浣腸放置、水責め、腹パン、窒息、飲尿、尿道責め(1.1万字)
---
この前ネ○フリでドラマ見てたら、男子学生たちがひとりの男子学生におしっこのお茶漬けを食べさせたというエピソードが出てきた。それを見たとき、あっなんだ、と思った。うちのクラスのあの子って生徒どころか先生にも、あんなことやこんなこと、私だけじゃ思いつかないようなむごいいじめを受ける日々で本当に救えないって思ってた。でも、もしかしたらうちだけじゃなくほかの学校でもこんなことやられてる子はフツーにいて、当たり前で。こんなことをやったところで、あの子に同情する必要なんてなかったのかも、……って。あの子が死にかけてAEDで蘇生する(笑)とかも幾度とあったけど、周りのみんなが言う通り、死んでも問題ない生き物なんだろうな。
“こんなこと”っていうのは、今も元気に虐待されてるあの子の現状だ。今あの子は朝早くから、中庭の木のふっとい枝にロープで、仰向けに吊るされている。もちろん素人の生徒がやったから上手く吊るせてはいないけれど、腕や足、腰、胸などになんとか重心を分散させ、何時間放置しても大丈夫なよう、……そう、鬱血は免れるようにしたり先生にも少し手伝ってもらったりして、なんか頑張って時間を要しなんとか吊るした、言わばちょっとした努力の結晶がここにあるのだ。いや……芸術品とも言えるのかな? みんな(あの子以外は)笑顔で記念撮影したのは言うまでもない。
当然ただ吊るしただけじゃない。今日はあの子をおしっこで遊ぶことにした。いや、今日“も”か。大人たちにもよく言われるけど、私たちって、うんちとかおしっことか、そういうので遊ぶのがおかしくて仕方ない年頃らしい。先生見てる感じ、大人も同じでしょって思うけどなぁ。もちろん、あの子も。
そんなこんなで木の根元のそば(あの子の下とも言う)に、十リットルバケツを置いた。張り紙もある。
“トイレとしてご利用ください”
トイレとは、あの子のことではない。バケツだ。あの子をトイレとして使いたい人なんていないんじゃないか? いろんなことに遊んでてきったないし。……いや、あの子っていろんな嗜好の人に好き勝手使われてるから、ないことなんてないか。でも用具室でホコリ被ってたあのバケツのほうが清潔なのは、間違いないはずだ。
HR前には吊るしておいて、あとはHRや一限目の終わるまでの間、渡り廊下を通った人や教室の窓から見かけた人が近づいてきて、バケツに用を足していく。その汚水が溜まるのを私たちは教室でただ待った。あの子を吊るしている木とバケツはだいぶ目立つ位置だ。近づくのは乗り気な人ばかりだった。意図をすぐ察したのかそれとも分からなくとも企みを買ってくれたのか、使う人が多く、見かけるたびニヤついた。
---
一限目が終わり、私たちはすぐ中庭に出る。ありがたいことに、バケツは三分の一ほど満たされていた。まだこのトイレがそこまで知れ渡ってないうちにこれなら文句なしだろう。
一方あの子はというと、私たちが訪れたとたん「許してください、勘弁してください」と汗だくで懇願してきた。いつもそうだ。許すってなにを? 勘弁もなにも、こんな楽しいこと、この子がどんな言葉を並べても中断するわけないのに。ご丁寧に嫌がる素振りをいつもしてくれるから、飽きが来なくて助かっている。
「許してくださいって、お尻向けて言うことじゃないでしょ」
「ていうかさ、私これの中に唾とか痰吐いてる人けっこう見かけたよ」
「ホント?助かるわー」
「まだちょっと足りないから足しとく?」
そう言って私たちは便所バケツにじょぼぼぼと汚水を追加する。尿以外も混ざって泡立っている液体を「くっさー」「飛び散ってるって」と笑いながら、そこらに落ちてた木の枝でしっかりかき混ぜた。
「さて、これを次の二限目まで放置したらバケツから溢れちゃうだろうなぁ」
「トイレが溢れるのはよくないな……」
白々しく口々に言う。
