会社に設置されたサンドバッグの話。
備品シリーズとしてときどきいろんなの書く予定です。
今回の話はちょっとショタっぽく描写しています。
虐待、物扱い、腹パン、窒息(首絞め)、金蹴り、電流責め
---
昼の社内会議が終わり、私は怒りを態度に出さないよう気を付けながら会議室を離れた。あの課長、また私に面倒事を押し付けて……いつもそうだ、そのタスクにどれくらいの費用と日数が必要かもろくに計算せず部下に丸投げしてくる。昨日だって自分のミスを私に被せてきて……ああくそ、イライラして仕方がない。
私はあえて怒りを鎮めようとせず、頭の中でヒートアップさせながら特別休憩室へと足を進めた。特別休憩室――それは、半年前に設置された防音ルームだ。いかにも上昇志向の強い会社がこしらえそうなブツだが、これは意外にもハマって社内でも好評だった。
特別休憩室のドアを開け足を踏み入れる。私以外に利用者はいないようだ。部屋にあるのは、三日前新しく設置されたばかりのサンドバッグだけ。そう、イライラが溜まったときはその場で冷静になるより、この子で身も心もスカッとしたほうが、後の仕事も捗るのだ。
壁から伸びた首輪で繋がれているその子は裸でうずくまっていたが、私が入ってきたことに気付くともたもたと立ち上がった。「お、おはようご、ございます、おて、おてやわらかに、」ともごもご喋っているところに私はつかつか近づく。下っ腹に拳を重く叩き込んであげた。
「おぶっ……」
「お手柔らかに? そんな挨拶、マニュアルにないでしょ?」
「おぇっ、げほっ、おぅ」
パンチの反動で、この子のお尻からびしゃしゃっとローションが飛び出した。この部屋は二時間おきくらいに清掃員が掃除するはずなので、どうやらタイミング悪くだれかの利用直後だったようだ。
拳を離すとこの子は壁に寄り掛かり座り込もうとしたので「座るな」と叱った。壁から首輪のチェーンを外す。部屋に備え付けられたサンドバッグ用スタンドにチェーンを引っ掛け、座れないようにしてあげた。二メートル程度の高さから掛けているので、チェーンの長さを調節しこの子の足は問題なく地べたに付くようにした。
既にこの子はふらふらだったが、ストレス発散できるならどうでもよかった。私は足をかまえ、この子の睾丸を勢いよく蹴り上げた。スパァンという小気味の良い音が部屋に響く。
「はっぎぃいいいっ!!」
「ねえ、隠さないで」
「ひぎぃっ、ひっ、あぅう゛う、う゛ぁ」
この子は私の言葉を無視して、ぴょんぴょん跳ねながら股間に手を当て呻いている。もう一度「隠すなって言ってるでしょ。回数増やすよ」と脅すと、この子は「あ゛ぁ、う゛ぁあ゛」と泣きながら股間からぶるぶると手を外した。もっとも、この子を虐める度合いなんてハナから決めていない。壊さなければなにしたっていいルールだ、休憩時間がある限り私の気分次第である。
再び股間を蹴り上げると、「お゛ぁあッ」と短く叫んでまた手を前にやろうとしたので、その前に私は上からガスガスと革靴のまま蹴り続けた。
「お゛ごっお゛ッおぉお゛ッ!! お゛ぁああ゛う!! ッッ」
途中から白目を剥き泡を吹き出した。サンドバッグのくせに、この程度の暴力も耐えられないなんて。三日前に来たこの子は新品でまだ慣れてないとは言え、人間様の会社員とは違って単なるサンドバッグなのだ。最初から相応でないと困る。これではストレスが発散されるどころか、イライラが募るばかりだ。
お腹を蹴り上げたら「げぼっ」と鳴いて意識が戻ってきた。ぜえはあと荒く呼吸し「も、もう、」と声を漏らす。
「もぉいやでじゅ、ぼく、いやだ……」
「は?」
気合を叩き直すために……というのは建前だが、私は両手でこの子の首を掴み締め上げた。そうして睾丸目掛けて膝蹴りを連発させながら説教をしてやる。
