SamSuka
枡久野恭(ますくのきょー)
枡久野恭(ますくのきょー)

fanbox


SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行


「10月の連休に温泉旅行に来られるとは。本当に幸運なことだわ」




 10月11日土曜日夜。

 JK人妻高坂瑠璃は夫である高坂京介と共に並んで温泉に浸かっていた。


「それもこれも、温泉旅行が当たったおかげね」

「うさん臭さ満載の温泉旅行券だったけどな」


 始まりは1週間前のこと。高坂家の郵便受けに京介宛で温泉旅行チケットが届けられた。

 差出人は馴染みのない会社名で、キャンペーン応募で当選した結果の旅行券ということだった。しかし京介にこのキャンペーンに応募した記憶はなかった。


「それで沙織に相談したら、その温泉チケットは使わない代わりに、沙織がこの温泉慰安旅行をプレゼントしてくれたのよね」

「沙織の下で真面目に勤労青年やって来た甲斐があったってもんだ♪」


 京介の声は弾んでいた。

 結局、贈られてきた旅行チケットは使わなかった。瑠璃たちは沙織がプレゼントしてくれた安全性が確保されている温泉旅行を堪能している最中だった。


「そう言えば、元のチケットはどうしたのかしら?」

「ああ、それなら……」


 京介が渋い表情を浮かべた。


「沙織が出所を詳しく調査した後で処分しようって話になったんだが、桐乃が割り込んできてな。勿体ないからアタシが使うって持って行っちまったんだよ」

「あの子……性犯罪者にならないと良いのだけど……」


 瑠璃は大きなため息を吐き出した。

 桐乃が性犯罪に遭う心配をしているのではない。その逆。桐乃が温泉で性犯罪を引き起こすのではないかと不安だった。


「……まあ、考えても仕方ないわね。今は温泉を堪能しましょう」

「そう、だな」


 2人は考えても仕方のないことに脳を使うのを止めて温泉を楽しむことに全リソースを振り分けることにしたのだった。 

 月が若夫婦を優しく照らしていた。




***


「ふっふっふ。そろそろお兄さんが欲望に身を任せてこの混浴露天温泉にやってくる時間帯ですね♪」


 胡散臭い温泉旅行チケットで指定された宿の露天風呂。その浴槽の前に一人の黒髪美少女が立っていた。

 新垣あやせ。京介が瑠璃と結婚していることをいまだに認められないヤンデレストーカーJCだった。


「トラップはバッチリ仕込んでおきました。貸し切りにした温泉宿。でも、お兄さんはそれを知らずに、スケベな衝動に駆られて混浴へとやって来るのです。そして産まれたままの姿のわたしと遭遇するんです。そして言ってやるんです」


 あやせは不敵に笑いながら指を突きさしてみせた。


「お兄さんの覗き、変態、死ねっ!」


 あやせはお得意のセリフを放った。だが、その顔は笑っていた。


「この罵倒を浴びせたくて混浴露天風呂で2時間待ってるんですよ♪」




 あやせの声から朗らかな笑い声が出ていた。


「わたしが幾ら罵倒を浴びせても、裸のわたしを見たお兄さんの欲望は爆発してしまうんです。わたしは押し倒されて15年間大切に守って来た純潔を乱暴に、強引に散らされてしまうんです♪」


 言っている内容は性犯罪そのものなのにあやせは楽しそうだった。


「一晩中犯され続けたわたしは妊娠の恐怖に怯えるしかありません。そんなわたしに唯一できることは、お兄さんに責任を取ってお嫁にもらってもらい、あの初体験はレイプではなかったと自分を慰めることだけなんです♪」


 ぐちゃぐちゃな人生設計を語るあやせはこの上なく幸せそうな表情を浮かべていた。


「さあ、お兄さん。今夜で独身とお別れですよ♪」


 京介と瑠璃が結婚していることを認められないあやせはいつも通りだった。


「女湯ではなく、敢えて混浴を訪れることで父親と一緒に入浴する可愛い幼女との遭遇に賭けるっ! カモン、JSの可愛い幼女~♪」




 ギャンブラーな欲望を口にしながら茶髪の美少女が混浴露天温泉へと駆け込んできた。

 高坂桐乃。京介の妹であり瑠璃の義妹だった。


「幼女と温泉でバッタリ遭遇したい♪ そのまま一緒にお湯に浸かりたい♪ そのままお部屋にお持ち帰りたい♪ そして……でへへでへへへ♡」




 瑠璃たちの懸念した通りに桐乃は性犯罪者な欲望を抱えてこの温泉を訪れていた。だが、桐乃の欲望が叶えられることはなかった。


「桐乃、どうしてここに?」


 京介が現れる筈が、その妹が現れたことであやせは大層驚いていた。

 ちなみに今のあやせにとって、桐乃は京介の妹という認識でしかない。京介以外の存在はわりとどうでも良かった。


「温泉旅行チケットを馬鹿兄貴から奪ってね……って、あやせじゃん。幼女見なかった?」


 桐乃も幼女に欲望を向けて毎日の様に逮捕される性犯罪者になってからは、あやせにあまり関心がなかった。正確には桐乃の性欲を刺激する対象にしか興味がない。プロモデルを務める美少女であっても女性としては身長が高くスタイルに恵まれたあやせはロリ、妹、幼女、ちっぱいといった属性に心惹かれる桐乃の関心の外だった。


「くっ! まさかお兄さん宛てに贈ったチケットが妹の方に使われるなんて誤算っ! 桐乃と温泉なんて人生の無駄遣いにしかならないじゃないですか~っ!」

「ちっぱい全裸な幼女がいないんじゃ、温泉に来た意味がないじゃないのよ~っ!」


 あやせと桐乃は互いに欲望を満たすことができなくて嘆いていた。

 2人の美少女を綺麗な月が優しく照らしていた。





SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行 SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行 SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行 SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行 SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行 SSS 俺いも 五更瑠璃他 温泉旅行

More Creators