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二夏 南鮪
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DL同人やる人 4話

第4話「ネーム編」


 2020年11月ごろ、話の大筋ができたところで、さっそくネームに取り掛かることにしました。

 マンガ好きだったので漠然と、ネームという工程があるのはちゃんと知っていました。

 個人的には一番苦しくてかつ楽しい作業だったように思います。


 ところで私の同人制作環境ですが、全てiPad Pro と iPad pencil、クリスタだけで制作しました。

 これはもともと(映画鑑賞など)趣味のために前から愛用していたもので、特別に買ったものではありませんでした。

 そういう意味では開始コストはほとんどなかったとも言えます。


 マンガを描いたことはほぼないんですが、読む方はそれなりにたくさんある自負はあるので、技術や作法などろくに勉強せずに始めました。そのため話の無駄な拡げ具合も含め、コマが小さく、一昔前のマンガのようなサイズ感になってしまったこと、今では後悔してます。


 当時初心者なりにも気をつけたことは、

・1ページで完結すること、そのページ内で一つの小さな物語が完成する

 or

・次ページを匂わせるページの終わり方にすること


 これはかなり意識しました。効果的だったのかはわかりませんが、

こんな逸話を聞いたことがあります。


 とあるハリウッドの制作スタジオ、毎日何十本もの脚本が送られてくるプロデューサーは全てのページを読む暇がなく、受け取った脚本をランダムに数ページ抜いて、その全てが面白かった、あるいは次ページが読みたくなったらはじめて脚本を頭から読むのだと。

 そしてさらに冒頭数ページで全て読むかどうか決めるそうです。


 あるハリウッドのプロデューサーは一番良い脚本は?と聞かれ、

「全ページ白紙」

と答えるほど、彼らは毎日多くの脚本を読むのに苦労しているそうです。


 感覚としては、「1ページ完結の連作を並べて作った」のだと自分では思っています。

 次回作からこの辺りを改善するべきかなと思ってます。

 でも、このときはまだまだ物語を作る楽しさで溢れていました。


 プロットをネームに起こす作業は、数日でおわりました。

 40P程度を予定したのですが、結果、64Pの内容にまで膨らんでいました。

 この物語を漫画にした場合、どのぐらいのページ数になるのか、そのあたりの感覚が全然掴めていませんでした。


 のちにこの64Pのネームを作画する際、なぜか10Pぐらい増え、

 しかも作画を2周半するハメになります。

 理由は描いてる間に絵がそれなりに上達してきたため

 最初のページが目も当てられないほど下手だと理解っちゃったからですねえ…


 つまり1本作品を仕上げるのに150Pは描いたと思います。


 いやその間に2作出せたじゃん、とも思いますが

 1周目の前半の作画は、およそ商品とは呼べないもので、

 数ページかいては前を読み直し、愕然とする日々をすごしました。


 お客さんもお金を出して買ってくれるのですから、いまある全力を出したかったのです。

 技術も0、経験も0、認知度も0、そんな私が100できるのは、ただ全力でやることだけだったのです。


 作画編に続きます。

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