「あんたね。あんたの前の子でも二週間は耐えたわよ」
「お゛ッ……おぼぉおッ……!!」
「その子がどうなったか知ってて言ってるの?」
「がッ……かっ」
びくんびくんと痙攣し、必死に苦しみから解放されようとしているさまはなんとも滑稽だ。この子はどう見てもまだ子どもだが、私の人生では経験したこともないような苦痛を経験していっているのかと思うと愉快でたまらなかった。顔を真っ赤にして、舌を突き出し生と死の狭間にいる……。
ニヤニヤしていると、サンドバッグからガクンと力が抜けた。膝に生暖かい感覚……この子、失禁した。
私は首を絞めていた手を離し、拳にありったけの力を込め下腹部へ叩き込んだ。
「ひゅごっ……」
「このっ私のっスーツがっ! 台無しじゃないのっ!」
「ごぶっ、ごっ、おげっ、お゛ぉお゛ッ!」
「どうしてくれるのよっ」
「げぇッ……」
何度もお腹を殴っているとゲロまで吐き出し始めた。私は舌打ちをして後ずさる。この子は足もまともに力が入らないようで、全体重はほぼ首に集中している。未だ顔を真っ赤にしながら膝をガクガクさせ、立とうという意思だけは垣間見える。痙攣しながら小刻みにゲポッ、ゲポッ、と嘔吐するので、パァンと金玉を蹴り込んであげたら「お゛ぉお゛ッ」と叫びながら、残りのゲロを撒き散らしていた。
「クソ、きったないなぁ……ろくに発散できないじゃんか」
そう独りごちると、だれかが部屋に入ってくる音が聞こえた。
「お、やってるねぇ」
「あ……先輩。先輩もこの子使いにきたんですか」
「いいえ?」
入ってきたのは、同じ部署の先輩だ。この部屋は喫煙室の用途も兼ねているので、タバコを吸うだけの社員も出入りする。そのため壁には“不必要にサンドバッグでタバコの火を消さないこと”と張り紙もされている。
先輩はタバコを取り出すと、少し離れたスペースで吸い始めた。
「どう? その子の使い心地」
「全然ダメですね。すぐ気絶するわおしっこ漏らすわゲロ吐くわ……ストレス溜まりまくりです」
「あー。アレ使えばいいじゃん、あなた、知らないの?」
「アレ?」
そう言って先輩はふわっとタバコを吐くと、こちらに近づいてくる。垂れ下がるサンドバッグの乳首にタバコを押し当て火を消し、ポイ捨てした。「あ゛ぎゃっ」と叫んだその子はスルーして、そのまま壁際にある大き目の箱を開く。
「なんですか、それ」
「この子の前の子、けっこう使い勝手悪かったでしょ? だからこの子が来たとき備品も増えたんだよ」
中を覗くと、確かにアダルトグッズから工具など、様々なアイテムが取り揃えられていた。先輩はその中から尿道ブジー、そしてそれを固定するであろうコックリングを取り出すと、手際よくサンドバッグの尿道に設置した。
「あ゛、やら、やでしゅ、ゆぅじて」
「あと、手錠は元からあるでしょ。使いなよ」
「はぁ、抵抗されるのがちょっと楽しくて……」
「結果、邪魔になってるでしょ。あと、ガムテープで口塞いで」
「あ。それもナシで……叫び声聞くのが好きなんです」
「あなたねぇ」
こんな会話をしているだけでも、仕事のできる先輩と私に差を感じて少しむなしい。こればっかりは、先輩が効率的すぎるだけのはずだが。
それでもやはり手錠は必要ということになって、この子の手を後ろで拘束したが、ガムテープで口を塞ぐのはやはり断ったのだった。
「あとはまあ、気絶しづらい薬……なんていうんだっけ? あれも発注希望リストに追加しておかないとね」
「はぁ」
「で、なにして息抜きしてたの?」
「できてないですけどね……キンタマ蹴飛ばしてました」
「そりゃトぶわ」
先輩はダハハと笑って、ほら、と次に取り出したのがスタンガンだった。
「続けなよ。つぎこの子が失神したら、使ってあげるから」
「ありがとうございます」
