SS 機動戦艦ナデシコ ホシノ・ルリ アイドル
私がアキトさんをナデシコCに拾って地球から遠ざかってしばらくの時が過ぎた。
たった一隻で地球も木連も操れてしまうAIコンピュータとそのオペレーターは地球に戻って来いと言われることはないだろう。何の役に立つのか分からない外宇宙探査任務を延々と継続中。でも、その無駄な任務のおかげでアキトさん+ラピスラズリをこの船が匿っていることが誰にもバレていない。
アキトさんとは義理の親子から愛欲に塗れた淫らな恋人同士に関係が変わった。毎日のセックスは刺激の少なく当ても果てもない宇宙生活で正気を保つ為には欠かせない。
元々感情の起伏に乏しい私はアキトさんにオンナとして見てもらえる日々、抱いてもらえる生活に満足感を得ている。
でも、それは幼い頃からアキトさんにずっと恋心を密かに抱いてきた私の話。
ユリカさんという妻がいて、エリナさんと傷を慰め合って、今度は私という義理の娘奈恋人を得たアキトさんには当てはまらない。少し悔しいけれど、私とセックスしても全てが満たされるわけじゃない。ガス抜き、というか刺激となるイベントが必要だった。
「あなたの一番に~なりたい~♪」
私はブリーフィングルームをアイドルステージに視覚的に変えて水着を着て歌っていた。
昔、初代ナデシコの新艦長を決めようとした際に行ったレクリエーション大会みたいなノリでやっていた。
違うのは参加者が私1人であること。観客はアキトさんのみ。ラピスラズリは興味がないと部屋から出て来ない。
オモイカネの力で背景を替えたり、セッティングを行ったりと単独パフォーマンスショーが行えてはいる。
ただ、もう一つの大きな違いは、このリクリエーションの行き着く果てだ。
新艦長を決めようとか、新たな行先を決定しようとかそんな重要事はない。
人体実験で味覚が壊れて料理人の道を絶たれたアキトさんが欲するもの。それは──
「ルリちゃん……水着外しておっぱいを晒してくれないかな?」
アキトさんから歌っている最中のパフォーマーに対するものとは思えないスケベな要求がきた。
パフォーマンスよりもパフォーマンスを行っている女性にのみ興味、それも性的な興味を抱く。昭和の慰安旅行中のスケベオヤジみたいな反応。でも、それがあの拉致事件と人体実験、そして復讐の鬼と化してしまったアキトさんの残された欲求だった。
「…………アキトさんの、えっち」
恥じらいながら前屈みになってゆっくりとブラを外しに掛かる。
今の私はアキトさんの秘密の恋人じゃない。歌って踊るアイドルの卵。すぐに裸になって良い存在じゃない。
今私が立っているのはアイドルステージの上。愛を育むベッドじゃない。そのシチュエーションの違いがアキトさんの興奮を一層高めてみせた。
「……ブラ、外しました」
アキトさんの要望に応えてブラを外してトップレスになる。
昨夜も抱いてもらったばかりなので、アキトさんは私の裸なんて見慣れている。だけど──
「ひゃっ、ひゃぁあああああぁっ!?」
思わず声を出してしまった。
アキトさんがバイザーを外して私の控えめな胸をガン見していたから。
こんなにも裸を凝視されたのは、初めて抱いてもらった時以来かもしれない。
私にとっても新鮮で嬉しい。でも、あまり注目され過ぎるのは恥ずかしくもあった。
そしてアキトさんの行動は凝視だけに留まらなかった。
「ルリちゃん……君が、今すぐ欲しい」
アキトさんはステージに上がってくると私の腕を強く握り締めてみせた。これが本物のコンサートなら一発退場、警察呼ばれてもおかしくない事態。でも、ここは他の人間が誰も近寄れない宇宙の真っ只中。私はアイドル紛いで、アキトさんは私の恋人。彼の行動を止められる人もルールもなかった。
「ルリちゃんっ!」
「きゃっ!?」
また大きな声を上げてしまった。でも、無理もない。
アキトさんに押し倒されてしまったのだから。彼は私を床に組み敷くと、すぐさま水着のパンツをずらして強引にクレバスに右手の指を捩り込んできた。
まだ濡れていない膣に強引に指を突っ込んで来るとか、倫理的に問題があるだけでなく女性の身体を傷付けてしまう危険な行為。でも、私の身体はアキトさん専用。アキトさんに0から仕込まれた、彼にだけ反応する淫らな身体だった。
「あぁあああああああああああぁんっ♡」
大きな甘い声が上がってしまった。
私の膣は自分でも驚くほどにアキトさんの強引な指を奥まですんなりと受け入れてしまった。しかも指は私の敏感な部分、Gスポットを的確に捉えて刺激してみせた。
「ルリちゃんはアイドルの癖にえっちだなあ♪ いや、アイドルだからえっちに長けているのかな? 枕営業とか」
アキトさんは完璧にスケベオヤジと化して卑猥なことを言いながら私の膣を指で虐めてみせた。
「アキトさん……そこ、駄目っ! いつもより……感じちゃうぅううううううううううううぅっ!?」
私は刺激の快楽に耐えきれずブリーフィングルームで激しく達してしまった。えっちな液を大量に吹き出してしまう。
訂正が一つ。アイドルの真似事をして興奮しているのは私も同じだった。普段よりとても敏感。
「これだけ濡れているんだし……もう、大丈夫、だよね」
アキトさんは私の股を開かせて、勃起したペニスを膣口に押し当ててみせた。
「まっ、待ってください。私、まだ、イッたばかりで敏感過ぎて……くひぃいいいいいいいいいいいいんっ♡♡♡」
まだ喋っている最中なのに、アキトさんにおちんちんを子宮に届く奥まで突っ込まれてしまった。
その強すぎる刺激に耐えきれず、私はまた絶頂に達してしまった。しかも、今度は連続した刺激に意識が朦朧としてしまっていた。
「ルリちゃんのアソコ……いつもよりよく締まって凄くいい感じだよ。昨晩抱いた時よりもずっと興奮してる」
遠くに聞こえるアキトさんの声はいつになく嬉しそうで。それが私にとっては何よりの安心材料となった。オモイカネに頼んで舞台を整えて、本来着る予定のないビキニの水着を着た甲斐があった。
私もアキトさんと一緒に性的な大興奮を味わえていたらもっと良かったのだろう。でも、それは高望みし過ぎというもの。愛しの恋人、脳内では旦那さまであるアキトさんが普段とは違う刺激を受けてくれていることで良しとしよう。
「ルリちゃん……一発目、出すよっ!」
体の奥底が温かくなるのを感じていた。アキトさんが私の子宮に精液を吐き出したのだ。普段なら中イキしてしまうところ。だけど、今はイキっ放しで改めて絶頂している余裕がない。
「……アキトさんが気の済むまで、何度でも愛してくださいね……」
ぼんやりした頭で必死に微笑みかける。これが今の私の精一杯の愛情表現。
「ああっ! 今夜のルリちゃんなら……何度だって大丈夫だっ!」
お腹の奥で強い摩擦と刺激を感じる。アキトさんのペニスはもう回復して動き始めたらしい。
「はいっ♡」
ぼんやりした意識のまま首を縦に振ってみせる。
今日はアキトさんにいっぱいいっぱい満足してもらおう。
「…………やっぱり、特別な出し物とか言って盛ってるだけじゃない」
ブリーフィングルームを覗きに来たまだ幼い同乗者は、セックスが止まらないルリとアキトを見て白い眼で呆れ顔を浮かべてみせたのだった。
「