「だからこうやって休み時間に、トイレの様子見に来てるんでしょ?」
「捨ててカラにすればいいのよ」
「でもそこらへんに撒いたら臭いし、どっか流しに行くのも面倒でしょ」
「ちょっと、だからそこにタンクがあるでしょって」
そしてあの子に目をやる。そう、汚水をあの子のお腹の中に“捨てる”のだ。
「バキュームカー……的な? なんて言うんだろ?」
「私はうんち収集車って呼んでた」
「ま、フツーにおしっこ捨て場でいいんじゃないの」
「なんでもいい、休み時間終わっちゃうって」
あの子のお尻の穴には、いちいち外さなくて済むアナルプラグがあらかじめ挿さっていた。それにチューブをはめ込んで、バケツからポンプで吸い上げお腹の中に送り込むのだ。
「ひぎっ!? あ゛っあ゛っあ゛っ入っでぎでるっ!!」
「そーれ記念すべき一度目の養分だよー。しっかり吸収してねー」
「そっか、私たちにとってはゴミでも、ゴミ入れにとってはご馳走だよね」
「はっはひっ、ひっ、あ゛、は、入らないっ!! もう入らないですっ!!」
「いや、普段どれだけ詰め込んで遊んであげてると思ってるの?(笑)」
「そんなんじゃ今日一日もたないよ? ホントに栄養として取り込むつもりで二限目過ごしなよ。じゃーね」
少し膨らんだお腹をぱんっと叩いて、カラになったバケツを再び木の根元に置いた。
実はここに来るとき、便所バケツをもうひとつ持ってきて木のそばに置いていた。私たちがそうこうしている間にも用を足しに来る生徒が何人もいるのだ。それもそうだ、授業中より休み時間のほうが人通りが多いし、少しずつ情報が拡散されている今、私たちがトイレの汚水をこの子の中に捨ててる間にトイレが使えないようでは困る。
「ご利用ありがとうございまーす」
並ぶふたつのバケツを使う人たちに会釈すると、ちょうど休み時間の終わるチャイムが鳴った。あの子の表情を見たくてチラと振り返れば、お腹の苦しさと、増えるおしっこの量に怯え、しくしく泣いてて笑えた。
---
二限目後、私たちはウキウキしながら中庭へと向かった。予想通り、便所バケツの利用は増えている。二個のバケツ合わせて、一個の半分ちょいの量だった。
「お゛ッ……う゛ぅう゛ッ……ぎィ……っ」
さすがに量も量だったので、ポンプで吸い上げても簡単には入らず難儀し、すぐ休み時間の終わりが来てしまった。しかしすべてこの子の中に捨てないようでは、今度こそバケツが溢れてしまう。
「まどろっこしいしさぁ、こっからも入れればいいじゃん」
どこから用意したのか、ひとりの女子が漏斗を取り出す。
「おーいいじゃん! そういえば水分補給させてあげないと」
「ひぃ、い、いやっ、いやだ!! それだけはやめてくだ、」
あの子に拒否権などあるわけがない。懇願させる時間すら惜しいのだ。さっさと中に捨てて教室に戻らねば。
「ほーら久々に口から飲めておいしー?」
「あ゛ッ……お゛ッ……ごぼっ……」
「あ、タバコの吸い殻入ってった」
「ホント?あははは!(笑)」
「吐かないようにガムテープしとく?」
「そうだなぁ……いや。ねぇあなた、私たちが許可するまで絶対吐かないでね。吐いたら分かってるわよね? あっちょっと、まだ残ってるから動かないで」
「んごぉっ、ごっ、……げふっ、ぐぅっ、」
「はは、いっぱい飲めてゲップしてる。危うくおしっこ袋の価値失うとこだったのよ、感謝してね」
「もうおしっこ袋ですらないでしょ(笑)」
漏斗を抜き出す。あの子は青い顔をして震えながら、ウプだのギュルルだの変な音をいっぱいあげてた。気持ち悪い子。
あの子を吊るす木の枝が少し歪んでいる。だいぶ太い枝に括ったはずだが、今のこの子は相当重いのだろう。ブランコみたいに少し揺らしてみると、吊るしたときよりかなり重量を感じる。大袈裟に悲鳴を上げて痙攣するので笑ってしまった。
---