「ひッ……いや……しんじゃうっ……しんじゃいますッ!」
「死んだら備品破損で始末書になっちゃうから、死ぬなよ♡」
はぁっはぁっと息を荒げ怯えている。先輩はまたタバコに火をつけ吸い始めた。それを横目に、私はなんだかいいとこ見せたくなって、ジムにでもいるような気持ちで身体を上下に揺らしリズムを取った。右拳と左拳、順にこの子のお腹へパンチを繰り出してやる。「おぼっ」と前のめりになったところに、睾丸へスパンと蹴りを入れてやった。
「お゛ぉお゛お゛おッ!?」
「はは、いいぞいいぞ~」
「お゛ンッ!! んぉ゛っ、お゛ぅう゛おお゛お!!」
「子どもの叫び声とは思えないなw」
パンパンと蹴りの雨を喰らわせて、トドメみたいに睾丸を下から拳でぶん殴ってやったら無事白目を剥いて気絶した。そう、ちょっと先輩の手前、この子を気絶させたかったのだった。
先輩はそれを見て「ほーれ」とサンドバッグの脇腹にスタンガンを喰らわせた。「ひぎゃっ!?」という声とともに戻ってきたので、私はまた攻撃を再開した。お腹にキックを喰らわせ、チンポごと殴りつける。
「んぉお゛おお゛!!」
膝がガクガクしているが、喉が絞まらないようこの子は飛びかけの意識のなかなんとか踏ん張ろうとしていたので、バシンと両足を引っ掛けて宙に浮かせればガクンと落ち全体重がこの子の喉に集中した。「げっ、げっ、」と舌を突き出し顔を真っ赤にしているところを見つつ、私は再び睾丸を蹴り上げてやった。今度こそまた、ぶらんと垂れ下がり気を失ってくれた。
「ふぅ、最短コンボですよ」
「お見事……って、主旨変わってない?」
「いや、これ……かなり気持ちいいです。敵倒してるみたいで」
「あぎぎッ!?」
「ほい、おかえり」
再び電流を喰らったこの子は、必死に足へ力を込め呼吸していた。噴き出している汗や零れる涙が、ぼたぼたと床に落ちている。
「はぁあっ、はぁ゛っ、」
「それにしてもこの子、貧弱なんですよね」
「はぐんッ!!」
「貧弱?」
「ぉう゛う゛ッ! お゛、お゛ッ、」
「さっきもそうですけど。すぐ助け求めるんですよ」
「んぉお゛おお゛おッ!!」
「自覚が足りないんだね」
「ひゅうっ、ひゅうっ、んぎぃいイい!!」
「人権ないっていう自覚がね」
「あ゛ぁあ゛!! やら゛! じぬじぬじぬじぬじ……ッんぎゅっっ」
「ほら。ま、私的にはそのほうがいいんですけど」
「あ゛ーッ、あ゛ーッ」
「いいんかい(笑)」
雑談しながら、急所をゴツゴツと殴りつけたり蹴りつけたりする。非喫煙者の私からすると、タバコ並にストレス解消になってるよなと思う。実際、サンドバッグ設置のおかげで禁煙に成功した社員もいるみたいだし。
バシッと睾丸を殴りつけたところで、また泡を吹いて気絶してしまった。先輩がスタンガンを当てようとしたところで、私のスマホのアラームが鳴る。
「あ、先輩。もう時間なんで大丈夫ですよ」
「ん?」
「ふぎゃッ!!」
バチンと音が鳴り、スマホから目を離せばサンドバッグがびくっびくっと痙攣していた。もう力がほぼ尽きてしまったのか足も踏ん張らずびくびく揺れているので、面倒だったがスタンドから首輪のチェーンを外してやった。吊り下げから解放されたこの子は、どさっと床に落ちた。ストレス解消してスカッとしたからか私は、う゛ぅ、う゛ぅと丸まって痙攣しているこの子が今ではちょっと可愛く見えた。
やっぱひとりで使うより、だれかがいたほうが楽しいな。
「先輩。ありがとうございました。次タイミング合ったら、また誘わせてもらいますね」
「ん、ああ。いいよ。私はあんま使わないけど」
「そろそろ禁煙しましょうよ」
「えー? そうだなぁ」
あ、スラックス替えなきゃなんだった。先輩と話しながら思い出す。部屋を出るとき、清掃員と入れ違いになったので、軽く頭を下げておいた。