こんにちは!南鮪です!
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今月も先月に引き続き、仕事の忙しさに加え、体調不良をかましてしましました🤒
寒暖差が激しい時期なので皆様もご自愛ください!!!
ということで、またもや漫画制作がままならない状況で、公開できる本編がない状態ですので、今回はメイキングブログの続きを公開します。
前回は全体の大まかな構成と各話のお話をしていたので
その続き、8話からの話をします。
c8 クローンアローン
・これはときことときこのラブコメであり、2人がどんな決断を下すかの物語です
前半のケンカ→見つめ直すのくだりから、2人の関係に決定的な変化をもたらす事件が必要でした。
このエピソードは全体の物語を構成したときに始まりとオチの次に考えた話です。
どうしたって自分が増えたとき、一人ぶんの戸籍や財産は取り合いになってしまいます。すべてを奪って片方を遠いところに置き去りにするのが、増えたじぶんのもっとも簡単な“処分“方法です。
しかし、このエピソードを実際形にするのに2つの理由から非常に頭を悩ませました。
1つ目は、2人がはぐれるくだりです。
脳内構想時は人混みに紛れてはぐれる、だったのですが、実際に下書きに取りかかったとき、私の画力で街並みと人混みを描き、そこに飲み込まれるときこという絵を表現することができなかったのです笑💦
悩んだ結果、バッグの中身をひっくり返す、それに気づかず片方が先に行ってしまう、という流れにしました。
そのため、これまでの数話で持ってなかったバッグを急に持っています😅
いちおうその前のゆなちゃんとのシーンで出ていたので、いちど(なぜか)キャリーケースにしまっていた、ということにしておいてください😅
もう一つの理由は次話につづきます。
また、ギャグ漫画の体を保つため、最後にりおんを登場させてオチにしました。「ドッキリ配信ですか〜?」っていうオチにしたかったので、過去作で配信を見るのが好きという設定のりおんを抜擢しました。キャラに無駄に凝った設定をつけることで、こういう時に再利用できるので楽しいです✨(ニア・リヴのみんなやえるねのように)りおんはメリイに続いて南鮪作品の皆勤賞ですね。
タイトルもレトリックっぽくて気に入っています。効果的なコマにタイトルを挟む演出を覚えました。
「続」はこれまでのクソデカ完が前ふりになってるので個人的に気に入ってます。
・c9 私の落とし方
このエピソードはかなり早い段階で固まったという話はしましたが、
イメージとして脳内にあったのは、「片方が見捨てられる状況で、それでも助けに来る。屋外で泣くときこと、それを受け止めるときこ」のラストカットでした。
ということは、そのコマを見せるために逆算してエピソードを構築すればよく、片方のときこの絶望感をあおり、とことんいじめる必要がありました。
そのため、走り回らせ、よくない想像をさせるだけにとどまらず、輩に激突して服をなじらせる(ほんとは着たかったワンピすらもう一人の自分の物になっている)までさせました。
また、読者の方を誘導させるために冒頭3コマで、ときこが迷子ときこを見捨てるかのようなアクションを挟みました。
これは実は「いい年になって迷子とかw メリイちゃんに遅れるってラインしとこ」
という描写なのですが、これを回収したc10がまさかのセリフカットになったため、製品版しか読んでない方は???状態にさせてしまいました。せめておまけpで解説するべきだと反省しています💦
タイトルは絶望に突き「落とす」と恋愛の「落とす」をかけて、途中まで絶望の方に誤認させたいという意図があったのですが、(絶望に)つき落とすというワードを入れさせたいがために、かなり強引な台詞回しになってしまったこと、力不足を感じました。
このエピソードを形にする上で悩んだ2つ目の理由は
本編を知っている読者は「最終的に2人は合流できると知っている」こと。
この結果を知っているため、危機感や不安を煽ったところで意味ないんじゃないか?ということです。そのため、「合流できるかどうか」というハラハラ部分より、見捨てられたときこの心情と、助けにきた方のときこのかっこよさに重点をおきました。
個人的にも、「どうして助けてくれたの?」と問いかけるときこに、「なんでそんな当たり前のこと聞くの?」という表情のときこが「私も「私」を助けてくれたよ」
と手を差し伸べるところが気に入っています。
ドラマチックでなく当たり前のように見捨てない、というときこがいい😭
この回は大きな転換点であると同時に、決定的なシーンになるのでフォトジェニックなコマである必要があると感じ、それなりに気合いを入れて演出と作画しました。
ネームも何度か描き直しました。
ネームの最初が残っていたので、ちょっと載せます。
初期案
ときこのモノローグの吹き出しをコマに大きく載せて、その背後にもう一人のときこがしれっと近づいてくるという演出で、吹き出しが消えた時にもう一人のときこが汗だくでいる。というモノでした。
当時、漫画ででしかできない、漫画的な演出を模索していたのですが、