三限目後ともなると、ふたつ合わせてバケツ一杯分くらいになっていた。そしてあの子は命令を律儀に守っているわけもなく、彼の下の地面には茶色い跡が残っていた。
「きったなー。あなた、吐いたわね?」
「ち、ちが、違うんです、殴られたりっ、蹴られたりするんですっ!」
「だれに?」
「い、いろんな、人に……」
「は? じゃあどれだけ戻したの? せっかく私たちが汗水垂らして詰め込んであげた食事をさ」
「……う、う、」
「ご利用者様たちが善意でご馳走くださってるのよ、あなたも授業中ヒマでしょ? 構っていただいておいて、なにご利用者様のせいにしてるのよ」
私たちに既に虐められてるのに、なーに今更ほかに虐めてくる人の文句言ってるんだか。救いなんてどこにもない絶望空間なのに、頭悪いな。
「これはお仕置きね。バケツにブレンドブレンドっと」
「ん、なに入れてるの?」
「お楽しみよ」
「最初から罰与える気満々じゃん」
「いやいや、この子が日頃から間抜けだから見越してただけだって」
「絶対なんかこじつけてたわよ」
あの子は私たちの会話を聞いて、ハァ、ハァ、とただ荒く息をしている。吐いた、というのはどれくらいの量か分からないが、心なしかお腹の大きさがさっきの休み時間より余裕があるように見える。
「さーて、戻した分まだまだ入るよね?」
そう言って、なにかの液体をバケツに入れ終わったその子は(どれくらい入れたんだのだろう。小さなビンがカラになって転がっている)チューブをプラグからバケツへと繋げ、ポンプで吸い上げ注入し始めた。
「うぐっ、ぐっ、う゛……、ア゛ァッ!? あっ、あづ、あづいっ!! あづいいい!!」
「熱い?」
「抜いでっ!! やめでぇ!! 死ぬっ、入れないでぇっ!! いだいいいいッ!!」
「あは、超暴れてておもしろーい。さすがに効くか」
「なによ、なに入れたのよ」
「隠し味としてぇ、タバスコ入れてみましたー」
おーっ……、と私たちは盛り上がるが、どれくらいヤバいのか、はたまたヤバくないのかよく分からなくて首を傾げる。あの子がされる仕打ちって学校の人はほぼほぼ受けたことないだろうし、いつも大袈裟だし。
「叫んでるけどまぁ、いつもこんなだからいまいちピンとこないな」
「ほら、口からも入れてあげるからね。おしっこや痰なんかと違って、ちゃんと人間様も口にする調味料入り。嬉しいでしょ?」
「おぼっ、ぼっ、ウゴッ、……!!」
「なによーまずそうにしちゃって、甘党なの?」
半分白目を剥きながら彼は涙をボロボロ流し、汗はもちろん鼻水もダラッダラ、みっともないったらない。気にせず流し込んでいるが、だんだん入らなくなっていき漏斗から溢れてしまった。
「ちょっと、もっと気張ってよ。チェッ、もう限界か。不良品さん」
窒息しかけているようなので、仕方なく口から漏斗を抜き取ると、入りきらなかった汚水がばしゃーっとあの子の顔一面を濡らした。
「こっちまで飛んだじゃん、もー」
「まだちょっと残ってるね。一割くらい」
「ああ、ちょうどいいじゃん」
「ちょうどいい?」
「こっちこっち」
ニヤニヤしながら彼女は、あの子のチンポを指差す。今日もいつもと変わらず媚薬は朝から投入していたので、こんな状況にも関わらずあの子は情けなく勃起していた。
すぐに意図を理解した私たちは、休み時間が終わる前にさっさと尿道にカテーテルを挿し込んだ(こういった道具はいつもこの子のそばに備えているのだ)。
意識はかろうじてあるようだがあまりにも苦しいのか、彼はゼエゼエと呼吸するばかりで、こちらがなにをしようとしているのか気に留める余裕もなさそうだ。
「GOGOー♪」
タバスコ入り汚水を今度は尿道を通して膀胱へと流し込む。苦しさからか、尿は今朝からすっかり垂れ流しのようだったのである程度は入るだろう。
「……お゛ッ!? おおぉ゛おッ!! いぎっ、ぎっ、んぎぃ!! あぁあ゛ぁ!!」
