『魔のハニワ破壊依頼 1,000デカート』
「お兄ちゃん、この依頼……?」
「そうだ、これがあれば食い扶持が稼げるんだ」
二人の兄妹が、街の真ん中に立った掲示板に貼られた依頼書を見つめていた。貧相な体にボロ布を身にまとった二人は、その報酬額に目がくらんでいるようだ。1,000デカートあれば、まともな場所で働けるような服くらいは買えるだろう。
「でも、こんなにお金をもらえる仕事なんて、危険でしょ……?」
「無理そうだったら逃げればいいんだ」
兄のポムは、妹のカリアの手を引っ張り、魔のハニワがあると書かれている洞窟へと向かった。
「何も出てこない、ねずみすらいないぞ、この洞窟」
「罠、かな……」
ハニワがある洞窟には、風が吹き抜ける音だけが響き、まっすぐつながっている道を阻むものは、何一つなかった。あきらかに罠であったが、もう食べ物を買う持ち金すらない二人は、それでも前に進んでいった。
「行き止まり、か」
洞窟は唐突に終わっていた。その床の上に、土でできた人形と、斧が落ちていた。その人形は、胸と尻の部分が大きく盛られ、女性的なシルエットのハニワだった。
「この斧で、これを壊せば良いんだな」
ポムは、斧を拾い上げた。
「で、でもこれ、絶対おかしいよ……!本当にやるの?」
「お金のためだ、えいっ!」
カリアが引き留めようとするのを気にせず、ポムは斧を振りかぶり、土人形に勢いよくぶつけ、人形は、パリーンッ!と音を立てて弾け、あたりに土煙が舞った。
「これで報酬が!」
「呪いとか怖いよ、早く逃げよう!」
だが、異変が起き始めていた。ただ漂っているだけに見えた土煙が、カリアに向けて動いていたのだ。そして、彼女の耳から、カリアの中に入り始めた。
「い、痛っ!!」
「な、なんだよ、いきなり」
いきなり悲鳴を上げたカリアに、報酬で買うものを想像していたポムは驚く。妹の中に入っていく煙には、まだ気づいていない。
「お兄ちゃん、な、何かが、私の中に……っ!」
「な、何言って……」
カリアの体がピクピクと震える。煙はどんどん勢いを増して、カリアの体を満たしていく。
「わ、私……っ、爆発、しちゃうっ」
「ば、ばくはつ!?」
「んなああっ!!」
そして、彼女の体は爆発……したわけではなかったが、空気を入れられる風船のように、成長し始めた。
服はビチビチっと音を立て、大きくなる体に引きちぎられていく。特に、胸と尻の成長はすさまじく、カリアが呼吸するたび、一回り、また一回りと、外に突き出ていく。
「お兄ちゃん、助けて……っ!」
カリアの身長は兄のものを追い越し、全身にムチムチと肉がついて、それまでの貧相な体つきとは対極的な、妖艶なシルエットになっていく。
「カリア!」
「これ、止まらないっ、止まらないよ!」
カリアの乳房は、ブルン、ブルンッと揺れながら成長を止めず、太ももも横へ横へと体積を広げていく。背丈も町一番と言えるほどのものとなっていたが、とんでもない肉付きとなったカリアに、兄であるにも関わらず、ポムの性欲が引き立てられるまでになっていた。
「あ、あれ……おにい、ちゃん……」
「カリア……?」
カリアは、服を脱ぎ捨て、ポムにのしかかった。さっきまで兄の半分しかなかった彼女の体重は、今やポムの数倍はあり、ポムを圧倒してしまった。
「な、なにしてるんだっ!」
体感したことのない女性の体の柔らかさに、ポムの心臓は跳ね上がった。