある澪は頬が真っ赤に染まっていた。
「ここ数年、女子高生がバンドやったりなんか音楽やってるアニメがやたらと増えたでしょ。しかのこのこのここしたんたんとか」
「いや、あれ、音楽やらない女子高生たちのシュールギャグ番組でしょ……」
どこかズレている唯に澪はゲッソリしながら返してみせた。
「とにかくっ! バンド女子高生の元祖である私たちが、後輩の大量発生ですっかり影が薄くなってしまったのは良くないと思うの。私たちが返り咲く為には目立つことをするべきなんだよ」
「それでどうして私がえっちなサービスしないといけないんだよっ!?」
「澪ちゃんはそういう担当だから♪」
唯は笑顔でごくごくえげつないことを断言してみせた。
「まあ、けいおん!の人気は元々澪から始まったんだし。原点回帰の意味でも澪が人気を取れば良いじゃん」
「人気取りと言えばえっちなサービスは必須よね♪」
「先輩、頑張ってください」
バンドの他の面々も澪のエロサービス案に乗ってしまった。梓たちはさり気なく目を逸らしており、自分がサービス担当にはなりたくない意思がありありと見て取れた。
「澪ちゃんがえっちな衣装でライブするようになれば昔のコミケで大人気だった時みたいになるはずだよ~♪」
「えっちな衣装って一体、どんなだよ~っ!?」
澪は一目散に逃げ出せば良かったのに、ついツッコミに回ってしまった。その結果、唯を止める手段がなくなってしまった。
「澪ちゃんの声的に、今、一番興味を惹きそうなのは……フレイヤさまかなぁ?」
「フレイヤって……ほとんど裸じゃないかぁああああああああああぁっ!?」
ダンまちのフレイヤのコスプレをした自分を想像して澪は絶叫してみせた。
「あんなの裸より恥ずかしい……完璧な痴女じゃないかぁあああああああぁっ!?」
「裸よりフレイヤさまの衣装の方が恥ずかしい。じゃあ……澪ちゃんは裸族キャラで行こうよ♪」
「裸族キャラって何だよぉおおおおおおおおおおおぉっ!?」
全裸で教室で普通に学校生活を送っている自分を想像して澪は全身真っ赤になってみせた。
「ライブももちろん全裸で♪ 学校以外でのライブも全部ね♡」
「露出狂で見られたがりのド変態じゃないかぁああああああああぁっ!」
澪の発狂が止まらない。
「う~ん。全裸で演奏するのは澪ちゃんだけにしてね」
「でも、澪先輩が全裸演奏していると放課後ティータイム全体が演奏停止。ライブハウスとか出禁になっちゃうんじゃないですか?」
「出禁になったら困るから……澪は放課後ティータイムとは別行動してもらわないと駄目だな」
「そんなぁ~っ! 澪ちゃんが全裸になったら別行動だなんて嫌だよぉおおおおおおぉっ!」
「私は裸族になることも、全裸バンドすることも了承していないってのぉおおおおおおおおおおおぉっ!」
澪の絶叫ツッコミに他のメンバーは全員耳を塞いだ。
「大体、唯は私たちを盛り上げる為に何かしないのかよ?」
「もちろん私もするよ。すっごいことするよ♪」
唯のテンションはやたら高い。それが澪には胡散臭くて仕方なかった。
「で、具体的には何をするんだよ?」
「私ね、ひみつのアイプリになるのっ♪ 青空ひまりちゃんみたいにネット空間できらきら輝いたアイプリになるんだあっ♡」
唯の瞳はきらきらしていた。
「…………アイプリって、小学生か中学生がなるもんでしょ?」
「小学生の時からスターアイプリで今中学生って子も多いんだよ♪」
「そのローティーンネットアイドルに高3の唯がこれからデビューするなぁあああああああぁっ!」
澪の絶叫が止むことはなかった。
結局、放課後ティータイム再バズリの為の作戦会議は次の機会にまた話し合われることになったのだった。