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枡久野恭(ますくのきょー)
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SSS ひろがるスカイプリキュア ソラ、ましろ ご主人さまとお嫁さん


SSS ひろがるスカイプリキュア ソラ、ましろ ご主人さまとお嫁さん


 プリキュアで絵本作家志望で駆け出し同人作家である女子中学生虹ヶ丘ましろは二律背反した思いに囚われて悩んでいた。


「可愛いソラちゃんをペットとして飼い続けたい。でも、格好良いイケメンソラちゃんのお嫁さんにもなりたい」


 ましろは眉間に皺が寄ってしまう程に悩んでいた。

 闇の勢力との戦いを終えてスカイランドに戻ったソラ。彼女は再びこちらに来るに当たりましろのペットとなることで滞在の正当化を図ったのだった。




 ましろは飼い主としてソラを可愛がり、ソラは忠犬ならぬ忠猫としてましろに尽くす。世間的には理解されがたい面もあったが、2人はその関係に満足していた。

 だが、先日。ましろがプリキュア仲間の菱川六花の結婚式に参席したことで認識が一部変わってしまった。


『マナ……愛してる♡』




 六花は幼馴染の相田マナの元へと嫁いだ。女子中学生同士の百合結婚。ましろが受けたインパクトは絶大だった。

 ソラとは飼い主とペットという関係を築いたことで一生一緒にいられる枠組みを築いた。ましろはその関係性にとても満足していた。

 ところが六花とマナの結婚により、ソラとずっと一緒に居る他の関係性にも考えが及ぶようになってしまった。


「私だって女の子。格好良いイケメンのお嫁さんになりたい願望はある。そして、私にとっての格好良いイケメン、ヒーローはソラちゃん以外にあり得ない」


 ペットとして毎日愛でている少女にお嫁入りしたい。ましろはその想いがご主人さまとペットという枠組みと矛盾したものであると理解している。ずっと一緒にいられる枠組みを壊してしまうかもしれないリスクを孕んだものであると。それでも、一度火が点いてしまうとなかなか自分を抑えられなかった。


「そうだ……ソラちゃんの方からプロポーズしてもらえば、私からは関係を崩すことなくお嫁さんになることも可能だよっ!」


 駆け出し同人作家らしい二次創作的な発想でましろは解決策を見出したのだった。

 そして早速行動に移った。


「ソラちゃ~ん♪ 一緒にお風呂に入ろうよ~♪ シャワーが冷たくて気持ち良いよ~♪」




 裸を見せ付けてソラを欲情させる。中学生らしい発想だった。だが──


「私はましろさんを護衛する為に、この屋敷に不審者が入り込まないか警戒と巡回を怠れません」


 番犬型ペットであるソラはましろの仕掛けたハニートラップに引っ掛かってくれなかった。

 それでもましろは諦めない。


「今夜は暑いから裸で寝ちゃおう~っと♪ ソラちゃんも一緒に寝ようよ~♪」




 寝室で裸を見せ付けて欲情させる。必勝の策。の、筈だった。


「今夜はましろさんの寝室の窓が開いてしまう以上、賊の進入に対して普段以上に警戒を厳重にしないといけません」

「えっ?」

「ですが、ましろさんの言う通りに今夜は暑いので、敷地内パトロールは全裸で行います」




「お家の外に裸で出ちゃ駄目だよ~っ!」


 ましろの想いとは裏腹にソラはイケメンペットであり続けた。

 なかなかプロポーズされないことに業を煮やしたましろは外出しての決戦を挑むことにした。



「ソラちゃんの誕生日は9月20日。でも、まだこんなに暖かいから海水浴ができるね♪」


 ましろはソラの誕生日を祝して海水浴に遊びに来ていた。


「…………ソラちゃんと一緒に選んだ水着を見せ付ければ、欲情して興奮したソラちゃんにプロポーズしてもらえるかもっ!」


 海で合法的に半裸を見せ付けてプロポーズを誘う。文字通りの背水の陣だった。

 ましろは、2人で海をバックに写真を撮ることで勝負を掛けることにした。写真ならポーズを取るのが普通。セクシーポーズでソラを誘惑できる。ましろの狙いだった。


「ソラちゃん……今日が私のペットとして過ごせる最後の日、だよっ!」


 ましろは白いビキニ水着を位置を直しながら女を全開にする決意を立てた。そして──


「ソラちゃん、一緒に写真撮ろ♪」

「はい、ましろさん♪」


 ましろはソラを悩殺すべく様々なポーズを取ってみせた。


「ソラちゃん、どうかな?」

「ましろさんはこの海岸で一番輝いている存在ですよ。私が保証します」

「爽やか過ぎて欲情してる様子がまるで見られない……」


 ソラは爽やかイケメン過ぎた。少女を邪な目で見たりしなかった。


「……はい、ポーズ」

「はいっ♪」




 ましろは前屈みになって胸を強調し、ソラに迫ってみたものの、欲情からのプロポーズを引き出すことはできなかった。


「私はましろさんのペット冥利に尽きますね♪ ペットである私の誕生日を祝う為に海に連れて来てくださったんですから♪」


 ソラはとても爽やかだった。

 ましろのペットとしての自分を全面的に肯定していた。


「来年までには、ソラちゃんと今とは違う関係になってやるんだから~っ!」


 ましろは夕日が沈む海に向かって新たな目標を叫んだのだった。



















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