SS デレマス 渋谷凛、島村卯月他 バレンタインデー
「今日はバレンタインデー。この身を犠牲にしてU149の幼女アイドルたちを守らないと駄目な日なのっ!」
2月14日朝。本田未央が全裸でヤンチャしてイベントが本番前に潰れてしまいフリーになった渋谷凛は叫んだ。
「この身を犠牲にしてって、一体どういうことですか?」
暇になった島村卯月は律儀に話に付き合ってみせた。凛は同意を得て熱く語ってみせた。
「プロデューサーはとときら学園の発案者なんだよっ! キッズアイドルはみんな性欲の対象としか見ていない。ううん、幼女アイドルなんてアイツに言わせればグビグビ幾らでもいける飲み物なのっ!」
「えぇえええええええええぇっ!?」
同意できない卯月は驚き役に徹するしかなかった。
「アイツのことだからU149の子たちに次々と手を出していって……桃華に手を出して嫁にして櫻井グループを乗っ取るつもりに違いないんだからっ!」
「えぇええええええええええぇっ!?」
「櫻井グループを手中に収めたアイツは、その豊富な資金力を用いて幼女アイドル専門の事務所を新たに立ち上げて、年端もいかない子たちに鬼畜の限りを尽くすの」
「えぇええええええええぇっ!?」
凛の無茶苦茶な説明に卯月は叫ぶばかりだった。
「でも、女子アイドルプロデューサーはみんなロリコンだって、卯月だって分かってるでしょ?」
「確かに……佐々木千枝ちゃんは、まだ小学5年生なのに担当プロデューサーさんに手を出されちゃって。妊娠、結婚、出産という道を歩んで周囲をびっくりさせましたもんね」
「…………まさか、私が紛失した超強力催淫媚薬をあの子が使って母の座をゲットするなんて。大人しい顔をして恐ろしい子……」
小学生にして一児の母になっている千枝(旧姓:佐々木)に抱く感想は卯月と凛ではだいぶ異なっていた。
「とにかくこれで分かったでしょ。プロデューサーがみりあや莉嘉を手籠めにする前に動かないと」
「身を犠牲にするって言ってましたけど、具体的にはどうするんですか?」
「アイツの浅まし過ぎる性欲をロリアイドルではなく、私たちに向けさせるの。私たちが代わりに食べられてしまうことでみりあたちを救うのっ」
「えぇええええええええええええぇっ!?」
卯月は再び絶叫した。
だが、凛は時間が惜しいとばかりに武内Pの元に向かって走り出した。
「卯月が嫌なら私一人犠牲になっても構わないのだけど」
「いいえっ! 凛ちゃん独りだけ辛い思いをさせるわけにはいきませんっ!」
「…………来なくて良いんだけどなあ」
2人は猛ダッシュを続けて、美城プロのシンデレラプロジェクトルームへと駆け込んでいった。
「みりあね、結婚して赤ちゃんを産んで幸せそうな千枝ちゃんが羨ましいの。だから、みりあと結婚して♪」
「夢の世界に入ったまま戻って来られないお姉ちゃんは一生結婚できない。だから、Pクンと結婚する夢はあたしが果たすよ♪」
「2人ともっ! ふっ、服をっ! 服を着てくださいっ!」
それぞれの事情から武内Pとの結婚を望んだ赤城みりあと城ヶ崎莉嘉は裸で武内Pに迫っていた。大男がシンデレラプロジェクトで最も幼い2人相手に震えていた。
「卯月っ! プロデューサーを小脇に抱えて逃げるよっ!」
「はいっ!」
「今度は渋谷さんたちに攫われるぅうううううううううううううううぅっ!!」
武内Pは2人のJKアイドルに小脇に抱えられて連れ去られた。
「プロデューサー……いなくなっちゃった」
「これであたしも一生結婚できないのかなあ?」
取り残された2人は大きなため息を吐き出した。
そして、武内Pは渋谷家の凛の部屋のベッドの上に放り込まれた。
「卯月、服を脱いでっ!」
「はっ、はいっ!」
武内Pが動き出す前に凛と卯月は裸になってしまった。
彼が逃げ出そうとした時にはあまりにももう遅かった。
「卯月っ! プロデューサーが幼女に野獣と化す前に、私たちで絶倫を全て受け止めるしかないっ! 妊娠必須、嫁入り必須だから覚悟してっ!」
「はいっ! 島村卯月……もうすぐ武内卯月っ! 不束者ですが、お嫁さん、頑張りますっ!」
2匹の野獣と化したシンデレラガールが武内Pへと襲い掛かった。
「島村さんと渋谷さんの……ケダモノぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉっ!?」
武内Pが泣き叫ぶ声が止むことはなかった。
1年後、武内と苗字を変えた凛と卯月は1児の母として幸せを掴んだのだった。