これだと残されたときこの心情がいまいち伝わらないと思い、涙を堪えるも、大泣きするときこのアップに変更しました。
(この演出はc17で消化します)
第2案
大泣き→泣きが治ってくるの流れ
最初はこの流れでしたが、作画の段階で逆にしています。(コマの間に矢印ありますね)
ネームの時点では、大泣きしてる時より、落ち着いた方が周囲を見渡せると思ったのですが、感情を見せたいために、堪えきれず大泣きした瞬間、もうひとりのときこに見つかるに変更しました。リアルであるかより、感情の演出を優先しました。
また、どうしたらエモい画になるのか、逆光やら斜線やら
かなり試行錯誤したコマが多いですw
・c10 アーティスト
これも漫画でしか表現できない演出として挑戦した回で
表情や手の距離だけで2人の関係の変化を描けたらいいと思いました。
前話が盛り上がる話だったので、いったんリセットしたかったのもあります。そういう話じゃないよ、これはゆるふわ日常ギャグなんだよ、の世界に戻すためのクールダウンです。
この回で一番大変だったのは、みなさんお分かりですね。
そうです、バスです。
精一杯頑張りました……背景が描けません😭
タイトルのアーティストは好きな白黒無声映画のタイトルです。
・c11 地平線より
本編合流回です。ここでやっとあの時の裏側を描くことができました。
÷0ちゃんもついに登場できて、本編に先立って彼女の素や優しさがちょっと描けてよかったです。
そして中盤の決定的な事件がおきたあと、2人の変化は良い結果だけを残しません。前回のブログでも書きましたが、破滅的なEDも匂わせる必要がありました。
そこで、「じゃんけんがあいこ」という2人にとって象徴的なエピソードを活かすことができます。
こういうなにか大きな変換があったことを表すエピソードの際は、過去エピソードを再利用すると、ビート同士がリンクしていい感じになると思っています。
そして大事なのが、あいこにならなかったことを憂いているのは片方だけで、もう一方はなんとも思っていないということ。
これで後半の2人の感情のズレ説明が完了できました。
↑先行公開版と↓製品版でセリフが変わってます。
うっかり÷0ちゃんのアイデンティティに関わるワードを
入れてしまっていたためです。気づけてよかった💦
・c12 モンスターBOX
÷0ちゃん回です。
これは全話のなかでもイレギュラー回です。
本来はこの回はなく、すぐに鏡回だったのですが、個室に入るまでの流れがどうしても思いつかず、かといってすぐに鏡回だと繋がりが悪く、本当に導入に困っていました。
そして÷0ちゃんはオカ研に在住しているわけでないので、お別れのシーンも書かなければいけないので、とりあえず4人で会話させるところからネームを始めたところ、もうちょっと遊びたい÷0ちゃんがあまりにかわいかったので、それだけで数ページ使ってしまい、鏡回でもページを多めに割く予定だったので、分割して帰りたくない÷0ちゃんが粘るだけの回になりました。
プロットがなく、ネームから生まれた回なので、そういう意味でイレギュラーです。
ネームです。
Xでは帰りそうで帰らない÷0ちゃんがばかうけのキャラに似ていると言われました。
そうかな、そうかも。
・c13 かがみのわたしにあいたい。
鏡回です。全体プロットを考えたときにかなり早めに思いついたエピソードです。
定点カメラで鏡を前にしたときこが色々動いて、実は鏡じゃなかったというイメージは、かなり早めに固まっていたので、描けた時はかなり達成感ありました。
3話のモノローグへのアンサーエピソードであり、そこからここに向けて準備していたので、ちゃんと回収できてよかったです。
効果的なコマでタイトル表示の演出をできた回でもあります。
この回だけタイトルが手書きなのは幼いときこの短冊のお願い(c3)だからです。
2人の感情のズレから鏡でないことが発覚して、ホラー映画の安っぽい演出みたいにしたいと思ってたので、満足のいく話になりました。
もし、昼間に片方が迷子になっていなかったら2人は翌日まで鏡だと思い込んでいたかもしれないですねw
小ネタ
「お待たせいたしましたァ」
このときハマってたゲーム実況者が擦ってたセリフ。
「あーいけませんいけません すんごくおいしー」
このときハマってた調理・実食系ボイロYoutuberの口癖。にんにくの人。
メリイがお子様ランチ頼んでるのかわいい。かわいいよな💪😡。
・ c14 おかしいニオイ
プロトカットから生まれたエピソードです。
DNAが近い人ほど体臭が嫌なニオイに感じるという話を昔聞いたことがあって、それを形にした話です。
こういうのを話として使えるのですから、雑学の引き出し量って大事ですね😊
脇を綺麗に描けてよかったです。
また、体臭の「匂い」と怪しいという意味の「ニオイ」のダブルミーミングを思いついてうまくタイトルにできたのは自分を褒めてあげたいです✨
かなりの量になってしまったので
今回のブログはここまでにします💦
またいつか本編が更新できない時があったら、この続きを創作・解説ブログとして書きたいと思います!!
ありがとうございました!!!