2020年10月ごろ
コロナの漠然とした圧迫感と生きづらさ
好きじゃないうえに薄給の仕事のストレス
私の心は悲鳴をあげていた
自己嫌悪と後悔というモンスターが、鉄の棒を持って私の頭の中をかき混ぜていた。
毎日下痢が止まらず、胸をぎゅっと絞られながら、死んだ目でやりがいのない、生産性の見出せない仕事をやり過ごしていたと思う。
早く仕事やめたい…何かをつくる仕事がしたい…
そうため息を漏らしながら、寿命を安い給料に換金して、生活費を捻出していました。
そんななか、とある資産形成の動画を観た。空いた時間に副業をして、余剰金を投資に回して将来の不安に備えよう!みたいな内容だった。
その動画自体にはたしか「せどりをしよう」「ポイ活しよう」「ブログしよう」みたいな、まあよくある内容で、詳しくおぼえてない程度には心に響かなかった。
私の目が覚めたのは、コメント欄だった。「私はDL同人誌で稼げました!」とかなんとか、そういう感じのコメント。
「これだ…!」
なにを勘違いしたのか、そのとき、同人誌を楽しく描いてそれなりに稼ぎ、仕事を辞めている自分が脳裏に浮かんだのです。
漫画を描いた経験すら…一枚のイラストだってまともに書き上げたことのない初心者が!
ところで「素人の谷」という言葉を知っていますか?
ある技術や専門分野、スポーツなどの成功自信ついて、熟練者>初心者>経験者となること。始める前、初心者の時に成功する自信があったのに、始めてみたら思ったよりも難しく、絶望して成功自信が著しく低くなる。そしてどんどん実力をつけてまた自信が回復してくる。この始める前の過剰な自信があるところから、始めた瞬間自信を失う落差を「素人の谷」などと呼ぶそうです。
私には、この谷が待ち構えていました。
趣味は映画鑑賞、漫画もそれなりにチェックしていて、小説も好き。
ということはシナリオは大丈夫!
性産業は需要がすごいから、絵は下手でも売れそう!
いま思い出すと非常に安易で、世の同人作家全てに喧嘩を売ってますね…。
そして過去に戻って自分にアドバイスするなら、ベストなタイミングはたぶんここです。
「昔の私!もっとよく調べてから描きはじめた方がいいよ!」と。
この時私が調べたのは、 Dl同人がどうやって売られているか
売れてる作品はどのくらい売れているか(内容やジャンルではなく、どれだけ売れているかだけ…)
クリスタで漫画がかける
これぐらいでした。
ネームや下書きをするものだってものは、なんとなく知っていたし、
そもそもこの時点でエロ作品に画力や綺麗さなどいらないなどと思っていました。
「エロ漫画なんて、セックスしてて、女の子出して乳首見えてればそれでいいでしょ!」
マジでこう思ってました。
つづく。