痛みで気が付いたのか、彼はのけぞって舌を伸ばす。おうっおうっと暴れ、しまいにはゴブッと口から茶色い液体をまき散らしだした。ちょっと、なにしてくれてんのよ。一気に腹が立って、みんなも同じようですぐ怒鳴り声が上がった。
「あんたなに吐いてんのよ!! せっかく私たちが工夫してあんたの中に捨ててあげてるっていうのに」
「何回言わせんのよこのゴミ! 恩を仇で返すってこと?」
「おぉ゛っ、お゛っ、おぅう゛……ッ!! じぬ、ホントにっ、じぬっ、んぎッ……!」
「あんたなんかいつでも死になさいよ」
チンポに入りきらなくなったので、カテーテルを抜き取り尿道プラグでフタをした。泣き叫ぶ口に、バケツから直接荒々しく注ぎ込んであげてから、今度こそ口にガムテープを貼った。
「ほら。これでもったいないことしなくて済むわね」
「世話が焼けるわ」
「いつまでもメソメソしてると窒息して本当に死ぬから、精々生き延びてね」
びくんびくんと痙攣しながら、鼻水で詰まっている鼻からぶふうっぶふうっと必死に呼吸していて無様だ。
私は四限目の間、今回こそ彼は死ぬかもしれない、と、戻ったら死んでたときのことを思い浮かべて興奮しながら過ごした。
---
私たちのお楽しみは大体昼休みだ。授業中もやりようによっては虐めることはできるが、やはり長時間好きに虐められるのは昼休みと放課後だろう。放課後はまぁ……消化試合とでも言うのだろうか、あの子にとっては時間制限のない地獄かもしれないが、結局毎日が終わらない地獄に違いないのだ。あの子ってなんで生きたいのか、純粋によく分からない。
あの子のところへ向かう途中、私たちはあの肉タンクからどうやって中身を排出させるのが一番盛り上がるか会議した。あれだけ汚水を栄養だの食料だのはやし立てていたが、本気でそう思ってる子などいない。だからこそ、虐めるのが楽しいのだ。
「えー、話し合った結果、お尻の穴のプラグ、尿道プラグ、口のガムテープ、全部外しても耐えられたら解放してあげることに決めました」
もともと中庭で弁当を食べる人が多いのもあって、ギャラリーはたくさんいた。パチパチパチと拍手が起こる。こんな場所、臭くて耐えられないはずだが、それを我慢してでもこの子の受ける虐待を見るのが好きな人は多いのだろう。人気者ってやつね。
当の彼はというと、白目を剥きながらなんとか生きていた。見学者たちに囲まれてまるで今から処刑されるかのようだが、とんでもない、その逆だ。この子にチャンスを与えているのである。
「それで、制限時間は?」
「この子は贅沢に半日ごはん食べてるけどさ。私たちもお昼食べたいし、特別サービス。一分我慢できたらでいいよ」
「マジ!? 今日は優しいね」
おぉ、とか、えー、とか、感心やブーイングの声が上がっている。
「なーにビビってるのよ。安心して? 六十秒の間、私たちは手を出さないから」
「それ我慢できれば、あなたを立派なゴミ袋だって認めてあげる」
あの子は意識が朦朧としているようだがなんとか聞こえているようで、虫の息でブルブル震えている。お尻の穴、尿道、口、と三人が位置について、「それじゃ行くよ。せーのっ」とひとりが合図した瞬間、一斉に“フタ”を外した。
「……ぶはっ!! はぁっ、は、お゛ぁ、うぐ、ぐッ……!!」
「いーち、」
「おっ、即噴射はないか」
ごぽごぽっ、とお腹や喉から音が聞こえる。
私たちの予想は少し分かれていた。あの子は堪え性がないから秒で終わる、という意見と、日頃から虐められてるから慣れてるだろう、意地でも耐える、という意見。なんなら賭ける? といつものようにあの子でギャンブルを始めかけたが、そういうことをすると大抵だれかがあの子をボコしたりなんだりで不正を働くのだ。今日はナシ、という結論になった。なにより、予想が分かれていたとは言えど、結局オモチャにして一日終わるのは当たり前だったし、前者の意見のほうが圧倒的に多く勝負にならなそうだったのだ。
「堪えられなければ粛清、堪え抜けば立派なゴミ袋。はてさて」
