SamSuka
上位種大好きちゃん
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見えない天使ちゃんの恋心

 カミラは天界からこっそり降りてきて、人間の隣の席に座る。人間には見えない彼女だが、キラキラした目で人間を観察。人間はカフェで、ノートパソコンに向かい仕事中。 「この人間さん、なんだか真剣でかっこいい……!」  カミラ、カウンターのコーヒーの香りに興味津々。 「ねえ、人間さん!この『モカ』ってどんな味?」と話しかけるが、当然、人間には聞こえない。  カミラ、ちょっとしょんぼり。 「うー、話しかけても届かないの、寂しいな……でも、もっと知りたい!」  カミラは人間のイヤホンから漏れる音楽に合わせて、そっと羽を揺らす。なぜかその瞬間、人間は「なんか、いい気分だな」とつぶやく。  翌日、人間は公園でベンチに座り、疲れた顔で空を見上げる。  カミラはそばで「人間さん、笑顔の方が素敵なのに!」と心配そう。  鳩が近くに寄ってきたとき、カミラが無意識に天使の魔法でパンくずを鳩の目の前に落とす。  突然集まる鳩に人間は驚きつつ、「なんか……、今日は妙に運がいいな」と微笑む。  カミラ、目を輝かせ「やった!人間さんの笑顔、初めて見た!……好き、かも」と胸が高鳴る。  カミラは嬉しさのあまり、羽をばたつかせる。人間の髪がふわっと揺れ、「変な風だな」と呟きスッキリとした顔を見せた。  夕方、人間は書店で仕事の資料を探す。  カミラは隣で「この本、面白そう!人間さんに読んでほしいな」と本を指差すが、当然見えない。  勇気を出して本をそっと動かし、人間の前にスライドさせる。人間は、不思議がりつつ手に取る。実はカミラが選んだのは、人間が昔好きだった小説。 「懐かしいな……なんで急に読みたくなったんだろ」と呟きレジへ持っていく人間。  カミラは「読んだことあるの?面白そうな本だよねっ!私も隣で読みたい」と喜ぶけど、姿が見えない寂しさに少し涙ぐむ。  「人間さんが私のこと、見てくれたらいいのに」  数日後、カフェで再び人間の隣に座るカミラ。彼女は「もう少し、勇気を出してみよう!」と、思い切って小さな紙に『いつも頑張ってて素敵だよ』と書き、テーブルの上に置く。いつの間にか置かれていた紙を人間が見つける。 「なんだこれ?」と驚く人間。カミラはドキドキしながら「見えた!私の気持ち、届いた!」と大喜び。  人間は紙を手に持ち、「誰か、俺のこと見ててくれたのかな」と微笑む。  「うんっ!いっぱい見てるよ!」カミラの心は「大好き!」でいっぱいに。  手紙ならやり取りが出来ると気付いたカミラは、時間を掛けてやり取りをする。 『いつも人に優しいね』 『どうしてお仕事をそんなに頑張ってるの?』 『少し歩いたところに美味しいスイーツ屋さんがあるわ!』    カミラは「人間さんのそばにいると、毎日がキラキラする!」と恋心を自覚した。  人間は見えない誰かの存在を感じ始める。  見えない天使ちゃんの小さな恋は、すれ違いながらも、ゆっくりと二人の心をつなげていく。いつかカミラの姿が見える日が来るのかな?それとも、このまま優しい奇跡を重ねていくのかな?


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