ふっふっと浅く呼吸しながら、脂汗をだらだら流していた。膨らんだお腹の下に勃起したチンポがあるのは、今日に限らずいつ見ても笑える。毎日媚薬を与えてるおかげで、どんなときも勃起しているのだ。むしろ一年で考えても、あのこのチンポは勃起してない時間のほうが短いんじゃないか? そう考えると更におかしくて仕方がない。
野次馬の中からペットボトルが飛んできて、あの子のお腹に命中する。彼は「ウグッ!!」と大きく痙攣し、あ゛ぁ、あぁあ゛、と仰け反ったがなんとか耐えたようだ。
「ちょっとー、困りますよ。今は彼にとって神聖な、歴史的な瞬間を迎える一分なんですからね」
クラスメイトがギャラリーに声掛けする。
そうこうしているうちに、なんと一分が経過した。信じられないことに、私たちは謎の連帯によってほぼ手を出さずに見守り切ったのだ。こんなことなかなかないだろう。
「一分経ちました! 素晴らしい」
だれかが拍手して、それに続きみな拍手喝采を送った。あの子はと言えば、歯を食いしばりヨダレを垂らしながら「早く……早く……」と唸っている。
「あーあ、耐え切っちゃったか。ほとんどの子があんたには期待してなかったのにな」
「私は信じてたよー」
仲間が彼に近づく。え、本当にこれで終わり? なんて思ってる人は、この場にひとりもいないだろう。みなニヤニヤしながら眺めていた。
「そんじゃ……」
彼の横に立った女子は、腕を振り上げると拳を握り、勢いよくあの子のお腹に叩き込んだ。その瞬間「おぼっ……!!」と呻いたかと思うとすぐさまお尻と口から濁った液体を噴射した。
その光景は圧巻だった。動画を撮っている子がいてよかった。ものすごい量の液体がものすごい勢いで飛び出しており、特に仰け反りながら吐いているものだから顔中にびしゃびしゃ振りかかっていておかしかった。ばちゃばちゃ水たまりを作る姿に、ワハハハと爆笑の渦だ。
外で遊ぶメリットはやはりこれだろう。教室と違って、汚れるのを気にしなくてよいのだ。だからこういった景色はなかなか拝めないのだが、私たちはきっと同じようなことを考えている。今後は中庭を多用するだろう。
お腹を殴った女子は、振り下ろした拳を離すことなくあの子の胴体の上でぐりぐりと回転させていた。胃袋からヘソの下、膀胱まで。
「お゛ぶっ、ぶっ、ぶほっ、」
お尻の穴からの噴射が落ち着いたかと思えば、今度はジョボボボとおしっこが元気に噴き出した。なんて汚い色のおしっこだ。お尻から出るのも下痢みたいだったが、こんな色の尿を出す人は確実に病気だろう。
おしっこが落ち着けばお尻の穴、はたまたゲロ、そしてまたおしっこ……、噴水のアトラクションそのものになっているあの子がオモチャじゃなければ、なんだと言うのだろうか。
「がぼっ、な、なんでぇ、なんでえぇ……ごぶっ、ごぇ」
吐き出し痙攣しながらあの子は必死に問いかける。いや、あの子だって問いかけてはいないだろう。そこまでバカじゃないはず……いや、バカだからいつまでも虐められてるのか。
「言ったでしょ?“解放”してあげるって」
「やっぱりそこまでは無理だったか」
「あなたは立派な糞尿袋ね。ただ今日はトライアルだからすぐに職務のまっとうはできないでしょう。少しずつ慣れて行きましょうね」
みな堪え切れないと思っていたので、用意してきた声掛けがチグハグになっていて笑えた。
そして今度こそ木の枝から下ろしてあげることにした。拘束を解き地面に落とすと、鬱血こそしていないものの、長時間同じ体勢で重力を掛け続けて痺れたのか、さすがに気力も体力も消耗したのか、落とした体勢で動かないまま痙攣して、しくしくと涙を流していた。ときおり上から下から汚水を噴くのが面白かった。
「さて、昼休みはまだ三十分ほどあるわね。お腹減ったしごはん行こうよ」
仲間がそう言うと、野次馬が「こんなの見てよく食欲あるわね」と笑う。「私たち毎日こんなことしてるので。経験の数が違うんですよ」とかっこよくキメて更に笑いが起こった。「今度あの子たちの教室覗いてみよう」と口々に話すのが聞こえる。この子を虐める子が増えるのは大歓迎だ。楽しみ方も増える。
「で、ゴミ袋くん。昼休みってことは、労働時間はまだまだある。トイレを使う人間が校内からいなくなるまで、でしょ?」
泣いていたあの子が、ひくっと怯え顔を上げた。かと思うと動かない身体をギギギと動かして、私たちはまだなにも言っていないのに汚い地面の上で、こちらに向かい土下座してきた。
「もう、許してください……」
生気のない声で言う。やはりいつも以上に疲れがあるか。仲間は土下座する頭に足を乗せた。
「注入するものなくなっちゃったからなぁ……バケツも今は溜めてる最中だし」
「よし、じゃあ自分で動いてもらおう。上司の便所バケツさんは休みなく働いてるのよ。あなたも貢献して」
困惑した表情でこちらを見上げる。
「昼休み終わるまでに、学校中から人間様のおしっこ集めてきなさい。あ。集めるって、ちゃんとあなたのお腹の中にだからね。百人は余裕よね? お尻から入れるのは時間が掛かるだろうし、飲ませていただくだけでいいわ」
「そ、そんな、の、……」
「今までと比べたら楽なもんでしょ。はい! スタート!」
パン! と仲間が大きく手を叩くと、あの子はびくっと身体を震わせよろよろ立ち上がった。が、すぐにコケてぶしゃっと汚水を噴き出す。笑っていると、のろのろ背を向け這いつくばったままギャラリーに近づき「ごめんなさい。ごめんなさい。お願いします。おしっこ飲ませてください」と縋りつき始めた。
「じゃ、私たち購買行ってくるから。ちゃんと戻ってきなさいよ。五分前くらいには」
みんながケラケラ笑いながら「きもー、あっち行ってよ」「クッサ!」と足蹴にしているのを横目に、私たちは一旦その場を去った。
---
購買部で昼食を買って中庭に戻ってくると、あの子の姿はなかった。果たしてあの場で何人の尿を飲ませてもらったのか? 面白がられ、だれにも飲ませてもらえず諦めてどこかへ行ったのもありえる。
……と、戻ってきたときには思ったが、そのへんに座って談笑しながらお昼を食べ始めたらあの子のことは秒で忘れた。昼休みも終わりかけで、私たちなんで今日は中庭で食べてるんだっけ、と思い始めたところで彼は帰ってきた。
のろのろと近づいてくるのを見つけ、ホント律儀な子だなと思う。わざわざ虐待されに戻ってくるとは、案外喜んでるんじゃないの?……命令を無視したらひどい仕打ちを受けるんだから、この子に選択肢なんてないか。命令を無視してもしなくても、オモチャにするのには変わりないのだが。
あの子は手に口を当て、必死に我慢している様子だった。
「裸で学校中歩き回るのももう慣れたものね。終わってるわ」
「それで? そのお腹には、お恵みいただいた尿が何人分入ってるの?」
「……その……」
彼はもごもごと言い淀み目を泳がせている。「昼休み終わっちゃうでしょ。さっさと言って」とだれかがドスの利いた声で凄むと、観念した様子で「二十二人分です……」とか細い声で答える。
「……は?」
「全然足りないじゃん!」
「ご、ご、ごめんなさい!! ごめんなさい!! と、途中でっ、入った教室で、捕まって、いじめられて……時間が……」
「まーた他人のせいにしてるよこの子」
「言い方が、違うよねぇ? 人間様が、なにしてくださったって?」
「……」
「ねぇ!」
「ひっ! あ、お、僕みたいな、ゴミを使って! 遊んでくださいましたっ!!」
「それはそれ、命令を遂行できなかったのはあんたなんだから関係ないでしょうが」
はぁっはぁっと荒く息をしたかと思うと、うぷっとまた口を手で押さえた。
「……まぁいいや。言った通り今日はトライアルだしね」
「五限始まる前にこの子は、おしっこ袋としてまたここで待機させないとだけど……」
「……また吊るすのめんどくさ!」
どっ、と爆笑が生まれる。
「じゃあこうしようよ。ねぇ。木の幹に背中から張りついて」
そう言いながら仲間が、彼を移動させ縄を拾い上げると、首、腕、胸、太もも、足首などを木の幹にぐるぐると縛り付けた。彼は経験上、なにをされるか察しがついたようで、顔を青くしている。私たちももちろんすぐに分かった。
「おしっこ袋に敬意を表して、サンドバッグ賞~」
「いえーい」
ぱちぱちぱち、とみなが拍手をする。この子が帰ってきたことに野次馬も気付いて、また囲まれている。
「え。ゴミ袋からサンドバッグに昇格? ん、降格……?」
「この子みたいな存在と比べたら、どっちでも昇格じゃん? 変わんないよ(笑)」
「違いないわ」
試しに、といった具合で女子のひとりは拳を引くと、手のひら側を上にし、少し膨らんだ下腹部を、下から持ち上げるようにドブッと勢いよく沈み込ませた。
「うぶっ……」
ごぼぼっ、と変な音が聞こえたが、なんと彼は吐かずに堪えた。
「お、あれ?」
「バカね、あなた、ここを狙うのよ」
そう言うともうひとりがあのこの前に立って、胸の少し下でありおヘソの上、真ん中あたりを殴りつけた。途端あの子は間髪入れずにブシャッと吐き出す。
「わっ、あぶな」
「ていうか、二十人てなによ。それでよく戻ってこれたわね。舐めてるったらない」
「お゛ぇっ、げッ、ぐうぅ゛う……」
「賞であり、罰ね。はは、それもどっちでもいっか」
痙攣しているが、身動きの取れないあの子は相変わらずお腹を守ることも倒れることもできないままだった。
「せっかく待っててあげたのに。あ、ガムテープ」
仲間はガムテープを受け取って、またあの子の口に貼り付ける。
「腹が立つし鼻にも貼ってあげようか? 私たちちょっと優しくしすぎたわね」
「う゛ぅっ!! う゛、お゛ぅう゛!!」
あの子はぶんぶんと首を振る。「動かないで」と仲間はあの子の頭を掴むと、鼻にもガムテープを貼り付け始めたのでちょっとびっくりした。
「片穴だけ残してあげる。あなたの鼻の穴は窒息で遊ぶためにふたつあるんだよね?」
「はは。ホント優しさ捨て切れないわね。そういうところに付け込まれてるのよ」
「かもね」
ずびっずびっと、水気混ざりの浅い呼吸を必死に行っている。やっぱり私たちって“さすがに死ぬかも”みたいなスリルがなきゃ興奮できないみたい。
仲間が紙にマジックで“ご自由にご利用ください”と殴り書いて木の幹に貼った。便所バケツと仲良く並んだのを少し離れて見てみると、かわいらしい感じがした。
「みなさん、拡散して結構ですよ。というか、してください。生きる価値のないゴミも、人々の役に立てて嬉しいでしょうから」
「結局私たち、この子が生きる理由をいつも与えちゃってるのね」
みなカメラを構えて撮影を始める。電話を始める人もいた。
依然あの子は首を振るが、弱々しい。さすがに諦めているのだろう。生気のない子で遊んでも楽しくないので、私は足を振り上げて無言で金玉ごとチンポを蹴り上げた。「む゛ぉお゛おッ!?」と白目を剥き痙攣するのを、黙って見つめる。
この子の、もっと虐めたくなる叫び声はやはり落ち着くし、かつ暴力的な気持ちになる。ほかの人間もそうだろう。
五限目の始まるチャイムが鳴った。私たちは教室に戻る準備をする。
「じゃ、五限目が終わったらまた来るわね。いい? だれかが通るたび声を上げて、張り紙を見てもらい殴っていただくこと。それがサンドバッグの仕事だから。あ、もちろん休み時間になったらおしっこ袋の仕事もあるわよ」
「大忙しね。かなり給料もらえるんじゃない?」
「あはは! 給料か。いいね、考えとこうよ」
みな去り際にどぼっとお腹を殴った。野次馬は、帰る者もいればあの子を囲み出す人々もいた。戻ってきたらどうなってるか楽しみだ。そういえば、今日の六限は自習だったはず。そのあとは放課後もある。今日もあの子を最後まで虐め抜ける楽しさで、学校生活の良い一日を締められそうだ。